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3章:忘れられし犠牲
第59話 旅は道連れ
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「木の皮が剝がれてるな…近くにいるかもしれない」
ブナの木を見つめたルーファンが言った。彼の視線の先には、縦に裂けたような不自然な傷が木の表面に付いている。
「何がいるの ?」
「鹿だよ。こうやって木に角を擦り付けて研ぐんだ。オスなら割と肉も上手いはず」
そのままルーファンは辺りを見回しながら再び歩き出す。心なしか少し口調が高揚しているように聞こえた。慣れてる風を装ってはいたが、流石に彼も虫だらけの食事が続く羽目になるのは避けたいのである。虫が悪いのではない。悪いのは肉の持つ旨味と、それによって作り出される底なしの中毒性である。
「その…色々とあるまではさ、割と良い所のお坊ちゃんだったんでしょ ? 結構詳しいんだね。こういう仕事」
「パージットが滅んでから、危険地帯に指定されている無人島に暫く潜伏していたからな。そこで色々と生き抜くための術を身に着けた。慣れれば割と楽しいものだぞ」
「顔が全然楽しそうじゃないんだけど…」
「すまないな。こういう性分だ」
パージット王国の崩壊から本格的にリミグロンへの介入を開始するまでの空白期間についてルーファンは仄めかしたが、フォルトからの反応はあまりいい物ではなかった。どのようにして生き延びていたのかが気になったのは当然だが、それ以上に過去を語るルーファンの顔がいつにも増して影があるように感じたのだ。
ルーファンがいない間にジョナサンから彼について知っている事を聞いたが、常に何かを思い耽っている様に黙っており、自分にとって必要な時や相手から話しかけられでもしないとまともに口を開こうとしないという返答を思い出した。返事や行動からして悪気があるわけでは無いのかもしれない。恐らく復讐に駆られている事による余裕の無さから来るものだろうと彼は言っていた。
故郷の難民と触れ合っている時だけは表情が緩んでいたそうだが、きっとそちらが本性なのだろう。無理をしているのかもしれない。そうまでして気を張り詰めて生きなければならない事に対する同情心さえ抱いてしまう。そんなジョナサンの考えが今となってはあながち間違いでもないのかもしれないと、フォルトは助けてもらった立場でありながらルーファンを少し憐れんだ。
「…どうした ?」
フォルトの足取りが少し遅くなった事に気付いたのか、ルーファンが彼女に尋ねた。
「え、いや ! 大丈夫 ! ほら、何が起きるか分からないし、気を配っといたほうが良いのかな~って ! あはは…」
「どうしてもキツイなら言え。どこかで休むか最悪サラザールやガロステルを迎えに寄越す」
気を悪くしたのかもしれないと思ったフォルトだったが、想像より気遣われてしまったせいで少したじろいだ。なんだ、やっぱり良い人じゃないか。そんな警戒心の欠片も無い相手への見直し方をしていた時、突然ルーファンが立ち止まる。少々遠いがその先には横たわっている鹿がいた。勿論死んでいる。
「あれ鹿だよね ?」
「距離を取ろう」
「な、何で ?」
「あんな見える場所に死体を放置するのはどうも違和感がある…影よ踊れ」
近くの大岩のにしゃがんで身を隠すと、ルーファンはフォルトに伝えながら呪文を唱える。すぐに自分の影が勝手に動き出し、分身として動き始めた。息をひそめたルーファンやフォルトとは対照的に、分身はズカズカと死体の方まで歩いていく。そしてしゃがんでからマジマジと観察を始めた。
「外傷があるな。かなり血も出てる…だが傷や死体は新しいわけじゃない」
周囲を警戒するにあたって情報を共有するためか、ヒソヒソとした声でルーファンが随一報告をし出す。まるで分身が見ている光景を実況している様だった。
「な、何で分かるの ?」
「分身と一部を除いた感覚を共有してる。おかげで複雑な動きはさせられないが。どうやら鋭利な爪や牙で体を傷つけられているな。喉も切られてる。まさか殺された後に運ばれて――――ッ!!」
ルーファンが自身の使っている魔法について解説をし、引き続き調べていた時だった。突然喋りをやめたかと思えばすぐに剣を引き抜いて、いつでも迎撃が出来るように体勢を整え出す。顔つきが殺気立っており、何か動きがあればすぐにでも斬りかかっていきそうな気迫をフォルトは感じた。
「分身が襲われて消滅した。頭上からだ」
先程以上に声量を抑えながらルーファンが告げる。フォルトも恐る恐る体を動かし、岩陰からコッソリ頭を出して鹿の死体の方を見ようとする。何かがいた。だが動きや構え、そしてのその体格からして人ではないのは明確であった。厳密に言えば人型ではあるのだが、一般的な「ヒト」とは似つかない獰猛さを孕んでいる唸り声や、凶暴性が垣間見える荒々しい動きをしている。ルーファンと比較して二回りほど小さい。
しかし肉体は恐ろしく、手足に鋭い爪があるのは勿論だが全身を針にも似た鱗が覆っている。触るだけでも怪我をしそうな上、目と思われる箇所の無い頭部には細長くも尖っている牙が隙間なく巨大な口に生えていた。形状や皮膚に僅かに爬虫類の面影もある。
「バジリスクか…マズいな」
ルーファンがその怪物の名を口にしている間、バジリスクとやらは辺りをキョロキョロとしながら唸っていた。確かに奇襲を仕掛けたにも拘わらず、殺したはずの人間がいない。囮として用意をした鹿の死体以外には何も残っていなかったのである。
「ヤツらは割と賢くてな。ああやって動物の死体を置いておくことで興味本位や助けるつもりで別の生物が近づく事を理解してるんだ。真正面からやり合うのはマズい」
「一匹だけなのに ?」
「アレは偵察用、恐らく下っ端だ。基本は集団で狩りをするからな。万が一異変があれば仲間が押し寄せて来るぞ。それで一回地獄を見た。食料は諦めて帰ろう。今ならこっちに気付いていない」
「あいつらは食べれるの ?」
「いや。筋っぽい上に腐った土みたいな臭いがする」
コソコソと話したうえで二人はその場を離れようとした。ところが岩や木、そして茂みに隠れつつ進もうとした矢先にフォルトが肩を叩く。
「どうした ?」
「人が… !」
声こそ押し殺していたが、慌てているフォルトが指をさす。何と、バジリスクの目と鼻の先にある茂みの中から子供が現れたのである。恐らく状況を知らないままなのだろう。呑気に周囲の景観を見回しており、バジリスクを目にした瞬間に動きが止まった。思考を停止してしまっている。
「ヒッ!!」
やがて気が動転したのか小さな悲鳴が上がった。そして思わず後ずさりをした際、運が悪い事に枯れ木を踏んづけてしまう。パキパキという生物が踏みでもしない限りならないであろう乾いた音が響く。
「ギェエエエエエエエエエ!!」
黒板を爪でひっかいたような不愉快な甲高い声をバジリスクが発する。直後、フォルトはあちこちから生物が腐敗したかのような匂いが漂い始めるのを察知する。
「クソ」
間髪入れずにルーファンが呟く。剣を地面に突き立ててから、すぐさま弓の弦を引いてバジリスクへと狙いを定めた後に矢を放った。子供の方へと向かおうとしていたバジリスクの背中へと矢は刺さるが、絶命させるには貧弱すぎた。だがそれで構わない。とにかく子供から意識を逸らさせたい一心である。
「来たれ」
呪文を唱えると、強烈な勢いで子供がルーファンに引き寄せられる。一瞬バジリスクとすれ違った際に爪で引っ搔かれてしまうのではと焦ったが、どうにか無傷でルーファン達の近くへと寄せる事が出来た。
「ルーファン、ちょっとマズいかも」
「囲まれたか ?」
「た、たぶん…」
フォルトが泣きじゃくってる子供を宥めつつ、周囲の状況を確認すると焦り出す。ルーファンも彼女がそんな状態に陥っている理由は分かっていた。数えられる敵影だけで少なくとも十匹…それだけの数のバジリスクが辺りを囲み、地上や木の上からこちらの方を向いている。そして今か今かと襲い掛かる機会を窺っていた。
ブナの木を見つめたルーファンが言った。彼の視線の先には、縦に裂けたような不自然な傷が木の表面に付いている。
「何がいるの ?」
「鹿だよ。こうやって木に角を擦り付けて研ぐんだ。オスなら割と肉も上手いはず」
そのままルーファンは辺りを見回しながら再び歩き出す。心なしか少し口調が高揚しているように聞こえた。慣れてる風を装ってはいたが、流石に彼も虫だらけの食事が続く羽目になるのは避けたいのである。虫が悪いのではない。悪いのは肉の持つ旨味と、それによって作り出される底なしの中毒性である。
「その…色々とあるまではさ、割と良い所のお坊ちゃんだったんでしょ ? 結構詳しいんだね。こういう仕事」
「パージットが滅んでから、危険地帯に指定されている無人島に暫く潜伏していたからな。そこで色々と生き抜くための術を身に着けた。慣れれば割と楽しいものだぞ」
「顔が全然楽しそうじゃないんだけど…」
「すまないな。こういう性分だ」
パージット王国の崩壊から本格的にリミグロンへの介入を開始するまでの空白期間についてルーファンは仄めかしたが、フォルトからの反応はあまりいい物ではなかった。どのようにして生き延びていたのかが気になったのは当然だが、それ以上に過去を語るルーファンの顔がいつにも増して影があるように感じたのだ。
ルーファンがいない間にジョナサンから彼について知っている事を聞いたが、常に何かを思い耽っている様に黙っており、自分にとって必要な時や相手から話しかけられでもしないとまともに口を開こうとしないという返答を思い出した。返事や行動からして悪気があるわけでは無いのかもしれない。恐らく復讐に駆られている事による余裕の無さから来るものだろうと彼は言っていた。
故郷の難民と触れ合っている時だけは表情が緩んでいたそうだが、きっとそちらが本性なのだろう。無理をしているのかもしれない。そうまでして気を張り詰めて生きなければならない事に対する同情心さえ抱いてしまう。そんなジョナサンの考えが今となってはあながち間違いでもないのかもしれないと、フォルトは助けてもらった立場でありながらルーファンを少し憐れんだ。
「…どうした ?」
フォルトの足取りが少し遅くなった事に気付いたのか、ルーファンが彼女に尋ねた。
「え、いや ! 大丈夫 ! ほら、何が起きるか分からないし、気を配っといたほうが良いのかな~って ! あはは…」
「どうしてもキツイなら言え。どこかで休むか最悪サラザールやガロステルを迎えに寄越す」
気を悪くしたのかもしれないと思ったフォルトだったが、想像より気遣われてしまったせいで少したじろいだ。なんだ、やっぱり良い人じゃないか。そんな警戒心の欠片も無い相手への見直し方をしていた時、突然ルーファンが立ち止まる。少々遠いがその先には横たわっている鹿がいた。勿論死んでいる。
「あれ鹿だよね ?」
「距離を取ろう」
「な、何で ?」
「あんな見える場所に死体を放置するのはどうも違和感がある…影よ踊れ」
近くの大岩のにしゃがんで身を隠すと、ルーファンはフォルトに伝えながら呪文を唱える。すぐに自分の影が勝手に動き出し、分身として動き始めた。息をひそめたルーファンやフォルトとは対照的に、分身はズカズカと死体の方まで歩いていく。そしてしゃがんでからマジマジと観察を始めた。
「外傷があるな。かなり血も出てる…だが傷や死体は新しいわけじゃない」
周囲を警戒するにあたって情報を共有するためか、ヒソヒソとした声でルーファンが随一報告をし出す。まるで分身が見ている光景を実況している様だった。
「な、何で分かるの ?」
「分身と一部を除いた感覚を共有してる。おかげで複雑な動きはさせられないが。どうやら鋭利な爪や牙で体を傷つけられているな。喉も切られてる。まさか殺された後に運ばれて――――ッ!!」
ルーファンが自身の使っている魔法について解説をし、引き続き調べていた時だった。突然喋りをやめたかと思えばすぐに剣を引き抜いて、いつでも迎撃が出来るように体勢を整え出す。顔つきが殺気立っており、何か動きがあればすぐにでも斬りかかっていきそうな気迫をフォルトは感じた。
「分身が襲われて消滅した。頭上からだ」
先程以上に声量を抑えながらルーファンが告げる。フォルトも恐る恐る体を動かし、岩陰からコッソリ頭を出して鹿の死体の方を見ようとする。何かがいた。だが動きや構え、そしてのその体格からして人ではないのは明確であった。厳密に言えば人型ではあるのだが、一般的な「ヒト」とは似つかない獰猛さを孕んでいる唸り声や、凶暴性が垣間見える荒々しい動きをしている。ルーファンと比較して二回りほど小さい。
しかし肉体は恐ろしく、手足に鋭い爪があるのは勿論だが全身を針にも似た鱗が覆っている。触るだけでも怪我をしそうな上、目と思われる箇所の無い頭部には細長くも尖っている牙が隙間なく巨大な口に生えていた。形状や皮膚に僅かに爬虫類の面影もある。
「バジリスクか…マズいな」
ルーファンがその怪物の名を口にしている間、バジリスクとやらは辺りをキョロキョロとしながら唸っていた。確かに奇襲を仕掛けたにも拘わらず、殺したはずの人間がいない。囮として用意をした鹿の死体以外には何も残っていなかったのである。
「ヤツらは割と賢くてな。ああやって動物の死体を置いておくことで興味本位や助けるつもりで別の生物が近づく事を理解してるんだ。真正面からやり合うのはマズい」
「一匹だけなのに ?」
「アレは偵察用、恐らく下っ端だ。基本は集団で狩りをするからな。万が一異変があれば仲間が押し寄せて来るぞ。それで一回地獄を見た。食料は諦めて帰ろう。今ならこっちに気付いていない」
「あいつらは食べれるの ?」
「いや。筋っぽい上に腐った土みたいな臭いがする」
コソコソと話したうえで二人はその場を離れようとした。ところが岩や木、そして茂みに隠れつつ進もうとした矢先にフォルトが肩を叩く。
「どうした ?」
「人が… !」
声こそ押し殺していたが、慌てているフォルトが指をさす。何と、バジリスクの目と鼻の先にある茂みの中から子供が現れたのである。恐らく状況を知らないままなのだろう。呑気に周囲の景観を見回しており、バジリスクを目にした瞬間に動きが止まった。思考を停止してしまっている。
「ヒッ!!」
やがて気が動転したのか小さな悲鳴が上がった。そして思わず後ずさりをした際、運が悪い事に枯れ木を踏んづけてしまう。パキパキという生物が踏みでもしない限りならないであろう乾いた音が響く。
「ギェエエエエエエエエエ!!」
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「クソ」
間髪入れずにルーファンが呟く。剣を地面に突き立ててから、すぐさま弓の弦を引いてバジリスクへと狙いを定めた後に矢を放った。子供の方へと向かおうとしていたバジリスクの背中へと矢は刺さるが、絶命させるには貧弱すぎた。だがそれで構わない。とにかく子供から意識を逸らさせたい一心である。
「来たれ」
呪文を唱えると、強烈な勢いで子供がルーファンに引き寄せられる。一瞬バジリスクとすれ違った際に爪で引っ搔かれてしまうのではと焦ったが、どうにか無傷でルーファン達の近くへと寄せる事が出来た。
「ルーファン、ちょっとマズいかも」
「囲まれたか ?」
「た、たぶん…」
フォルトが泣きじゃくってる子供を宥めつつ、周囲の状況を確認すると焦り出す。ルーファンも彼女がそんな状態に陥っている理由は分かっていた。数えられる敵影だけで少なくとも十匹…それだけの数のバジリスクが辺りを囲み、地上や木の上からこちらの方を向いている。そして今か今かと襲い掛かる機会を窺っていた。
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