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5章:鐘は泣いている
第158話 目論見通り
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「しかし、妙ですな。カニユス・リピダ殿」
割って入るように、スロントが睨みつけながら言った。
「今まで帝国は、リミグロンによる蛮行との関与を否定するかのように沈黙し続けていた。おまけに宰相であるユーゴ・シムトスでさえ、下らない言い訳を持って疑惑を否定していた。だというのに、ここに来て全てを白状するとはどういう風の吹き回しか。まさかとは思うが、帝国は内部にける情報の連携と統制さえ出来ない程に乱れ、困窮している…そう思われても不思議ではない」
口にこそしていなかったがその場にいた重鎮たち皆の疑問を、彼の指摘は代弁していた。統率をする者によって政府機関の方針や行動が変わるというのは、決して珍しい事ではない。情勢に合った行動を取り、国の利益に無意味な損失が出ない様にするのも務めである。だがこれ程までに急転換するというのは、いくら何でも不自然であった。戦況が不利と判断したか、或いは内部における別の要因が彼を唆したか。どちらかとしか考えられない。
だが一切の回答をせず沈黙している皇帝を前に、ジョナサンは筆を止めたまま怯えていた。どんな事態になろうが、この場での光景全てを人々に伝えなければならないという信念が掻き消され、代わりに自分の脳髄を恐怖という感情が押さえ込んで来る。生きて帰れないかもしれないという不安が、この時はいつにも増して鮮明になっていた。
「大丈夫か ?」
ふと、隣から優しげな小さい声がした。右に首を動かすと、ルーファンがこちらを見ている。眉間の皺が薄れ、眼差しが穏やかなものである事で、彼が自分を心配してくれていると分かった。
「ああ…問題ない」
「心配するな。何かあればこちらも動く」
ルーファンは囁くように伝え、再び皇帝の方を見る。その際、彼の表情が一機に豹変していく瞬間を目撃し、ジョナサンは鳥肌が立つような気分になった。
「どうなんだ ? 何か反論は ?」
「…必要が無くなった。それだけだ」
急かすルーファンに対し、皇帝が回答を述べた直後だった。ルーファンは、自分達の鎮座している椅子の裏側から、僅かに熱気を感じた。<炎の流派>による魔法とは明らかに違っており、正体を仄めかすように白い光までもが差し込んでいる。リミグロンが使っているサーベル、それが放つ光を回想させた。
「チィッ!!」
直後、舌打ちと共にルーファンの座っている椅子の影から、サラザールが姿を見せた。飛び出した彼女は、そのまま襲い掛かろうとしていたエジカースへ飛び掛かり、組み伏せながら兜越しに頭部を全力で殴打する。
「宿れ !」
ルーファンも剣を抜いて瘴気を憑依させると、そのままジョナサンの背後にいる別のエジカースへと投げつける。投擲された剣が喉元に刺さり、エジカースが溺れるような声と共に血を噴きだして倒れた。他の席からも悲鳴や慄きが発せられるが、石の床、水筒、松明から次々に化身達が現れてエジカース達の奇襲を防ぐ。各国の護衛たちもこれによってようやく事態を飲み込んだのか、ワンテンポ遅れて動き出して敵の始末に当たり始める。しかし、それでも尚出現を続けるエジカースのせいで、辺りは混沌と化していた。
その隙に皇帝が席を立ち、エジカースを連れて卓を離れて出口へと進んでいく。自らに挑みかかる敵を、再び取り戻した剣によって斬り伏せていたルーファンはそれを見逃さなかった。
「リピダアアアアアッ!!」
地面はおろか、この神殿そのものを震えさせているかのような怒声であった。そんな物には意を介さず、時折邪魔をしてくる兵士達を抜刀したサーベルで斬殺していく皇帝の方へ、ルーファンは力強く走り出す。遮るようにしてエジカース達が現れるが、ガロステル、タナ、サラザール、そしてヨヒーコトスが相手を引き受けてくれる。
「先に行け !」
ガロステルの声が聞こえるが、ルーファンにしてみれば言わずもがなであった。敵の返り血で濡れながらも走り、邪魔をしてくる敵を屠りながらも出口へと消えていった皇帝の後を追う。暗い廊下を駆け抜ける中、外からも悲鳴や爆発音が微かに耳に入って来た。要人の暗殺どころではない。あの男はこの場にいる者達を皆殺しにする気だ。
外に出てみれば、そこは火の海になりつつあった。移動手段として使っていたドラゴンが焼き殺され、周辺の護衛に当たっていたであろう兵士達がエジカース達の手で葬られている。死体にサーベルを突き立てていた彼らは、ゆっくりとルーファンの方を見て、再び臨戦態勢に入るかのように構え出していた。彼らの後ろには数機の飛行船が空に浮いており、着陸している一機の中に皇帝が入り込んでいくのが見える。
「このまま逃げ切れると思うな!!」
エジカース達を相手取りながらルーファンが叫んだ。
「貴様を見つけ出し ! 全ての報いを必ず受けさせてやる ! 貴様が生きてきたこれまでの全てを ! 決断を ! 何もかも後悔させてやる!!」
いつ間にか、エジカース達は殺されていた。切り裂かれ、凍らされ、焼かれ、岩の杭に貫かれ、骸になっていた彼らを踏みつけながら移動を始める飛行船へルーファンは怒号を浴びせる。だがそんな彼を、取るにも足らない存在とでも言うかのように、飛行船たちは彼方へと消えていった。
そして燃え盛る炎の間を吹き抜ける風の音を除く、全ての雑音が消えた頃に神殿から人々が姿を現す。ジョナサンは辺りで起きたのであろう惨事に身震いをし、空を虚しく見上げていたルーファンの背後に立った。
「奴に会うためにはどうすればいい ?」
ルーファンが口を開いた。
「…帝国に行くしかないだろう。だが、辿り着くまでの方法が無い」
「すぐに方法を探してくれ。このまま野放しにはしない」
「方法を見つけるのは難しいが、手がかりならある。ネゾール公国だ」
ジョナサンの出した国名を聞いたルーファンは、不思議そうにしながら振り返った。
「ネゾール公国から遣わされていた男を覚えているか ? フルーメル・クィスプ…奴は、皇帝の話に対して明らかに動揺していた。それだけじゃない―――」
「襲撃が始まってから、エジカースはネゾール公国の連中にだけは襲い掛からなかった。おまけにまんまと逃げおおせた」
ジョナサンと、彼の話を遮るようにしてサラザールが先程起きた奇妙な出来事について語る。言われてみれば確かに、ネゾールの関係者の姿が見当たらない。
「となれば次の目的地は決まったな」
「ネゾールに行く気か ? だがあの国は今、内戦状態にある。皇帝に会うどころか下手をすれば…」
「それで怖気づくようなら、とっくの昔に諦めてるさ」
「…っ、ひとまず他の移動手段を手配するか。話はまた別の場所でしよう」
ジョナサンとの話を終えたルーファンは労わりの言葉こそかけなかったが、周囲の者達に申し訳なさそうに頭を少し下げ、神殿へと踵を返す。彼を見送るジョナサンだが、気にかかるのはやはり皇帝だった。戦争反対とまではいかないが、彼の目的も不明のままに突き進む事は果たして正解なのか、それだけがどうしても分からない。ただただ取り返しのつかない状況に、皇帝もルーファンも自ら飛び込んでいる様に見えたのだ。
割って入るように、スロントが睨みつけながら言った。
「今まで帝国は、リミグロンによる蛮行との関与を否定するかのように沈黙し続けていた。おまけに宰相であるユーゴ・シムトスでさえ、下らない言い訳を持って疑惑を否定していた。だというのに、ここに来て全てを白状するとはどういう風の吹き回しか。まさかとは思うが、帝国は内部にける情報の連携と統制さえ出来ない程に乱れ、困窮している…そう思われても不思議ではない」
口にこそしていなかったがその場にいた重鎮たち皆の疑問を、彼の指摘は代弁していた。統率をする者によって政府機関の方針や行動が変わるというのは、決して珍しい事ではない。情勢に合った行動を取り、国の利益に無意味な損失が出ない様にするのも務めである。だがこれ程までに急転換するというのは、いくら何でも不自然であった。戦況が不利と判断したか、或いは内部における別の要因が彼を唆したか。どちらかとしか考えられない。
だが一切の回答をせず沈黙している皇帝を前に、ジョナサンは筆を止めたまま怯えていた。どんな事態になろうが、この場での光景全てを人々に伝えなければならないという信念が掻き消され、代わりに自分の脳髄を恐怖という感情が押さえ込んで来る。生きて帰れないかもしれないという不安が、この時はいつにも増して鮮明になっていた。
「大丈夫か ?」
ふと、隣から優しげな小さい声がした。右に首を動かすと、ルーファンがこちらを見ている。眉間の皺が薄れ、眼差しが穏やかなものである事で、彼が自分を心配してくれていると分かった。
「ああ…問題ない」
「心配するな。何かあればこちらも動く」
ルーファンは囁くように伝え、再び皇帝の方を見る。その際、彼の表情が一機に豹変していく瞬間を目撃し、ジョナサンは鳥肌が立つような気分になった。
「どうなんだ ? 何か反論は ?」
「…必要が無くなった。それだけだ」
急かすルーファンに対し、皇帝が回答を述べた直後だった。ルーファンは、自分達の鎮座している椅子の裏側から、僅かに熱気を感じた。<炎の流派>による魔法とは明らかに違っており、正体を仄めかすように白い光までもが差し込んでいる。リミグロンが使っているサーベル、それが放つ光を回想させた。
「チィッ!!」
直後、舌打ちと共にルーファンの座っている椅子の影から、サラザールが姿を見せた。飛び出した彼女は、そのまま襲い掛かろうとしていたエジカースへ飛び掛かり、組み伏せながら兜越しに頭部を全力で殴打する。
「宿れ !」
ルーファンも剣を抜いて瘴気を憑依させると、そのままジョナサンの背後にいる別のエジカースへと投げつける。投擲された剣が喉元に刺さり、エジカースが溺れるような声と共に血を噴きだして倒れた。他の席からも悲鳴や慄きが発せられるが、石の床、水筒、松明から次々に化身達が現れてエジカース達の奇襲を防ぐ。各国の護衛たちもこれによってようやく事態を飲み込んだのか、ワンテンポ遅れて動き出して敵の始末に当たり始める。しかし、それでも尚出現を続けるエジカースのせいで、辺りは混沌と化していた。
その隙に皇帝が席を立ち、エジカースを連れて卓を離れて出口へと進んでいく。自らに挑みかかる敵を、再び取り戻した剣によって斬り伏せていたルーファンはそれを見逃さなかった。
「リピダアアアアアッ!!」
地面はおろか、この神殿そのものを震えさせているかのような怒声であった。そんな物には意を介さず、時折邪魔をしてくる兵士達を抜刀したサーベルで斬殺していく皇帝の方へ、ルーファンは力強く走り出す。遮るようにしてエジカース達が現れるが、ガロステル、タナ、サラザール、そしてヨヒーコトスが相手を引き受けてくれる。
「先に行け !」
ガロステルの声が聞こえるが、ルーファンにしてみれば言わずもがなであった。敵の返り血で濡れながらも走り、邪魔をしてくる敵を屠りながらも出口へと消えていった皇帝の後を追う。暗い廊下を駆け抜ける中、外からも悲鳴や爆発音が微かに耳に入って来た。要人の暗殺どころではない。あの男はこの場にいる者達を皆殺しにする気だ。
外に出てみれば、そこは火の海になりつつあった。移動手段として使っていたドラゴンが焼き殺され、周辺の護衛に当たっていたであろう兵士達がエジカース達の手で葬られている。死体にサーベルを突き立てていた彼らは、ゆっくりとルーファンの方を見て、再び臨戦態勢に入るかのように構え出していた。彼らの後ろには数機の飛行船が空に浮いており、着陸している一機の中に皇帝が入り込んでいくのが見える。
「このまま逃げ切れると思うな!!」
エジカース達を相手取りながらルーファンが叫んだ。
「貴様を見つけ出し ! 全ての報いを必ず受けさせてやる ! 貴様が生きてきたこれまでの全てを ! 決断を ! 何もかも後悔させてやる!!」
いつ間にか、エジカース達は殺されていた。切り裂かれ、凍らされ、焼かれ、岩の杭に貫かれ、骸になっていた彼らを踏みつけながら移動を始める飛行船へルーファンは怒号を浴びせる。だがそんな彼を、取るにも足らない存在とでも言うかのように、飛行船たちは彼方へと消えていった。
そして燃え盛る炎の間を吹き抜ける風の音を除く、全ての雑音が消えた頃に神殿から人々が姿を現す。ジョナサンは辺りで起きたのであろう惨事に身震いをし、空を虚しく見上げていたルーファンの背後に立った。
「奴に会うためにはどうすればいい ?」
ルーファンが口を開いた。
「…帝国に行くしかないだろう。だが、辿り着くまでの方法が無い」
「すぐに方法を探してくれ。このまま野放しにはしない」
「方法を見つけるのは難しいが、手がかりならある。ネゾール公国だ」
ジョナサンの出した国名を聞いたルーファンは、不思議そうにしながら振り返った。
「ネゾール公国から遣わされていた男を覚えているか ? フルーメル・クィスプ…奴は、皇帝の話に対して明らかに動揺していた。それだけじゃない―――」
「襲撃が始まってから、エジカースはネゾール公国の連中にだけは襲い掛からなかった。おまけにまんまと逃げおおせた」
ジョナサンと、彼の話を遮るようにしてサラザールが先程起きた奇妙な出来事について語る。言われてみれば確かに、ネゾールの関係者の姿が見当たらない。
「となれば次の目的地は決まったな」
「ネゾールに行く気か ? だがあの国は今、内戦状態にある。皇帝に会うどころか下手をすれば…」
「それで怖気づくようなら、とっくの昔に諦めてるさ」
「…っ、ひとまず他の移動手段を手配するか。話はまた別の場所でしよう」
ジョナサンとの話を終えたルーファンは労わりの言葉こそかけなかったが、周囲の者達に申し訳なさそうに頭を少し下げ、神殿へと踵を返す。彼を見送るジョナサンだが、気にかかるのはやはり皇帝だった。戦争反対とまではいかないが、彼の目的も不明のままに突き進む事は果たして正解なのか、それだけがどうしても分からない。ただただ取り返しのつかない状況に、皇帝もルーファンも自ら飛び込んでいる様に見えたのだ。
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