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第二章
12 ただの?すりこぎで、魔族さんは危機を回避したようです
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その夜、緊急呼び出しを受けたフルトはいつもの隠れ家に向かい、非常に見覚えのある泥酔っぷりの義弟バレクの姿を目の当たりにした。
「今度は何があった……」
年が変わってからというもの、こんな姿ばかり見ている気がする。
特異種の件があの後起こっていないため、警戒が薄れてきたのは否定しない。
それでも、町に行くにはまだ早いと理解をしてくれていたはずだ。
しかしこの泥酔っぷり、何か嫌なことがあった結果としか思えないのも事実。
「それを、見てくれぇ」
「ん? なんだこれ……?」
酒瓶と一緒に転がっていた、ガラス質の棒。
手に取ってみると軽く、魔力特有の質感がある。
どうやら魔力で形作られた物質のようだ。
「これがどうかしたのか?」
「俺んちの家宝。魔法陣削られてる。ただの魔力の塊にされてる」
義弟がずっと追いかけ続けていた家宝の正体を、フルトは知らなかった。
妹の嫁ぎ先だからといって相手方の家のことを深く知っているわけじゃないし、めでたい席だからと並べられることもなかったのだ。
今まで、大きさも形も材質も知らずにいた。
「ひでえよなぁ? あのまま使えばすごい優れた神聖発生装置だったのに。なんで、魔族の家宝なんか気に食わねえってだけで、うぅ」
落胆して酒浸りなのは哀れさを誘うが、だからといって慰めるわけにはいかないか。
「町まで取りに行ってきたのか? 許可は出していなかったはずだが」
「ま、町には行ってねえよ。森で優雅に野営ごっこしてるガキが持ってたんだよ」
「は? いくら人間が家宝の価値を知らないとしても、子供のおもちゃにするほどの愚か者の手に渡るとはさすがに……。超高純度の魔力結晶だぞ?」
「すりこぎ代わりにされてた」
一瞬、いや、十数秒に渡って、義弟の言葉の意味が理解できなかった。
言われてみれば、すりこぎに見えなくもない形状だ。
棍棒よりはそっちのが近い。
すごく手になじむ形状だし、使いやすそうな気がする。
だがさすがにありえないだろう。
「似て非なるもの、という、可能性は?」
「人間がこんなもの作れるはずねえだろっ? どんだけ魔力使うんだよっ?」
人間が作ろうとしたら、たぶん金貨が湯水のように使われる。
国家事業でそんな無駄をするはずないとなれば、大金持ちの道楽だ。
しかし、道楽としても現実的じゃない。
「家宝……。かほう……。うわああああぁー……ん……」
かけてやれる言葉が、見つからなかった。
完全に眠ってしまった義弟を布団に運んでやった後、散らかしっぱなしの酒瓶の片付けをしていたが、中断して外に出た。
隠れ家の近くに誰かの反応があったためだ。
「ひさしぶり、フルト君。僕のこと分かるかな」
扉の前にいたのは、見覚えのない姿だが懐かしい気配の子供。
容姿こそ可愛らしい獣人風の精霊だが、魔力の気配は尊敬していた人物のそれだ。
「ええ。長様ですね。そのお姿は転生ですか」
転生しても同質の魔力を保てるとは、さすが長様である。
闇と神聖の複合、それも闇は治癒特化なんて精霊でもそうはいない。
「ま、そんなところ。ここ、君の隠れ家かい?」
三角形の犬っぽい耳が、妙に可愛らしい。
しっぽもふわふわでやわらかそうだ。
「私と義理の弟が共同で使っております。……長様は今はどちらに」
「僕を悪の陰謀から解き放ってくれた恩人のところ」
悪の陰謀が何を指すのかは分からない。
だが、薄ら寒さはあった。
「長様は、本日はどのようなご用件で。まさか例の特異種と何か関係が?」
