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4章:果てなき焔
第129話 足掻き
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「灼熱よ包め !」
皇国軍の騎兵たちは次々にそう唱える。すると、彼らの体と馬たちの体が発火した。風を切りながら走る彼らの腕や髪を皮切りに、生えるように炎が出現して包み込んだのだ。巨大な火の玉の如き姿になったまま突撃を敢行する彼らだが、熱を感じる事も無ければ苦しさも無い。<幻神>の加護とも言える奇跡だった。
しかし周辺には適用されない。蹄が大地を踏みしめる度に、近くに生えていた雑草はたちまち焦げ付き、騎兵達の列によって周辺の気温は恐ろしく上昇していた。背後からは同じ呪文を刀剣に使用し、炎を纏った槍や剣と共に突撃する兵士達の姿がある。フォルト、アトゥーイ、サラザールも共に進軍をしていた。
「雪崩れ込んで来るぞ !」
リミグロン兵の一人が皇国軍を見て叫ぶ。巨人による攻撃、そしてその直後に始まった”鴉”の出現によってパニックに陥っていたリミグロンの陣営は、迎撃の準備を行う暇すら与えてもらえない。間もなく、火の玉となった騎兵達が塹壕を乗り越えて襲い掛かって来た。その様はまさに、炎で出来た津波のようである。
騎兵達は次々と馬から降り、炎を纏った体で敵を斬り付けていく。遅れてやってきた歩兵たちも白兵戦に加わり出した。リミグロン兵に対する彼らの戦い方、それは「決して一対一の状況にはさせない」というものである。
ただでさえジェトワ人は体格的にも劣っている上、リミグロン側は頑強な鎧を身に着けているのだ。いかに<炎の流派>の魔法で損傷を与えられるとはいえ、真正面から堂々と戦うには心許ない。故に最低でも必ず二人で仕留めに掛かる。必要ならば三人でも四人でも構わない。抑え込んでいるうちに斬り殺すか、無理やり装備を外して生身を露出させたうえで刺殺する。或いはその段階で火を放って殺す。手段は選んでいられない。<ガイア>のお陰で敵の頭数は減っているとはいえ、こうでもしなければ勝てない程に相手は強大なのだ。
「クソッ、こうなればヤケ―――」
空から攻撃するタイミングを窺っていたワイバーン部隊だが、乱戦状態と化してしまった地上を目にして手をこまねいていた。このまま一か八かで地上へ突っ込むしかないと腹をくくりかけた時、彼らに二つの脅威が迫っていた。ワイバーン部隊の一人が、翼によって飛来してきたサラザールに飛び蹴りを食らわせられたのだ。ワイバーンよりも遥かに俊敏である。
そこから立て続けに、地上から血を利用して作られた水の矢が無数に放たれてきた。兵士達は鎧で防げるが、ワイバーン達はそうではない。翼や手足に矢が刺さり、悲鳴を上げながら墜落を始めていく。その姿をアトゥーイは見送り、戦場を闊歩し始めた。液体を利用して行える<水の流派>の魔法…幸い、戦場ならばそこかしこに溢れている代物である。
「生まれよ」
地面に流れている血だまりの数々へ手を向け、何度もアトゥーイは呪文を唱える。少しすると血だまりたちが蠢き、やがて人型の姿へと変形し始める。最初こそ生まれたての小鹿の様に動きが安定していなかったが、すぐに悠々と歩き始め、あまつさえ近くに転がっていた武器を軽々拾い上げてみせる。殺されたリミグロン兵達の得物であるサーベルや槌であった。
「やれ」
リミグロン兵の姿を見たアトゥーイが命令を下すと、血の人形たちは一斉に走り出して彼らと交戦を始める。リガウェール王国での調査から武器の使用方法については分かっていた。そのお陰で、敵の武器を利用して血の人形たちは存分に戦う事が出来る。その戦いに、岩で武装したフォルトも乱入してきた。サーベルでの攻撃をものともせずにリミグロン兵へフォルトは接近し、岩の鎧によって一回り大きくなった拳や脚で彼らを蹴散らす。
「ルーファンは⁉」
近くで怯んで倒れていたジェトワ皇国の兵に肩を貸して立ち直らせながら、彼女は心配そうにあたりを見回す。
「簡単にはやられないとは思いますが…ん ?」
アトゥーイはあまり危惧していなさそうではあるが、陣地の奥で妙な動きがあった事に気付く。奥に鎮座していた一機の飛行船が、何やら音を立て始めていたのだ。
「逃げる気か…」
周囲の死体を踏みつけながら、ルーファンは飛行船の方を睨む。他の飛行船よりも一回り大きく、何より以前リガウェール王国で見た、ツジモ少将の搭乗していた機体と酷似している。指揮官相当の人物が使っている可能性が高い。
(サラザール)
(なに ?)
(奥の飛行船、艦橋の窓から中を見ろ)
(それだけ ?)
(指揮官らしき人間、もしいたら位置を報せろ)
(分かった)
サラザールとテレパシーで会話を行った直後、フォルト達が背後から走り寄って来るのをルーファンは察知する。振り返ると全員がぎょっとしていた。いつの間にか血まみれになっていた自分の姿に、ルーファンはその時ようやく気付いたのだ。
「ルーファン、あれって…」
死体の山に恐れをなしていたフォルト達だが、気を取り直して前方の飛行船に目をやる。
「いきなりだがフォルト、援護を頼む。石柱で足場を作れ」
「え⁉い、いきなり…」
「時間がない。頼む」
「…どうなっても知らないからね⁉」
急かすルーファンにフォルトはヤケクソ気味に返答したが、彼はその言葉を待たずに走り出していた。やがてルーファンが跳躍した瞬間、フォルトは地面に手を当てて呪文を唱える。
「大地の茨よ !」
次々と生えて来る岩の茨、その上をルーファンは身軽に乗り越えて進む。茨の数と大きさも増していき、その標高はどんどん高くなっていった。リガウェール王国での戦いで侵入した事もあってか、飛行船の構造は少し頭の中に入っている。飛行船正面の上部の艦橋はガラスで覆われており、そこならば脆い筈である。
(艦橋の真正面、アホ面で突っ立ってる)
サラザールから伝言が聞こえた瞬間、ルーファンは弓を携えて矢筒へと手を伸ばした。
「通信兵より報告です ! <ガイア>による攻撃とジェトワ皇国側の抵抗により、我が軍に甚大な被害が出ています」
その頃、飛行船の艦橋ではガラス越しに外の様子を見ながら、指揮官らしき人物が部下から報告を聞いていた。
「…ふん、想定の範囲内だ。これより予定通り退却を行い、旧ノルコア城まで下がる。ただちに離陸しろ」
指揮官らしき老齢の男が不愉快そうに言った。想定の範囲内というのは事実ではあるが、やはり敵を前に易々と引き下がるのはプライドが酷く傷つけられる。だが離陸を始めた瞬間に兵士達が異変を察知し、再び指揮官の方へと駆け寄る。
「指揮官、外部に異常を確認しました ! 」
詳細が伝えられるより前に、岩で作られた巨大な茨が艦橋と同じ高さにまで伸び始めていた。その傍らには翼を生やした女が滞空しており、こちらを凝視している。指揮官は一瞬、彼女と目が合った様な気さえした。だがすぐに気を取り直す。何をする気かは知らないが、既にこちらは離陸を始めているのだ。茨もこの艦橋までは届くまい。
そう思っていた矢先だった。茨の先から人影が姿を現し、高さに躊躇う事なく跳躍した。飛行船…ましてや艦橋に届く距離ではない。しかし、しがみ付く事が目的ではないのだと、手に持っている弓ですぐに分かる。黒色の鎧を身に着けていた。”鴉”だ。
「宿れ」
ルーファンが唱えると、黒い瘴気が矢じりに集中する。すぐさま矢は放たれ、艦橋のガラスに当たった。だが矢じりが触れた部分のガラスのみが消滅し、勢いが死ぬ事無くそのまま艦橋内へと侵入する。矢の飛ぶ先にいたのは指揮官だった。
「あ」
何か言おうとした指揮官だったが、それより先に矢が脳天へと突き刺さる。そして勢いのまま仰向けに倒れた。
皇国軍の騎兵たちは次々にそう唱える。すると、彼らの体と馬たちの体が発火した。風を切りながら走る彼らの腕や髪を皮切りに、生えるように炎が出現して包み込んだのだ。巨大な火の玉の如き姿になったまま突撃を敢行する彼らだが、熱を感じる事も無ければ苦しさも無い。<幻神>の加護とも言える奇跡だった。
しかし周辺には適用されない。蹄が大地を踏みしめる度に、近くに生えていた雑草はたちまち焦げ付き、騎兵達の列によって周辺の気温は恐ろしく上昇していた。背後からは同じ呪文を刀剣に使用し、炎を纏った槍や剣と共に突撃する兵士達の姿がある。フォルト、アトゥーイ、サラザールも共に進軍をしていた。
「雪崩れ込んで来るぞ !」
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騎兵達は次々と馬から降り、炎を纏った体で敵を斬り付けていく。遅れてやってきた歩兵たちも白兵戦に加わり出した。リミグロン兵に対する彼らの戦い方、それは「決して一対一の状況にはさせない」というものである。
ただでさえジェトワ人は体格的にも劣っている上、リミグロン側は頑強な鎧を身に着けているのだ。いかに<炎の流派>の魔法で損傷を与えられるとはいえ、真正面から堂々と戦うには心許ない。故に最低でも必ず二人で仕留めに掛かる。必要ならば三人でも四人でも構わない。抑え込んでいるうちに斬り殺すか、無理やり装備を外して生身を露出させたうえで刺殺する。或いはその段階で火を放って殺す。手段は選んでいられない。<ガイア>のお陰で敵の頭数は減っているとはいえ、こうでもしなければ勝てない程に相手は強大なのだ。
「クソッ、こうなればヤケ―――」
空から攻撃するタイミングを窺っていたワイバーン部隊だが、乱戦状態と化してしまった地上を目にして手をこまねいていた。このまま一か八かで地上へ突っ込むしかないと腹をくくりかけた時、彼らに二つの脅威が迫っていた。ワイバーン部隊の一人が、翼によって飛来してきたサラザールに飛び蹴りを食らわせられたのだ。ワイバーンよりも遥かに俊敏である。
そこから立て続けに、地上から血を利用して作られた水の矢が無数に放たれてきた。兵士達は鎧で防げるが、ワイバーン達はそうではない。翼や手足に矢が刺さり、悲鳴を上げながら墜落を始めていく。その姿をアトゥーイは見送り、戦場を闊歩し始めた。液体を利用して行える<水の流派>の魔法…幸い、戦場ならばそこかしこに溢れている代物である。
「生まれよ」
地面に流れている血だまりの数々へ手を向け、何度もアトゥーイは呪文を唱える。少しすると血だまりたちが蠢き、やがて人型の姿へと変形し始める。最初こそ生まれたての小鹿の様に動きが安定していなかったが、すぐに悠々と歩き始め、あまつさえ近くに転がっていた武器を軽々拾い上げてみせる。殺されたリミグロン兵達の得物であるサーベルや槌であった。
「やれ」
リミグロン兵の姿を見たアトゥーイが命令を下すと、血の人形たちは一斉に走り出して彼らと交戦を始める。リガウェール王国での調査から武器の使用方法については分かっていた。そのお陰で、敵の武器を利用して血の人形たちは存分に戦う事が出来る。その戦いに、岩で武装したフォルトも乱入してきた。サーベルでの攻撃をものともせずにリミグロン兵へフォルトは接近し、岩の鎧によって一回り大きくなった拳や脚で彼らを蹴散らす。
「ルーファンは⁉」
近くで怯んで倒れていたジェトワ皇国の兵に肩を貸して立ち直らせながら、彼女は心配そうにあたりを見回す。
「簡単にはやられないとは思いますが…ん ?」
アトゥーイはあまり危惧していなさそうではあるが、陣地の奥で妙な動きがあった事に気付く。奥に鎮座していた一機の飛行船が、何やら音を立て始めていたのだ。
「逃げる気か…」
周囲の死体を踏みつけながら、ルーファンは飛行船の方を睨む。他の飛行船よりも一回り大きく、何より以前リガウェール王国で見た、ツジモ少将の搭乗していた機体と酷似している。指揮官相当の人物が使っている可能性が高い。
(サラザール)
(なに ?)
(奥の飛行船、艦橋の窓から中を見ろ)
(それだけ ?)
(指揮官らしき人間、もしいたら位置を報せろ)
(分かった)
サラザールとテレパシーで会話を行った直後、フォルト達が背後から走り寄って来るのをルーファンは察知する。振り返ると全員がぎょっとしていた。いつの間にか血まみれになっていた自分の姿に、ルーファンはその時ようやく気付いたのだ。
「ルーファン、あれって…」
死体の山に恐れをなしていたフォルト達だが、気を取り直して前方の飛行船に目をやる。
「いきなりだがフォルト、援護を頼む。石柱で足場を作れ」
「え⁉い、いきなり…」
「時間がない。頼む」
「…どうなっても知らないからね⁉」
急かすルーファンにフォルトはヤケクソ気味に返答したが、彼はその言葉を待たずに走り出していた。やがてルーファンが跳躍した瞬間、フォルトは地面に手を当てて呪文を唱える。
「大地の茨よ !」
次々と生えて来る岩の茨、その上をルーファンは身軽に乗り越えて進む。茨の数と大きさも増していき、その標高はどんどん高くなっていった。リガウェール王国での戦いで侵入した事もあってか、飛行船の構造は少し頭の中に入っている。飛行船正面の上部の艦橋はガラスで覆われており、そこならば脆い筈である。
(艦橋の真正面、アホ面で突っ立ってる)
サラザールから伝言が聞こえた瞬間、ルーファンは弓を携えて矢筒へと手を伸ばした。
「通信兵より報告です ! <ガイア>による攻撃とジェトワ皇国側の抵抗により、我が軍に甚大な被害が出ています」
その頃、飛行船の艦橋ではガラス越しに外の様子を見ながら、指揮官らしき人物が部下から報告を聞いていた。
「…ふん、想定の範囲内だ。これより予定通り退却を行い、旧ノルコア城まで下がる。ただちに離陸しろ」
指揮官らしき老齢の男が不愉快そうに言った。想定の範囲内というのは事実ではあるが、やはり敵を前に易々と引き下がるのはプライドが酷く傷つけられる。だが離陸を始めた瞬間に兵士達が異変を察知し、再び指揮官の方へと駆け寄る。
「指揮官、外部に異常を確認しました ! 」
詳細が伝えられるより前に、岩で作られた巨大な茨が艦橋と同じ高さにまで伸び始めていた。その傍らには翼を生やした女が滞空しており、こちらを凝視している。指揮官は一瞬、彼女と目が合った様な気さえした。だがすぐに気を取り直す。何をする気かは知らないが、既にこちらは離陸を始めているのだ。茨もこの艦橋までは届くまい。
そう思っていた矢先だった。茨の先から人影が姿を現し、高さに躊躇う事なく跳躍した。飛行船…ましてや艦橋に届く距離ではない。しかし、しがみ付く事が目的ではないのだと、手に持っている弓ですぐに分かる。黒色の鎧を身に着けていた。”鴉”だ。
「宿れ」
ルーファンが唱えると、黒い瘴気が矢じりに集中する。すぐさま矢は放たれ、艦橋のガラスに当たった。だが矢じりが触れた部分のガラスのみが消滅し、勢いが死ぬ事無くそのまま艦橋内へと侵入する。矢の飛ぶ先にいたのは指揮官だった。
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