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4章:果てなき焔
第144話 今こそ好機
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午前の皇都にて、首相の執務室へ複数人の高官が人目を忍ぶようにそそくさと入室してきた。執務室にはマロウス防衛大臣と、首相のミワカがいる。かつての会合に立ち会っていた他の面々はその場にいない。そう立て続けに集まっていて、周囲に怪しまれるだろうと警戒しての事だった。その二人から少し離れた壁際には、サラザールが寄り掛かっている。
「ごめんね、勝手に邪魔してる」
立ち入る許可を貰わずに会するのは悪い事だという自覚はあったらしく、彼女はぼそりと言った。
「いえ、お構いなく…首相、指示通りにそれぞれの派閥や政治団体に通じてる可能性のある者達を調べ上げ、皇国軍本体の動きに関する情報の提供を行いました。無論、我々皇王派の議員達にもです」
「分かった。動きはあったか ?」
「はい。まず反戦派ですが、すぐに新聞社へ一報を入れ出しました。今日の新聞には間に合いませんでしたが、明日はどこも取り上げるつもりでしょう。恐らく反戦派の議員ともども、戦争の準備をしていると騒ぎ立てるに違いありません。それといつも通りですが、議会のボイコットを企てている者達もチラホラ…今後は、少なくとも政策の検討や法案の審議は数か月間は出来ないでしょうな。彼らの熱狂ぶりからして」
雑な書かれ方をした報告書に目を通し、首相は難しい表情を浮かべている。皇国軍が戦闘に備えだしているという情報を受け、すぐに行動を見せた者達のリストが視線の先にはあった。
「ズイミ・クラボタ、シオン・ズカーシ、ロタ・ヤーモウ…いつも通り、反戦派の面々か。後は選挙に立候補している活動家や候補者たちもかなりいるな…リミグロンや諸外国との係りが疑われるような動きは無かったか ?」
「それが意外な事に、まだ確認されていません。一部の保守系活動家や選挙候補人たちが出国の手続きをし始めたぐらいです。こちらについては、我々の密偵に探らせています。まあ、慌てて逃げ出そうとしてるだけ…という見立てではありますが」
「成程。つまり裏切り者はおらず、ただの状況が分かっていない愚者がいるだけだったという事か」
「言葉を選ばずに言えばそうなります。裏切り者ですらない威勢だけは一丁前な無能…一番タチが悪い人間ですな」
首相と高官の会話を黙って聞いていたマロウスだが、やはり腑に落ちない。以前の議会で起きた議員達の動きからして、あまりにも不自然すぎたのがまだ引っかかっている。全員が全員シロなどと、そんな事がありえる物だろうか ? それに下手をすれば皇都が戦場になりかねないという現況を報せたというのに、悠長に新聞社へ連絡をしている場合では無いだろう。もし本当に止める気ならば、意気揚々と怒鳴り込んできても良い筈である。止める気が無いのだろうか。それとも、自分達に危険が及ぶ事を考えていないのか ?
「…っ ! サラザール殿」
何かに気付いたマロウスがサラザールへ呼びかける。
「リミグロンは不思議な光を使う魔法を持っているそうだが、その中に移動に使えそうなものがあると言ったな ?」
「それがどうしたの ?」
「君達が提供してくれたパージット王国で起きた戦の情報には、リミグロンは不思議な光の中から現れたと記述があった。リミグロンはそれをいつでも使えるのか ?」
「ルーファンに聞いた方が早い気はするけど、やろうと思えばできるんじゃないかしら。リゴト砂漠でもリガウェール王国でも、同じ様に現れたし」
「やはりか。首相、これはマズいかもしれません」
サラザールから言葉を聞いたマロウスは、首相が座っている机の前に立った。
「どういう事だね ?」
首相は目を丸くしたまま、緊迫した様子のマロウスを見上げる。ただでさえ図体とのデカい彼が、いつにも増して迫力を増しているように見えた。
「裏切り者にしてみれば、我々が迎撃しようがしなかろうが慌てる必要は無いという事です。もしこの戦の前にリミグロンと確約を持っているとしたら ? 奴らは遠距離を、それも迅速に移動できる手段を持っている。皇都への侵攻が始まり次第、避難をさせてもらうと口裏を合わせているのなら、わざわざこんな所で焦って動く必要は無い。この皇都が焼け落ちそうになれば、リミグロンに頼んで逃げさせてもらえばいいのですから」
「ふむ…だが言い換えてしまえば、戦になれば必ず尻尾を出す瞬間が訪れるというわけだ。いつまでもビクビク警戒しなくて良い辺りは、少しマシかもしれんな」
自分達の動きはただの骨折り損かもしれない。そう考えているマロウスに首相は反論し、茶を少し啜った。
「問題は、その裏切り者たちが逃げるとして…どこへ行くかだ。リミグロンは本陣とも言える拠点を、これまで一度も発見されていない根無し草。仮にあるとしても、外国の密偵ごときを招いたりはしないだろう。どこか戦火の届かない場所…それもリミグロンと接触が容易く、尚且つ彼らの居所を掴まれない様な場所だ」
首相はそう言いながらサラザールを見る。彼女を介した戦場からの報告を基に、彼は一つだけ仮説を見出していた。
「この地での根城にしている辺り、恐らく旧ノルコア城だと私は考えている。リミグロンは、当初裏切り者たちを匿う場所としてそこを使うつもりだったんだろう。ところが、自分達の天敵である”鴉”が現れてしまった事で急遽城へ鴉をおびき寄せる…要は囮作戦をする気なんじゃないか ? もはや裏切り者たちの処遇や安否などは、一切考えていない可能性が高い。ここからの状況、どうなると思うかね ?」
「さ、流石に別の避難先を報せ―――」
「無いだろう。フォルト・ラゲードン殿から聞いた証言が正しければ、たとえ自軍に降った者だろうと、不必要だと分かり次第平然と切り捨てる連中だ。今の状況では気を遣う余裕もあるまい。つまり、それを知る由もない裏切り者たちは戦火に取り残されたまま見捨てられ、想定外の事態に面食らう事になる。我々皇王派としては、そこがまさに叩きどころだ」
首相は自説を語るが、最後の最後に何やら恐ろしげな事を口走った。その場にいた者達は皆、興味深そうに顔を向けて話にのめり込んでしまっている。
「叩きどころ…ですか ?」
高官の一人が思わず繰り返した。
「皇都の防衛も行う。同時に、議員達の動きも引き続き探りを入れていく。そして戦場という極限の状況で炙り出した後に全てを明るみにし、裏切り者たちを一人残らず叩き潰してやる。この国を陥れようとしたおぞましい害虫どもの駆除…それだけの事だよ」
その野望を語る首相の顔には、生気と良心を一切感じなかった。悪魔と形容するにふさわしい気迫と眼差しだったが、話が終わるとすぐにニコリと笑って和ませようとした。全く無意味であったが。
「諸君、報告に感謝する。引き続き任務にあたってくれたまえ。サラザール殿、明後日の夜に襲撃を仕掛けるそうだが、内通者に関する手掛かりが旧ノルコア城に無いか調べてくれ。頼めるかね ?」
「…分かった」
高官たちが出て行くついでに、彼女も部屋を後にする。「政治家ってのは結構鬼畜ね」という小言がドア越しに漏れていたが、首相は敢えてそれを聞き流した。
「…ふぅ~、偉そうなことを言ってしまった」
やがてマロウスと二人きりになった頃合いで、椅子にもたれ掛かって溜息をつく。
「全くですよ。調子に乗りすぎです」
「仕方ないだろ~、私だって少しぐらいカッコつけたかったんだ。こんな時に国のトップを任されるとは、何とも不幸だとは思わんかね」
「そこについては…同情します」
悲哀を感じる文句と共に、首相はマロウスと語らう。面倒事には首を突っ込みたくはないが、もはや回避する方法など存在しない。覚悟というよりも、毒を食らわば皿までといった具合の諦めであった。
「ごめんね、勝手に邪魔してる」
立ち入る許可を貰わずに会するのは悪い事だという自覚はあったらしく、彼女はぼそりと言った。
「いえ、お構いなく…首相、指示通りにそれぞれの派閥や政治団体に通じてる可能性のある者達を調べ上げ、皇国軍本体の動きに関する情報の提供を行いました。無論、我々皇王派の議員達にもです」
「分かった。動きはあったか ?」
「はい。まず反戦派ですが、すぐに新聞社へ一報を入れ出しました。今日の新聞には間に合いませんでしたが、明日はどこも取り上げるつもりでしょう。恐らく反戦派の議員ともども、戦争の準備をしていると騒ぎ立てるに違いありません。それといつも通りですが、議会のボイコットを企てている者達もチラホラ…今後は、少なくとも政策の検討や法案の審議は数か月間は出来ないでしょうな。彼らの熱狂ぶりからして」
雑な書かれ方をした報告書に目を通し、首相は難しい表情を浮かべている。皇国軍が戦闘に備えだしているという情報を受け、すぐに行動を見せた者達のリストが視線の先にはあった。
「ズイミ・クラボタ、シオン・ズカーシ、ロタ・ヤーモウ…いつも通り、反戦派の面々か。後は選挙に立候補している活動家や候補者たちもかなりいるな…リミグロンや諸外国との係りが疑われるような動きは無かったか ?」
「それが意外な事に、まだ確認されていません。一部の保守系活動家や選挙候補人たちが出国の手続きをし始めたぐらいです。こちらについては、我々の密偵に探らせています。まあ、慌てて逃げ出そうとしてるだけ…という見立てではありますが」
「成程。つまり裏切り者はおらず、ただの状況が分かっていない愚者がいるだけだったという事か」
「言葉を選ばずに言えばそうなります。裏切り者ですらない威勢だけは一丁前な無能…一番タチが悪い人間ですな」
首相と高官の会話を黙って聞いていたマロウスだが、やはり腑に落ちない。以前の議会で起きた議員達の動きからして、あまりにも不自然すぎたのがまだ引っかかっている。全員が全員シロなどと、そんな事がありえる物だろうか ? それに下手をすれば皇都が戦場になりかねないという現況を報せたというのに、悠長に新聞社へ連絡をしている場合では無いだろう。もし本当に止める気ならば、意気揚々と怒鳴り込んできても良い筈である。止める気が無いのだろうか。それとも、自分達に危険が及ぶ事を考えていないのか ?
「…っ ! サラザール殿」
何かに気付いたマロウスがサラザールへ呼びかける。
「リミグロンは不思議な光を使う魔法を持っているそうだが、その中に移動に使えそうなものがあると言ったな ?」
「それがどうしたの ?」
「君達が提供してくれたパージット王国で起きた戦の情報には、リミグロンは不思議な光の中から現れたと記述があった。リミグロンはそれをいつでも使えるのか ?」
「ルーファンに聞いた方が早い気はするけど、やろうと思えばできるんじゃないかしら。リゴト砂漠でもリガウェール王国でも、同じ様に現れたし」
「やはりか。首相、これはマズいかもしれません」
サラザールから言葉を聞いたマロウスは、首相が座っている机の前に立った。
「どういう事だね ?」
首相は目を丸くしたまま、緊迫した様子のマロウスを見上げる。ただでさえ図体とのデカい彼が、いつにも増して迫力を増しているように見えた。
「裏切り者にしてみれば、我々が迎撃しようがしなかろうが慌てる必要は無いという事です。もしこの戦の前にリミグロンと確約を持っているとしたら ? 奴らは遠距離を、それも迅速に移動できる手段を持っている。皇都への侵攻が始まり次第、避難をさせてもらうと口裏を合わせているのなら、わざわざこんな所で焦って動く必要は無い。この皇都が焼け落ちそうになれば、リミグロンに頼んで逃げさせてもらえばいいのですから」
「ふむ…だが言い換えてしまえば、戦になれば必ず尻尾を出す瞬間が訪れるというわけだ。いつまでもビクビク警戒しなくて良い辺りは、少しマシかもしれんな」
自分達の動きはただの骨折り損かもしれない。そう考えているマロウスに首相は反論し、茶を少し啜った。
「問題は、その裏切り者たちが逃げるとして…どこへ行くかだ。リミグロンは本陣とも言える拠点を、これまで一度も発見されていない根無し草。仮にあるとしても、外国の密偵ごときを招いたりはしないだろう。どこか戦火の届かない場所…それもリミグロンと接触が容易く、尚且つ彼らの居所を掴まれない様な場所だ」
首相はそう言いながらサラザールを見る。彼女を介した戦場からの報告を基に、彼は一つだけ仮説を見出していた。
「この地での根城にしている辺り、恐らく旧ノルコア城だと私は考えている。リミグロンは、当初裏切り者たちを匿う場所としてそこを使うつもりだったんだろう。ところが、自分達の天敵である”鴉”が現れてしまった事で急遽城へ鴉をおびき寄せる…要は囮作戦をする気なんじゃないか ? もはや裏切り者たちの処遇や安否などは、一切考えていない可能性が高い。ここからの状況、どうなると思うかね ?」
「さ、流石に別の避難先を報せ―――」
「無いだろう。フォルト・ラゲードン殿から聞いた証言が正しければ、たとえ自軍に降った者だろうと、不必要だと分かり次第平然と切り捨てる連中だ。今の状況では気を遣う余裕もあるまい。つまり、それを知る由もない裏切り者たちは戦火に取り残されたまま見捨てられ、想定外の事態に面食らう事になる。我々皇王派としては、そこがまさに叩きどころだ」
首相は自説を語るが、最後の最後に何やら恐ろしげな事を口走った。その場にいた者達は皆、興味深そうに顔を向けて話にのめり込んでしまっている。
「叩きどころ…ですか ?」
高官の一人が思わず繰り返した。
「皇都の防衛も行う。同時に、議員達の動きも引き続き探りを入れていく。そして戦場という極限の状況で炙り出した後に全てを明るみにし、裏切り者たちを一人残らず叩き潰してやる。この国を陥れようとしたおぞましい害虫どもの駆除…それだけの事だよ」
その野望を語る首相の顔には、生気と良心を一切感じなかった。悪魔と形容するにふさわしい気迫と眼差しだったが、話が終わるとすぐにニコリと笑って和ませようとした。全く無意味であったが。
「諸君、報告に感謝する。引き続き任務にあたってくれたまえ。サラザール殿、明後日の夜に襲撃を仕掛けるそうだが、内通者に関する手掛かりが旧ノルコア城に無いか調べてくれ。頼めるかね ?」
「…分かった」
高官たちが出て行くついでに、彼女も部屋を後にする。「政治家ってのは結構鬼畜ね」という小言がドア越しに漏れていたが、首相は敢えてそれを聞き流した。
「…ふぅ~、偉そうなことを言ってしまった」
やがてマロウスと二人きりになった頃合いで、椅子にもたれ掛かって溜息をつく。
「全くですよ。調子に乗りすぎです」
「仕方ないだろ~、私だって少しぐらいカッコつけたかったんだ。こんな時に国のトップを任されるとは、何とも不幸だとは思わんかね」
「そこについては…同情します」
悲哀を感じる文句と共に、首相はマロウスと語らう。面倒事には首を突っ込みたくはないが、もはや回避する方法など存在しない。覚悟というよりも、毒を食らわば皿までといった具合の諦めであった。
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