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2章:砂上の安寧
第46話 愚か者
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「隊長、この後は ?」
「出方次第だが平和的に行こう。酋長まで表に出てくれてるんなら話も早い。それと、余った人員を<聖地>の座標まで向かわせて援護させろ。しっかし…中々良い眺めだ」
隊長だという男は兜を脱ぎ、スキンヘッドを撫でながらワイバーンから降りた。その傍らには副隊長である青年が現状の報告をしていたが、二人はすぐに子供や老人問わず跪かされたまま怯えている裸の獣人達に釘付けになる。集落の中央に位置する広場に集められており、抵抗した者もいたらしく何人かは怪我もしていた。
「絶景だな」
「どこがです ?」
「負け犬の無様な姿を見て愉悦に浸るってのは、戦場における勝者の特権だ。この仕事にそれ以外に楽しみも無い。いつかお前も分かるよ」
趣味の悪さに辟易する副隊長とは対照的に、隊長は開き直ったような口ぶりをして獣人達の間を通っていく。そして現場にいた兵士の一人に案内され、酋長と営倉から連れ出されたキタマ達がいる方へと向かった。広場の中央で、周囲の者たちに囲まれるようにして跪かせられている。
「あられもない姿にしてしまい申し訳ない。このリゴト砂漠への強襲部隊を指揮させてもらっているレイモンドだ」
なるべく敵対心を刺激しない様に愛想よく隊長は話しかける。だが、酋長は何か反応を示すわけでもなく、ただ沈黙していた。
「痛めつけ、辱めたいのならすればいい。だが民には手を出さないでくれ」
酋長が睨みつけながら言うが、レイモンドは首を横に振って笑う。
「安心してほしい。レ〇プはしない主義だ。まあ後で話をしよう…まずは、そちらにいるキタマ殿に用がある」
レイモンドはそう言って会釈をした後、彼女の横で跪かされているキタマとその仲間達の方へ向かった。彼らは皆怯えながらもどこか嬉しそうにしている。
「部下から話は聞いた。情報提供に感謝するぞ。しかし、制圧を要求したのは独断という事か ? こちらも中々被害が出た」
「え、ええ」
キタマの前へ来たレイモンドが質問をすると、キタマは必死に頷きながら同意した。
「どうやら集落の人々は、あなた方が我々に縋った事に納得していない。にも拘らず、力づくで制圧するというのはこちらとしても少々負い目のある方法だ」
「良いんです。このままでは集落全体が落ちぶれ、ただスアリウスにこき使われるだけの道具になってしまう。だというのに、そこの女は目先の苦しみから逃れたいからとスアリウスの下僕になる事を望んでいたのです」
正当性に欠ける点や、何より無駄な犠牲が出てしまうからという点でこちらとしても決して乗り気ではなかった。そう考えながらレイモンドは苦言を呈するが、キタマは恨み言をぶちまけながら後悔の念すらない事をアピールする。
獣人達もざわついていた。確かに現状が良いとは言えないが、よりにもよって一番貸しを作ってはいけなさそうな相手に頼る。それが何を意味するか分かっていない事に呆れるしかなかった。
「ふざけるな ! お前に酋長の何が分かる ! このままでは民が飢えてしまうから―― !」
彼女の護衛をやっていた獣人の男がたまらず怒鳴るが、近くにいた兵士に顔面を殴られて黙らされた。
「いつ発言を許可したんだ、あぁ ? 舌でも切り落としてやろうか」
「その辺にしとけ。やりすぎると後で使い物にならん」
兵士が首を絞めながら獣人を脅すが、レイモンドはすぐに彼を止めた。そして立ち上がってから副隊長の近くへ向かい、小さな声で何やら話し出す。
「あのキタマとかいうジジイはどこまで知っている ?」
「我々がどのような統治の仕方をするか、それと捕虜や人質の取り扱いについては一通り説明したと交渉役は言っていました。ついでに、無事に制圧が出来たら自分たちの身柄の保証もしてくれと」
副隊長から話を聞いたレイモンドは少し考えるように俯き、頭を掻く。やがて再び振り向いてからサーベルを抜刀した。
「熱く輝け」
レイモンドが呪文を唱え、サーベルが光り出した直後にキタマの仲間の一人を袈裟斬りにした。そのまま何が起きたのかも分かっていない他の仲間たちに対しても、心臓を串刺しにし、首を跳ね飛ばしていく。キタマは慌てふためき、周囲にいた獣人達の中からも悲鳴が上がっていた。動けない故に「目を閉じろ」、「見てはだめだ」と子供に向かって叫ぶ者もいたが間に合わず、痙攣しながら血を流している死体を目撃した子供達は呆然としていた。
「なぜだ⁉話が違うじゃないか⁉」
キタマは泣き叫ぶ。だがレイモンドが彼の前に立ってゴミを見るような目で見下ろしている事に気づくと怖気づき、黙りこくって震えるしかなかった。
「質問がある。自分が俺の立場だったと仮定して欲しい…耳障りの良い言葉で媚を売り、本性をひた隠し、挙句の果てに自己保身のためなら同胞や故郷さえも平気で差し出す。そんな奴を受け入れたいと思うか ?」
「そ、それは…」
レイモンドが尋ねるとキタマはしどろもどろになり、答える事すら出来なかった。ここに来て己を鑑みてしまい、どれだけ言い繕おうとも自分の行いがあまりにも醜悪な物であると直視させられてしまったのだ。
「一度でも裏切るような奴ってのは何度もするようになる。殺しを幾度となく行った兵士が、殺人という行為に何も思わなくなるのと同じでな。罪悪感が無くなっちまうんだ」
レイモンドはそう言ってからサーベルを強く握る。そしてキタマの頭上から振り下ろした。なぜ自分はこんな話に食い付いてしまったんだろうか。走馬灯のように今更としか言いようのない後悔をキタマはするが、間もなく頭部から一刀両断されて内臓や断面を晒しながら真っ二つになって倒れた。
「ほう、熱で蒸発するから血を拭かなくていいのはありがたいな。さて…」
呪文を解除してからレイモンドは武器に感心しつつ、ゆっくりと酋長の方を見る。彼女は隣で死んだキタマ達を見つめていたが、やがてレイモンドの方へ恐る恐る首を向ける。
「取り引きの話をしようじゃないか」
これ見よがしにサーベルを納刀してからレイモンドは笑い、彼女へと語りかけ始める。頼むからこれを使わせるような真似だけはしないでくれ。そう言ってるような気がしてならなかった。
――――サラザールとフォルトは、迫りくるリミグロン兵を相手に攻防を続けている真っただ中であった。光弾を鎧でどうにか防ぎつつ、獣人ゆえの膂力を生かした拳による殴打を行うフォルトと、噛みつきや徒手空拳、大きな翼を利用した錯乱などを行うサラザールによってリミグロン兵は<聖地>への侵入が出来ずにいたのである。
「ホントに初陣 ?」
「ハァハァ…うん、何で ?」
「褒めたかっただけ。やるじゃん」
サラザールとフォルトがそんなやり取りをする最中だろうと、敵は容赦なく攻め続けて来る。数は減るどころか、明らかに増えだしていた。
「たかが二人だ ! 殺せ !」
いつの間にか空からだけでなく階段を上って現れて来る者までいる。ルーファン達ははまだ終わらないのかと二人は次第にうんざりしていった。
「援護お願い ! …大地の茨よ !」
サラザールにフォルトは頼み、両手を地面に触れてから呪文を唱えた。すると地面やあちこちに転がっている岩から大量の棘が恐ろしい速度で生える。リミグロン兵やワイバーンが気づいた頃には体を串刺しにされ、あっという間にかなりの数を殲滅できた。
「うわお、おっかない」
「疲れるからあまりやりたくなかった…調整難しくて…ゼェ…ゼェ…」
サラザールは軽いノリで反応したが、体力を一気に消耗したフォルトは息を切らしながら立ち上がる。しかしまだ増援が来ており、辟易しながらも再び構えを取るしかなかった。
――――サラザール達がそうしている間にもルーファン達はうす暗い通路を進んでいた。<聖地>の内部にも入口の物と同じような大きさの扉がいくつかあり、闇の瘴気を纏わせた剣で切ってこじ開けていく。
「もうやだ…何で内部にも扉なんか作ってるんだよ !」
切った部分を押し倒して奥へと向かいながらジョナサンが言った。完全にばてている。
「だが今ので最後みたいだ…見ろ !」
そんな彼を励ますつもりか、ルーファンは前方へ向けて指を指し示す。奥の開けた場所に、パージット王国の物とよく似た祠が松明の灯りに照らされて鎮座している。そしてその碑石には、屈強な肉体を持つ人型のレリーフが刻まれていた。
