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3章:忘れられし犠牲
第70話 招かれざる者
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「…違う」
突然の事態に誰もが押し黙ろうとした中、真っ先に状況を変えようと口を開いたのはサラザールであった。確かに緑鎧のリミグロン兵は顔こそ瓜二つであるが、ルーファンとは明確な違いがあった。妙に清潔だったのだ。
本物ならばある筈の傷が顔には一切ない。頬も、額も、隠れがちな髪の生え際にもこれまでの戦いによる負傷があったと記憶しているが、それらが一切ない。まるでこれが初陣だったとでも言うかのような真っ新具合である。髪に関しても、白髪が幾分か混じっている本物に比べて艶のある漆黒であった。
「あなたは誰 ?」
サラザールは問いかけるが返事は無い。そして次の瞬間、緑鎧のリミグロン兵は隠し持っていたナイフを取り出すとそれをサラザールへ突き刺そうとする。だがサラザールはアッサリ腕を掴み、まるで乾いた小さい木の枝を折るかのように片手でへし折ってやった。だがすぐに彼の狙いは攻撃ではなかったのだと理解させられる。
こちらへナイフを向けた際、リミグロン兵は奥歯で何かを嚙み砕いたかのように顎を動かしていた。そして喉仏が動かして何かを飲み込むや否や泡を吹き、痙攣を起こした末に白目を剝く。そして筋肉を弛緩させて人形のように動かなくなった。
「おいおい死んだのか ?」
「自殺か…チッ、使えないやつ」
仕返しをするどころか、情報収集にさえ使えなくなってしまったその死体をサラザールは舌打ちしてから放り捨てる。死体は鈍い衝突音と共に壁にぶつかり、そのままドスンと地面に沈んだ。フォルトは恐る恐る近づいて小突いてみるが反応は無い。ひとまず安心こそしたが、やはり気になってしまうのはこの明らかに他の雑兵とは違う風貌をしているリミグロン兵の正体である。
「どうやって見つけたんだ ?」
「ルーファンがさ、高所を敵に奪われるとマズいって昔から言ってた。だから建物の陰に潜り込みながら様子見しに崖の方まで行ってみたら…こいつがいたってわけ」
ガロステルとサラザールが話している間、フォルトは死体の顔や武器を眺めていた。鎧の色以外は装備に目立った違いは無く、詳しくないせいか大して調べる気にもならない。そのせいで猶更死体の顔が気になって仕方が無かった。
「何で戦いに加わってなかったんだろ… ?」
頼むからルーファンと別人であって欲しいと願いつつ、フォルトはなぜこの兵士が高みの見物を決め込んでいたのか不思議で仕方が無かった。丁度その時、付近で爆発や叫び声が聞こえてくる。おおよそ民間人の物とは思えない太い声の悲鳴、怒号。それがリミグロンであり、彼らが何かと戦っているのだと勘づくのに苦労は要しなかった。
「助けに行って来る。二人ともここお願い」
ルーファンである保証はないが、いずれにせよ状況を見に行ってみないとどうしようもない。そう思ったフォルトは二人に告げて走り去ろうとするが、すぐに止まってから二人の方を見た。
「この事って、ルーファンに話すべきかな ?」
一度だけ死体を見てからフォルトが二人に伺った。
「アイツに話せと命じられたら話す。仕えている化身としての立場を抜きにしても、下手に隠して後で大事になるよりはマシだろ」
「右に同じ」
ガロステルとサラザールの双方が誠実さを優先すると、フォルトは彼らに「分かった」と言って頷いてから重い足取りで騒ぎの起きている方角へと向かう。確かに噓を言う気にはなれないが、敵の中に自分とそっくりな容姿を持っている者がいたと知ったら彼はどんな反応をするだろう。いずれにせよ嬉しい気分にならないのは確かである。
――――首都アリフにてリミグロンの襲撃が行われ続ける最中、街の港に向かう一隻の漁船の姿があった。こげ茶色のスクーナー船の甲板では、突然停船する羽目になった理由を知りたいがために多くの船員が首都の各地から上がる黒煙と炎を眺めてざわつき始める。
「何が起きてんだ一体…」
「とりあえずここで待機なのか ?」
「これじゃ他の漁船も帰ってこれないぞ…」
「それより港だろ、船と商品が燃えたりしてないと良いが…」
「おい、だれだこんな所にロープを置いてる馬鹿は ! 足に絡まったら危ねえだろうが !」
船員たちが口々にする中、一際恰幅のいい男が望遠鏡を使って眺めていた。船長のジェームズ・ベトイである。
「ったく、何があったってんだ ?」
火が付き、壊れていく街の様子を見た彼は戸惑う気持ちを隠さずに吐露した。日も昇っていない明朝から船上で仕事に勤しみ、ようやく土を踏めると思った矢先にこの有様である。いい加減休みたいという投げやりな思いと、すぐにこの後の身の振り方を考えなければならないという責任感の狭間で苛立ちも募り始めていた。
「何があったのですか ?」
そんなベトイ船長の背後から、細く低い声が聞こえる。やがて船員たちの間をすり抜けて彼の隣に一人の異形が立った。粗末な麻製の服を着ているものの、露出している細見の体はぬめり気のありそうな光沢を持ち、魚の様な薄い鱗に覆われている。口には細かい牙をびっしりと生やしており、白目の無い真っ黒な眼球を持っていた。
「アトゥーイか ! どうも港で問題が起きているようでな」
「私が行きましょう。安全を確保できれば合図を送りますので、船はここに留めておいてください。必要なら逃げても構いません」
ベトイ船長から事情を聴いたその異形は、すぐに提案をしてから片手に握り締めていた三叉槍を背負う。そして返答を待たずに海に飛び込むと、恐ろしい速度で港の方へと移動し始める。
「ホント船要らずだよなアイツ」
ガレオン船のごとき波しぶきを上げて港へと泳いでいくアトゥーイを見送った船員がぼやいた。
――――港では、リミグロン兵からの追撃を逃れようとする少年とその母親の姿があった。しかし間もなく少年が転び、母親が慌てて駆け寄った頃にはリミグロン兵達によって辺りを囲まれていた。
「お願いです ! この子だけは…この子だけは見逃してください !」
泣き叫ぶ少年を庇う様に腕の中で抱きしめ、母親は必死にリミグロン兵達に懇願をした。
「どうします ?」
「いや殺すだろ」
だがそんな簡単に要求が通るわけもなく、すぐにリミグロン兵達は親子に銃を構える。だが直後に異変が起きた。
「おい、何かが来るぞ⁉」
海の方を見ていたリミグロン兵の一人が叫ぶ。間もなく、海中から勢いよくアトゥーイが飛び出し、港の船着き場へと着地する。裸足になっていた彼の足には中々大きなヒレが付いていた。
「波よ来たれ」
片手を振りかざし、アトゥーイが静かに呪文を唱える。するとたちまち彼の背後から海がそり立ち、大波となってリミグロン兵達へと襲い掛かった。器用に親子とアトゥーイを避け、大波はリミグロン兵達をあっという間に飲み込んでしまう。
やがて巨大な魚群のようにアトゥーイ達の周りを波が囲んでいた。その波の中でリミグロン兵達は藻掻き続けるが、ついに溺死したのかぐったりとして動かなくなってしまう。死んだことを確認したアトゥーイは、そのまま魔法を解除してリミグロン兵達の死体を石畳の地面に落とす。そして腰に紐で括りつけていた靴を履いてから親子の方へと向かった。
「お怪我は ?」
「あ、あなた…ディマス族ね ? 何でここに…」
無事そうで何よりではあったが、母親の方からは礼の一つはおろか恐れをなしてるかのような視線と質問だけが返って来た。子供の方も見た事が無い怪物を前に呆然としている。
そんな彼らに何か催促をするわけでもなく、アトゥーイは静かに会釈をしてから立ち去る。いなくなった途端に化け物めと悪態をつき始める母親とは対照的に、少年はお礼を言わなかったことに対する罪悪感が遅れて心に湧き始めた。
