怨嗟の誓約

シノヤン

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1章:狼煙

第12話 復活

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 過去に何度か訪れてはいたが、いつにも増して不思議な空間であった。奥には小さな石を積み上げて作った頂点の無い四角錐を思わせる祠がある。平らな頂上には分厚い碑石が置かれ、碑石の真ん中には口を開けた竜と思わしき生物のレリーフが埋め込まれている。既存の生物辞典に記載されているどの品種とも違うであろうその竜のレリーフは黒曜石で出来ているのか、どこかから差し込む光さえも吸収してしまう程に底が見えない黒さを持っていた。

 祠の真ん中には器状の大きな窪みがあり、ドス黒く染まっている。〈継承〉の儀式はこの窪みに〈依代〉となる人間の血を捧げる事で行われるが、何代にも渡るその儀式によっていつしか淀んだおぞましい石の器として造り上げられていったのだろう。

 いつの間にか捻ったせいで鈍い痛みを患っている足を引き摺り、腹部を抑えながらルーファンは祠に近づいた。どこかからバタバタと騒がしい物音もする。足音だろうか。逃げ込んだことに気づかれたのかもしれない。もう外には誰も残ってないのだろう。この場所で、任された使命も果たせずに死んでいく事になるとは思わなかった。

 どこで間違えたのか。跪き、縋る様に祠に触っていた時、不意に後悔が脳裏を蝕んだ。自分にしがみ付いて来た訓練兵に気を取られていたから?自分に構わず行けと彼女に言わなかったから?あそこで自分に気を取られたせいでソリスは撃ち抜かれて殺された。共に義父の下で鍛錬を積んだ仲である。気が散っていなければあんな乱戦の中だろうと彼女は乗り切れたはずだろう。

 やはりそうだ。自分だ。守ると約束しておきながら足を引っ張り、この国を守れる最後の希望を自ら踏み潰してしまったのだ。先に死んでいった者達に合わせる顔が無い。

「本当か⁉」
「間違いない。一人この中へ入っていくのを見た!」
「見つけ次第殺せ!」

 悔やんでいた最中に遠くから声が聞こえる。やはり自分を追って来たかとルーファンは立ち上がり、落としてしまっていた剣を拾った。戦う理由など最早ない。足掻いたところで死は避けられない。分かり切っている事だが、ルーファンはすぐに泣きべそをかきそうになっていた自分を恥じた。

 相手の無様な姿を見て愉悦に浸る事が敵の目的である。闘争とはそんなものだ。人はどこまで行こうが勝者になり、誰かを見下し、そして嗤おうとする生き物である。そんな連中の思い通りになりたいのならば泣き喚けばいい。泥や糞尿にまみれて靴を舐めて許しを乞えば良い。嫌ならば足掻け。奴らの記憶と肉体に、お前という名の獣の恐ろしさを最期まで知らしめてやれ。レンテウスは試合で自分を打ち負かす度に言っていた。戦狂いも甚だしいと内心呆れてはいたが、ここに来てそんな言葉が記憶に蘇るとは思っていなかった。

 そうだ。どの道殺されるくらいならば藻掻いてやる。奴らの心に後味の悪い記憶を植え付けてやろう。そうでもしなければ怒りや無念によって生じた悲しみに暮れながら殺される。敵はそんな自分に唾を吐きかけ、笑いながら国土を踏み荒らしていくのだろう。そんな事はさせない。全員とはいかぬまでも、必ず道連れを作ってやる。同志の死を嘆きながらせいぜい生き続ければいい。

 先程自分が閉じていた扉は、リミグロン兵によって再び開かれた。侵入するや否や祠と自分を見て仰天する敵を前に、ルーファンは雄叫びを上げながら突撃する。四人程いた彼らは銃を構えようとするが、それより早くルーファンは間合いに到達した。狙いを付けたり、白兵戦用の武器を取り出す前に一人がルーファンの一太刀によって銃を叩き落とされた。

 鎧のせいでやはり切断する事は叶わなかったが、仕方なく武器を落として悲鳴を上げる敵を掴んで人質にする。首を締め上げながら後ずさりをするが、他のリミグロン兵達は人質にされている同胞ごと撃ち殺そうとしてきた。周囲の視線や動きからそれを悟ったルーファンは慌てて彼から離れる。

 間もなく人質はハチの巣にされ、その容赦の無さに動揺したルーファンの胸も一筋の光が貫く。胸のど真ん中に風穴が空き、血を口から溢れさせながらルーファンは後ろへ倒れた。祠へ寄りかかるようにして倒れた彼は、流れ出る自分の血が祠を染めていっているのだろうかと、辺りを漂い始める鉄のような臭いで感じ取る。

 しかし、なぜか銃による攻撃が当たった筈であるにも拘らず祠は一切傷ついていなかった。入った時と同じように不気味に鎮座している石板とレリーフを見た彼らは、ここが〈聖地〉であると知ってすぐに報告を入れ始める。その時だった。