「いや、そんな大仰なものじゃないよ。ちょっとお金に困っているから、言い方は悪いけど、昔の知り合いに無心に来た」
昔の長様だったらあり得ない発言だが、それだけ困窮しているのだろう。
服は長様の一族の衣装ではなく、魔力伝導率ゼロに等しそうな濃い灰色で木綿か麻の簡素な服だ。
精霊に防寒性能は必要ないらしいが、見ていて寒々しいほどの薄着だった。
「返済は厳しいから、代わりにこれを渡すね」
見せられたのは、夜の闇の中でほのかに発光する、しかし光ならざる力を有する糸。
長様のかつての平均品質と比べれば粗悪品とさえ言えるが、一般職人基準であればかなり上質品だ。
機織りするには短いが、刺繍用には充分すぎる。
「長様。無心ではなく取引でよいのでは」
「全盛期ほどの質ではないし、この状態で売るのは御法度だったからね。だけど今の僕は機織りできる環境にないし、一族は……滅びただろう?」
感情を込めない淡々とした口調ではあったが、少しだけ震えていた。
十四年前の惨劇。
長様とその一族をなぜ人間が滅ぼそうとしたのかは分からないが、彼らを滅ぼすための作戦の過程でフルトの故郷も滅び去った。
長様の死は、破壊された故郷で妹の葬儀準備をする中で聞かされた。
「はい。存じております」
それ以上の言葉を続けると、どちらの傷口も広げる気がして、くっと黙り込む。
長様はそんなフルトの様子に気付いたのだろう、どこか悲しげに目を伏せただけで、自身の死後の情報を引き出そうとはしなかった。
フルトのことも尋ねないでくれた。
「職人としての僕はこれを商品とは言えないけど、お金は必要だからね。ぎりぎりの妥協点が、情けないけどこの形なんだ」
長様は真面目な人だし、わりと頑固な職人気質だ。
納得のいかない品質なのに金を取るのは相当に抵抗があることだろう。
「承りました。通貨は魔族と人間とどちらがよろしいですか。それとも換金用の品で?」
「人間側の通貨があるなら、そちらの方がいい。大銀貨一枚分、銅貨で持ってる?」
長様の恩人は人間なのかもしれない。
だが、深入りはやめておこうと決めた。
今夜は義弟の暴走だけで手一杯だ。
「……長様は、今は精霊のようですが、記憶はいつ頃お戻りに」
それでも、聞かずにいられないことはある。
惨劇には触れたくないが、それでも。
「去年の年末だよ。まだ前世の記憶が戻って一ヶ月くらいだね」
「では、最近の情勢はまだ把握し切れていないのでは?」
「そうだね。年末年始に何日か森の中をさまよって情報を集めたけど、把握できていないことの方が多い。でも、情報のすりあわせは後にしよう。お互いに事情を抱えているようだからね、長話は避けるべきだろう」
その気遣いがありがたい。
自然体でそうできる彼に憧れていたことも思い出す。
「フルト君、今度は――」
「おぉいー、にーいさーんーんんんー?」
長様の声を遮るように、酔っぱらいが登場した。
「なんだぁそのガキ? よっぱらい?」
「酔っぱらいはお前だ。何馬鹿なこと言ってる」
酒臭さを振りまく義弟の姿が目に入っただけで頭が痛い。
「あー、まいご、まいごーだぁ、そーそー、ぎゃははははは」
これはもういろんな意味でどうしようもない。
収拾がつかない。
「フルト君。いい年なんだから、友達は選んだ方がいいよ」
長様にまで心配されてしまった。
情けなさで泣きそうになった。
「こいつが義理の弟です。亡き妹の夫」
「……奥さんが亡くなって酒浸りになったのか」
いつもこうではないのだが、この姿が初対面で説得力などあろうはずもない。
「にーぃーさぁーんっ。飲もうぜ、おれのぉかほうのぉとむらぁいぃざけぇえぇえぇー」
「すみません、長様。しばらくは毎晩ここにいると思いますので、またあとで」
「う、うん。……おやすみ」
子供の姿をした長様を見送っていくべきか少し迷ったが、人の首に腕を回しつつ頭をべしべし叩いてくる酔っぱらいのおかげで、そんな選択肢は選びようがなかった。
