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壱ノ章:災いを継ぐ者
第12話 言葉より拳
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その後は早かった。必死に乱射される銃弾に耐えながら無理やり龍人は近づき、まずは顔面に向かって棒叩きつけ、一気に振り抜く。大きくよろけ、膝を突いたリーダー格の鴉天狗だが当然その程度で攻撃の手は緩めない。今度は降りおろし、頭や背中を幾度となく滅多打ちにした。
「おい」
縮こまるようにして頭を抑えている鴉天狗に向かって龍人は言った。
「カモってのはどういう事だ。それに、あの子の行き先を知ってんのか ?」
「こ、こんな事してタダで済むと思うなよ…兼智さんにバレたらてめえなんざ――」
質問に答えようとしない相手に苛立ちを覚えた龍人は、今度はゴルフでもするかのように棒を振るって再び鴉天狗を吹き飛ばす。少し転がって屋上の柵へ背中をぶつけた鴉天狗を眺めつつ、考える猶予を与えるようにのんびりと歩み寄っていった。
「お前、今ワンアウトだから気を付けとけ。改めて聞くぞ…あの子の行き先はどこだ ? それとカモってのはどういう意味だ ?」
「うっ…カモってのは、そのまんまの意味だよ。ちょろそうな奴を見つけて風巡組を仕切ってる兼智さんのとこに連れてく。それでノルマ達成。カモになったやつが貢いでくる分から取り分が貰えるんだ。カモを多く連れて来ねえと役立たず扱いでどんな目に遭っても文句言えねえ」
「おいおい、風巡組ってのは義賊みたいなもんだろ ? それともあの子が何かやらかしたのか ?」
「理由なんかねえよ。葦が丘地区の色んな場所へ縄張りや拠点持ったり、それを維持すんのにも金がいるんだ…いや、まあ…確かに遊ぶ金も欲しいけどよ。前はそういう事してなかったのは事実だが、今は状況が違う。何するにしてもまとまった金がいるんだ」
やはり当初の自警団ごっこをしていた頃とは組織の在り方も行動指針もまるっきり変わっている様だった。これでは只の暴力団である。しかも表立ってやってるわけではない分、尚の事タチが悪い。
恐らく未だに彼らを支持している者達はこのような現状を知らないのだろう。昔のイメージのみで彼らを判断してしまっている。或いは関係者が必死に火消しをしているのかもしれない。いずれにせよこんな連中に目を付けられたとあっては夏奈が危ない。
「あの子の行き先は ?」
「こ、ここから先の工業地帯だ…亜空穴から漂流してきた廃棄物の加工と保管をするための倉庫用の区画がある。そこの一番奥にある廃倉庫だよ。誰も使ってないから集会する時は必ずそこだ」
「そっか、どうも」
胸ぐらを掴んで乱暴に尋ねた龍人は彼を解放して立ち去ろうとする。だが、不意に足を止めた直後、振り返ってから鴉天狗の顔に蹴りを入れた。やがて足をどけられた鴉天狗は顔から血を流し、そのまま床に倒れ伏して動かなくなる。死んでは無いようだが当分は意識を取り戻さないだろう。
「殺されないだけ感謝しろよ」
倒れている三人を眺めながら龍人は呟き、スマホを取り出して緊急通報を行う。ビルの屋上で三人の鴉天狗が怪我をして倒れている事を告げて一方的に連絡を切ると、夏奈を追いかけるために走り出した。
――――いつもならば施錠されている筈の南京錠が外された門の前に夏奈は立っていた。深呼吸をして気を落ち着けて重い門を引っ張り開ける。息を切らしながら錆付いた倉庫群を素通りし、やがて一番端にあるこれまた一段と薄汚れた倉庫の前に辿り着いた。辺りには鴉天狗たちが見張りとして飛び交っており、倉庫の入り口の前にも二人立っている。夏奈の姿を確認すると、二人は不気味に笑ってから入口へと彼女を招き入れ、やがて外側から鍵を掛けた。
