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5章:鐘は泣いている
第154話 狭間の苦心
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スアリウス共和国の首都、ノルドバに帰還してから一か月が経過した。拠点にしている宿屋の一室では、起床したルーファンが肩と首を捻ってほぐしていた。ここ最近については、特に大きな異変が起こらなかったため休養に成功しており、体が少し軽くなっている。尤も、一日の大半は国内外における情報の収集と鍛錬、難民となっているパージット王国の人々への訪問と世話に従事していたため、休息と呼べるかはいささか疑問であるが、普段の旅路を考えればマシと言える。これほど長期間休めたのは、恐らく初めての事だろう。
シャツとズボンのみの普段着を身に纏い、鏡の前に立って髪を結っていた彼だが、不意に自分の顔に残っているケロイド状の火傷跡と、夥しく増加した白髪が気になった。強力な魔法による損傷故に、完全には治癒できなかった事をタナには謝られたが、やはり少しショックであった。
このような生活を送る前に見た自分の顔を思い浮かべ、酷く変わり果てたものだと溜息をつく。全て終わった後には、自分の元の顔を覚えている者などいなくなるに違いない。傷と白髪を順番に眺めていたルーファンは、このまま圧し掛かり続ける事になる精神と肉体への負担を想像して少し怖くなった。今はこの程度で済んでいるが、いずれは何もかも捨て去りたくなるほどの地獄が待っているかもしれない。
それから不安を僅かに抱いたまま鏡から離れ、枕元に置いていた剣を取ろうと思った時、どういうわけか一瞬躊躇ってしまった。あれだけ苦楽を共にしていた相棒だというのに、なぜだか悍ましく見えて仕方がない。見つめ続けている内に記憶がフラッシュバックし、この剣によって嬲り殺して来た敵の末路と情景が鮮明に思い起こされる。悲鳴、命乞い、必死にこっちへ縋って抵抗しようとするか弱い力、そして血の温さまで呼び覚まされてしまった。
全てを振り払い、必死に鞘を掴むとようやく全ての雑念が掻き消されたが、相棒を握っている手が酷く震えていた。ほんの少し、平和に甘んじていただけでこのザマである。悲鳴も聞こえないのどかさな世間を味わってしまったからこそ、ルーファンは痛感するしかなかった。自分が日常とし、生きる場所としてのめり込んでいた世界が、文明と安寧の中で生きる人間にとっていかに忌避されるべき悪夢なのかを、ここに来てようやく実感していた。衣食住と平和が足りすぎてしまったが故に、この奇妙なギャップが引き起こされてしまうのだ。戦場から戻ると、いつもこの様な状態に陥ってしまう。
「…ファン ! ルーファン !」
背後からの声に意識が移り、敵襲でも食らったかのような速さで彼は振り向くが、そこには若干怯えが見え隠れしているフォルトの姿があった。
「取り込み中だった… ?」
「ああ…いや、気にしないでくれ。め、瞑想をしてた。その…奇襲があった時の…対処法というかな…」
「そ、そっか…熱心なのは良いけど、少しは休むことも覚えないと。こういう時ぐらいさ」
彼の歯切れの悪い言い訳が真っ赤な嘘である事は、フォルトにとっても容易に予測できることであった。あんな棒立ちで、それも上の空だったというのに対処もクソも無いだろうに。
「ジョナサンの会社、行くでしょ ?」
「そうだったな…行こう」
フォルトの言葉でようやく予定を思い出し、少し足早にルーファンは出発する。フォルトも後に続いて宿屋を出て行き、二人で日光を浴びながら街の通りを歩み始めた。サラザール達も誘おうとしたが、ヨヒーコトスを人間社会に慣れさせたいという考えもあってか、化身達は全員で観光に出向いたらしい。見張り役にアトゥーイを付けているとはいえ、余計な事をしないか少々心配である。
「見てみろ…”鴉”とその仲間だ。やっぱり戦帰りってのは風格からして違うな」
「何でも、先の遠征で顔にあんな火傷を負ったらしいぞ」
「痛ましいわね、まだ若いらしいのに…何でそこまでして…」
「次はどこに出向くんだろうな」
「なあに。どこに行こうが、きっと存分にリミグロンどもをぶちのめしてくれるさ。まさに怪物だよ」
道行く人が彼等を見るたびに小声で語り合う。以前に比べれば白い目で見られる事は少なくなったが、やはりまだ距離がある様な物言いだった。見てくれはともかく、血の通った人間である。どうか化け物のように見ないで欲しい。そう言いたいのは山々だが、きっと受け入れてはもらえないだろう。既に民衆は、ルーファンに人としての姿を求めていないのだ。
鬱屈とした感情を抱えたまま、レイヴンズ・アイ社に近くへと辿り着いた二人だが、入り口の門の前で騒ぎが起きていた。いかにも他人を見下し、自分達が特権階級だと付け上がってそうな、身なりだけは一丁前に整えている下品な集団が門の前で騒いでいる。閉じ切っている門の向こうには複数人の社員とジョナサンが立っており、彼は新聞紙を丸めてからラッパのように口に当てて怒鳴り返している。よく響く良い声であった。
「朝っぱらからうるせえって言ってんだよ、さっさと散り失せろーっ ! ドブネズミ以下の負け犬共ッ!!」
声はともかく、内容については随分と下品な罵声であった。
「アンタの所の会社が記者クラブに入らず利益を独占しているからだろ !」
「自由は平等に分け与えられるべきものです ! 己の利益のために他社の知る権利を侵害している !」
「また値段を吊り上げたそうだな ! 良い気になりおって !」
「ウチの記者を報酬で釣って引き抜いてくれたそうじゃないか!!今日こそはてめえらの看板に火を付けてやる!!」
「貴様らの独善的な行動は、資本主義に囚われて人々を苦しませているにすぎん ! この国のためを思うなら記者クラブに入り、我々と共に万全の報道体制を作るべきだとは思わんのか !」
ジョナサンの罵声に呼応するかのように人々はヒートアップし、門をこじ開けるかよじ登ろうとしていた。その度に社員たちはご丁寧に保管しているらしい腐った卵やゴミを投げつけ、彼らを叩き落してみせる。こう言っては悪いが、今に始まった事ではないかのようにとても訓練されていた。
「うるせーっ、そんなもんただの嫉妬だろうが!!何で民衆が我が社の新聞ばかり買うのか、無い頭で少しは考えて見ろこの蛆湧き脳味噌共!!ハッキリ言ってお前らの聞き分けの悪さはウチの飼い犬未満だぞ!!それも生後六ヶ月の!!この国のためだとかなんだとか言ってるが、我々はアンタ達よりも遥かに多くの法人市民税を払ってるんだ!!国益を思うんなら我々を見習って、金貨の一枚や二枚でも道端のホームレスに恵んでやったらどうだバーカ!!」
ジョナサンもいちいち相手取るのが面倒になったのか、キリのいいタイミングで一気に声を張り上げ、溜めていた鬱憤を晴らすために怒涛の勢いで捲し立てる。ここまで汚らしく彼が憤るのも珍しい。肩で息をするジョナサンだったが、その言葉は更に群がる野次馬の闘志に火を付ける結果になった。
次々に負けじと罵倒が飛び始め、門を全員で押し倒さんとする勢いで詰め寄りだすが、最後方にいた記者の一人がルーファンの存在に気付き、慄きながら周りへ報せる。異変はたちまち伝染し、さきほどまで周辺に立ち込めていた怒気は幻の如く消えていた。
「すまない。どいてくれないか」
まさに鶴の一声だった。野次馬達はどよめきながらも必死に道を開け、ルーファン達が通れる程度の空間を作ってくれる。「下手な事をしたら何をされるか分からない」という、嘘と真実の入り混じった武勇伝が吹聴された結果、肝心のジャーナリズムの体現者たちまで鵜呑みにし始めている様だった。