義弟が持ち帰ったのは家宝ではなく本当にただの魔力製すりこぎだったと知るのは、翌晩のことである。
が、諸事情から、フルトと長様は真相を隠しておくことにしたのだった。
「今度は何があった……」
年が変わってからというもの、こんな姿ばかり見ている気がする。
特異種の件があの後起こっていないため、警戒が薄れてきたのは否定しない。
それでも、町に行くにはまだ早いと理解をしてくれていたはずだ。
しかしこの泥酔っぷり、何か嫌なことがあった結果としか思えないのも事実。
「それを、見てくれぇ」
「ん? なんだこれ……?」
酒瓶と一緒に転がっていた、ガラス質の棒。
手に取ってみると軽く、魔力特有の質感がある。
どうやら魔力で形作られた物質のようだ。
「これがどうかしたのか?」
「俺んちの家宝。魔法陣削られてる。ただの魔力の塊にされてる」
義弟がずっと追いかけ続けていた家宝の正体を、フルトは知らなかった。
妹の嫁ぎ先だからといって相手方の家のことを深く知っているわけじゃないし、めでたい席だからと並べられることもなかったのだ。
今まで、大きさも形も材質も知らずにいた。
「ひでえよなぁ? あのまま使えばすごい優れた神聖発生装置だったのに。なんで、魔族の家宝なんか気に食わねえってだけで、うぅ」
落胆して酒浸りなのは哀れさを誘うが、だからといって慰めるわけにはいかないか。
「町まで取りに行ってきたのか? 許可は出していなかったはずだが」
「ま、町には行ってねえよ。森で優雅に野営ごっこしてるガキが持ってたんだよ」
「は? いくら人間が家宝の価値を知らないとしても、子供のおもちゃにするほどの愚か者の手に渡るとはさすがに……。超高純度の魔力結晶だぞ?」
「すりこぎ代わりにされてた」
一瞬、いや、十数秒に渡って、義弟の言葉の意味が理解できなかった。
言われてみれば、すりこぎに見えなくもない形状だ。
棍棒よりはそっちのが近い。
すごく手になじむ形状だし、使いやすそうな気がする。
だがさすがにありえないだろう。
「似て非なるもの、という、可能性は?」
「人間がこんなもの作れるはずねえだろっ? どんだけ魔力使うんだよっ?」
人間が作ろうとしたら、たぶん金貨が湯水のように使われる。
国家事業でそんな無駄をするはずないとなれば、大金持ちの道楽だ。
しかし、道楽としても現実的じゃない。
「家宝……。かほう……。うわああああぁー……ん……」
かけてやれる言葉が、見つからなかった。
完全に眠ってしまった義弟を布団に運んでやった後、散らかしっぱなしの酒瓶の片付けをしていたが、中断して外に出た。
隠れ家の近くに誰かの反応があったためだ。
「ひさしぶり、フルト君。僕のこと分かるかな」
扉の前にいたのは、見覚えのない姿だが懐かしい気配の子供。
容姿こそ可愛らしい獣人風の精霊だが、魔力の気配は尊敬していた人物のそれだ。
「ええ。長様ですね。そのお姿は転生ですか」
転生しても同質の魔力を保てるとは、さすが長様である。
闇と神聖の複合、それも闇は治癒特化なんて精霊でもそうはいない。
「ま、そんなところ。ここ、君の隠れ家かい?」
三角形の犬っぽい耳が、妙に可愛らしい。
しっぽもふわふわでやわらかそうだ。
「私と義理の弟が共同で使っております。……長様は今はどちらに」
「僕を悪の陰謀から解き放ってくれた恩人のところ」
悪の陰謀が何を指すのかは分からない。
だが、薄ら寒さはあった。
「長様は、本日はどのようなご用件で。まさか例の特異種と何か関係が?」
「いや、そんな大仰なものじゃないよ。ちょっとお金に困っているから、言い方は悪いけど、昔の知り合いに無心に来た」
昔の長様だったらあり得ない発言だが、それだけ困窮しているのだろう。
服は長様の一族の衣装ではなく、魔力伝導率ゼロに等しそうな濃い灰色で木綿か麻の簡素な服だ。