中は当然もぬけの殻である。乱雑に置かれた空の木箱やコンテナの周りに鴉天狗たちが屯しており、夏奈を見てニヤニヤと笑っている。やがて奥の方にはパイプ椅子に座って缶ビールに舌鼓を打っていたボスらしき存在がいた。辺りに空き缶とつまみにしたらしい菓子の袋や食べかすが散らばっている。暫く飲んだくれていたのだろうか。
「やあやあ ! 夏奈ちゃんでしょ~ ? 翔希君から話は聞いてるよ。凄い優しい子なんだって ? 俺は兼智、ごめんねわざわざ来てもらって」
椅子から立ち上がったその鴉天狗は愛想よく手を振って近づき、やがて夏奈に握手を求めた。体格は他の鴉天狗よりも一回り大きく、更に翼も含めて全身の羽毛がピンク色である。身に着けているレザーのジャケットは年季の入ったブランド物であり、ネックレスなどを始めとしたアクセサリーも薄暗い照明の中で煌めいている。大金を手にしたチンピラが好みそうな派手な身だしなみであった。
「あ…あの、翔ちゃんは…」
「ああ~彼ね。おーい、連れてきて」
夏奈の言葉に応じた兼智だが、やがて合図を皮切りに連れてこられたのは顔が腫れ、血と痣にまみれた一匹の小柄な鴉天狗だった。
「嘘…!?」
状況を受け止めきれない夏奈が彼の下へ向かおうとしたが、すぐに兼智が肩を掴んで引き留める。下手に抵抗してはいけない様な力強さがあった。
「彼ね、ノルマ達成できなかったのよ。最初は自分の貯金を引っ張り出して手土産として百万持ってきてたんだけど、結局それっきりでさ。風巡組もタダで動いてるわけじゃないから頑張ってくれないと困るって散々言ったんだけど聞かなくてさ。口で言っても分からない子はこうやって躾けるしかないってわけ」
兼智の言葉を聞いた夏奈は震えた。恐怖、そして自身の彼氏である翔希への憤りが僅かながらにそこには孕んでいた。いつか二人でマンションでも買おうなどと夢を見ながら溜め始めた貯金、それを使い果たされたと聞いて平然としてられる程彼女も善良ではない。だが今はそれどころではなかった。
「で、そしたらね。俺の彼女がいます ! って彼言い出しちゃってさ。俺より稼ぎがあるとか何とか…そこで頼みなんだけど」
夏奈の肩を掴む兼智の手に力が入る。俺の方を見ろと圧力を掛けられたような気がした夏奈は恐る恐る彼の方を見た。
「二十万。一か月に一回、二十万持ってこれないかな ?」
「え…」
「じゃないとこのままだと翔希君、大変な事になっちゃうよ ? ノルマ稼げないヤツ守ってやれるほどウチ余裕があるわけじゃないし。かといってこのまま追い出してある事ない事喋られても困るんだよね。だからまあ、持ってこれなかったりした時は…まあ君の代わりに翔希君が罰を受ける事になる 」
この手の純朴で頭の悪そうな奴は人質を使えば大体言う事を聞いてくれる。兼智
はそれを分かっていた。だが夏奈はそこで首を縦に振ってしまう程愚鈍ではなかった。頭の悪そうな成金じみた格好をしている癖に余裕がないわけがない。何より分かっていたのだ。一度でも要求を鵜呑みにすればさらに付け上がらせてしまう事を。
「む…、無理です。そんなお金、私なんかじゃ一か月使っても稼げるかどうか…それに生活もありますし。せ、せめて五万円とかにしてもら―――」
どうにか交渉をして、当分の間は何とか出来そうな範囲にまで要求を引き下げられないかと口に出して反論を始めた瞬間、兼智から笑顔が消えた。そして彼女が言い終える前に拳が飛んでくる。狙われたのは腹だった。悶絶しながら夏奈はうずくまり、無様に唾液を垂らす。かなり手痛い所に入ったのだろう。息がしづらかった。
蹲っていた彼女が一瞬だけ兼智の方を見上げるが、そんな彼女の顔へ兼智は蹴りを入れた。分厚い靴底が額を直撃し、後ろ向きに倒れる。少し頭を打ってしまい、視界が朦朧とする。
「じゃあこうしよう。こっちが仕事あげるよ」