「ぜぇ…ぜぇ…やあ…よく来たな。色々と話がある」
ジョナサンがそう語り掛けた直後、社屋からスティーブンが姿を見せてきた。どうやら選手交代といった所らしく、ジョナサンから丸めた新聞を受け取った後に任せてくれと肩を叩く。やがてルーファン、フォルト、ジョナサンの三人が社屋の中へと消えるや否や、罵声大会が安堵した人々によって再開された。
シャツとズボンのみの普段着を身に纏い、鏡の前に立って髪を結っていた彼だが、不意に自分の顔に残っているケロイド状の火傷跡と、夥しく増加した白髪が気になった。強力な魔法による損傷故に、完全には治癒できなかった事をタナには謝られたが、やはり少しショックであった。
このような生活を送る前に見た自分の顔を思い浮かべ、酷く変わり果てたものだと溜息をつく。全て終わった後には、自分の元の顔を覚えている者などいなくなるに違いない。傷と白髪を順番に眺めていたルーファンは、このまま圧し掛かり続ける事になる精神と肉体への負担を想像して少し怖くなった。今はこの程度で済んでいるが、いずれは何もかも捨て去りたくなるほどの地獄が待っているかもしれない。
それから不安を僅かに抱いたまま鏡から離れ、枕元に置いていた剣を取ろうと思った時、どういうわけか一瞬躊躇ってしまった。あれだけ苦楽を共にしていた相棒だというのに、なぜだか悍ましく見えて仕方がない。見つめ続けている内に記憶がフラッシュバックし、この剣によって嬲り殺して来た敵の末路と情景が鮮明に思い起こされる。悲鳴、命乞い、必死にこっちへ縋って抵抗しようとするか弱い力、そして血の温さまで呼び覚まされてしまった。
全てを振り払い、必死に鞘を掴むとようやく全ての雑念が掻き消されたが、相棒を握っている手が酷く震えていた。ほんの少し、平和に甘んじていただけでこのザマである。悲鳴も聞こえないのどかさな世間を味わってしまったからこそ、ルーファンは痛感するしかなかった。自分が日常とし、生きる場所としてのめり込んでいた世界が、文明と安寧の中で生きる人間にとっていかに忌避されるべき悪夢なのかを、ここに来てようやく実感していた。衣食住と平和が足りすぎてしまったが故に、この奇妙なギャップが引き起こされてしまうのだ。戦場から戻ると、いつもこの様な状態に陥ってしまう。
「…ファン ! ルーファン !」
背後からの声に意識が移り、敵襲でも食らったかのような速さで彼は振り向くが、そこには若干怯えが見え隠れしているフォルトの姿があった。
「取り込み中だった… ?」
「ああ…いや、気にしないでくれ。め、瞑想をしてた。その…奇襲があった時の…対処法というかな…」
「そ、そっか…熱心なのは良いけど、少しは休むことも覚えないと。こういう時ぐらいさ」
彼の歯切れの悪い言い訳が真っ赤な嘘である事は、フォルトにとっても容易に予測できることであった。あんな棒立ちで、それも上の空だったというのに対処もクソも無いだろうに。
「ジョナサンの会社、行くでしょ ?」
「そうだったな…行こう」
フォルトの言葉でようやく予定を思い出し、少し足早にルーファンは出発する。フォルトも後に続いて宿屋を出て行き、二人で日光を浴びながら街の通りを歩み始めた。サラザール達も誘おうとしたが、ヨヒーコトスを人間社会に慣れさせたいという考えもあってか、化身達は全員で観光に出向いたらしい。見張り役にアトゥーイを付けているとはいえ、余計な事をしないか少々心配である。
「見てみろ…”鴉”とその仲間だ。やっぱり戦帰りってのは風格からして違うな」
「何でも、先の遠征で顔にあんな火傷を負ったらしいぞ」
「痛ましいわね、まだ若いらしいのに…何でそこまでして…」
「次はどこに出向くんだろうな」
「なあに。どこに行こうが、きっと存分にリミグロンどもをぶちのめしてくれるさ。まさに怪物だよ」
道行く人が彼等を見るたびに小声で語り合う。以前に比べれば白い目で見られる事は少なくなったが、やはりまだ距離がある様な物言いだった。見てくれはともかく、血の通った人間である。どうか化け物のように見ないで欲しい。そう言いたいのは山々だが、きっと受け入れてはもらえないだろう。既に民衆は、ルーファンに人としての姿を求めていないのだ。
鬱屈とした感情を抱えたまま、レイヴンズ・アイ社に近くへと辿り着いた二人だが、入り口の門の前で騒ぎが起きていた。いかにも他人を見下し、自分達が特権階級だと付け上がってそうな、身なりだけは一丁前に整えている下品な集団が門の前で騒いでいる。閉じ切っている門の向こうには複数人の社員とジョナサンが立っており、彼は新聞紙を丸めてからラッパのように口に当てて怒鳴り返している。よく響く良い声であった。
「朝っぱらからうるせえって言ってんだよ、さっさと散り失せろーっ ! ドブネズミ以下の負け犬共ッ!!」
声はともかく、内容については随分と下品な罵声であった。
「アンタの所の会社が記者クラブに入らず利益を独占しているからだろ !」
「自由は平等に分け与えられるべきものです ! 己の利益のために他社の知る権利を侵害している !」
「また値段を吊り上げたそうだな ! 良い気になりおって !」
「ウチの記者を報酬で釣って引き抜いてくれたそうじゃないか!!今日こそはてめえらの看板に火を付けてやる!!」
「貴様らの独善的な行動は、資本主義に囚われて人々を苦しませているにすぎん ! この国のためを思うなら記者クラブに入り、我々と共に万全の報道体制を作るべきだとは思わんのか !」
ジョナサンの罵声に呼応するかのように人々はヒートアップし、門をこじ開けるかよじ登ろうとしていた。その度に社員たちはご丁寧に保管しているらしい腐った卵やゴミを投げつけ、彼らを叩き落してみせる。こう言っては悪いが、今に始まった事ではないかのようにとても訓練されていた。
「うるせーっ、そんなもんただの嫉妬だろうが!!何で民衆が我が社の新聞ばかり買うのか、無い頭で少しは考えて見ろこの蛆湧き脳味噌共!!ハッキリ言ってお前らの聞き分けの悪さはウチの飼い犬未満だぞ!!それも生後六ヶ月の!!この国のためだとかなんだとか言ってるが、我々はアンタ達よりも遥かに多くの法人市民税を払ってるんだ!!国益を思うんなら我々を見習って、金貨の一枚や二枚でも道端のホームレスに恵んでやったらどうだバーカ!!」
ジョナサンもいちいち相手取るのが面倒になったのか、キリのいいタイミングで一気に声を張り上げ、溜めていた鬱憤を晴らすために怒涛の勢いで捲し立てる。ここまで汚らしく彼が憤るのも珍しい。肩で息をするジョナサンだったが、その言葉は更に群がる野次馬の闘志に火を付ける結果になった。
次々に負けじと罵倒が飛び始め、門を全員で押し倒さんとする勢いで詰め寄りだすが、最後方にいた記者の一人がルーファンの存在に気付き、慄きながら周りへ報せる。異変はたちまち伝染し、さきほどまで周辺に立ち込めていた怒気は幻の如く消えていた。
「すまない。どいてくれないか」
まさに鶴の一声だった。野次馬達はどよめきながらも必死に道を開け、ルーファン達が通れる程度の空間を作ってくれる。「下手な事をしたら何をされるか分からない」という、嘘と真実の入り混じった武勇伝が吹聴された結果、肝心のジャーナリズムの体現者たちまで鵜呑みにし始めている様だった。
「ぜぇ…ぜぇ…やあ…よく来たな。色々と話がある」
ジョナサンがそう語り掛けた直後、社屋からスティーブンが姿を見せてきた。どうやら選手交代といった所らしく、ジョナサンから丸めた新聞を受け取った後に任せてくれと肩を叩く。やがてルーファン、フォルト、ジョナサンの三人が社屋の中へと消えるや否や、罵声大会が安堵した人々によって再開された。
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