26 / 138
第一章 蓼科で生活環境をつくる魔女
第26話 ネクロマリアに顕現した女神
しおりを挟む「エス、種ってまさか――!」
「……えぇ。トウモロコシでしょうね」
「違う」
ロゼは驚きを隠せなかった。
エスティの称号にあった『種』。称号らしからぬ固有名詞がどう関係するかは分からないが、何か良からぬ事に巻き込まれているとは感じていた。
「それ以外に記載は無いのか?」
「はい。不穏な感じはしますが、この短文だけでは詳細は読み取れませんね」
ネクロマリアの人類が滅亡した。
そこで、神話は終わっている。
これが真実の歴史ならば、色々と疑問が沸き出てくる。なぜ滅亡したのにネクロマリアの人類は生き延びているのか。種とは何なのか。時空魔法とは一体、何にどうやって使ったのか。
ロゼには何も分からない。
そしてエスティは当事者にもかかわらず、既に集中力が途切れていた。ソファに寝転んでお笑い番組を見て笑っている。
「ふふ……ぶふっ!!」
ネクロマリアの滅亡がこのエスティと関係があるようには思えない。ましてや使命があるとは微塵も感じない。
エスティはソファで横になったまま、片足を背もたれに乗っけて、究極にだらしない格好になっている。
ロゼは心配だった。
「ふぁ……眠くなってきました」
「歯磨きして寝ろ。カレー味だったろう」
「むぅ、面倒くさい。全自動歯ブラシって無いですかね。歯をカバーするようにカポッとはめて磨いてくれる機械みたいな」
エスティは渋々立ち上がり、歯を磨きに行った。
マイペースなのは美点でもあるが欠点でもある。
使い魔の自分が背中を押すべきだ。
そう考えて、ロゼは提案した。
「――エス、一旦ネクロマリアに戻らないか?」
「お? どうしたんですか急に」
エスティが足を止めて振り返った。
ラクス王家の文献が真実とは限らない。だがロゼは、ネクロマリアの現状が新聞に記載されている内容だとも到底思えなかった。情報が足りないのだ。
だが、ネクロマリアとエスティの『種』の事が気になるからといって、それを理由にエスティが戻る決断を選ぶとは考えにくい。
ロゼは言葉を探し、エスティを誘導するための答えを捻り出す。
「……庵の《浮遊》機能、欲しくないか?」
「そりゃ欲しいです。いいんですか?」
「我はバックスと話がしたい。戻るついでに、エスはどこかのパーティに混ざってドラゴン一匹ぐらい討伐してもいいだろう」
「ふふ、中々の名案ですねロゼ! 藤宮探検隊を見てから、息抜きに冒険にでも行きたいと思っていたんですよね!」
あれはただの番組で、息抜きにドラゴンを倒すような冒険ではないはず。普段ならいちいちそうツッコんでいるロゼだが、気分の乗ってきたエスティに対してそんな野暮な事はしない。
「まぁ、蓼科に戻れる魔力の器に広がってからにはなるが」
「もう戻れますよ」
「――は?」
エスティはにいっと笑った。
「以前の6割ほどまで魔力の器が広がっています。明日の朝にでも行きましょう」
◆ ◆ ◆
そして翌朝。
笠島家に連絡だけ入れて、エスティは転移門の部屋へとやって来た。
冒険に向かうにしてはエスティは軽装だった。ローブは使い古したものだが、その下は格安のファストファッションで固められており、防御力は無い。お出かけ気分でお洒落をしている。
「はぁ、やーっとお酒が飲めますよ!」
「おいエス、目的を見失うなよ」
ロゼに嫌な思い出が蘇った。
全ては、エスティの飲酒から始まったのだ。
エスティは手をかざし、門が開く。
「行きましょう」
門を通り抜けると同時に、転移門が閉じた。時空魔法は空間に開くただのトンネルのようなものだ。入口が開くと同時に出口が開き、時間と空間の距離がゼロになる。
エスティが降り立ったのはバックスの研究室……ではなく、絢爛豪華などこかの書斎のようだ。エスティは背後で魔力によって悶絶していた兄弟子に声を掛けた。
「お久しぶりですね、兄弟子」
「ぐおおお! いきなりに出てこないでよ、妹弟子!」
そしてロゼはバックスの肩に、肉球をポンと置いた。
「苦労しているようだな、バックス」
「お互い様だよ、ロゼ」
一人と一匹は、遠い眼をして見つめ合っていた。
それを見たエスティは怪訝な顔をする。
「言いたい事があれば聞きますよ?」
「無い」
「無いよ。久しぶりだね妹弟子。何だか少し雰囲気が変わったかい?」
バックスの目には、エスティの美貌が更に磨かれている気がした。全身が淡く光っているようにも見える。
それに宝石のような左目。
美しいというよりも、強い違和感がある。
「兄弟子、見て下さいよこの服。お洒落だと思いません?」
「あぁ……そうだね。遊びにきたのかい?」
「はい、飲みに来ました」
「違う。いきなり目的を見失うな」
話が進まないと思ったロゼは、自らバックスに簡単な説明を始めた。
蓼科での現状について、今まで手紙に記していなかった事を掻い摘んで。
エスティは退屈そうに外を眺めていた。
「――と、バックス。すまないが、話が長くなりそうだ。時間は大丈夫か?」
「平気だよ。ここは僕の商会の一室だからね。滅多に人は来ないし」
