小さなベイビー、大きな野望

お使いがしてみたい!!(後日談)

フィルが寝込んでしまい、リーサはずっとベッタリ。
その日は、双子とではなく、マルクスとフィルと寝た。


｢あれは大変だったわ。｣
｢フィルが倒れるほどのショックだったのでしょう？｣
親友のカイヤに溢す。ツェリは、あの日、リーサが持ち帰ってきたログでまさか、あんな事になるなんて、思わなかった。
｢貴女も見る？｣
｢恐ろしいわ。｣
カイヤは眉をひそめる。ちなみにあのログを貸してくれた親御さんに説明。教えてくれたことに感謝された。
ちなみに今、フィルは、リーサたち、子供に囲まれ、お菓子作り。
｢お兄様もショックを受けて、リーサにこんこんと説明してたわ。サラトガは見て、眉をひそめてたし、双子は顔が真っ青になるし。｣
｢文化的違いと言えば、そうかもしれないけれど、いろんなことがあるのね。｣
｢そうね。知らなかったことだわ。｣
｢…ねえ？｣
脳裏にちらついた。
｢リリーエ先生は知ってるの？今回のこと。｣
｢…話してないわ。お母様に知られたら、飛んでくるじゃないの。フィルを愛娘のように可愛がってるのだから。フィルのためなら、実娘を本気で怒るのよ。｣
｢そうね。実孫にも容赦しないでしょうね。｣
ブルッと体を震わす。
リーサはくしゃみをした。
出来立てのクッキーが運ばれてきて、お茶と楽しむ。ふうと一息。