突然の事態に誰もが押し黙ろうとした中、真っ先に状況を変えようと口を開いたのはサラザールであった。確かに緑鎧のリミグロン兵は顔こそ瓜二つであるが、ルーファンとは明確な違いがあった。妙に清潔だったのだ。
本物ならばある筈の傷が顔には一切ない。頬も、額も、隠れがちな髪の生え際にもこれまでの戦いによる負傷があったと記憶しているが、それらが一切ない。まるでこれが初陣だったとでも言うかのような真っ新具合である。髪に関しても、白髪が幾分か混じっている本物に比べて艶のある漆黒であった。
「あなたは誰 ?」
サラザールは問いかけるが返事は無い。そして次の瞬間、緑鎧のリミグロン兵は隠し持っていたナイフを取り出すとそれをサラザールへ突き刺そうとする。だがサラザールはアッサリ腕を掴み、まるで乾いた小さい木の枝を折るかのように片手でへし折ってやった。だがすぐに彼の狙いは攻撃ではなかったのだと理解させられる。
こちらへナイフを向けた際、リミグロン兵は奥歯で何かを嚙み砕いたかのように顎を動かしていた。そして喉仏が動かして何かを飲み込むや否や泡を吹き、痙攣を起こした末に白目を剝く。そして筋肉を弛緩させて人形のように動かなくなった。
「おいおい死んだのか ?」
「自殺か…チッ、使えないやつ」
仕返しをするどころか、情報収集にさえ使えなくなってしまったその死体をサラザールは舌打ちしてから放り捨てる。死体は鈍い衝突音と共に壁にぶつかり、そのままドスンと地面に沈んだ。フォルトは恐る恐る近づいて小突いてみるが反応は無い。ひとまず安心こそしたが、やはり気になってしまうのはこの明らかに他の雑兵とは違う風貌をしているリミグロン兵の正体である。
「どうやって見つけたんだ ?」
「ルーファンがさ、高所を敵に奪われるとマズいって昔から言ってた。だから建物の陰に潜り込みながら様子見しに崖の方まで行ってみたら…こいつがいたってわけ」
ガロステルとサラザールが話している間、フォルトは死体の顔や武器を眺めていた。鎧の色以外は装備に目立った違いは無く、詳しくないせいか大して調べる気にもならない。そのせいで猶更死体の顔が気になって仕方が無かった。
「何で戦いに加わってなかったんだろ… ?」
頼むからルーファンと別人であって欲しいと願いつつ、フォルトはなぜこの兵士が高みの見物を決め込んでいたのか不思議で仕方が無かった。丁度その時、付近で爆発や叫び声が聞こえてくる。おおよそ民間人の物とは思えない太い声の悲鳴、怒号。それがリミグロンであり、彼らが何かと戦っているのだと勘づくのに苦労は要しなかった。
「助けに行って来る。二人ともここお願い」
ルーファンである保証はないが、いずれにせよ状況を見に行ってみないとどうしようもない。そう思ったフォルトは二人に告げて走り去ろうとするが、すぐに止まってから二人の方を見た。
「この事って、ルーファンに話すべきかな ?」
一度だけ死体を見てからフォルトが二人に伺った。
「アイツに話せと命じられたら話す。仕えている化身としての立場を抜きにしても、下手に隠して後で大事になるよりはマシだろ」
「右に同じ」
ガロステルとサラザールの双方が誠実さを優先すると、フォルトは彼らに「分かった」と言って頷いてから重い足取りで騒ぎの起きている方角へと向かう。確かに噓を言う気にはなれないが、敵の中に自分とそっくりな容姿を持っている者がいたと知ったら彼はどんな反応をするだろう。いずれにせよ嬉しい気分にならないのは確かである。
――――首都アリフにてリミグロンの襲撃が行われ続ける最中、街の港に向かう一隻の漁船の姿があった。こげ茶色のスクーナー船の甲板では、突然停船する羽目になった理由を知りたいがために多くの船員が首都の各地から上がる黒煙と炎を眺めてざわつき始める。
「何が起きてんだ一体…」
「とりあえずここで待機なのか ?」
「これじゃ他の漁船も帰ってこれないぞ…」
「それより港だろ、船と商品が燃えたりしてないと良いが…」
「おい、だれだこんな所にロープを置いてる馬鹿は ! 足に絡まったら危ねえだろうが !」
船員たちが口々にする中、一際恰幅のいい男が望遠鏡を使って眺めていた。船長のジェームズ・ベトイである。
「ったく、何があったってんだ ?」
火が付き、壊れていく街の様子を見た彼は戸惑う気持ちを隠さずに吐露した。日も昇っていない明朝から船上で仕事に勤しみ、ようやく土を踏めると思った矢先にこの有様である。いい加減休みたいという投げやりな思いと、すぐにこの後の身の振り方を考えなければならないという責任感の狭間で苛立ちも募り始めていた。
「何があったのですか ?」
そんなベトイ船長の背後から、細く低い声が聞こえる。やがて船員たちの間をすり抜けて彼の隣に一人の異形が立った。粗末な麻製の服を着ているものの、露出している細見の体はぬめり気のありそうな光沢を持ち、魚の様な薄い鱗に覆われている。口には細かい牙をびっしりと生やしており、白目の無い真っ黒な眼球を持っていた。
「アトゥーイか ! どうも港で問題が起きているようでな」
「私が行きましょう。安全を確保できれば合図を送りますので、船はここに留めておいてください。必要なら逃げても構いません」
ベトイ船長から事情を聴いたその異形は、すぐに提案をしてから片手に握り締めていた三叉槍を背負う。そして返答を待たずに海に飛び込むと、恐ろしい速度で港の方へと移動し始める。
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ガレオン船のごとき波しぶきを上げて港へと泳いでいくアトゥーイを見送った船員がぼやいた。
――――港では、リミグロン兵からの追撃を逃れようとする少年とその母親の姿があった。しかし間もなく少年が転び、母親が慌てて駆け寄った頃にはリミグロン兵達によって辺りを囲まれていた。
「お願いです ! この子だけは…この子だけは見逃してください !」
泣き叫ぶ少年を庇う様に腕の中で抱きしめ、母親は必死にリミグロン兵達に懇願をした。
「どうします ?」
「いや殺すだろ」
だがそんな簡単に要求が通るわけもなく、すぐにリミグロン兵達は親子に銃を構える。だが直後に異変が起きた。
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海の方を見ていたリミグロン兵の一人が叫ぶ。間もなく、海中から勢いよくアトゥーイが飛び出し、港の船着き場へと着地する。裸足になっていた彼の足には中々大きなヒレが付いていた。
「波よ来たれ」
片手を振りかざし、アトゥーイが静かに呪文を唱える。するとたちまち彼の背後から海がそり立ち、大波となってリミグロン兵達へと襲い掛かった。器用に親子とアトゥーイを避け、大波はリミグロン兵達をあっという間に飲み込んでしまう。
やがて巨大な魚群のようにアトゥーイ達の周りを波が囲んでいた。その波の中でリミグロン兵達は藻掻き続けるが、ついに溺死したのかぐったりとして動かなくなってしまう。死んだことを確認したアトゥーイは、そのまま魔法を解除してリミグロン兵達の死体を石畳の地面に落とす。そして腰に紐で括りつけていた靴を履いてから親子の方へと向かった。
「お怪我は ?」
「あ、あなた…ディマス族ね ? 何でここに…」
無事そうで何よりではあったが、母親の方からは礼の一つはおろか恐れをなしてるかのような視線と質問だけが返って来た。子供の方も見た事が無い怪物を前に呆然としている。
そんな彼らに何か催促をするわけでもなく、アトゥーイは静かに会釈をしてから立ち去る。いなくなった途端に化け物めと悪態をつき始める母親とは対照的に、少年はお礼を言わなかったことに対する罪悪感が遅れて心に湧き始めた。
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