「出方次第だが平和的に行こう。酋長まで表に出てくれてるんなら話も早い。それと、余った人員を<聖地>の座標まで向かわせて援護させろ。しっかし…中々良い眺めだ」
隊長だという男は兜を脱ぎ、スキンヘッドを撫でながらワイバーンから降りた。その傍らには副隊長である青年が現状の報告をしていたが、二人はすぐに子供や老人問わず跪かされたまま怯えている裸の獣人達に釘付けになる。集落の中央に位置する広場に集められており、抵抗した者もいたらしく何人かは怪我もしていた。
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「どこがです ?」
「負け犬の無様な姿を見て愉悦に浸るってのは、戦場における勝者の特権だ。この仕事にそれ以外に楽しみも無い。いつかお前も分かるよ」
趣味の悪さに辟易する副隊長とは対照的に、隊長は開き直ったような口ぶりをして獣人達の間を通っていく。そして現場にいた兵士の一人に案内され、酋長と営倉から連れ出されたキタマ達がいる方へと向かった。広場の中央で、周囲の者たちに囲まれるようにして跪かせられている。
「あられもない姿にしてしまい申し訳ない。このリゴト砂漠への強襲部隊を指揮させてもらっているレイモンドだ」
なるべく敵対心を刺激しない様に愛想よく隊長は話しかける。だが、酋長は何か反応を示すわけでもなく、ただ沈黙していた。
「痛めつけ、辱めたいのならすればいい。だが民には手を出さないでくれ」
酋長が睨みつけながら言うが、レイモンドは首を横に振って笑う。
「安心してほしい。レ〇プはしない主義だ。まあ後で話をしよう…まずは、そちらにいるキタマ殿に用がある」
レイモンドはそう言って会釈をした後、彼女の横で跪かされているキタマとその仲間達の方へ向かった。彼らは皆怯えながらもどこか嬉しそうにしている。
「部下から話は聞いた。情報提供に感謝するぞ。しかし、制圧を要求したのは独断という事か ? こちらも中々被害が出た」
「え、ええ」
キタマの前へ来たレイモンドが質問をすると、キタマは必死に頷きながら同意した。
「どうやら集落の人々は、あなた方が我々に縋った事に納得していない。にも拘らず、力づくで制圧するというのはこちらとしても少々負い目のある方法だ」
「良いんです。このままでは集落全体が落ちぶれ、ただスアリウスにこき使われるだけの道具になってしまう。だというのに、そこの女は目先の苦しみから逃れたいからとスアリウスの下僕になる事を望んでいたのです」
正当性に欠ける点や、何より無駄な犠牲が出てしまうからという点でこちらとしても決して乗り気ではなかった。そう考えながらレイモンドは苦言を呈するが、キタマは恨み言をぶちまけながら後悔の念すらない事をアピールする。
獣人達もざわついていた。確かに現状が良いとは言えないが、よりにもよって一番貸しを作ってはいけなさそうな相手に頼る。それが何を意味するか分かっていない事に呆れるしかなかった。
「ふざけるな ! お前に酋長の何が分かる ! このままでは民が飢えてしまうから―― !」
彼女の護衛をやっていた獣人の男がたまらず怒鳴るが、近くにいた兵士に顔面を殴られて黙らされた。
「いつ発言を許可したんだ、あぁ ? 舌でも切り落としてやろうか」
「その辺にしとけ。やりすぎると後で使い物にならん」
兵士が首を絞めながら獣人を脅すが、レイモンドはすぐに彼を止めた。そして立ち上がってから副隊長の近くへ向かい、小さな声で何やら話し出す。
「あのキタマとかいうジジイはどこまで知っている ?」
「我々がどのような統治の仕方をするか、それと捕虜や人質の取り扱いについては一通り説明したと交渉役は言っていました。ついでに、無事に制圧が出来たら自分たちの身柄の保証もしてくれと」
副隊長から話を聞いたレイモンドは少し考えるように俯き、頭を掻く。やがて再び振り向いてからサーベルを抜刀した。
「熱く輝け」
レイモンドが呪文を唱え、サーベルが光り出した直後にキタマの仲間の一人を袈裟斬りにした。そのまま何が起きたのかも分かっていない他の仲間たちに対しても、心臓を串刺しにし、首を跳ね飛ばしていく。キタマは慌てふためき、周囲にいた獣人達の中からも悲鳴が上がっていた。動けない故に「目を閉じろ」、「見てはだめだ」と子供に向かって叫ぶ者もいたが間に合わず、痙攣しながら血を流している死体を目撃した子供達は呆然としていた。
「なぜだ⁉話が違うじゃないか⁉」
キタマは泣き叫ぶ。だがレイモンドが彼の前に立ってゴミを見るような目で見下ろしている事に気づくと怖気づき、黙りこくって震えるしかなかった。
「質問がある。自分が俺の立場だったと仮定して欲しい…耳障りの良い言葉で媚を売り、本性をひた隠し、挙句の果てに自己保身のためなら同胞や故郷さえも平気で差し出す。そんな奴を受け入れたいと思うか ?」
「そ、それは…」
レイモンドが尋ねるとキタマはしどろもどろになり、答える事すら出来なかった。ここに来て己を鑑みてしまい、どれだけ言い繕おうとも自分の行いがあまりにも醜悪な物であると直視させられてしまったのだ。
「一度でも裏切るような奴ってのは何度もするようになる。殺しを幾度となく行った兵士が、殺人という行為に何も思わなくなるのと同じでな。罪悪感が無くなっちまうんだ」
レイモンドはそう言ってからサーベルを強く握る。そしてキタマの頭上から振り下ろした。なぜ自分はこんな話に食い付いてしまったんだろうか。走馬灯のように今更としか言いようのない後悔をキタマはするが、間もなく頭部から一刀両断されて内臓や断面を晒しながら真っ二つになって倒れた。
「ほう、熱で蒸発するから血を拭かなくていいのはありがたいな。さて…」
呪文を解除してからレイモンドは武器に感心しつつ、ゆっくりと酋長の方を見る。彼女は隣で死んだキタマ達を見つめていたが、やがてレイモンドの方へ恐る恐る首を向ける。
「取り引きの話をしようじゃないか」
これ見よがしにサーベルを納刀してからレイモンドは笑い、彼女へと語りかけ始める。頼むからこれを使わせるような真似だけはしないでくれ。そう言ってるような気がしてならなかった。
――――サラザールとフォルトは、迫りくるリミグロン兵を相手に攻防を続けている真っただ中であった。光弾を鎧でどうにか防ぎつつ、獣人ゆえの膂力を生かした拳による殴打を行うフォルトと、噛みつきや徒手空拳、大きな翼を利用した錯乱などを行うサラザールによってリミグロン兵は<聖地>への侵入が出来ずにいたのである。
「ホントに初陣 ?」
「ハァハァ…うん、何で ?」
「褒めたかっただけ。やるじゃん」
サラザールとフォルトがそんなやり取りをする最中だろうと、敵は容赦なく攻め続けて来る。数は減るどころか、明らかに増えだしていた。
「たかが二人だ ! 殺せ !」
いつの間にか空からだけでなく階段を上って現れて来る者までいる。ルーファン達ははまだ終わらないのかと二人は次第にうんざりしていった。
「援護お願い ! …大地の茨よ !」
サラザールにフォルトは頼み、両手を地面に触れてから呪文を唱えた。すると地面やあちこちに転がっている岩から大量の棘が恐ろしい速度で生える。リミグロン兵やワイバーンが気づいた頃には体を串刺しにされ、あっという間にかなりの数を殲滅できた。
「うわお、おっかない」
「疲れるからあまりやりたくなかった…調整難しくて…ゼェ…ゼェ…」
サラザールは軽いノリで反応したが、体力を一気に消耗したフォルトは息を切らしながら立ち上がる。しかしまだ増援が来ており、辟易しながらも再び構えを取るしかなかった。
――――サラザール達がそうしている間にもルーファン達はうす暗い通路を進んでいた。<聖地>の内部にも入口の物と同じような大きさの扉がいくつかあり、闇の瘴気を纏わせた剣で切ってこじ開けていく。
「もうやだ…何で内部にも扉なんか作ってるんだよ !」
切った部分を押し倒して奥へと向かいながらジョナサンが言った。完全にばてている。
「だが今ので最後みたいだ…見ろ !」
そんな彼を励ますつもりか、ルーファンは前方へ向けて指を指し示す。奥の開けた場所に、パージット王国の物とよく似た祠が松明の灯りに照らされて鎮座している。そしてその碑石には、屈強な肉体を持つ人型のレリーフが刻まれていた。
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