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日常が戻ってきた!
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ジオルクを始め、オフィーリアに甘えん坊集団と次々に会った。
みんな、泣いて喜んでくれた!
リーサが知らない間にいろんなことが、裏で行われていたようだが、知らない。
家に泊まっていたみんなが帰宅すると聞いて、この世の終わり並みに、泣きじゃくるリーサにまた来るからとあやして、帰宅する。
「ベイビー。そんなに泣いたら、身体中の水分が抜けるわ。」
「大丈夫。今度は遊びに行こうね。」
「かえっ…ひぐっ。うええん。」
「毎回こうだわ。」
「しょうがないね。」
落ち着くまで待つしかない。
リーサが泣きじゃくってる頃、出ていったフランツが父に宣言した。
「あのバカをシメに行って参ります。」
「そう。こちらからも抗議文は出しておくから。フランツ。言ってもわからないやつには、遠慮なく、言いなさい。」
「ありがとうございます。あの女も黙るでしょう。」
キャサリン・マガーが、今回の事件を掲載することにしたようで、しかも、そこには、未成年のリーサの写真を掲載する予定だったのだ。流石に容認出来ず、世に出る前に握りつぶす。
後日、キャサリン・マガーの魂の抜けた姿が数日、見られたらしい。
もちろん、記事は握り潰された。
今回の件では重く見たリーサの祖父母の判断により、魔法省の仲介も退け、エドウィン家の引っ越しおよび、息子の再教育先に、リリーエの弟子にあたり、自他共に認める厳しい女史、マダム・シルビアの元で徹底的に、教育を施すことになった。
「リリーエ先生からの願いですが、私は、リリーエ先生ほど、甘くはありませんわ。覚悟なさい。」
そう言った彼女は、メガネをキラリと光らせた。勉学は趣味で、勉学し過ぎで、視力が落ちたほどの生真面目さ。かつては、女子校の教官も勤めていた頃もあり、指導には、問題ない。
事情を汲み、ジェームズたちは、山奥で、辺りには、娯楽もなく、教育を受ける。
リリーエは、シルビアの真っ直ぐな気性と多少、厳しすぎるきらいはあるものの、公平に見るその価値観は、高く、買っている。彼女ならば、きっと、まともに、あの子達と、向き合うだろうと。
「どのようなヤンチャだろうか、奇天烈であろうが、変人だろうか、構いませんわ。ただし、ここでは、私がルール。破れば、相応の罰がありますわ。心して、かかりなさい。」
彼女は相手の性格は気にしない。ただ、気にするのは、ルールを守れるか、否か。
息子の再教育先に何よりも反対したのは、ジェームズの母親であり、脳内花畑である。
対峙したデニエルもダグラスは呆れてものが言えないと肩を竦めた。
事もあろうに、二人を悪魔だの、鬼畜だの、罵り、自分は如何に、ひどい目にあってるかとのうのうと言うのだ。
こんなバカな娘に可愛い娘が泣かされたと、デニエルは、不愉快であった。
エドウィン家はいまは大変で、経営も行き詰まってるらしい。夫は、仕事で帰宅出来ず、グチグチと意味ない、文句をたらたらと述べる。実に不愉快。
流石に、これの教育まで、シルビアに頼むのは、酷だと、やめた。代わりに、直ぐに抜け出せない島の病院に閉じ込めた。
思考がまともになれば、出てこれるだろう。
「あんなに話の通じないアホにあったのは、久しぶりだ。」
「あの小娘、善悪の見極めも曖昧だ。己は悪くないと本気で思っていて、息子のしたことは、全て、゙お遊び"…まるで、無邪気な子供のようだ。
バカにしてるにも程がある。
あの息子には、あの母親だと思わざるおえないほど、無知だ。意図的なのか、無意識なのか。これまでなら許されたことだったろうが、もう終いだ。戯れ言に付き合う義理はない。」
甘い言葉など、絵本で充分。
学校が再開になった。もう怯えることもなく、普通に通える。
元気な声が、校舎に響く。
「見てみて。大きな虫だよ!」
「すごい!!」
「キャー!!フラン!!捨てなさい!!」
フランが掴んだデカイ芋虫を持ち、リーサたちはすごいすごいと誉める。が、ゴットリーの久々の説教が、響いた。
オフィーリアは真っ青。ジオルクは眉をひそめてる。甘えん坊四人衆、ちんまりとお説教を聞く。
「直ぐに何かを拾うのはやめなさい!!と何度、言っています!!あなたたち!!」
「ごめんなさーい。」
久々の光景である。保護者宛の手紙に書かれ、自宅で叱られる各々。
みんな、泣いて喜んでくれた!
リーサが知らない間にいろんなことが、裏で行われていたようだが、知らない。
家に泊まっていたみんなが帰宅すると聞いて、この世の終わり並みに、泣きじゃくるリーサにまた来るからとあやして、帰宅する。
「ベイビー。そんなに泣いたら、身体中の水分が抜けるわ。」
「大丈夫。今度は遊びに行こうね。」
「かえっ…ひぐっ。うええん。」
「毎回こうだわ。」
「しょうがないね。」
落ち着くまで待つしかない。
リーサが泣きじゃくってる頃、出ていったフランツが父に宣言した。
「あのバカをシメに行って参ります。」
「そう。こちらからも抗議文は出しておくから。フランツ。言ってもわからないやつには、遠慮なく、言いなさい。」
「ありがとうございます。あの女も黙るでしょう。」
キャサリン・マガーが、今回の事件を掲載することにしたようで、しかも、そこには、未成年のリーサの写真を掲載する予定だったのだ。流石に容認出来ず、世に出る前に握りつぶす。
後日、キャサリン・マガーの魂の抜けた姿が数日、見られたらしい。
もちろん、記事は握り潰された。
今回の件では重く見たリーサの祖父母の判断により、魔法省の仲介も退け、エドウィン家の引っ越しおよび、息子の再教育先に、リリーエの弟子にあたり、自他共に認める厳しい女史、マダム・シルビアの元で徹底的に、教育を施すことになった。
「リリーエ先生からの願いですが、私は、リリーエ先生ほど、甘くはありませんわ。覚悟なさい。」
そう言った彼女は、メガネをキラリと光らせた。勉学は趣味で、勉学し過ぎで、視力が落ちたほどの生真面目さ。かつては、女子校の教官も勤めていた頃もあり、指導には、問題ない。
事情を汲み、ジェームズたちは、山奥で、辺りには、娯楽もなく、教育を受ける。
リリーエは、シルビアの真っ直ぐな気性と多少、厳しすぎるきらいはあるものの、公平に見るその価値観は、高く、買っている。彼女ならば、きっと、まともに、あの子達と、向き合うだろうと。
「どのようなヤンチャだろうか、奇天烈であろうが、変人だろうか、構いませんわ。ただし、ここでは、私がルール。破れば、相応の罰がありますわ。心して、かかりなさい。」
彼女は相手の性格は気にしない。ただ、気にするのは、ルールを守れるか、否か。
息子の再教育先に何よりも反対したのは、ジェームズの母親であり、脳内花畑である。
対峙したデニエルもダグラスは呆れてものが言えないと肩を竦めた。
事もあろうに、二人を悪魔だの、鬼畜だの、罵り、自分は如何に、ひどい目にあってるかとのうのうと言うのだ。
こんなバカな娘に可愛い娘が泣かされたと、デニエルは、不愉快であった。
エドウィン家はいまは大変で、経営も行き詰まってるらしい。夫は、仕事で帰宅出来ず、グチグチと意味ない、文句をたらたらと述べる。実に不愉快。
流石に、これの教育まで、シルビアに頼むのは、酷だと、やめた。代わりに、直ぐに抜け出せない島の病院に閉じ込めた。
思考がまともになれば、出てこれるだろう。
「あんなに話の通じないアホにあったのは、久しぶりだ。」
「あの小娘、善悪の見極めも曖昧だ。己は悪くないと本気で思っていて、息子のしたことは、全て、゙お遊び"…まるで、無邪気な子供のようだ。
バカにしてるにも程がある。
あの息子には、あの母親だと思わざるおえないほど、無知だ。意図的なのか、無意識なのか。これまでなら許されたことだったろうが、もう終いだ。戯れ言に付き合う義理はない。」
甘い言葉など、絵本で充分。
学校が再開になった。もう怯えることもなく、普通に通える。
元気な声が、校舎に響く。
「見てみて。大きな虫だよ!」
「すごい!!」
「キャー!!フラン!!捨てなさい!!」
フランが掴んだデカイ芋虫を持ち、リーサたちはすごいすごいと誉める。が、ゴットリーの久々の説教が、響いた。
オフィーリアは真っ青。ジオルクは眉をひそめてる。甘えん坊四人衆、ちんまりとお説教を聞く。
「直ぐに何かを拾うのはやめなさい!!と何度、言っています!!あなたたち!!」
「ごめんなさーい。」
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