 一瞬ではあるが、レリーフとして刻まれている竜の目が赤く光り輝く。そして祠から黒い液体が滲み出たかと思えば、それらが無数の強固な触手へと変貌を遂げた。そして通信機で連絡を取っている者を始めとしたリミグロン兵を次々と攻撃し始める。しなやかでありながら恐ろしい速さで迫る触手を彼らは避け切れず、攻撃された部分を次々に抉り取られていく。鎧だろうが肉体だろうがお構いなしだった。

 たちまち周囲には達磨のような死体が出来上がり、撥ね飛ばされた四肢や首が転がっている。辺りが震え出し、石板が壊れると同時にどす黒い瘴気が一気に放たれた。岩盤や土砂を砕き、山の頂にまで溢れ天高く噴き出したその瘴気はさながらコールタールの様に底知れない漆黒さである。やがてそれらは勢いよく山脈の中へと引っ込んで行き、ルーファンの体へと吸収されていった。おぼろげな意識の中で彼は自分に近寄る足音を聞きながら、重くなった瞼を静かに閉じていく。

 祠や祭壇のありとあらゆる隙間から溢れ出ている黒く、粘性のある物体は這い出た後に少しずつ動き、湿り気のある音と共に触手を形成し続ける。触手たちが死体の転がる祭壇の前で一か所に集まると、少しずつ寄り添い、混ざり、こんもりとした小さな山となった。やがてそこに裂け目が生まれ、一人の女性が何事も無かったかのように現れる。

 黒い髪を片側だけ刈り上げた頭髪が特徴的であり、黒を基調としたロングコートに身を包んでいる。口元をコートに繋がっている襟の様な箇所で覆い隠している彼女は、非常に冷淡な爬虫類に似た瞳を持っていた。さらに身体的特徴の中でも特に目を引くのが身の丈である。彼女を見下ろせるだけの身長を持っている者など早々いないと断言できる程であった。

 祠の前で沈黙している青年に手をかざすと、黒い触手が次々と彼の体を包む。暫くして触手達がいなくなる頃には、ベットリとこびり付いていた血はおろか、全ての傷が綺麗さっぱり消失していた。そのまま女性は履いていたブーツで音を立てながら青年に近づき、目の前でしゃがみ込んで彼の両頬に手を当てる。そのまま少し顔を持ち上げて自分の方へ向けさせた。

「へえ…あなたが」

 女性の口元が隠れているせいで表情こそ分からなかったが、その穏やかな声は決して暗いものでは無かった。



 ――――どれくらい時間が経ったのか分からない頃、ルーファンは突然目が覚めた。最初は鉛の様に重かった体だが、次第に首や指先から順に動かせるようになっていく。そのまま体を祠から起こそうとするが、怠さのあまり前のめりに倒れた。やはりまだ万全という訳では無いが、なぜか生きていた。

「…はっ…はぁ…!」
「おはよう」

 女性の声が聞こえた。見れば扉の付近で誰かが壁に寄りかかっている。デカい。顔の下半分が隠れているせいで良くは分からなかったが、少なくともこれだけの体格を持つ女性と知り合いだった記憶はない。そのままゆっくりと彼女は歩き出し、ルーファンの目の前で立ち止まって見下ろして来た。

「…だ、誰だ⁉」

 ようやく動けるようになった体でルーファンは慌てて立ち上がり、先程倒れた拍子に落としていた剣を拾って彼女へ向けた。

「とりあえずは命の恩人って事でいい」

 女性が言った。

「こっちじゃサラザールって名前で通ってる」
「…ルーファンだ。こっちではその名前で…という事は…元は異国の出身だったのか?入国者の記録にお前のような奴はいなかったぞ」

 以前レンテウスに頼まれて政務官の仕事を手伝った際、外国からの来訪者は出身や経歴などを記録されている事を教えられた。実際に資料を見た事もあるが、彼女のような人物に心当たりはない。

「諸々については後で話す。それより動けるかしら?魔法は使える?」

 サラザールはこちらへ歩いて来ながら尋ねた。

「今の状況を知らないのか?…使えないからこんな事態になっているんだ」

 ルーファンは彼女の話がどこか自分とズレていると思いながら尋ねる。

「外にいたのか?なら状況を教えて欲しい」
「…」
「頼む、何でも良いんだ。生存者や――」
「誰か来る。何か魔法を…憑依呪文を試してみて」

 しつこく彼女へ問いかけるルーファンだったが、すぐに話を遮られて備える様に促された。この女は何を隠しているんだとルーファンは怪しむが、言われるがままに剣の方へ意識を向けた。

宿れドウェマ・ネト

 成功した。あっという間に剣が闇に覆われ、不気味な瘴気を発している。それ以上に驚いたのは、剣の姿が変わるまでの時間が大幅に短くなっている。魔法の発動にかかる時間は、使用者の体力や魔力の量に依存する。つまり、自身に宿る魔力が以前よりも強力なものになっている事を意味していた。

