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参ノ章:激突
第73話 失敗
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「まあ待て、どっちもそうイライラしなさんな。せっかくの飯時だぞ」
龍人が立ち上がった事で一触即発かと思われた場の空気を抑え込んだのは、コークハイを片手に持っていた弥助だった。一気に呷って完飲してから、ゆっくりと立ち上がって龍人を制止し、やがて亜弐香の方へ体を向ける。自分ほどではないが中々のデカさだと、亜弐香は感心していた。
「失礼は承知ですが、どちら様で ?」
しかし、どう話し掛けていいのか分からず、亜弐香はひとまず自己紹介を促す他無い。この男について自分はあまりにも無知である。情報を聞き出すのであれば、敵対心が薄い今の段階を逃すわけにはいかないだろう。
「フィル・リチャードソン…アメリカでしがない公務員をやってる者だよ。昔の馴染みの誘いで、甥弟子の顔を見に来た。それだけだ。因みに年収は三千四百万だ…ああ、ドルじゃなくて円での話な」
アメリカから来た公務員…それがわざわざここに来る理由となれば、恐らくアレ絡みだろう。あの国の人間は、良くも悪くも体の奥底まで利益を追及しなければならないという執念が染み付いている。こんな所までやって来たのが、ただの観光旅行のためだけとは思えない。大方、上の連中にも何かしら指示を受けている筈である。
「裂田亜弐香です。どうぞよろしく…ところで昔の馴染みって事は、君の師匠っていうオバサンの事かな ? ねえ龍人君」
「…だったら何だよ」
「羨ましい限りって思ったから。自分を可愛がってくれる人がいるって、幸せな事だもんね」
亜弐香が笑った直後、店の外から師岡姉妹が義憤に駆られたまま乱暴に入って来た。ドアを壊すのではないかと言う勢いで開け、 ボコボコにされた焼肉屋の店員を二人で引き摺っている。歯が折れ、右手の人差し指と中指が変形し、おまけに右目に焦げ目が付いている。
「片目、指の骨を二本、それと前歯五本で簡単にゲロったわ。姐さん…このゴミ、金握らされとったで」
店員を床に放り、美穂音の方が亜弐香を睨む。龍人はそれを見て呆れたように首を横に振った。
「金持ちってのは、何不自由なく過ごせて気が楽でいいな…揶揄いに来ただけなら帰ってくれ」
「気を悪くしたならさっきのは謝るよ、ごめん。実を言うと、別の目的があって来た。割と大事な話で」
「話 ?」
「うん。嫌なら断って追い返しても良いよ。君にそれが出来るか知らないけど」
龍人は仲間達の顔を見るが、お好きにどうぞといった具合に龍人へ頷くか、無言で見つめるばかりである。万が一の有事が起きた際の責任を、自分に全て押し付けられているような気がして少しイラッとした。
「はあ…クソ。立ち話で良ければ聞く」
「どうも。早速だけど…龍人君も佐那さんも、そちらのリチャードソンさんも…今気になってるのって、たぶん暗逢者と”果実”の事でしょ ?」
ところがこの後に何が起きるのだろうかという不安は、亜弐香の切り出した話によってすぐに忘れ去ってしまう。龍人だけではなく弥助も目を丸くしており、彼の来訪の目的が佐那以外の別の理由もあるという事を、図らずも付近にいた颯真やレイに教えてしまっていた。
「どうしてそれを ?」
「兼智君が誰かさんに尋問された事があるらしくてね。その時に仲間が口走っちゃったって報告してくれた。きっとその誰かさんは、あちこちで仕事しながら調べてるんじゃないかな ?” 果実”が何のために生まれて、同時に暗逢者がなぜここ最近になって急増し始めたか。そして、僕はその原因を知ってる」
「…当ててやろうか、そこから先の情報は交換条件付きってやつだろ」
「思ってたより頭回るんだ…というか、他人を疑うのが得意なタイプってやつだろうね。条件は簡単でさ…僕と友達にならない ?」
「友達… ?」
そら来た。龍人は心の中でお手本の様な誘い方に辟易とした。友達になるための勧誘をしてくる者には二種類いる。純粋且つ無垢な好意を抱いた事による物と、利用価値を見出した事による打算的な野心による物である。これまでの経緯と言動からして、彼女が前者である可能性は限りなく低い。というより、そもそも前者的な理由で友達になるという事自体が、まず現代においては低いのだ。
「断る。ヤクザは信用できない。欲しい情報はこっちで勝手に探させてもらう」
