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4.ツワニヤ国
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「凄い…」
目の前には海に囲まれた綺麗な街並みが広がっていた。空には今自分が乗っている様な色取り取りの竜が飛び交っている。
攫われた当初、混乱して騒いだが暴れると落ちると言われ大人しく着いていく事にした。竜の背中に乗っている時に聞いたが彼らはツワニヤ国の王様の命令で俺を連れ帰らないといけないらしい。
俺を連れてこいという事は聖女に用があるって事だろう。でも俺で良かったのだろうか?俺はまだ本物の聖女と決まった訳ではないのに。でも美優さんが連れてこられたらオモール国が困るから候補である俺で良かったのかもしれない。
身代わりと言ったら何だけど一応美優さんは女性だしこういう事は男である俺の方がまだ耐えられるだろう。
「ツワニヤ国の王様はどんな方なんですか?」
「そうだね~面白い方だよ」
「面白い?」
面白いってどういう意味?モルダミさんは、なんだか不思議な人だ。
「安心しな~聖女様の君をぞんざいに扱う方ではないから」
その言葉を聞いて少しほっとした。でもいきなり連れてこられた事には変わらない。そんな命令を出した人なのだとしたら冷酷な部分もあるのかもしれない。
暫く王都を旋回すると立派な宮殿が見えて来た。宮殿の庭に竜の停留所があるらしくそこに舞い降りた。竜が地上に足を付けたとしても地面から遠い。どうやって降りればいんだろと思っていたらまたモルダミに俵抱きされ地面へと降り立った。
「はい、到着~。おつかれさん」
「ありがとうございます」
「おう~素直な子はおっちゃん好きよ」
ポンポンと頭を撫でられたと思ったらそのまま髪をぐしゃぐしゃにされた。
「モルダミ団長、トーリ副団長お疲れ様です」
鎧を纏った騎士団だろう者達が2人に敬礼する。
「お~お前ら元気にしてたか~?」
「はい!元気です!!」
「ははっ、それは良かった」
2人は団長と副団長だったらしい。あの身のこなしを見ていたら納得する部分もある。
「そちらが聖女様ですか?」
視線が俺に集まる。
「お~そうだ。大事な客人だからくれぐれも扱いには気をつけろよ」
「貴方に言われたくないと思いますが」
「ははっ、トーリは相変わらずキツいね~」
ここの騎士団の統率はしっかりしている様だ。皆和気藹々としていて見ていて微笑ましい。ついくすっと笑ってしまった。すると若い兵士が俺を見て頬を染めた。
ん?笑ったの気に触ったか?
「さ、そろそろ陛下の所へ行くか~」
モルダミに肩を抱かれ宮殿の中へと案内された。トーリさんも後ろから付いてくる。
陛下が待機しているという応接室へ案内された。宮殿の中はオモール国では見なかった様式で造られておりなかなか興味深かった。見慣れない紋様の扉の前に着くとモルダミさんがノックをした。
内側からドアが開けられ給仕の人が中に通してくれた。中には変わった形の木の机とそれを囲む様に配置された椅子が中央にありその内の一つに1人の男性が座っていた。
あの方がツワニヤ国の王様?
視線の先にはまだ若そうな男性が座っていた。
目の前には海に囲まれた綺麗な街並みが広がっていた。空には今自分が乗っている様な色取り取りの竜が飛び交っている。
攫われた当初、混乱して騒いだが暴れると落ちると言われ大人しく着いていく事にした。竜の背中に乗っている時に聞いたが彼らはツワニヤ国の王様の命令で俺を連れ帰らないといけないらしい。
俺を連れてこいという事は聖女に用があるって事だろう。でも俺で良かったのだろうか?俺はまだ本物の聖女と決まった訳ではないのに。でも美優さんが連れてこられたらオモール国が困るから候補である俺で良かったのかもしれない。
身代わりと言ったら何だけど一応美優さんは女性だしこういう事は男である俺の方がまだ耐えられるだろう。
「ツワニヤ国の王様はどんな方なんですか?」
「そうだね~面白い方だよ」
「面白い?」
面白いってどういう意味?モルダミさんは、なんだか不思議な人だ。
「安心しな~聖女様の君をぞんざいに扱う方ではないから」
その言葉を聞いて少しほっとした。でもいきなり連れてこられた事には変わらない。そんな命令を出した人なのだとしたら冷酷な部分もあるのかもしれない。
暫く王都を旋回すると立派な宮殿が見えて来た。宮殿の庭に竜の停留所があるらしくそこに舞い降りた。竜が地上に足を付けたとしても地面から遠い。どうやって降りればいんだろと思っていたらまたモルダミに俵抱きされ地面へと降り立った。
「はい、到着~。おつかれさん」
「ありがとうございます」
「おう~素直な子はおっちゃん好きよ」
ポンポンと頭を撫でられたと思ったらそのまま髪をぐしゃぐしゃにされた。
「モルダミ団長、トーリ副団長お疲れ様です」
鎧を纏った騎士団だろう者達が2人に敬礼する。
「お~お前ら元気にしてたか~?」
「はい!元気です!!」
「ははっ、それは良かった」
2人は団長と副団長だったらしい。あの身のこなしを見ていたら納得する部分もある。
「そちらが聖女様ですか?」
視線が俺に集まる。
「お~そうだ。大事な客人だからくれぐれも扱いには気をつけろよ」
「貴方に言われたくないと思いますが」
「ははっ、トーリは相変わらずキツいね~」
ここの騎士団の統率はしっかりしている様だ。皆和気藹々としていて見ていて微笑ましい。ついくすっと笑ってしまった。すると若い兵士が俺を見て頬を染めた。
ん?笑ったの気に触ったか?
「さ、そろそろ陛下の所へ行くか~」
モルダミに肩を抱かれ宮殿の中へと案内された。トーリさんも後ろから付いてくる。
陛下が待機しているという応接室へ案内された。宮殿の中はオモール国では見なかった様式で造られておりなかなか興味深かった。見慣れない紋様の扉の前に着くとモルダミさんがノックをした。
内側からドアが開けられ給仕の人が中に通してくれた。中には変わった形の木の机とそれを囲む様に配置された椅子が中央にありその内の一つに1人の男性が座っていた。
あの方がツワニヤ国の王様?
視線の先にはまだ若そうな男性が座っていた。
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