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小金井家
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他の家と比べて、霊力が強い家系である。
力には差があり、まちまち。
強い力を持つ者が生まれたり、逆に、そんな物を持たずに、生まれてきた人もいる。
ちょっとだけ、カンが鋭かったり、ちょっとだけ、霊が見えたり、人ならざるものと対峙したり。
小金井辰馬は、娘が全くの霊感がなかった為、安心しきっていた。
が、娘から生まれた子たちは、そうではなかった。
長男である真尋は、普通よりも霊感が強かったが、祓うことに関しては、出来なかった。けれど、魂が善行の塊であり、彼を守護している者が、彼から災いが振りかぶらないように、払い除けている。一種の才能だ。
見えないものにはわからないが、守護霊を通り過ぎて、守護神を抱えている。
巨大な狐の姿をした神格持ちの守護神で、通称として、“テン”と呼ばれている。
彼には、住職から、渡された翡翠の腕輪を常に、身に付けるように、言付けされている。
真尋に関しては、あまり、心配は無いと言われた。
しばらくして、次男の千晃が生まれた。
これには驚いた。
千晃は、更に強い力を持って、生まれてきた。そして、いつの間にか、自分が、使役出来る者を2体、契約を結んでいた。
事故だったと千晃は言うが、性格からして、嘘くさい。
使役しているのは、それこそ、神格持ちに等しいほどの巨大な力を持つ龍と狼の姿をした守護神である。顎を外しかけた。
卒倒しかけたが、住職に、頼み込み、同じく、翡翠の腕輪を常につけるように、命じた。
千晃が強かったため、しばらくは強い力を持つ子は生まれないと思った。
力は、引き寄せられるものだが、末っ子が生まれた頃は、膝から崩れ落ちた。
お前もかと。何よりもヤバいのは、探知できない程の力を有してること。
何よりも跳ね返す力があること。
千晃とは違って、使役しているのは、小さな者と呼ばれる存在自体で害はない。気まぐれで、動かしてるだけ。
線引をしてるが、怒らせたら、災厄レベルの事を起こすことが出来る。
両親を馬鹿にしたやつを仕返しに、原因不明の体調不良を起こさせたのは、ソラである。
千晃と結託したのだ。娘夫婦は本当に人畜無害を絵にしたような優しいタイプである。
ちょっと良くやったと褒めたいが、してはいけないのだ。説教をかました。ぶうたれるんじゃない。相手が性根が悪くても、やってはならない事はあるものだ。
小さきものたちに、頼んで、原因不明の体調不良を起こさせるんじゃない。死んでないからセーフ?アホたれ。
住職に再三の願いをし、住職をより強く込めた翡翠の髪留めをソラに渡した。
「じいちゃんが、やめなさいって。だめなんだって。」
「まあ、仕方ないな。解いてやれ。」
「バカ。ふたりとも。39℃の熱に魘されて、夢から醒めない悪夢を見させられるなんて、やりすぎだよ。せめて、どっちかにしなさい。」
「だって、あの人、顔が真っ黒だったよ。うちが、やらなくても、誰かから、恨みを買って、いつか、やられてるよ。」
両親を馬鹿にした奴は、典型的な嫌な奴。人を下に見て、馬鹿にしなければ、自己肯定出来ない、どうしようもないクズ。
「いつか、あの人は、呑み込まれるよ。」
誰かの恨みを買ってる人は、大抵、顔が認識できない程に、顔に真っ黒な靄が、覆われている。あのままでは、何もしなくとも、しっぺ返しが来ていただろう。
どうやら、それは、当たりであったようだ。
数年後、そいつは、体を壊し、見えない幻聴に、悩まされ、何処ぞの病院に入院したと聞いた。
力には差があり、まちまち。
強い力を持つ者が生まれたり、逆に、そんな物を持たずに、生まれてきた人もいる。
ちょっとだけ、カンが鋭かったり、ちょっとだけ、霊が見えたり、人ならざるものと対峙したり。
小金井辰馬は、娘が全くの霊感がなかった為、安心しきっていた。
が、娘から生まれた子たちは、そうではなかった。
長男である真尋は、普通よりも霊感が強かったが、祓うことに関しては、出来なかった。けれど、魂が善行の塊であり、彼を守護している者が、彼から災いが振りかぶらないように、払い除けている。一種の才能だ。
見えないものにはわからないが、守護霊を通り過ぎて、守護神を抱えている。
巨大な狐の姿をした神格持ちの守護神で、通称として、“テン”と呼ばれている。
彼には、住職から、渡された翡翠の腕輪を常に、身に付けるように、言付けされている。
真尋に関しては、あまり、心配は無いと言われた。
しばらくして、次男の千晃が生まれた。
これには驚いた。
千晃は、更に強い力を持って、生まれてきた。そして、いつの間にか、自分が、使役出来る者を2体、契約を結んでいた。
事故だったと千晃は言うが、性格からして、嘘くさい。
使役しているのは、それこそ、神格持ちに等しいほどの巨大な力を持つ龍と狼の姿をした守護神である。顎を外しかけた。
卒倒しかけたが、住職に、頼み込み、同じく、翡翠の腕輪を常につけるように、命じた。
千晃が強かったため、しばらくは強い力を持つ子は生まれないと思った。
力は、引き寄せられるものだが、末っ子が生まれた頃は、膝から崩れ落ちた。
お前もかと。何よりもヤバいのは、探知できない程の力を有してること。
何よりも跳ね返す力があること。
千晃とは違って、使役しているのは、小さな者と呼ばれる存在自体で害はない。気まぐれで、動かしてるだけ。
線引をしてるが、怒らせたら、災厄レベルの事を起こすことが出来る。
両親を馬鹿にしたやつを仕返しに、原因不明の体調不良を起こさせたのは、ソラである。
千晃と結託したのだ。娘夫婦は本当に人畜無害を絵にしたような優しいタイプである。
ちょっと良くやったと褒めたいが、してはいけないのだ。説教をかました。ぶうたれるんじゃない。相手が性根が悪くても、やってはならない事はあるものだ。
小さきものたちに、頼んで、原因不明の体調不良を起こさせるんじゃない。死んでないからセーフ?アホたれ。
住職に再三の願いをし、住職をより強く込めた翡翠の髪留めをソラに渡した。
「じいちゃんが、やめなさいって。だめなんだって。」
「まあ、仕方ないな。解いてやれ。」
「バカ。ふたりとも。39℃の熱に魘されて、夢から醒めない悪夢を見させられるなんて、やりすぎだよ。せめて、どっちかにしなさい。」
「だって、あの人、顔が真っ黒だったよ。うちが、やらなくても、誰かから、恨みを買って、いつか、やられてるよ。」
両親を馬鹿にした奴は、典型的な嫌な奴。人を下に見て、馬鹿にしなければ、自己肯定出来ない、どうしようもないクズ。
「いつか、あの人は、呑み込まれるよ。」
誰かの恨みを買ってる人は、大抵、顔が認識できない程に、顔に真っ黒な靄が、覆われている。あのままでは、何もしなくとも、しっぺ返しが来ていただろう。
どうやら、それは、当たりであったようだ。
数年後、そいつは、体を壊し、見えない幻聴に、悩まされ、何処ぞの病院に入院したと聞いた。
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