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2章:砂上の安寧
第42話 不満の捌け口
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日が落ちて人気のなくなった集落では、コソコソと移動をする数人の人影があった。昼間に酋長へ食って掛かっていた老人達、キタマとその配下である。配下に関してはキタマ程ではないにしろ、やはり年老いている者が多い。
「どうした ?」
建物の裏手を通りつつ、キタマが配下の一人に言った。
「いや、どうも視線を感じて…」
「気にするな。それに、助けを呼べればこちらのものだ」
配下はソワソワしていたが、キタマは彼を急かして歩き続ける。そのまま使われていない空き家の中へと全員が入っていった。そんな光景が繰り広げられて少しした後、暗い影に覆われていた地面から黒い瘴気に包またサラザールと彼女に肩を触られていたガルフ、そして彼女の部下が姿を現す。部下についてはガルフが止めたものの、自ら同行を申し出てきたのである。
「これは一体… ?」
ガルフと彼女の部下は戸惑いながら手足の無事を確認する。
「ただの、手品」
そんな彼女たちに対してわざとらしく手をヒラヒラさせながらサラザールは言った。暗闇や影に溶け込み移動をする事が出来るという彼女にとって、夜は格好の土俵である。
「ところで、情報は本当なのか ? 奴らが密会をしているというのは」
「は、はい…でも変です。いつもは深夜の筈なんですが、こんな目立つ時間に動くなんて」
ガルフは改めて情報の真偽を部下に尋ねる。部下も同意こそしていたが、いつもとは様子が違う事を不審に思っていた。
「急いでるんでしょ。きっと私達が来たせい」
そう言いながらサラザールは空き家へと向かい、入り口をふさいでいる岩の前へと立つ。ガルフが魔法で動かそうとしていたが、それよりも先に岩を蹴り飛ばして力づくでどかした。
「ええ…」
呆気にとられる二人には目もくれずにサラザールは入っていくが、空き家は既にもぬけの殻であった。逃げられたのかと考え込むサラザールだが、遅れて入って来たガルフは部屋の隅へ向かってから床に手をかざす。たちまち砂が動き出し、床にぽっかりと穴が開いた。
「どこに繋がってるの ?」
サラザールは尋ねた。
「倉庫だ。ここは元々、外部から仕入れた輸入品の取引を行う場所だった」
そのまま三人は降り立ち、砂の壁に囲まれた通路を少し進む。やがてほんのりと灯りが見えてきたが、警戒をしたサラザールの提案で再び影の中に潜り込み、通路の出口付近で様子を窺う事にした。
倉庫にはキタマと数人の配下がいた。そして彼らの目の前には三人のリミグロン兵がいる。銃器で武装しており、相変わらず高圧的な佇まいと振る舞いをしていた。
「”鴉”にはどこまで知られている ?」
兵士の一人が言った。
「あなた方が交渉を持ちかけている事は既に…ですが奴らの事です。恐らくは我々の様に、リミグロンと通じている者がいると推測を済ませているやもしれません」
「成程、状況は分かった。我らが同志に要請し、すぐにでもこちらへ兵を寄越そう。武力による制圧、それで良いんだな ? 恨みを買う事になるぞ」
「構いません。このままスアリウスに搾取され続けるくらいなら、あなた方の配下に置かれる方がマシだ。恨まれるような事にはなっても、食い潰されて滅ぶよりはマシでしょう」
「分かった、良く決断したな。リゴトの民が持つ文化や資源は、守っていくべき貴重な財産だ。ぞんざいにはしない…大事な盟友として共に栄えていけるよう尽力する事を約束しよう」
そんなやり取りが繰り広げられていたが、リミグロン兵たちは胸中ではほくそ笑んでいた。状況が自分に気に食わないからといって、こうも甘い戯言に釣られてくれるとはつくづく馬鹿な奴らである。その矢先、倉庫の出入り口から気配を感じ取る。見ればサラザールと、激怒した様子で唸っているガルフの姿があった。
「貴様ら、謀ったか !」
「いえ、誤解です ! な、なぜお前…」
リミグロン兵も嵌められたと勘違いしたのか、憤りながら銃を向け始める。キタマは狼狽えつつも彼らを宥めるが、その態度が尚の事ガルフの神経を逆撫でした。
「どういう事だ…⁉自分が何をしてるか分かってるのか!!」
ガルフの怒号が響き渡った。いつの時代も、どの地域においても内輪揉めほど見苦しい物はないと思いながら、サラザールは冷ややかな視線を元凶であるキタマ達の方へ送る。だが、そんな二人の背後ではガルフの部下が静かにナイフを抜き、音を立てないようにしながらガルフの背中へ突き立てようとした。
しかし間一髪のところでサラザールがそれを防いだ。ガルフの部下の動きを確認していたわけでは無いのに、彼女は振り返ることすらせずに腕を掴んで見せたのである。突然の出来事を前にガルフも思わず振り返り、自分が背中を刺されそうになっていた事をようやく知った。
「いきなり同行を申し出た時点で嫌な予感はしてたけど…正解だった」
そう呟いたサラザールによって骨をへし折られてしまうのではないかという力で握られ、ガルフの部下は思わずうめき声をあげてしまう。そして手に持っていたナイフを落とした時、床にあった影の中に目玉が現れているの見た。サラザールと同じ瞳を持った目玉が影の中からこちらをじっと見据えており、それによってあっさりバレてしまったのである。
「この子とジジイ共は任せていい ?」
「…分かった」
ガルフにサラザールは頼むと、首を鳴らしながらリミグロン兵に向かって歩き出す。背中から黒い翼を生やした彼女を見たキタマ達は壁際へと避難した。
「報告にあった女か… ! 」
リミグロン兵達はルーファンに同行している人型の怪物に関する報告を思い出し、急いで銃を構える。そしてすぐさま光弾が放たれるが、漆黒の翼がそれを防いでしまった。そのまま屋内でありながら翼を振るって突風をサラザールは引き起こし、リミグロン兵達の体勢を崩させる。
すかさず接近して一人の頭を掴んで壁に叩きつけると、兵士は脳や眼球をぶちまけながら絶命してしまった。もう一人が距離を取ろうとするものの、翼で飛びながら体当たりをかまして壁際まで吹き飛ばす。そして残る一人の首を掴みながら持ち上げて見せた。
「門よ開け !」
体当たりで吹き飛ばされた兵士は何とか体を動かし、何やら呪文を叫んだ。そして光で出来た壁を出現させて急いでその中へと飛び込むと、間もなく光の壁は消えてなくなってしまう。
「あいつはどこに行ったの ?」
「へへ…ざまあみろ、仲間を呼びに行った。終わりだ化け物め」
掴まえていたリミグロン兵を揺さぶってサラザールは問いただすと、彼は勝ち誇ったように言った。その態度が癪に障ったのか、サラザールは口元を露にして口を大きく開け始めた。
「え――」
兵士の笑顔が凍り付いた瞬間、サラザールは頭から彼に齧り付く。兵士は悲鳴を一瞬上げたがすぐに手をだらりと下げ、そのまま彼女に食い殺されてしまう。ガルフやキタマ達が呆然とする中、残ったのは辺りに飛び散った血とあまり美味しくなかったのか不満げにしているサラザールだけであった。
「戻りましょう。色々と面倒くさいことになって来た」
再び口元を覆い隠したサラザールはそう言うと、キタマ達を乱暴に掴んで担ぎ上げた。
「どうした ?」
建物の裏手を通りつつ、キタマが配下の一人に言った。
「いや、どうも視線を感じて…」
「気にするな。それに、助けを呼べればこちらのものだ」
配下はソワソワしていたが、キタマは彼を急かして歩き続ける。そのまま使われていない空き家の中へと全員が入っていった。そんな光景が繰り広げられて少しした後、暗い影に覆われていた地面から黒い瘴気に包またサラザールと彼女に肩を触られていたガルフ、そして彼女の部下が姿を現す。部下についてはガルフが止めたものの、自ら同行を申し出てきたのである。
「これは一体… ?」
ガルフと彼女の部下は戸惑いながら手足の無事を確認する。
「ただの、手品」
そんな彼女たちに対してわざとらしく手をヒラヒラさせながらサラザールは言った。暗闇や影に溶け込み移動をする事が出来るという彼女にとって、夜は格好の土俵である。
「ところで、情報は本当なのか ? 奴らが密会をしているというのは」
「は、はい…でも変です。いつもは深夜の筈なんですが、こんな目立つ時間に動くなんて」
ガルフは改めて情報の真偽を部下に尋ねる。部下も同意こそしていたが、いつもとは様子が違う事を不審に思っていた。
「急いでるんでしょ。きっと私達が来たせい」
そう言いながらサラザールは空き家へと向かい、入り口をふさいでいる岩の前へと立つ。ガルフが魔法で動かそうとしていたが、それよりも先に岩を蹴り飛ばして力づくでどかした。
「ええ…」
呆気にとられる二人には目もくれずにサラザールは入っていくが、空き家は既にもぬけの殻であった。逃げられたのかと考え込むサラザールだが、遅れて入って来たガルフは部屋の隅へ向かってから床に手をかざす。たちまち砂が動き出し、床にぽっかりと穴が開いた。
「どこに繋がってるの ?」
サラザールは尋ねた。
「倉庫だ。ここは元々、外部から仕入れた輸入品の取引を行う場所だった」
そのまま三人は降り立ち、砂の壁に囲まれた通路を少し進む。やがてほんのりと灯りが見えてきたが、警戒をしたサラザールの提案で再び影の中に潜り込み、通路の出口付近で様子を窺う事にした。
倉庫にはキタマと数人の配下がいた。そして彼らの目の前には三人のリミグロン兵がいる。銃器で武装しており、相変わらず高圧的な佇まいと振る舞いをしていた。
「”鴉”にはどこまで知られている ?」
兵士の一人が言った。
「あなた方が交渉を持ちかけている事は既に…ですが奴らの事です。恐らくは我々の様に、リミグロンと通じている者がいると推測を済ませているやもしれません」
「成程、状況は分かった。我らが同志に要請し、すぐにでもこちらへ兵を寄越そう。武力による制圧、それで良いんだな ? 恨みを買う事になるぞ」
「構いません。このままスアリウスに搾取され続けるくらいなら、あなた方の配下に置かれる方がマシだ。恨まれるような事にはなっても、食い潰されて滅ぶよりはマシでしょう」
「分かった、良く決断したな。リゴトの民が持つ文化や資源は、守っていくべき貴重な財産だ。ぞんざいにはしない…大事な盟友として共に栄えていけるよう尽力する事を約束しよう」
そんなやり取りが繰り広げられていたが、リミグロン兵たちは胸中ではほくそ笑んでいた。状況が自分に気に食わないからといって、こうも甘い戯言に釣られてくれるとはつくづく馬鹿な奴らである。その矢先、倉庫の出入り口から気配を感じ取る。見ればサラザールと、激怒した様子で唸っているガルフの姿があった。
「貴様ら、謀ったか !」
「いえ、誤解です ! な、なぜお前…」
リミグロン兵も嵌められたと勘違いしたのか、憤りながら銃を向け始める。キタマは狼狽えつつも彼らを宥めるが、その態度が尚の事ガルフの神経を逆撫でした。
「どういう事だ…⁉自分が何をしてるか分かってるのか!!」
ガルフの怒号が響き渡った。いつの時代も、どの地域においても内輪揉めほど見苦しい物はないと思いながら、サラザールは冷ややかな視線を元凶であるキタマ達の方へ送る。だが、そんな二人の背後ではガルフの部下が静かにナイフを抜き、音を立てないようにしながらガルフの背中へ突き立てようとした。
しかし間一髪のところでサラザールがそれを防いだ。ガルフの部下の動きを確認していたわけでは無いのに、彼女は振り返ることすらせずに腕を掴んで見せたのである。突然の出来事を前にガルフも思わず振り返り、自分が背中を刺されそうになっていた事をようやく知った。
「いきなり同行を申し出た時点で嫌な予感はしてたけど…正解だった」
そう呟いたサラザールによって骨をへし折られてしまうのではないかという力で握られ、ガルフの部下は思わずうめき声をあげてしまう。そして手に持っていたナイフを落とした時、床にあった影の中に目玉が現れているの見た。サラザールと同じ瞳を持った目玉が影の中からこちらをじっと見据えており、それによってあっさりバレてしまったのである。
「この子とジジイ共は任せていい ?」
「…分かった」
ガルフにサラザールは頼むと、首を鳴らしながらリミグロン兵に向かって歩き出す。背中から黒い翼を生やした彼女を見たキタマ達は壁際へと避難した。
「報告にあった女か… ! 」
リミグロン兵達はルーファンに同行している人型の怪物に関する報告を思い出し、急いで銃を構える。そしてすぐさま光弾が放たれるが、漆黒の翼がそれを防いでしまった。そのまま屋内でありながら翼を振るって突風をサラザールは引き起こし、リミグロン兵達の体勢を崩させる。
すかさず接近して一人の頭を掴んで壁に叩きつけると、兵士は脳や眼球をぶちまけながら絶命してしまった。もう一人が距離を取ろうとするものの、翼で飛びながら体当たりをかまして壁際まで吹き飛ばす。そして残る一人の首を掴みながら持ち上げて見せた。
「門よ開け !」
体当たりで吹き飛ばされた兵士は何とか体を動かし、何やら呪文を叫んだ。そして光で出来た壁を出現させて急いでその中へと飛び込むと、間もなく光の壁は消えてなくなってしまう。
「あいつはどこに行ったの ?」
「へへ…ざまあみろ、仲間を呼びに行った。終わりだ化け物め」
掴まえていたリミグロン兵を揺さぶってサラザールは問いただすと、彼は勝ち誇ったように言った。その態度が癪に障ったのか、サラザールは口元を露にして口を大きく開け始めた。
「え――」
兵士の笑顔が凍り付いた瞬間、サラザールは頭から彼に齧り付く。兵士は悲鳴を一瞬上げたがすぐに手をだらりと下げ、そのまま彼女に食い殺されてしまう。ガルフやキタマ達が呆然とする中、残ったのは辺りに飛び散った血とあまり美味しくなかったのか不満げにしているサラザールだけであった。
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