兼智は彼女を無理やり引き起こしたかと思えば、翔希が悲痛な叫びをあげる眼前で何度も顔面を殴る。視界をっはきりとさせる間もなく夏奈はうつ伏せに倒れ、芋虫の如く這う。そんな藻掻く彼女にアッサリ追いついた兼智は彼女の右の上腕を踏みつけた。何か危険を察知した夏奈が必死に足をどけようと動くが、すぐに兼智は屈んで彼女の前腕を手で掴む。そして関節に逆らうように掴んだ腕をへし折った。
※次回の更新は八月二十一日予定です
「おい」
縮こまるようにして頭を抑えている鴉天狗に向かって龍人は言った。
「カモってのはどういう事だ。それに、あの子の行き先を知ってんのか ?」
「こ、こんな事してタダで済むと思うなよ…兼智さんにバレたらてめえなんざ――」
質問に答えようとしない相手に苛立ちを覚えた龍人は、今度はゴルフでもするかのように棒を振るって再び鴉天狗を吹き飛ばす。少し転がって屋上の柵へ背中をぶつけた鴉天狗を眺めつつ、考える猶予を与えるようにのんびりと歩み寄っていった。
「お前、今ワンアウトだから気を付けとけ。改めて聞くぞ…あの子の行き先はどこだ ? それとカモってのはどういう意味だ ?」
「うっ…カモってのは、そのまんまの意味だよ。ちょろそうな奴を見つけて風巡組を仕切ってる兼智さんのとこに連れてく。それでノルマ達成。カモになったやつが貢いでくる分から取り分が貰えるんだ。カモを多く連れて来ねえと役立たず扱いでどんな目に遭っても文句言えねえ」
「おいおい、風巡組ってのは義賊みたいなもんだろ ? それともあの子が何かやらかしたのか ?」
「理由なんかねえよ。葦が丘地区の色んな場所へ縄張りや拠点持ったり、それを維持すんのにも金がいるんだ…いや、まあ…確かに遊ぶ金も欲しいけどよ。前はそういう事してなかったのは事実だが、今は状況が違う。何するにしてもまとまった金がいるんだ」
やはり当初の自警団ごっこをしていた頃とは組織の在り方も行動指針もまるっきり変わっている様だった。これでは只の暴力団である。しかも表立ってやってるわけではない分、尚の事タチが悪い。
恐らく未だに彼らを支持している者達はこのような現状を知らないのだろう。昔のイメージのみで彼らを判断してしまっている。或いは関係者が必死に火消しをしているのかもしれない。いずれにせよこんな連中に目を付けられたとあっては夏奈が危ない。
「あの子の行き先は ?」
「こ、ここから先の工業地帯だ…亜空穴から漂流してきた廃棄物の加工と保管をするための倉庫用の区画がある。そこの一番奥にある廃倉庫だよ。誰も使ってないから集会する時は必ずそこだ」
「そっか、どうも」
胸ぐらを掴んで乱暴に尋ねた龍人は彼を解放して立ち去ろうとする。だが、不意に足を止めた直後、振り返ってから鴉天狗の顔に蹴りを入れた。やがて足をどけられた鴉天狗は顔から血を流し、そのまま床に倒れ伏して動かなくなる。死んでは無いようだが当分は意識を取り戻さないだろう。
「殺されないだけ感謝しろよ」
倒れている三人を眺めながら龍人は呟き、スマホを取り出して緊急通報を行う。ビルの屋上で三人の鴉天狗が怪我をして倒れている事を告げて一方的に連絡を切ると、夏奈を追いかけるために走り出した。
――――いつもならば施錠されている筈の南京錠が外された門の前に夏奈は立っていた。深呼吸をして気を落ち着けて重い門を引っ張り開ける。息を切らしながら錆付いた倉庫群を素通りし、やがて一番端にあるこれまた一段と薄汚れた倉庫の前に辿り着いた。辺りには鴉天狗たちが見張りとして飛び交っており、倉庫の入り口の前にも二人立っている。夏奈の姿を確認すると、二人は不気味に笑ってから入口へと彼女を招き入れ、やがて外側から鍵を掛けた。
中は当然もぬけの殻である。乱雑に置かれた空の木箱やコンテナの周りに鴉天狗たちが屯しており、夏奈を見てニヤニヤと笑っている。やがて奥の方にはパイプ椅子に座って缶ビールに舌鼓を打っていたボスらしき存在がいた。辺りに空き缶とつまみにしたらしい菓子の袋や食べかすが散らばっている。暫く飲んだくれていたのだろうか。