「商会って……ここお城じゃないですか?」
さすがのエスティも、気が付いていた。
窓から見下ろした景色は、住み慣れたラクスの街並みだ。この高さの建物は、この国には王城以外に存在しない。
「【弁当箱】が大人気でね。王室御用達というやつになったんだよ」
「へぇー、王族が枝豆をパクパクと? その光景は見てみたいですね」
あれを食べる時、感情が消えて枝豆になる。
「はは……。それで妹弟子、急にどうしたんだい? まさかもう【弁当箱】を作り終えたとか?」
「ふふ、1つも作っていませんよ。ちょっと肩慣らしに大冒険に出ようかと」
大冒険。
その言葉で、バックスは固まった。
冷や汗をかき始める。
今日はマチコデが戻って来ない日だとは分かっている。だが、このトラブルメーカーと奇跡的に鉢合わせをしないとは限らない。
「……ロゼ、僕に本当の事を教えておくれ」
「残念ながら、冒険のために戻って来た」
「……」
「兄弟子、私は2日でドラゴンを倒したいんですよ。3日後にはネットの回線工事があるので、蓼科に戻らないと」
「……」
エスティは心底嬉しそうに話す。
バックスは目でロゼに訴えかけた。
なぜ説得しなかったのだ。
ロゼは目で返事をし、ニヤっと笑った。
お前も道連れニャ。
だが誰かが止めなければ、無鉄砲なエスティは本気でやってしまう。夕方にはロゼの目を盗んで馬車に乗り込み、ドラゴンの棲む渓谷に一人ででも向かう。バックスはエスティの習性を熟知していた。
「こほん! 妹弟子よ。今の君の家だけど、もう普通に入れるみたいだよ」
「ん……あぁ、忘れていました! そういえば布団とか蓼科に運びたかったんですよ。ふふ、さすがは兄弟子、久しぶりに家に帰りましょうかね」
「我はしばらくバックスと情報の摺り合わせをする。帰りは夜になるだろう。いいかエス、必ず家にいるんだぞ?」
「分かりました」
エスティはそう言ってローブのフードを被った。人目を引く容姿をしているため、普段から常にこうして気を配らなければならない。
以前はこれでも効果があった。だが今は、エスティの体から発せられた光がフードから漏れ出ている。バックスの目には、まるで光り輝く存在がローブで隠れているように見えた。
そして、ロゼも同じ事を感じていた。
……どうも不気味だ。
蓼科にいる時とは纏った雰囲気が違う。
「……エス、危ないからあまり出歩くなよ。今のお前は思っている以上に目立つ」
「ありがとうございます、ロゼ。でも心配しなくても大丈夫ですよ。まさか、どこぞの王子に出会うだなんて事もあり得ません。いくらなんでも私はそこまで不運じゃありませんよ、ふふ。まさか!」
そんな不穏な言葉を言い残して、エスティは部屋を出て行った。バックスは近くにいた兵士に説明し、エスティを城の外へと連れて行ってもらった。
バックスが部屋に戻ると、ロゼが静かに窓の外を見ていた。
「全く変わらないね、妹弟子は」
ロゼは振り返り、バックスを見る。
「僕は妹弟子が酔っ払って問題を起こして帰ってくるのに、金貨10枚を賭けるよ」
「悪い冗談はよしてくれ……エスは聡いのか天然なのか、どっちなのだ?」
「いつも傍にいる君が分からないなら、僕に理解できるはずが無い。それでロゼ、本当は何をしに帰って来たんだい?」
「ふむ……」
ロゼは少し項垂れ、そしてバックスを見上げた。
「――バックス。怒りはしない。隠している事を、全て話してもらおうか」
0
お気に入りに追加
179
あなたにおすすめの小説
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
天才ピアニストでヴァイオリニストの二刀流の俺が死んだと思ったら異世界に飛ばされたので,世界最高の音楽を異世界で奏でてみた結果
yuraaaaaaa
ファンタジー
国際ショパンコンクール日本人初優勝。若手ピアニストの頂点に立った斎藤奏。世界中でリサイタルに呼ばれ,ワールドツアーの移動中の飛行機で突如事故に遭い墜落し死亡した。はずだった。目覚めるとそこは知らない場所で知らない土地だった。夢なのか? 現実なのか? 右手には相棒のヴァイオリンケースとヴァイオリンが……
知らない生物に追いかけられ見たこともない人に助けられた。命の恩人達に俺はお礼として音楽を奏でた。この世界では俺が奏でる楽器も音楽も知らないようだった。俺の音楽に引き寄せられ現れたのは伝説の生物黒竜。俺は突然黒竜と契約を交わす事に。黒竜と行動を共にし,街へと到着する。
街のとある酒場の端っこになんと,ピアノを見つける。聞くと伝説の冒険者が残した遺物だという。俺はピアノの存在を知らない世界でピアノを演奏をする。久々に弾いたピアノの音に俺は魂が震えた。異世界✖クラシック音楽という異色の冒険物語が今始まる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この作品は,小説家になろう,カクヨムにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる