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5章:鐘は泣いている
第162話 全ては皆のため
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地上よりマシではあるが、道中に通る事になったトンネルは中々堪える物であった。涼しく狭いその場所は中腰での移動が基本であり、雑に掘られただけのせいか土が剥き出しである。たびたび虫やミミズが這い出し、それらを踏みつぶすか触れてしまう事もあったため不愉快な感触が体に伝わって来る。何より暗く、案内人が持つ松明の灯りを頼りに進まなければならないというのが、一向に心細さを生じさせた。万が一灯りが消えるような事があったらと思うと気が気でない。
「安心しな。このトンネルはそんなに長くねえ。少し狭いが、道も単純だから前を歩いてれば勝手に着く。元々はこのトンネルの真上にある危険地帯を通り過ぎるためのもんだったが、今じゃこうして隠し通路代わり。外部の人間を隠密に招き入れるための道具ってわけだ」
こちらの不安を見抜いていたらしい案内人が、振り返らずに話していた矢先に出口を見つけた。木の板の様な物で塞がれている場所に近づき、隙間から漏れ出ている灯かりを覗く。そしてノックをすると、木の板がゆっくり動いた。
「急いで」
その先にいた中年のエプロン姿の女性が手招きで急かし、一行を外に出させる。木の板だと思われていたそれは扉であり、ルーファン達が全員出てきたのを確認すると再び閉める。そして若い男二人に言い付け、扉の横に動かしていた衣装箪笥を再び元の場所に戻す。箪笥を戻す直前、持ち上げた箪笥の下に捲りあげていた絨毯の一部を敷き直し、床に出来ている僅かな擦り傷などを見えなくしていた。彼らの服はどれもシミなどで薄汚く、恐らくこの住居の手伝い人といった具合の疲労感を感じる。彼らの立場を明確にしたのが、一同が招き入れられた部屋にいた一人の女性であった。
「来てくれたことを感謝いたします」
握手を求めるその女性は、その貧相な内装をした部屋に似合わない絢爛且つ落ち着いた色合いの外套を纏っており、招き入れてくれた者達は一歩下がって遠慮がちに部屋の隅に立ち直っている。
「あなた達は下がって良いわ。そろそろ昼食の時間でしょう」
彼女の言葉を皮切りに、手伝い人たちは深々と礼をして戻って行く。この女が主だろうと判断したルーファンは、改めて彼女の姿を見た。ボブカットの髪に僅かに刻まれた頬や額の皺、背筋を伸ばして凛と張った胸。そして部屋に設置されている頑丈そうな机と、その側面に立てかけられているサーベル。恐らく軍人の可能性がある。
「あなたは ? そしてこの場所は ?」
握手に応じたルーファンは、おんぼろではににしろ豪華とは言えない木造りの部屋に目をやった。
「サンナウス・カーティマン。ネゾール公国軍少佐であり、この近辺の警護と管理に当たっています。そして…ここは私の執務室です。<聖地>からは大きく離れた僻地ではありますが」
「成程、さてはアンタがクーデターの首謀者ってわけか」
彼女の自己紹介を聞いたガロステルが推察するが、彼女は声を大にして答えるわけでもなく、一度だけ首を縦に振るだけであった。あまり大声で騒がないで欲しいと言ってるように見えたガロステルは、少し委縮したように頷いて引き下がる。
「協力をして欲しいという話があってこの国に来た。だが人づてによれば、かなり酷い有様だと聞いている。何が起きたのか教えて欲しい」
「タマイル・ターリナーという男についてはどこまで御存じで ?」
「この国の指導者になってから、いきなり豹変したという話だけは聞いてる」
「いいでしょう。手短ではありますがお話しします。あの男がこの国の元首に選ばれたのは、元を辿ると国民の不満によるものが大きい」
サンナウスは少し歩き、閉じ切っているカーテンを少しだけ開けて外を見ていた。死んだように静かであり、活気が無い。張りぼての様に家屋が立ち並び、土で汚れている煉瓦が敷き詰められた道路の脇には、”悪しき見本”と掲げられた看板と、黒ずんだ木材によって作られた不気味な吊るし台があった。
「成長はおろか、芽を出す事もままならない産業…それによって開く経済的な格差…我々軍人と役人に対する不信感…そんな中で、あの男は現れました」
「タマイル・ターリナーがか」
「ええ。奴は選挙中の演説で、この国が今の様な不況に陥った原因として、おおよそ国民が言って欲しかった事を次々に演説で代弁し始めたのです。”この国がこのような状態になっている原因は現政府の体制と一部の資本家にある”、”血税で私腹を肥やす権力者たちは、民の利益を嫌がっている”、”私ならば改革によって民を豊かにし、この国を成長させ、諸君らを救う事が出来る”…聞こえだけは良いですが、具体的な計画を提示するわけでも無く、リップサービスと言えばそれまででしかない物を何度も繰り返しているだけでした。ですが選挙で勝ってしまった」
サンナウスの説明の最中、ジョナサンが呆れたように小さく笑って首を横に振った。
「ハハ…いや失礼。お手本の様な独裁者の第一歩だと思いましてね。細かい説明はせずに庶民が食い付きそうな分かりやすい言葉だけを投げかけ、コミュニティ内に共通の敵を設定して支持者の団結力を生み出し、自分ならそれを解決できると救世主を演じる。古今東西必ずそういった方法で権力を握り、最後に暴走し出す権力者が現れる物です」
「一部の人間は、同じ様に疑念を抱いていました。ですがあの男の恐ろしい所は、そういった反乱因子になりかねない人間を執拗に潰して回った事です」
「ほう、というと ?」
「ターリナーはお世辞にも品行方正とはいえない人物でしたから。不倫、贈収賄、一部資本家との癒着…しかし彼はそれを批判する者が現れる度に、演説や文書を通して人々に助けを求めた。”既得権益を侵されたくない悪しき権力者たちが私を攻撃している。今こそ同志諸君らの助けが必要だ”と…人々は見事にその誘いに乗り、たちまち批判者は”国のために尽くそうとしている英雄の足を、下らない話題で引っ張る売国奴”とみなされるようになった。少しでも彼を批判すれば、支持者たちが暴走して攻撃に走る。彼にとってこれほど有難い武器は無かったでしょう」
サンナウスは自分の机に置かれている書類を見た。定期的に政府から渡される経常収支に関する報告と、人間の名前と番号が書かれたリストを見て少しだけ顔を歪める。
「確かに、あの男が元首になってからは大きな恩恵がもたらされた点もあります」
報告書を手に取り、それを眺めながら彼女は話を続ける。
「特に運河の整備によって、今の国際情勢に陥る前は貿易が大きく栄えた。国内だけではなく、国外での商いも可能になった事で確かに富を手にする人間は急増しました。でも…その整備や貿易の元締めを行っているのは、あの男の親族が経営する会社ばかり。その上、高い税金などは民を苦しめるだけだとして全てを廃止。同時に社会保障を打ち切った。”いずれは全ての民が莫大な財を築けるのだから、税金に頼る必要もなくなる”と…とりあえず困れば、民と国のためだとほざくのが奴の口癖です。その癖に、問題が起きれば現場の役人や自分の支持者に責任を押し付けて平然と逃げる。おぞましい卑怯者です。それに耐えかねて自殺をした部下もいますが、支持者と当人からすれば”国のために頑張っているのだから、死人が出たぐらいで喚くな”で済まされてしまう」
経常収支の報告書と謎のリストを彼女に渡され、ルーファンは目を通してみた。貿易によって利益が出ているという点や、それによって企業とそこに勤めている者達のお陰でこの国の人々の平均的な収入は格段に向上し、豊かになったとある。記録だけで見れば確かに国を立て直している英雄とも考えられる。しかし、その一方でもう一つのリストについてはよく分からなかった。名前と番号があるのだが、書類の題名である”回収対象”という言葉の意味がてんで理解出来ない。
「話だけ聞けば、素行に問題はあるが国自体を揺るがす大きなトラブルは起きてないという事か」
「まだ起きてはなかった、というのが正しいかもしれません。少しづつ気付かれてしまったのです。結局得をしているのは、彼と彼に協力をしている一部の者達ではないかと。おまけに税収が減った事で福祉の維持が困難になった地域が増え、碌な行政の運用もままならなくなっています。それによって疑念を抱く者が増え始めた。そこであの男は現状の予算だけで福祉を維持するためと称して、更に恐ろしい手段に出てきた」
話が佳境に差し掛かった時、外で物音がした。太鼓とラッパの音が響き、馬車馬が蹄で道路を叩く。それに合わせて大勢の人間による足音が鳴り始めた。何かが向かって来ており、大声で怒鳴っている。
「これより”回収”を始める ! 対象はただちに外へ出て、この場に整列せよ !」
慎重にカーテンの隙間からルーファン達は覗くと、そこには妙な光景が広がっていた。厳つい男たちが立っており、手には警棒を始めとした物騒な得物を持っている。彼らに囲まれるようにして荷馬車が停まっているが、そこに向かって民家から人々が姿を見せ始めた。年寄りが多い。一人で出てきた者もいれば、家族が連れ添っている者もいる。しかしあまりにも奇妙であった。
年寄り達は服を着ていなかったのだ。
「安心しな。このトンネルはそんなに長くねえ。少し狭いが、道も単純だから前を歩いてれば勝手に着く。元々はこのトンネルの真上にある危険地帯を通り過ぎるためのもんだったが、今じゃこうして隠し通路代わり。外部の人間を隠密に招き入れるための道具ってわけだ」
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その先にいた中年のエプロン姿の女性が手招きで急かし、一行を外に出させる。木の板だと思われていたそれは扉であり、ルーファン達が全員出てきたのを確認すると再び閉める。そして若い男二人に言い付け、扉の横に動かしていた衣装箪笥を再び元の場所に戻す。箪笥を戻す直前、持ち上げた箪笥の下に捲りあげていた絨毯の一部を敷き直し、床に出来ている僅かな擦り傷などを見えなくしていた。彼らの服はどれもシミなどで薄汚く、恐らくこの住居の手伝い人といった具合の疲労感を感じる。彼らの立場を明確にしたのが、一同が招き入れられた部屋にいた一人の女性であった。
「来てくれたことを感謝いたします」
握手を求めるその女性は、その貧相な内装をした部屋に似合わない絢爛且つ落ち着いた色合いの外套を纏っており、招き入れてくれた者達は一歩下がって遠慮がちに部屋の隅に立ち直っている。
「あなた達は下がって良いわ。そろそろ昼食の時間でしょう」
彼女の言葉を皮切りに、手伝い人たちは深々と礼をして戻って行く。この女が主だろうと判断したルーファンは、改めて彼女の姿を見た。ボブカットの髪に僅かに刻まれた頬や額の皺、背筋を伸ばして凛と張った胸。そして部屋に設置されている頑丈そうな机と、その側面に立てかけられているサーベル。恐らく軍人の可能性がある。
「あなたは ? そしてこの場所は ?」
握手に応じたルーファンは、おんぼろではににしろ豪華とは言えない木造りの部屋に目をやった。
「サンナウス・カーティマン。ネゾール公国軍少佐であり、この近辺の警護と管理に当たっています。そして…ここは私の執務室です。<聖地>からは大きく離れた僻地ではありますが」
「成程、さてはアンタがクーデターの首謀者ってわけか」
彼女の自己紹介を聞いたガロステルが推察するが、彼女は声を大にして答えるわけでもなく、一度だけ首を縦に振るだけであった。あまり大声で騒がないで欲しいと言ってるように見えたガロステルは、少し委縮したように頷いて引き下がる。
「協力をして欲しいという話があってこの国に来た。だが人づてによれば、かなり酷い有様だと聞いている。何が起きたのか教えて欲しい」
「タマイル・ターリナーという男についてはどこまで御存じで ?」
「この国の指導者になってから、いきなり豹変したという話だけは聞いてる」
「いいでしょう。手短ではありますがお話しします。あの男がこの国の元首に選ばれたのは、元を辿ると国民の不満によるものが大きい」
サンナウスは少し歩き、閉じ切っているカーテンを少しだけ開けて外を見ていた。死んだように静かであり、活気が無い。張りぼての様に家屋が立ち並び、土で汚れている煉瓦が敷き詰められた道路の脇には、”悪しき見本”と掲げられた看板と、黒ずんだ木材によって作られた不気味な吊るし台があった。
「成長はおろか、芽を出す事もままならない産業…それによって開く経済的な格差…我々軍人と役人に対する不信感…そんな中で、あの男は現れました」
「タマイル・ターリナーがか」
「ええ。奴は選挙中の演説で、この国が今の様な不況に陥った原因として、おおよそ国民が言って欲しかった事を次々に演説で代弁し始めたのです。”この国がこのような状態になっている原因は現政府の体制と一部の資本家にある”、”血税で私腹を肥やす権力者たちは、民の利益を嫌がっている”、”私ならば改革によって民を豊かにし、この国を成長させ、諸君らを救う事が出来る”…聞こえだけは良いですが、具体的な計画を提示するわけでも無く、リップサービスと言えばそれまででしかない物を何度も繰り返しているだけでした。ですが選挙で勝ってしまった」
サンナウスの説明の最中、ジョナサンが呆れたように小さく笑って首を横に振った。
「ハハ…いや失礼。お手本の様な独裁者の第一歩だと思いましてね。細かい説明はせずに庶民が食い付きそうな分かりやすい言葉だけを投げかけ、コミュニティ内に共通の敵を設定して支持者の団結力を生み出し、自分ならそれを解決できると救世主を演じる。古今東西必ずそういった方法で権力を握り、最後に暴走し出す権力者が現れる物です」
「一部の人間は、同じ様に疑念を抱いていました。ですがあの男の恐ろしい所は、そういった反乱因子になりかねない人間を執拗に潰して回った事です」
「ほう、というと ?」
「ターリナーはお世辞にも品行方正とはいえない人物でしたから。不倫、贈収賄、一部資本家との癒着…しかし彼はそれを批判する者が現れる度に、演説や文書を通して人々に助けを求めた。”既得権益を侵されたくない悪しき権力者たちが私を攻撃している。今こそ同志諸君らの助けが必要だ”と…人々は見事にその誘いに乗り、たちまち批判者は”国のために尽くそうとしている英雄の足を、下らない話題で引っ張る売国奴”とみなされるようになった。少しでも彼を批判すれば、支持者たちが暴走して攻撃に走る。彼にとってこれほど有難い武器は無かったでしょう」
サンナウスは自分の机に置かれている書類を見た。定期的に政府から渡される経常収支に関する報告と、人間の名前と番号が書かれたリストを見て少しだけ顔を歪める。
「確かに、あの男が元首になってからは大きな恩恵がもたらされた点もあります」
報告書を手に取り、それを眺めながら彼女は話を続ける。
「特に運河の整備によって、今の国際情勢に陥る前は貿易が大きく栄えた。国内だけではなく、国外での商いも可能になった事で確かに富を手にする人間は急増しました。でも…その整備や貿易の元締めを行っているのは、あの男の親族が経営する会社ばかり。その上、高い税金などは民を苦しめるだけだとして全てを廃止。同時に社会保障を打ち切った。”いずれは全ての民が莫大な財を築けるのだから、税金に頼る必要もなくなる”と…とりあえず困れば、民と国のためだとほざくのが奴の口癖です。その癖に、問題が起きれば現場の役人や自分の支持者に責任を押し付けて平然と逃げる。おぞましい卑怯者です。それに耐えかねて自殺をした部下もいますが、支持者と当人からすれば”国のために頑張っているのだから、死人が出たぐらいで喚くな”で済まされてしまう」
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「話だけ聞けば、素行に問題はあるが国自体を揺るがす大きなトラブルは起きてないという事か」
「まだ起きてはなかった、というのが正しいかもしれません。少しづつ気付かれてしまったのです。結局得をしているのは、彼と彼に協力をしている一部の者達ではないかと。おまけに税収が減った事で福祉の維持が困難になった地域が増え、碌な行政の運用もままならなくなっています。それによって疑念を抱く者が増え始めた。そこであの男は現状の予算だけで福祉を維持するためと称して、更に恐ろしい手段に出てきた」
話が佳境に差し掛かった時、外で物音がした。太鼓とラッパの音が響き、馬車馬が蹄で道路を叩く。それに合わせて大勢の人間による足音が鳴り始めた。何かが向かって来ており、大声で怒鳴っている。
「これより”回収”を始める ! 対象はただちに外へ出て、この場に整列せよ !」
慎重にカーテンの隙間からルーファン達は覗くと、そこには妙な光景が広がっていた。厳つい男たちが立っており、手には警棒を始めとした物騒な得物を持っている。彼らに囲まれるようにして荷馬車が停まっているが、そこに向かって民家から人々が姿を見せ始めた。年寄りが多い。一人で出てきた者もいれば、家族が連れ添っている者もいる。しかしあまりにも奇妙であった。
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