怨嗟の誓約

シノヤン

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1章:狼煙

第11話 束の間

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 各地から騒乱を感じさせる音が響き、はるか遠くの空に見える未知の飛行物体にルーファンやその他の小隊の兵士たちは怯えを垣間見せた。爆発の影響か、もしくは変わりつつある気候のせいか草木が風でなびいている。

 兵士達は山脈の麓付近に陣取り、聖地へと連なる道を囲む森林の中へ身を隠していた。急な斜面が〈聖地〉の入り口へと連なり、周囲に存在する切り立った岩や崖は狙撃を行う地点として良く適していいた。それらの地点や前線で待機させるのは小隊の兵士たちであり、訓練兵はルーファンと共に最後の砦として〈聖地〉に繋がる洞窟周辺で待ち構える。

 山脈の一帯は、王国の中でも厳重に警備を敷かれて管理されている場であり、本来ならば兵士であろうと足を踏み入れれば処罰の対象になりかねない地域である。しかし今回ばかりはどうしようもなかった。

「大丈夫だ…きっと…」

 ルーファンは呟きながら辺りを見回し、異変が無いかを確かめる。あの爆発音が敵によるものだとしたら、或いは誰かがこの場所について情報を漏らせば、じきにリミグロンが押し寄せてくるだろう。そうなれば間違いなく止めることは不可能である。守る事が任務だとはいえ、それがほぼ不可能に近い事は現状の戦力や島の空気に漂う淀んだ雰囲気から察しがついていた。恐らくは義父も既に亡き者となっているかもしれない。何も起こらない虚無の時間というのは、そういった悪い方向に対する余計な思考を巡らせてしまう。

 忘れよう、きっと大丈夫だ。あの人は強い。模擬試合では魔法を使わずして、自分を一方的に打ち負かしてしまう様な武人である。今頃はリミグロンの兵達を戦慄させているに違いない。何の根拠も無い空元気で自分を奮い立たせようとするが、僅かな間の気休めにしかならなかった。

 すぐに考えてしまうのは現状における軍の動きである。ソリスはどの辺りまで来ているのか?周囲の警戒及びソリスの捜索をしているアドラと斥候達から報告はまだか?敵は既に〈聖地〉の居所に目星を付けてしまっているのか?城下町や戦場は?慣れない大規模な戦の中で浮かび上がった疑問に対して同時に考察を急ぐせいで、脳はたちまち混乱を起こしてしまう。すぐに頭の中がリセットされてしまい、考えるだけ無駄だと言われてるような気がしてもどかしかった。

「頼む…無事でいてくれ…」

 ルーファンは勝機を見出せるかもしれない希望が繋がれることを祈っていたが、どこか漂う違和感の正体を掴めない。ただひたすらに斥候からの報告か、ソリスが来るのを敵影に怯えながら待つ他なかった。

 その頃、雑な掘られ方をしたトンネルの中を馬で疾走し、ようやく見えた外からの光へ突き進んだソリス達は、〈聖地〉への入り口がある地点から東南の方角にある原生林へと辿り着いていた。ここから川を頼りに進んで行けば湿原と監視所も見える。そうすれば後は麓沿いに進んでルーファンと合流するだけだった。

 遠方からの戦いによる騒音が不安を掻きたてるが、付近から微か聞こえるコマドリのさえずりや川のせせらぎが心地よかった。呑気にしている場合ではないのだが、自分達の現状とは無縁なその様子を羨ましく思ってしまう。やがて彼女は川沿いに作られている獣道を馬で急いだ。小枝を踏みしめるパキパキという音が断片的に何度も聞こえ、付き添い達もその後に続く。

「ソリス様!」

 遠くから声が聞こえる。見ればアドラが部下を引き連れてこちらへと向かっていた。

「ご無事でしたか、これは良かった」

 アドラがしきりに周囲を見回しながら言った。

「平原や街道は敵に目立つ可能性が高いと思っていましたが、やはり抜け道を使いましたな」
「敵はまだ〈聖地〉には来てないの?ルーファンは?」
「ご安心を、今のところは無事です…何にせよ急ぎましょう。こちらへ」

