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庭付きプールで優雅に
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庭に簡易的なプールを設置してくれた。
深さはあまり無いものの、水遊びには充分。
暑さが、厳しい夏にはもってこい。
水着に折角、着替えたので、満喫。
フィルが見立てたピンクのシマシマのワンピースタイプの水着を着たリーサは、貸して貰った道具で、所構わず、水を放射。
「あら。リーサ、こっちに向けないで頂戴!」
「ままも入れば良いのに!」
「足だけ浸かるわ。」
「水着着れば良いのに!」
「あなたと遊ぶ時は、体力と気力が必要なの!」
ツェリは、冷え冷えの炭酸を口にしながら、言う。
プウッと膨れたリーサは、八つ当たり気味に、ツェリに放つ。しかしながら、魔法で塞がれた。
「甘いわ。」
「マッキー!その大きいの!貸して!」
「は?いきなりどうした?」
「ままにあてるう!」
「やめろよ。後が怖いぞ。只でさえ、暑さで、ツェリおば様が敏感なんだから。」
肌の大敵になる紫外線から肌を守るために、念入りに準備している女性陣。パラソルを立て、日差しから、守っている。
「ままにも水遊びの良さを知らせる!アレク、ままに、当てて!」
「イヤだよ!お前がやれよ。」
飛び火する。
「リーサ、あなた、ままに、酷いことをしたらダメなのよ?そんな悪い子にはこうよ!」
魔法で、プールの水を回転させ、リーサを持ち上げる。そして、ドボン。
リーサの体重により、水飛沫が、周囲に当たるが、気にしない。
「リーサ!」
「…ままがリーサに酷いことをしたあ!」
「あら。私は何も悪くないわ。」
リーサは、掴んだおもちゃで水を放射。魔法で塞ぐツェリ。しかしながら、気づいていた。大の大人でもあるが、性根は、子供のままであるセルギーが、ツェリに魔法をかけたのだ。
「!」
「えーい!」
バシャン!!
近くにいた甥っ子たちは、気配を隠す。飛び火するのが怖いからだ。
セルギーがツェリに掛けた魔法は、反対呪文だ。
ツェリが塞いだ魔法を解除したのだ。故に、今のツェリは、普通の服が水浸しになり、ビショビショ。
「…水も滴る良い女に…。」
「言いたいことはそれだけかしら?」
リーサは応戦する構えをするが、見計らったマッキーに回収された。セルギーの悲鳴が、響く。
「全く!セルギーの子供ぽさは相変わらずだわ!」
プリプリと着替えたツェリは、許してあげなさいとフィルに窘められている。
「セルギーも大人なのだから、少しは落ち着くわよ。ねえ。ヒルダ。」
ホラスの妻であり、セルギーたちの母親であるヒルダは、苦笑する。
「あの子はあんな性格だから…。もうね。あの子を管理してくれるなら、性別云々関係なく、あの子を見てくれるなら、熨斗をつけて、渡したいわ。でも、あの子、最近、付き合い出した子がいるらしいの!」
「なんですって?ねえ?顔写真はないの?見たいわ。」
「やめなさい。茶化したらかわいそうでしょ!」
不機嫌さを無くしたツェリは、ヒルダから情報を貰う。
「ねえねえ。リーサにも、見せて!」
「えー。やだよ。お前。小姑発揮されても困るもん。」
「小姑って?」
「いいかい?リーサ。俺の可愛いマイエンジェルはね?とーっても繊細で、可愛くて尊いわけ。お前、見ただけで我慢できる?会わせてって言って、懐かないってことある?俺はね?アンナ嬢を知ってるんだぞ。リフの許可も得ず、お前がアンナ嬢の家に入り浸ってるのは、そこらで有名な話だぞ!」
「アンナもアンナままもアンナぱぱもいつか、うちに来るんだもん!」
「お前、マジで、遠慮しろよ。小姑レベルじゃないぞ?」
「アンナは、いいよって言うもん。」
「このバカ。好きな相手の身内に、嫌だと言えるか!何処の世界に、従兄弟のガールフレンドの実家に、我が物顔でいる従姉妹がいるか。言われない?遠慮を知りなさいって。」
「言われたことない!」
事前にフィルから通達が来るが、リーサの気儘であるのは否めない。
一人娘のアンナのボーイフレンドであるリフェールは、有難いことに、あちらに、気に入られ、信頼されている。ちなみに、リーサのことは、娘を通り越して孫のようだと可愛がってる。
「恐ろしい子だわー。」
「リーサはいいこだもん。」
ないわーと言うセルギーに叩く。
深さはあまり無いものの、水遊びには充分。
暑さが、厳しい夏にはもってこい。
水着に折角、着替えたので、満喫。
フィルが見立てたピンクのシマシマのワンピースタイプの水着を着たリーサは、貸して貰った道具で、所構わず、水を放射。
「あら。リーサ、こっちに向けないで頂戴!」
「ままも入れば良いのに!」
「足だけ浸かるわ。」
「水着着れば良いのに!」
「あなたと遊ぶ時は、体力と気力が必要なの!」
ツェリは、冷え冷えの炭酸を口にしながら、言う。
プウッと膨れたリーサは、八つ当たり気味に、ツェリに放つ。しかしながら、魔法で塞がれた。
「甘いわ。」
「マッキー!その大きいの!貸して!」
「は?いきなりどうした?」
「ままにあてるう!」
「やめろよ。後が怖いぞ。只でさえ、暑さで、ツェリおば様が敏感なんだから。」
肌の大敵になる紫外線から肌を守るために、念入りに準備している女性陣。パラソルを立て、日差しから、守っている。
「ままにも水遊びの良さを知らせる!アレク、ままに、当てて!」
「イヤだよ!お前がやれよ。」
飛び火する。
「リーサ、あなた、ままに、酷いことをしたらダメなのよ?そんな悪い子にはこうよ!」
魔法で、プールの水を回転させ、リーサを持ち上げる。そして、ドボン。
リーサの体重により、水飛沫が、周囲に当たるが、気にしない。
「リーサ!」
「…ままがリーサに酷いことをしたあ!」
「あら。私は何も悪くないわ。」
リーサは、掴んだおもちゃで水を放射。魔法で塞ぐツェリ。しかしながら、気づいていた。大の大人でもあるが、性根は、子供のままであるセルギーが、ツェリに魔法をかけたのだ。
「!」
「えーい!」
バシャン!!
近くにいた甥っ子たちは、気配を隠す。飛び火するのが怖いからだ。
セルギーがツェリに掛けた魔法は、反対呪文だ。
ツェリが塞いだ魔法を解除したのだ。故に、今のツェリは、普通の服が水浸しになり、ビショビショ。
「…水も滴る良い女に…。」
「言いたいことはそれだけかしら?」
リーサは応戦する構えをするが、見計らったマッキーに回収された。セルギーの悲鳴が、響く。
「全く!セルギーの子供ぽさは相変わらずだわ!」
プリプリと着替えたツェリは、許してあげなさいとフィルに窘められている。
「セルギーも大人なのだから、少しは落ち着くわよ。ねえ。ヒルダ。」
ホラスの妻であり、セルギーたちの母親であるヒルダは、苦笑する。
「あの子はあんな性格だから…。もうね。あの子を管理してくれるなら、性別云々関係なく、あの子を見てくれるなら、熨斗をつけて、渡したいわ。でも、あの子、最近、付き合い出した子がいるらしいの!」
「なんですって?ねえ?顔写真はないの?見たいわ。」
「やめなさい。茶化したらかわいそうでしょ!」
不機嫌さを無くしたツェリは、ヒルダから情報を貰う。
「ねえねえ。リーサにも、見せて!」
「えー。やだよ。お前。小姑発揮されても困るもん。」
「小姑って?」
「いいかい?リーサ。俺の可愛いマイエンジェルはね?とーっても繊細で、可愛くて尊いわけ。お前、見ただけで我慢できる?会わせてって言って、懐かないってことある?俺はね?アンナ嬢を知ってるんだぞ。リフの許可も得ず、お前がアンナ嬢の家に入り浸ってるのは、そこらで有名な話だぞ!」
「アンナもアンナままもアンナぱぱもいつか、うちに来るんだもん!」
「お前、マジで、遠慮しろよ。小姑レベルじゃないぞ?」
「アンナは、いいよって言うもん。」
「このバカ。好きな相手の身内に、嫌だと言えるか!何処の世界に、従兄弟のガールフレンドの実家に、我が物顔でいる従姉妹がいるか。言われない?遠慮を知りなさいって。」
「言われたことない!」
事前にフィルから通達が来るが、リーサの気儘であるのは否めない。
一人娘のアンナのボーイフレンドであるリフェールは、有難いことに、あちらに、気に入られ、信頼されている。ちなみに、リーサのことは、娘を通り越して孫のようだと可愛がってる。
「恐ろしい子だわー。」
「リーサはいいこだもん。」
ないわーと言うセルギーに叩く。
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