精霊に防寒性能は必要ないらしいが、見ていて寒々しいほどの薄着だった。
「返済は厳しいから、代わりにこれを渡すね」
見せられたのは、夜の闇の中でほのかに発光する、しかし光ならざる力を有する糸。
長様のかつての平均品質と比べれば粗悪品とさえ言えるが、一般職人基準であればかなり上質品だ。
機織りするには短いが、刺繍用には充分すぎる。
「長様。無心ではなく取引でよいのでは」
「全盛期ほどの質ではないし、この状態で売るのは御法度だったからね。だけど今の僕は機織りできる環境にないし、一族は……滅びただろう?」
感情を込めない淡々とした口調ではあったが、少しだけ震えていた。
十四年前の惨劇。
長様とその一族をなぜ人間が滅ぼそうとしたのかは分からないが、彼らを滅ぼすための作戦の過程でフルトの故郷も滅び去った。
長様の死は、破壊された故郷で妹の葬儀準備をする中で聞かされた。
「はい。存じております」
それ以上の言葉を続けると、どちらの傷口も広げる気がして、くっと黙り込む。
長様はそんなフルトの様子に気付いたのだろう、どこか悲しげに目を伏せただけで、自身の死後の情報を引き出そうとはしなかった。
フルトのことも尋ねないでくれた。
「職人としての僕はこれを商品とは言えないけど、お金は必要だからね。ぎりぎりの妥協点が、情けないけどこの形なんだ」
長様は真面目な人だし、わりと頑固な職人気質だ。
納得のいかない品質なのに金を取るのは相当に抵抗があることだろう。
「承りました。通貨は魔族と人間とどちらがよろしいですか。それとも換金用の品で?」
「人間側の通貨があるなら、そちらの方がいい。大銀貨一枚分、銅貨で持ってる?」
長様の恩人は人間なのかもしれない。
だが、深入りはやめておこうと決めた。
今夜は義弟の暴走だけで手一杯だ。
「……長様は、今は精霊のようですが、記憶はいつ頃お戻りに」
それでも、聞かずにいられないことはある。
惨劇には触れたくないが、それでも。
「去年の年末だよ。まだ前世の記憶が戻って一ヶ月くらいだね」
「では、最近の情勢はまだ把握し切れていないのでは?」
「そうだね。年末年始に何日か森の中をさまよって情報を集めたけど、把握できていないことの方が多い。でも、情報のすりあわせは後にしよう。お互いに事情を抱えているようだからね、長話は避けるべきだろう」
その気遣いがありがたい。
自然体でそうできる彼に憧れていたことも思い出す。
「フルト君、今度は――」
「おぉいー、にーいさーんーんんんー?」
長様の声を遮るように、酔っぱらいが登場した。
「なんだぁそのガキ? よっぱらい?」
「酔っぱらいはお前だ。何馬鹿なこと言ってる」
酒臭さを振りまく義弟の姿が目に入っただけで頭が痛い。
「あー、まいご、まいごーだぁ、そーそー、ぎゃははははは」
これはもういろんな意味でどうしようもない。
収拾がつかない。
「フルト君。いい年なんだから、友達は選んだ方がいいよ」
長様にまで心配されてしまった。
情けなさで泣きそうになった。
「こいつが義理の弟です。亡き妹の夫」
「……奥さんが亡くなって酒浸りになったのか」
いつもこうではないのだが、この姿が初対面で説得力などあろうはずもない。
「にーぃーさぁーんっ。飲もうぜ、おれのぉかほうのぉとむらぁいぃざけぇえぇえぇー」
「すみません、長様。しばらくは毎晩ここにいると思いますので、またあとで」
「う、うん。……おやすみ」
子供の姿をした長様を見送っていくべきか少し迷ったが、人の首に腕を回しつつ頭をべしべし叩いてくる酔っぱらいのおかげで、そんな選択肢は選びようがなかった。
義弟が持ち帰ったのは家宝ではなく本当にただの魔力製すりこぎだったと知るのは、翌晩のことである。
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