113 / 138
第四章 問題解決リアリティーショー
第113話 使えそうな種を探す実験②・【快楽製造こたつ】
しおりを挟む「このクルーカルはトルロス行き決定で」
「異議なシ」
全員で食したが、ボソボソとしていて苦みが強く、驚く程にマズかった。ネクロマリアで食べていた時の甘さなどは、どこにも感じない。
「餓死寸前でこれを目の前に出されても、一瞬だけ冷静になっちゃうレベルよネ」
「口の中の水分を全部持って行かれたよ」
「我は不幸を食べている気分だ」
「皆さん、表現が豊かですねぇ」
味もしかりだが、当初の目的である魔力も全く宿っていなかった。これでは意味が無い。クルーカルは失敗と、エスティは頭の中にメモをする。
続いて、エスティは別の小袋を取り出した。
「気を取り直して、次の実験に移りましょう」
「あぁ? 早くマジックをみせなさいヨ!」
「ミア、マイナス10ポイント」
「減点もあるんだ」
その小袋から取り出したのは、小砂利のような黒い種。
「鹿の糞? っぽいね。ムカゴ?」
「いえ、これはネクロマリアのお花です。別名『死の花』と呼ばれています」
「昔、エスが採取していたな。ゴニック草だ」
「流石ロゼ、正解です。ロゼに10ポイント」
ゴニック草の生える場所は、自然豊かな場所ではない。荒野や丘の上など風が強い場所の、栄養の無い地面に多く生育している。
『ゴニック草が生える場所は死んだ土地の証』という認識と、枯れる直前にしか花が咲かない事から、死の花という異名が付けられた。
「懐かしいな。あの頃はソロだったか」
「えぇ。ゴニック草の花はこの世界のヒマワリのように沢山の種子を作り、風で転がって生息域を広げるのです。もちろん、魔族のいない場所にも生えます」
「そしてその種は魔力を保有する、か」
「素晴らしい、ロゼに30ポイント!」
「この猫、博識すぎるワ」
その魔力量はごく僅かだ。だが魔力をずっと保有し続けるという種の特性から、魔法使いに一定の需要があった。凄くマズいが、いっぱい食べると魔力を回復してくれるのだ。
エスティはその種を一つだけ収納する。
「さて……先程までは根菜でしたが、師匠の資料によれば、こういった異質な植物の方が反応が良いとの事でした。そこで今回はやり方を変えます」
蓼科の魔力を集め始める。
「まず、ゴニック草に含まれているネクロマリアの魔力を蓼科の魔力に変えます。出来ました。更に先程と同じように、成長に必要な素材を入れます。出来ました」
「……何がなにやら、さっぱり分からぬ」
「結果を知らされるだけネ」
「時間を進めます……うわっ……キモい」
途端に、エスティの顔が歪む。
それを見た2人と1匹は理解した。
失敗だ。
「……ほらミアさん、お口を開けなきゃ」
「日向さん、言うようになったわネ?」
「いえ、キモいのは生え方だけです」
そう言って、エスティは空間からゴニック草の種をザーッと取り出し、両手で受けた。本来の種よりもかなり小さく、数も多い。
その一粒一粒に、収まりきらない程の大量の魔力が込められていた。むしろ、魔力がエスティの両手からトロトロと垂れだしていて不気味だ。
エスティがそれを笑顔でミアに差し出した。
「お誕生日おめでとうございます、ミア!」
「どう見てもヤバいやつじゃなイ」
「……んん!? ミアさん誕生日!?」
「あ、はいィ……」
急に日向の声のトーンが上がる。
ネクロマリアの日数の数え方では、今日がミアの産まれた日にあたる。エスティはムラカから祝ってやってくれと連絡を受けていた。
「そっかぁ! ミアさんお誕生日おめでとう!! 事前に知っていたらケーキを買って来てたのに!」
「いいのいいの。ありがとう、ハハッ……」
日向は純粋で、とても優しい。
しかしミアには、日向からのおめでとうの言葉が針のように突き刺さった。祝ってくれるのは嬉しいのに、その喜びが悲しみと同居している。
また歳を重ねてしまった。
ここ1年間の婚活失敗の思い出が、走馬灯のように蘇り始める。
「空が綺麗……エスティも綺麗……」
「急に老け込みましたね」
「触るなエス。30にもなるとゴフォッ!」
「29よ」
ミアはぷらーんと項垂れるロゼを持ち上げ、再び悲しげに空を見上げた。
「……まさか29歳まで処女とは。我ながら意味不明な人生を送ってる気がするワ」
「18歳なのでよくわかりませんね」
「私も17歳だしなぁ」
「…………あれ!? 日向、もしかして誕生日は終わっちゃったんですか!?」
「あはは……自分から言うのもなーと」
「駄目ですよ日向!! あぁ、一体いつ――」
エスティは悔しがり、日向にプレゼントとケーキの提案を始めた。日向は遠慮しながらも、嬉しそうに笑っている。
その光景は、29歳には眩しすぎた。
これが本来の若さか。
危ない、忘れかけていた。
悲しみを背負ったミアの足元に、空から鳥の糞がペチャッと落下した。
「鳥からのプレゼントだな」
「……血の涙が流れる所存ね」
「まぁ落ち着け。我からもプレゼントだ」
「えっ!?」
ロゼはミアに小さな封筒を渡した。
ミアが中身を取り出す。
「肩たたき券……」
「お前が気の毒でな」
「……ありがとうロゼ、何だかほっこりしたわ」
「私からも、ミアにプレゼントがあります」
「えっ!?」
◆ ◆ ◆