 アドラは皮肉っぽい笑みを浮かべて彼女を誘導する。彼の手が向く方を見たソリスは、そのまま馬を走らせて先を急いだ。背後から聞こえる声さえも振り切る勢いで彼女はひたすらにルーファンとの再会に胸を躍らせた。自分が〈依代〉としての役割さえ果たせば、多くの兵士達が魔法を使えるようになる。レンテウスやルーファンのような戦士達が力を取り戻せれば戦況を傾けるのも造作ではない。無知さ故か、それとも絶対的な信頼によるものか、彼女は魔法とそれを扱う戦士達を半ば盲目的な形で信じていた。

「来たぞ、どうする?」

 そのまま獣道を走り抜ける一行を、川の向かいにある大きな岩陰から覗くリミグロン兵の姿があった。装甲は一般的な兵士達に比べて遥かに薄く、身軽さに徹している彼らには偵察兵としての役割があった。

「いや、まだだ。このままついて行けば〈聖地〉まで勝手に案内してくれる手筈になっている」

 もう一人がすかさず牽制し、彼らが過ぎ去るのを見計らってから通信機で連絡を取る。そのまま小声で援軍を要請した後に、付近の空間へ手を向けて小さな声で呪文を唱えた。すると、たちまち光の粒子が辺り一面に舞ったかと思えば、うっすらと何も無かった筈の空間にワイバーンが現れる。厳密に言えば、彼らは最初からそこで待っていた。魔法によって姿を隠されていただけである。

「乗る時だけは体が見えてないとな…この間、うっかりケツを向けて騎乗しちまった」
「そうかい。俺も気を付けるよ」

 他愛も無い雑談を躱し、二人はそれぞれワイバーンに搭乗した。

欺けプリテファロ

 一斉にそう唱えた直後、ワイバーンと自分達の姿が一斉に、周囲の景色へと溶け込んでいった。なるべく音を出さないように飛び立ちながら、馬で原生林を走り抜けるソリス達を上空から追跡し続ける。

「湿地だ!」

 そんな事にも気づかず、ソリス達は原生林を抜けて湿地帯へと飛び出す。ここまで来ればあと少しだと彼女は安堵する。そして黒ずみ、不気味な軋み方をする足場の上を馬で走っていた時、近くから野鳥の群れが飛び立った。そのまま群れでどこかへ行くのかと思いきや、蜘蛛の子を散らすように辺りへ離散していく。何かに追われ、慌てふためいているようにも見えた。

 一瞬だけ目をやったアドラはその様子に少しだけ口角を上げるが、あっという間にソリスと距離が離れてしまった事に気づいて仕方なく無視した。やがて湿地帯を抜けた後に草原を進み、気の柵で覆われた監視所へと一行は到達する。このような騒動の中にいながら驚くほど静かであった。火を使った形跡があり、煤けた焚き木の周りに灰が飛び散っている。

「まだ敵襲は無しか…よし」

 兵士の一人が呟き、ソリスを連れて敷地の奥にある砦へと向かおうとする。見張り台には弓兵がしゃがんで辺りを見回しており、ひとまずは安全が確保されたと思った直後だった。弓兵が何かを叫びかけた瞬間、凄まじい勢いで吹き飛ばされて地面に叩きつけられるのを目撃する。一瞬、何かに跨る敵兵の姿が見えた。

「…来たか!」

 アドラが叫び、弓兵が見ていた方向へ振り返った瞬間、空から降り立ったのだと思われるワイバーンとリミグロン兵が姿を現し、こちらへ銃を構えようとした。部下の一人がソリスの前に立ったことで銃撃を食らい、頭の半分を吹き飛ばされる。残っていた味方の二人が斬りかかっていき、リミグロン兵を仕留める事は出来たが間もなくワイバーンの突進によって吹き飛ばされる。

「走れ!」

 アドラは叫び、死体を見て思わず動転しそうになっていたソリスを叱咤した。すぐに砦へ向かって走り去っていく彼女と、ワイバーンの間に立ちながら剣を構える。咆哮、小さい地鳴り、そして武器同士がぶつかり合う音を背に受けながらソリスは走り、異常を察知して門を開けていた砦へと駆け込む。中には武具を携えた数十名ほどのパージットの兵士とロベルトがいた。

「よくぞご無事で…!さあ、奥にある隠し扉から裏に出て、そのまま〈聖地〉へお急ぎください!」

 門を閉じて、弓兵に援護をするよう指示をしながらロベルトは彼女の無事を喜び、すぐに行動するように頼んだ。最早いちいち質問する余裕さえなくなり始めていた彼女は頷き、言われるがまま案内役の兵士と共に砦の裏へ向かう。隠し扉から地下通路を進み、そのまま地上へ繋がる階段を出ると、ようやく〈聖地〉に繋がる道が見えた。石造りの階段とその周りを囲む防壁や壮大な樹木の数々、ここにも大量の兵士達が待ち構えている。そして階段の上からこちらへ駆け寄って来る一人の青年に、ソリスは顔を綻ばせた。

「無事でよかった。本当に…」

 彼女も駆けだし、ルーファンと抱擁を交わしてから小声で彼の無事を喜んだ。ルーファンも大丈夫だというように抱きしめる力を強めていたが、やがて静かに彼女から離れる。

「時間が無い。ここから先にある〈聖地〉へ行こう。〈継承〉のやり方は覚えてるか?」
「勿論」

 二人が最終確認をしていた時、砦で爆発が起きた。たちまち雄叫びや魔物の咆哮が聞こえ出し、悲鳴や爆発音が入り混じった雑音によって危機を報せる。

「急げ!」

 ルーファンは叫び、それに呼応する形でソリスも駆けだした。気が遠くなるような階段の次には太古の時代から存在し続けるという苔に覆われた森を抜けていく。そんな事をしている間にも、敵と思わしき怒号が背後へと着実に迫っていた。応戦はしているんだろうが、人海戦術と兵器の前には成す術がない。

 やがて待機している訓練兵と、入口である洞窟が木々の間から見えた。もうすぐで辿り着く。そんな風にルーファンが安堵しかけた直後、上空から翼をはためかせるような音が聞こえた。

「ぎゃああああああ!」

 直後に洞窟付近で待機していた訓練兵たちがワイバーンの奇襲に見舞われ、首を容易く噛み千切られる。碌な実践さえ経験のない彼らでは立ち向かう事など出来る筈もなく、次々とワイバーンの餌食になるか、リミグロン兵によって射殺され始めた。

 リミグロン側の攻撃や逃げ惑う訓練兵の間を掻い潜り、ルーファンはソリスの手を握りながら洞窟へと急ぐ。

「頑張れ!もう少し――」

 ソリスを励まそうとルーファンが彼女へ目をやった時だった。何かに足を取られて盛大にずっこけてしまう。その拍子に彼女の手を放してしまったルーファンだったが、もみくちゃにされながらも立ち上がろうと手や足に力を籠める。

「……けて…なん…で…」

 か細い声が聞こえた。背後を見た時、血まみれで倒れている訓練兵の一人がこちらを見ながら千切れてしまった手を伸ばしていた。その兵士の目を見た瞬間、ルーファンは彼の視線に憎しみが籠っているのを目つきで感じ取る。親元を離れ、いつの日か来るかもしれない戦いに備えていたのかもしれないが、このような形で散る事は望んでいなかったのだろう。自分をこんな場所へと差し向けた上の人間、そんな彼らに気に入られているルーファンが目の前にいるのだから、尚の事視線は憎悪に満ちたものだった。

 その眼差しに思わず恐怖し、ルーファンはその手を払いのけて目を背けた後に立ち上がる。あれじゃどうせ助からないんだ。俺は悪くない。訓練兵とはいえ、戦士になる事を志願した以上は死を覚悟しなかった方が悪い。逆恨みする程度の根性しか持ち合わせていないのなら兵士など志さずに農民か漁師、或いは他の仕事に就いていれば良かったのだ。大したプライドも考えも持たず、目先の報酬に駆られてしまうからそんな事になる。何なら隙を見て逃げ出してしまえばよかっただろう。

 それより気掛かりなのはソリスだった。無我夢中で立ち上がり、探そうとした直後にこちらへ手を伸ばす彼女の姿が見えた。そのまま構わず向かえば良いというのに、幼いころから共にいた友人を見捨てられなかったのかもしれない。何かを叫びながらこちらへ突き出して来た手に、ルーファンは必死に縋り付こうとした。

 何とか手を掴んで見上げると、ソリスは安堵した様にこちらへ笑みを見せた。引っ張って立ち上がるのを手伝おうとしたが、周囲に気を回らせていなかった事が仇となってしまう。彼女を見つけたリミグロン兵が、遠方から静かに銃を構えていた事に気が付いていなかった。

 何か音がしただけでなく、彼女の側頭に光弾が直撃した。間もなく頭部が破裂し、血肉と眼球が飛び散る。その生温かい残骸が顔に付着し、自分を握っている手から力と体温が抜けていくのをルーファンは確かに感じた。ソリスは上半分が無くなった頭部をもたげながら自分に向かって倒れてくる。何が起きたのか分からず、彼女の体の下敷きとなったルーファンは整理が追い付かなかった。しかし藻掻く自分に声をかける事も無く、立ち上がろうとする自分から離れるわけでもなく、ただただもたれ掛かっている彼女の冷たい肌に触れた瞬間、全てを悟った。ソリスは死に、希望が潰えたのだと。

「うわああああああああ‼」

 ルーファンは叫びながら立ち上がり、剣を抜いてから猛った。彼女を射殺したリミグロン兵は自分の方へ駆けだすルーファンへ銃を向けようとするが、照準を合わせるより早く剣が喉元の部分を貫く。そのまま押し倒してから剣を引き抜き、死ぬまで暴れてやろうという勢いの彼を止めたのは、周囲にいた敵を食い散らかしていたワイバーンだった。

 まだ活きの良い獲物がいるのを見つけるや否や、足をばたつかせて突進し、横側から彼の腹へ噛みつく。恐ろしい咬筋力で鎧に歯が刺さり、そのまま革製の装束を貫いて腹に食い込んできた。何かが噛みつかれた箇所や口から何かが溢れ出そうになるが、ルーファンは持っていた剣をワイバーンの目に突き刺す。悲鳴が上がって口が開いた瞬間に窮地を脱し、地面に転がり落ちたルーファンは必死の思いで再び駆け出す。そしてワイバーンの目に刺さった剣を抜いてから全力で首に向かって振り下ろした。

 首を斬られたワイバーンが死んだ後、すぐさま状況を把握したかったがそんな余裕がある訳も無かった。交戦していたリミグロン兵の何人かが自分の存在に気づき、一斉に銃撃を開始する。必死に身を低くして躱したつもりだったが、近くの岩石や巨木が爆発によって砕け散り、破片がいくつか皮膚に刺さっていた。

 無理だ。逃げなければならないとルーファンは洞窟へ目をやる。そしてとうとう逃げ込んだ。彼女を守るという任務であるにもかかわらず、生死の確認さえ行わない自分を恥じたが、必死にこうするしかなかったと自分に言い聞かせる。何度も転び、血が滴り始めた腹部を抑えながら深部へと導く洞窟の通路を進み続ける。やがて樫の木で作られた強固そうな扉を無理やり押し開けて、最深部の小部屋へと倒れこむように侵入した。
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