「どういう事だ?一体…」
「貴様!そこで何をしている?」

 戸惑うルーファンだったが、直後に援軍らしきリミグロン兵が現れた。咄嗟にサラザールを自分の背後へと押しやり、ルーファンは彼らを睨みつける。

「馬鹿な…生存者だと⁉」
「あの女は一体…?」
「構わん!まとめて殺せ!」

 リミグロン兵たちは困惑を声に漏らしていたが、一人が奮い立たせたのを皮切りに全員で攻撃を行う。ルーファンは剣に掛けていた魔法を解除し、左の掌を彼らの前へかざした。

呑み込めアソ・エデセ

 ルーファンが次に唱えたのは防御に使う呪文であった。たちまち漆黒の防壁が生み出され、銃から放たれた光の弾を次々と吸収していく。弾かれる事も無く、かといって貫通するわけでも無い。爆発さえも起こらず、文字通りの突然現れた黒い壁の中へと消えていった。

「何だ⁉」

 リミグロン兵が戸惑う一方で、ルーファンも同様に驚いていた。以前の自分ではこれほど巨大な防壁を作り出す事は出来なかったからである。しかし、今は考えている場合ではない。力が手に入った。これほど好都合な事はない。敵の銃にはどうやら次に発射するまでの時間制限が設けられているらしい。防壁を張ったままだったルーファンはそのまま別の呪文を唱えた。

放てリパス

 そう唱えた瞬間、先程撃たれた光の数々が闇の防壁から次々と現れてリミグロン兵を襲った。敵に向けていた自らの攻撃を味わいながら次々と倒され、血みどろになりながら生き残った兵士達は逃亡しようとする。当然、ルーファンがそれを許す筈も無かった。再び剣に憑依呪文を掛けると、そのまま走り出して逃げ惑う彼らを斬り殺していく。

「一体どういう事だ?」

 最後の一人の首を刎ねたルーファンは、剣を見つめながら言った。

「まさか、魔法が使えるようになったのか?俺が…〈依代〉になったのか?」

 考えられる原因は、自分の体が祠によりかかった時である。記憶が正しければ大量の血が祠を濡らした。まさか、それが原因で自分が〈依代〉となったのだろうか?

「残念だけど、魔法を使えるのはあなただけよ」

 遮るようにサラザールが言い放つ。

「だけど想定外の事態が起き続けている事は確か…あなた達にとっても、〈幻神〉にとっても」
「…〈幻神〉だと?精霊と俺の力に何の関係がある?なぜお前にそんな事が分かる?」
「今は全てを話す猶予がない。でも、信じて…私はあなたの味方」

 混乱していたルーファンにサラザールは優しく言い聞かせた。自分を見つめる瞳が人間のものではないと気づき、僅かにルーファンは恐怖と懐疑心を抱く。しかし、ここでいつまでも時間を無駄にしている場合ではない。

「どれくらいの間、俺は意識を失っていた?」

 ルーファンは気持ちを切り替えて尋ねる。

「二十分程度。感謝して欲しいわね。あなたが目覚めるまでの間、誰が連中の面倒を見ていたと思う?」
「…ありがとう」

 サラザールから意識が無い間に起きた出来事を語り、自分が目覚めるまで護衛をしてくれていた事を知ったルーファンは一言だけ礼を述べた。そのまま洞窟の出口へ向かおうとした時だったが、不意に立ち止まってしまう。嫌な汗が吹き出し、背中を伝っているのが分かった。そして、先程までは忘れる事が出来ていたあの後悔が蘇る。

「…外の様子は見たか?」

 そう尋ねるルーファンの声は震えていた。

「…ええ」

 サラザールも彼が何を聞きたいのか察したらしく、神妙な様子で顔を背けながら答える。

「…外を守っていた俺の仲間は全員、死んだのか?」
「私が様子を見に出た時は手遅れだった」

 彼女は包み隠そうとするどころか、言葉すら選ばずに答えた。他人事のような態度だったが、変に希望を抱かせられるよりはマシだったかもしれない。しかし、意識が無くなる前に見たあの惨状が真実であると突きつけられたような気がして、ルーファンは外へ向かおうとしていた自分の足が全く動かなくなっている事に気づく。絶対に見てはならない。見てしまえばきっと平静を保てなくなると脳も含めた体の全てが拒否をしているようだった。

 しかし、この場所で突っ立ってて状況が変わるわけでも無い。選択肢などある訳が無かった。ルーファンは意を決して細い通路を上がって洞窟の出口を目指す。出口付近には日が差し込んでいたが、空はどんよりとした灰色に染まっていた。必死に戻りたくなる心を叱咤し、足を必死に早めていく。ようやく外の世界へ飛び出した彼が見たのは、変わり果てた森と同胞たちの姿だった。
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