小さなベイビー、大きな野望

春子

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御礼の品

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聞き付けたオフィーリアからも叱られ、ショボショボ。
クーガが姉であるエルザと共にやって来た。
「この度は、本当にありがとうございました。」
エルザが頭を下げる。
「ありがとう。リーサ。」
「いいよ!」
鼻を高くする。直ぐに調子づくので、ベイビー?とフィルから、言われ、リーサはいいこだとアピール。
ちなみに、ネフェルは、罰として、ツェリの買い物に付き合わされて、いない。
「大したものではないんだけど、これ、どうぞ。」
出してきたのは、色町の今の流行りのワッフルサンド。
「ありがとう。美味しそう!」
「俺のおすすめ。」
クーガが笑う。
「マダムには、リーサが叱られないように、言っておくな。」
「是非とも。」
キリッ!お説教は、腹一杯。
「魔法省を黙らしてやるよ!」
「うん!してして!!」
「あんた、いい加減なことを言うの、やめなさい。」
ペシッと叩かれる。
ベイビーとフィルから言われ、いいこだとアピール。




魔法省のクロッグが繋がる。相手は色町の四天王のマダムからだ。
要約すると、リーサの監視をやめろと言ってきた。
連続殺人鬼の捕縛には、リーサの機転が無ければ、解決には至らず、もっと被害は、甚大だったろう。
今は、壊れた部分は、修理され、跡形もなく、綺麗に整えられた。
色町に来る前に、捕まえれば良かったのだ。
無能さを此方のせいだと言い掛かりは止せ。
「マダム、首を突っ込まないで頂きたい。」
「どちらかだい?貴様の放った犬たちを今すぐに、始末しても構わないんだよ。簡単なことじゃないか。リーサから手を引きな。小娘に何を恐れるのさ。」
「ふざけるなよ。」
「…なめんじゃないよ。あんたたちの゙尻拭い"をしてやったんだ。些細なことは見逃してもらうよ。」
「…。」
パキッとペンが折れた。
「犯人の身柄を引き渡す気もないくせに。」
「当たり前だね。色町で行われたあらゆることは、色町でケリをつけるもんだ。司法に渡してたまるか。」
複数犯の仕業ではあるが、腸は煮える。
好き勝手されては困るのだ。
「頼んだよ。」
ガチャっ。


「頭の固いヤツは、身持ちも固いヤツさ。つまらない。」
クロッグを切ってから、ルビー色のワインをグラスに並々にいれる。
査問会の連中がこことぞばかりに、ついて回るようになり、リーサは辟易してるようだ。
それはこちらとしても、同じである。
査問会の連中は土足で、色町の敷地を踏み込んでる。
犬どもめ。忌々しい。
「まあ、礼はこんぐらいでいいかね。修繕費を言ってやりたいが、まあ、目を瞑ろうかね。」
呷るように、ワインを飲む。

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