他人の事を偉そうに評価できる立場に無いとは分かっているが、ここで誘いを受けて引き返せない状況に陥れられるのは避けたい。
「えー、もしかして怪しまれてる僕 ? …というかヤクザ呼ばわりって酷くない ?」
「逆にお前のナリで堅気だと思う奴の方がいねえだろ。勘違いされたくねえんなら格好と振る舞いに気を付けろよ、日頃から。とにかく終わりだ。情報如きのためにお前なんかと組んだら、兼智みたいにされるのがオチだろ。嫌だよ」
その会話の間、颯真はすぐさま携帯を取り出し、チャットアプリの通知をすぐさま確認した。見張りのために付近のカフェで時間を潰している織江からの報せは、相変わらず簡潔である。”ご注意を”と”既に囲まれています”の二言だけだったのだ。
だがそれにしては妙である。囲っているのが亜弐香の取り巻きだとしたら、自分達への情報提供者をシバき倒した師岡姉妹が店に戻って行くのを、ただ黙って見送っていたという事になる。なぜだろうか。颯真の中に、ある疑惑が浮かび上がった。元から把握していた彼女の評判、そして遭遇した龍人達からの情報だけで判断をしていた事で見落としていた可能性が、いきなり現実味を帯びてきてしまったのだ。まさかとは思うが彼女は…本当に友達になりたいだけではないのだろうか。
「…そっか」
亜弐香は落胆したように肩を落とす。
「じゃあ帰るよ今日は」
「今日はって何だ、今日はって。次顔見せにきたらぶっ飛ばすからな」
「…相手はしてくれるんだ」
「何かよく分からんが、すげえ変な期待してるだろお前。さっさと帰れ」
龍人に言われ、亜弐香は無言で店を出て行く。辺りに屯している私服姿の部下たちが、不安そうに彼女の方へ視線を向けていたが、彼女が店の近くに停めていた車に乗り込み、”全員解散しろ”という若頭補佐の源川からの指令がグループチャットで入るや否や、そそくさと散ってしまった。
「どうでした ?」
「…フラれた」
「だから言ったでしょう。こんなやり方してたら友達なんか出来ませんって。大体あなたは普段の行動からして、節度というものがまるで―――」
助手席で腕を組んで不貞腐れる亜弐香へ、源川は面倒くささを感じながら説教を始める。この調子では説教が帰宅するまで続く事になると亜弐香は予測する一方、ビジネスや損得勘定抜きでの人付き合いの難しさを痛感していた。
龍人が立ち上がった事で一触即発かと思われた場の空気を抑え込んだのは、コークハイを片手に持っていた弥助だった。一気に呷って完飲してから、ゆっくりと立ち上がって龍人を制止し、やがて亜弐香の方へ体を向ける。自分ほどではないが中々のデカさだと、亜弐香は感心していた。
「失礼は承知ですが、どちら様で ?」
しかし、どう話し掛けていいのか分からず、亜弐香はひとまず自己紹介を促す他無い。この男について自分はあまりにも無知である。情報を聞き出すのであれば、敵対心が薄い今の段階を逃すわけにはいかないだろう。
「フィル・リチャードソン…アメリカでしがない公務員をやってる者だよ。昔の馴染みの誘いで、甥弟子の顔を見に来た。それだけだ。因みに年収は三千四百万だ…ああ、ドルじゃなくて円での話な」
アメリカから来た公務員…それがわざわざここに来る理由となれば、恐らくアレ絡みだろう。あの国の人間は、良くも悪くも体の奥底まで利益を追及しなければならないという執念が染み付いている。こんな所までやって来たのが、ただの観光旅行のためだけとは思えない。大方、上の連中にも何かしら指示を受けている筈である。
「裂田亜弐香です。どうぞよろしく…ところで昔の馴染みって事は、君の師匠っていうオバサンの事かな ? ねえ龍人君」
「…だったら何だよ」
「羨ましい限りって思ったから。自分を可愛がってくれる人がいるって、幸せな事だもんね」
亜弐香が笑った直後、店の外から師岡姉妹が義憤に駆られたまま乱暴に入って来た。ドアを壊すのではないかと言う勢いで開け、 ボコボコにされた焼肉屋の店員を二人で引き摺っている。歯が折れ、右手の人差し指と中指が変形し、おまけに右目に焦げ目が付いている。
「片目、指の骨を二本、それと前歯五本で簡単にゲロったわ。姐さん…このゴミ、金握らされとったで」
店員を床に放り、美穂音の方が亜弐香を睨む。龍人はそれを見て呆れたように首を横に振った。
「金持ちってのは、何不自由なく過ごせて気が楽でいいな…揶揄いに来ただけなら帰ってくれ」
「気を悪くしたならさっきのは謝るよ、ごめん。実を言うと、別の目的があって来た。割と大事な話で」
「話 ?」
「うん。嫌なら断って追い返しても良いよ。君にそれが出来るか知らないけど」
龍人は仲間達の顔を見るが、お好きにどうぞといった具合に龍人へ頷くか、無言で見つめるばかりである。万が一の有事が起きた際の責任を、自分に全て押し付けられているような気がして少しイラッとした。
「はあ…クソ。立ち話で良ければ聞く」
「どうも。早速だけど…龍人君も佐那さんも、そちらのリチャードソンさんも…今気になってるのって、たぶん暗逢者と”果実”の事でしょ ?」
ところがこの後に何が起きるのだろうかという不安は、亜弐香の切り出した話によってすぐに忘れ去ってしまう。龍人だけではなく弥助も目を丸くしており、彼の来訪の目的が佐那以外の別の理由もあるという事を、図らずも付近にいた颯真やレイに教えてしまっていた。
「どうしてそれを ?」
「兼智君が誰かさんに尋問された事があるらしくてね。その時に仲間が口走っちゃったって報告してくれた。きっとその誰かさんは、あちこちで仕事しながら調べてるんじゃないかな ?” 果実”が何のために生まれて、同時に暗逢者がなぜここ最近になって急増し始めたか。そして、僕はその原因を知ってる」
「…当ててやろうか、そこから先の情報は交換条件付きってやつだろ」
「思ってたより頭回るんだ…というか、他人を疑うのが得意なタイプってやつだろうね。条件は簡単でさ…僕と友達にならない ?」
「友達… ?」
そら来た。龍人は心の中でお手本の様な誘い方に辟易とした。友達になるための勧誘をしてくる者には二種類いる。純粋且つ無垢な好意を抱いた事による物と、利用価値を見出した事による打算的な野心による物である。これまでの経緯と言動からして、彼女が前者である可能性は限りなく低い。というより、そもそも前者的な理由で友達になるという事自体が、まず現代においては低いのだ。
「断る。ヤクザは信用できない。欲しい情報はこっちで勝手に探させてもらう」
他人の事を偉そうに評価できる立場に無いとは分かっているが、ここで誘いを受けて引き返せない状況に陥れられるのは避けたい。
「えー、もしかして怪しまれてる僕 ? …というかヤクザ呼ばわりって酷くない ?」
「逆にお前のナリで堅気だと思う奴の方がいねえだろ。勘違いされたくねえんなら格好と振る舞いに気を付けろよ、日頃から。とにかく終わりだ。情報如きのためにお前なんかと組んだら、兼智みたいにされるのがオチだろ。嫌だよ」
その会話の間、颯真はすぐさま携帯を取り出し、チャットアプリの通知をすぐさま確認した。見張りのために付近のカフェで時間を潰している織江からの報せは、相変わらず簡潔である。”ご注意を”と”既に囲まれています”の二言だけだったのだ。
だがそれにしては妙である。囲っているのが亜弐香の取り巻きだとしたら、自分達への情報提供者をシバき倒した師岡姉妹が店に戻って行くのを、ただ黙って見送っていたという事になる。なぜだろうか。颯真の中に、ある疑惑が浮かび上がった。元から把握していた彼女の評判、そして遭遇した龍人達からの情報だけで判断をしていた事で見落としていた可能性が、いきなり現実味を帯びてきてしまったのだ。まさかとは思うが彼女は…本当に友達になりたいだけではないのだろうか。
「…そっか」
亜弐香は落胆したように肩を落とす。
「じゃあ帰るよ今日は」
「今日はって何だ、今日はって。次顔見せにきたらぶっ飛ばすからな」
「…相手はしてくれるんだ」
「何かよく分からんが、すげえ変な期待してるだろお前。さっさと帰れ」
龍人に言われ、亜弐香は無言で店を出て行く。辺りに屯している私服姿の部下たちが、不安そうに彼女の方へ視線を向けていたが、彼女が店の近くに停めていた車に乗り込み、”全員解散しろ”という若頭補佐の源川からの指令がグループチャットで入るや否や、そそくさと散ってしまった。
「どうでした ?」
「…フラれた」
「だから言ったでしょう。こんなやり方してたら友達なんか出来ませんって。大体あなたは普段の行動からして、節度というものがまるで―――」
助手席で腕を組んで不貞腐れる亜弐香へ、源川は面倒くささを感じながら説教を始める。この調子では説教が帰宅するまで続く事になると亜弐香は予測する一方、ビジネスや損得勘定抜きでの人付き合いの難しさを痛感していた。
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