リビングに戻ると、いつもの炬燵の横にもう一つ小さめの炬燵が置かれていた。天板は無垢材で、炬燵布団も肌触りが良く、高級そうな刺繍が施されている。
「ミア専用の高級炬燵の魔道具です」
「まぁ! エスティありが……魔道具?」
「えぇ。その名も【快楽製造こたつ】」
「……」
エスティは天板を外し、炬燵布団をめくった。すると、複雑な魔法陣が現れた。
「この炬燵布団には解毒魔法が付与されています」
更に今度は、炬燵布団を一部裏返した。そこにも別の魔法陣が刻まれている。
「そして、こっちの敷布団には麻痺毒の魔法陣が書かれています。つまり、炬燵に入ると敷布団からは麻痺毒を受け、炬燵布団から解毒魔法を受ける……毒の苦しみと、解毒され続ける快楽を永遠に得る事が出来るのですよ!」
「……エスの発明の中でも、そこそこの酷さだ」
「誰が特すんのよこレ」
ミアは文句を言いながらも【快楽製造こたつ】に入った。
「お、布団の質は良いわね。まぁあ゛あ゛ぁ゛!? ……あぁあ~! あ゛あ゛ぁ゛?」
麻痺毒が始まり、解毒も始まった。ミアはビクビクッと苦しみながら、じわぁ~と回復を受けている。
この魔道具の動力は、炬燵に入った人物から自動的に吸い取る仕組みだ。ミアの魔力が空になるギリギリまで起動し続けるようになっている。
リビングに流れるジャズのコーラスのように、苦しみと喜びの声が響く。
「やば、最高だわこあ゛あ゛ぁ゛!」
「……ミアさんには申し訳ないけど、見てると自分の将来について考えちゃうね」
「まさか誕生日に麻痺毒で喘ぎ続けるとは、人生分からないものですね。お誕生日おめでとうございます、ミア・ノリス29歳独身」
「エス、悲しげに言うな」
◆ ◆ ◆
オリヴィエント、バックスの部屋。
街道沿いの国民の誘導は中盤に差し掛かった。そんな中、マチコデはルカン達の待つダークエルフの里に向かうべく、一時帰還して準備を整えていた。
今回の街道の大移動。
実際に移動したのは大した距離ではない。
エスティの爆弾の被害が及ばない程度だ。
それでも、魔族には何かしら情報が伝わってはいるだろう。怪しまれることは間違いない。事が動くのは、そう遠い未来ではないはずだ。
百戦錬磨のマチコデでも、この状況に緊張していた。一度は仲間だったエルフのリヨンにも出会うだろう。もちろん、敵として。
「そんな緊迫した状況ですが、殿下。エスティから新しい魔道具か届きました」
「……この流れ、久しぶりだなバックス」
「何か色々ありましたもんね」
バックスは相変わらずマイペースだ。エスティとは全然似ていないと本人は言い張るが、マチコデから見ると2人は本物の兄妹のように性格が似ていた。
「読み上げてくれ」
「『この【快楽製造こたつ】は、私の最高傑作です。忙しい毎日を過ごすあなたの疲れを忘れ去る事が可能でしょう。何も考えずに入ってみて下さい。詐欺ではありません』」
「詐欺だな」
「えぇ、間違いないでしょう」
目の前に置かれた【快楽製造こたつ】からは、ほんのりと魔力を感じる程度だ。今までとんでもない魔力の魔道具を送ってきたエスティからすると、逆に怪しい。
「『PS:良かれと思って作りました。兄弟子、いつもお疲れ様です』私ですか」
「ぐっ……! っふっふっふ……!」
「アメリアが既に笑いを堪えているが」
「ははは……これも仕事ですよ」
バックスは苦笑いをしながら、炬燵の中に入って行った。
「あ゛あ゛ぁ゛あ゛゛ぁ゛あぁあー!!!」
「あーーっはっはっは!! 最高!!!」
「アメリア……」
0
お気に入りに追加
179
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!
加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。
カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。
落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。
そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。
器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。
失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。
過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。
これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。
彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。
毎日15:10に1話ずつ更新です。
この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。

石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
うどん五段
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる