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1.異世界召喚
15.
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十分にリラックスした後、殿下の部屋へ訪れるとアヒン殿下の隣の部屋の扉の前に美優さんがいた。美優さんの後ろには顔を真っ青にしたメイドが立っている。久しぶりに見た美優は派手で露出が高いドレスを身に纏っている。ってか、あの部屋はライアス殿下の部屋?
「あら、あんたまだ生きてたの?」
美優さんが俺に気づいたらしく声をかけて来た。まあ、隣の部屋に用があるんだから気づいても仕方ないか。
「皆さんによくして頂いてますから」
あっそ。と興味がない返事をされる。
「美優さんは、ここで何してるんですか?そこはライアス殿下の部屋ですよね?」
美優の後ろのメイドがビクッとする。
「あんたには、関係ないでしょ?」
「関係なくないですよ。そんな格好で婚約者がいる方の部屋を訪ねるなんて品位を疑われますよ」
「なっ!あんたに品位とか言われたくないわよ!それにあんたもここにいるって事はライアス殿下の元に来たんでしょ?」
「いえ、俺はアヒン殿下の元に来たんです」
「アヒン殿下?誰、それ?」
はぁー。本当にこの義姉は…頭が痛くなる。謁見の時に国王がもう1人王子がいると言ってたじゃないか。それに美優さんの声はデカイ。殿下の部屋の前でこんな会話をしていたら殿下達に聞かれている可能性がある。
「もう1人の王子様ですよ」
「ふーん」
「それより夜も遅いですし美優さんは、部屋に戻った方がいいのでは?」
「だからあんたには関係ないでしょ!!」
あ、殴られると思った瞬間横の扉が開いた。
「うるさいぞ。何を騒いでいる」
出て来たのは小さいアヒン殿下だ。
「アヒン殿下!すいません」
俺はすぐ様頭を下げた。
「ちょっと、美優さんも謝って下さいよ!」
美優さんは、頭を下げる事なく腕組みをして踏ん反り返っていた。小声で美優さんにも謝罪する様に促すが睨まれた。
「アヒン殿下、大変申し訳ありません。まだ愚弟の行儀がなっていないもので…」
この女、また俺のせいにしようとしてる。
「ほぉ?先程、三葉を叩こうとしていたのはその為か?」
「左様でございます。口で言っても聞かないので躾をしようとしていた所でした」
言っても聞かないのは、あんただろうと心の中で毒を吐く。
「異世界では一方的に怒鳴りつけて殴るのが躾の様だな?君の方が躾がなってない様に見えるけど?」
「なっ!」
殿下の挑発に顔を真っ赤にして怒る美優だが、相手は小さいとは言え王子の為何も言えないでいるみたいだ。その位の判断力はあるらしい。
「この階は認められた者しか来る事が出来ない階だ。君は誰に許可を得たのかな?」
「それは…ら「王族に嘘をつけば虚偽罪で舌を引っこ抜かれるぞ?」
「っ!………許可はありません…ですが!こいつもですよね!?」
「三葉は、私が許可している。私の客人だ。関係ない君は部屋に戻りなさい。あ、1人で帰れない様ならこちらから護衛を付けようか?」
いつの間にいたのか巨漢の騎士達が美優の後ろに立っていた。
「この子を部屋まで護衛してくれ」
「はっ!畏まりました!」
騎士達は、胸に手を当て敬礼すると美優を抱えて階下へ降りて行った。
「殿下、ありがとうございました。それとうちの姉が色々とご無礼を」
「そんな話は良いから、部屋に入って?」
殿下は懐が大きい様だ。数々の美優さんの失態をお咎めなしにしてくれた。殿下には益々頭が上がらない。
「あら、あんたまだ生きてたの?」
美優さんが俺に気づいたらしく声をかけて来た。まあ、隣の部屋に用があるんだから気づいても仕方ないか。
「皆さんによくして頂いてますから」
あっそ。と興味がない返事をされる。
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美優の後ろのメイドがビクッとする。
「あんたには、関係ないでしょ?」
「関係なくないですよ。そんな格好で婚約者がいる方の部屋を訪ねるなんて品位を疑われますよ」
「なっ!あんたに品位とか言われたくないわよ!それにあんたもここにいるって事はライアス殿下の元に来たんでしょ?」
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「だからあんたには関係ないでしょ!!」
あ、殴られると思った瞬間横の扉が開いた。
「うるさいぞ。何を騒いでいる」
出て来たのは小さいアヒン殿下だ。
「アヒン殿下!すいません」
俺はすぐ様頭を下げた。
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美優さんは、頭を下げる事なく腕組みをして踏ん反り返っていた。小声で美優さんにも謝罪する様に促すが睨まれた。
「アヒン殿下、大変申し訳ありません。まだ愚弟の行儀がなっていないもので…」
この女、また俺のせいにしようとしてる。
「ほぉ?先程、三葉を叩こうとしていたのはその為か?」
「左様でございます。口で言っても聞かないので躾をしようとしていた所でした」
言っても聞かないのは、あんただろうと心の中で毒を吐く。
「異世界では一方的に怒鳴りつけて殴るのが躾の様だな?君の方が躾がなってない様に見えるけど?」
「なっ!」
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「それは…ら「王族に嘘をつけば虚偽罪で舌を引っこ抜かれるぞ?」
「っ!………許可はありません…ですが!こいつもですよね!?」
「三葉は、私が許可している。私の客人だ。関係ない君は部屋に戻りなさい。あ、1人で帰れない様ならこちらから護衛を付けようか?」
いつの間にいたのか巨漢の騎士達が美優の後ろに立っていた。
「この子を部屋まで護衛してくれ」
「はっ!畏まりました!」
騎士達は、胸に手を当て敬礼すると美優を抱えて階下へ降りて行った。
「殿下、ありがとうございました。それとうちの姉が色々とご無礼を」
「そんな話は良いから、部屋に入って?」
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