「やあやあ ! 夏奈ちゃんでしょ~ ? 翔希君から話は聞いてるよ。凄い優しい子なんだって ? 俺は兼智、ごめんねわざわざ来てもらって」
椅子から立ち上がったその鴉天狗は愛想よく手を振って近づき、やがて夏奈に握手を求めた。体格は他の鴉天狗よりも一回り大きく、更に翼も含めて全身の羽毛がピンク色である。身に着けているレザーのジャケットは年季の入ったブランド物であり、ネックレスなどを始めとしたアクセサリーも薄暗い照明の中で煌めいている。大金を手にしたチンピラが好みそうな派手な身だしなみであった。
「あ…あの、翔ちゃんは…」
「ああ~彼ね。おーい、連れてきて」
夏奈の言葉に応じた兼智だが、やがて合図を皮切りに連れてこられたのは顔が腫れ、血と痣にまみれた一匹の小柄な鴉天狗だった。
「嘘…!?」
状況を受け止めきれない夏奈が彼の下へ向かおうとしたが、すぐに兼智が肩を掴んで引き留める。下手に抵抗してはいけない様な力強さがあった。
「彼ね、ノルマ達成できなかったのよ。最初は自分の貯金を引っ張り出して手土産として百万持ってきてたんだけど、結局それっきりでさ。風巡組もタダで動いてるわけじゃないから頑張ってくれないと困るって散々言ったんだけど聞かなくてさ。口で言っても分からない子はこうやって躾けるしかないってわけ」
兼智の言葉を聞いた夏奈は震えた。恐怖、そして自身の彼氏である翔希への憤りが僅かながらにそこには孕んでいた。いつか二人でマンションでも買おうなどと夢を見ながら溜め始めた貯金、それを使い果たされたと聞いて平然としてられる程彼女も善良ではない。だが今はそれどころではなかった。
「で、そしたらね。俺の彼女がいます ! って彼言い出しちゃってさ。俺より稼ぎがあるとか何とか…そこで頼みなんだけど」
夏奈の肩を掴む兼智の手に力が入る。俺の方を見ろと圧力を掛けられたような気がした夏奈は恐る恐る彼の方を見た。
「二十万。一か月に一回、二十万持ってこれないかな ?」
「え…」
「じゃないとこのままだと翔希君、大変な事になっちゃうよ ? ノルマ稼げないヤツ守ってやれるほどウチ余裕があるわけじゃないし。かといってこのまま追い出してある事ない事喋られても困るんだよね。だからまあ、持ってこれなかったりした時は…まあ君の代わりに翔希君が罰を受ける事になる 」
この手の純朴で頭の悪そうな奴は人質を使えば大体言う事を聞いてくれる。兼智
はそれを分かっていた。だが夏奈はそこで首を縦に振ってしまう程愚鈍ではなかった。頭の悪そうな成金じみた格好をしている癖に余裕がないわけがない。何より分かっていたのだ。一度でも要求を鵜呑みにすればさらに付け上がらせてしまう事を。
「む…、無理です。そんなお金、私なんかじゃ一か月使っても稼げるかどうか…それに生活もありますし。せ、せめて五万円とかにしてもら―――」
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蹲っていた彼女が一瞬だけ兼智の方を見上げるが、そんな彼女の顔へ兼智は蹴りを入れた。分厚い靴底が額を直撃し、後ろ向きに倒れる。少し頭を打ってしまい、視界が朦朧とする。
「じゃあこうしよう。こっちが仕事あげるよ」
兼智は彼女を無理やり引き起こしたかと思えば、翔希が悲痛な叫びをあげる眼前で何度も顔面を殴る。視界をっはきりとさせる間もなく夏奈はうつ伏せに倒れ、芋虫の如く這う。そんな藻掻く彼女にアッサリ追いついた兼智は彼女の右の上腕を踏みつけた。何か危険を察知した夏奈が必死に足をどけようと動くが、すぐに兼智は屈んで彼女の前腕を手で掴む。そして関節に逆らうように掴んだ腕をへし折った。
※次回の更新は八月二十一日予定です
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