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1.異世界召喚
10.
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んぅ…あたたかい…
いつもよりも暖かくて心地の良いベッドに気分が良くてもう少し寝たい欲望に勝てそうにない。目の前の気持ちがいい物体を更に自分の方に手繰り寄せる。
む?何か硬いな…
昨日は確か天使ことアヒン殿下と一夜を共にしたはずと思いだした所で目をガッとかっぴらいた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああ」
思わず叫んでしまった。そこには見知らぬイケメンが裸で寝ていたからだ。
「どうされましたか!?」
スレーマンとジュリーが血相を変えて部屋に飛び込んできた。思わずジュリーに抱きつく。
「ジュリー!知らない人が!!」
「三葉様落ち着いて下さい…」
動揺している俺の肩をそっと包んでくれた。女性に抱きつく俺は大層情けない。が、許して欲しい。知らない人が裸で一緒に寝ていたのだから。
金髪の体つきが良いイケメンが目を覚めたらしい。むくりと起きてあくびをしている。
「おはよう、皆んな…どうしたの?」
「っ!殿下!!」
「うわ!いきなりどうしたんだい?スレーマン?」
スレーマンがイケメンを抱きしめた。ん?殿下って言った?この国の王子ってライアス殿下とアヒン殿下だけじゃないの?まだいるの?1人悩んでいるとスレーマンがジュリーに扉を閉め鍵をかける様に言った。
どうしたんだろう?スレーマンさん。ってか!アヒン殿下は!?
「あの…アヒン殿下はどちらに?」
「やだな、三葉私ならここだよ」
「えっ?」
「んっ?」
イケメン王子と俺は首を傾げる。
「アヒン殿下、お体が戻っております」
「えっ?…ほんとだ…」
スレーマンの言葉に布団を捲り上げ自身の体を見たイケメンが感動している。一瞬見えた朝立ちちんこがでけぇ。同じ男としてちょっと引いた。
「こちらを」
スレーマンが手鏡をイケメンに手渡した。
「呪いがとけた…のか?」
呪い?ってか、さっきスレーマンさんあのイケメンをアヒン殿下って言ってなかった?
「あのぉ…お取り込み中すいません。俺にもわかる様に説明してもらえませんか?」
「三葉、怖がらせてごめんね?取り敢えず朝食をとりながら話をしようか」
イケメンが俺に謝ってきた。そしてスレーマンとジュリーが手早く朝食と着替えの準備をしてくれそのままアヒン殿下の部屋で朝食をとる形となった。
「改めて私はアヒン ジ オモールだ。この国第一王子だよ」
「アヒン殿下と同じ名前…第一王子?」
「実は私はある呪いに掛かっていてね。成長を妨げる呪いと歳をとるにつれ体を蝕まれる呪いに掛かっていたんだ」
「つまり…昨日までの幼くて可愛い天使の殿下と今目の前にいる殿下は同一人物と言うことですか?」
「うんとは言いづらい部分もあるけどそうだね。昨日一緒に夜寝た幼い私と今の私は同一人物だよ」
そんな馬鹿な!そんな、ファンタジーな事ありえるのか!?あ、ここ異世界だったわ…
「殿下の本当のお年はおいくつなんですか?」
「今年18だよ。因みにライアスは、一つ下の17」
おう。俺より2つも上だった。そしてライアス殿下は義姉の美優と同い年だ。
「どうしていきなり大きく…」
「うん。私にも確証はないけど十中八九、三葉、君のおかげだろうね」
「俺?ですか…?」
いつもよりも暖かくて心地の良いベッドに気分が良くてもう少し寝たい欲望に勝てそうにない。目の前の気持ちがいい物体を更に自分の方に手繰り寄せる。
む?何か硬いな…
昨日は確か天使ことアヒン殿下と一夜を共にしたはずと思いだした所で目をガッとかっぴらいた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああ」
思わず叫んでしまった。そこには見知らぬイケメンが裸で寝ていたからだ。
「どうされましたか!?」
スレーマンとジュリーが血相を変えて部屋に飛び込んできた。思わずジュリーに抱きつく。
「ジュリー!知らない人が!!」
「三葉様落ち着いて下さい…」
動揺している俺の肩をそっと包んでくれた。女性に抱きつく俺は大層情けない。が、許して欲しい。知らない人が裸で一緒に寝ていたのだから。
金髪の体つきが良いイケメンが目を覚めたらしい。むくりと起きてあくびをしている。
「おはよう、皆んな…どうしたの?」
「っ!殿下!!」
「うわ!いきなりどうしたんだい?スレーマン?」
スレーマンがイケメンを抱きしめた。ん?殿下って言った?この国の王子ってライアス殿下とアヒン殿下だけじゃないの?まだいるの?1人悩んでいるとスレーマンがジュリーに扉を閉め鍵をかける様に言った。
どうしたんだろう?スレーマンさん。ってか!アヒン殿下は!?
「あの…アヒン殿下はどちらに?」
「やだな、三葉私ならここだよ」
「えっ?」
「んっ?」
イケメン王子と俺は首を傾げる。
「アヒン殿下、お体が戻っております」
「えっ?…ほんとだ…」
スレーマンの言葉に布団を捲り上げ自身の体を見たイケメンが感動している。一瞬見えた朝立ちちんこがでけぇ。同じ男としてちょっと引いた。
「こちらを」
スレーマンが手鏡をイケメンに手渡した。
「呪いがとけた…のか?」
呪い?ってか、さっきスレーマンさんあのイケメンをアヒン殿下って言ってなかった?
「あのぉ…お取り込み中すいません。俺にもわかる様に説明してもらえませんか?」
「三葉、怖がらせてごめんね?取り敢えず朝食をとりながら話をしようか」
イケメンが俺に謝ってきた。そしてスレーマンとジュリーが手早く朝食と着替えの準備をしてくれそのままアヒン殿下の部屋で朝食をとる形となった。
「改めて私はアヒン ジ オモールだ。この国第一王子だよ」
「アヒン殿下と同じ名前…第一王子?」
「実は私はある呪いに掛かっていてね。成長を妨げる呪いと歳をとるにつれ体を蝕まれる呪いに掛かっていたんだ」
「つまり…昨日までの幼くて可愛い天使の殿下と今目の前にいる殿下は同一人物と言うことですか?」
「うんとは言いづらい部分もあるけどそうだね。昨日一緒に夜寝た幼い私と今の私は同一人物だよ」
そんな馬鹿な!そんな、ファンタジーな事ありえるのか!?あ、ここ異世界だったわ…
「殿下の本当のお年はおいくつなんですか?」
「今年18だよ。因みにライアスは、一つ下の17」
おう。俺より2つも上だった。そしてライアス殿下は義姉の美優と同い年だ。
「どうしていきなり大きく…」
「うん。私にも確証はないけど十中八九、三葉、君のおかげだろうね」
「俺?ですか…?」
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