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19章 闘い
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時間が経つに連れて、怪我人は増えていく。
光の魔法は癒しの魔法と言っても、万能ではない。
それどころか、骨折や欠損などはどれだけ魔力を注いでも治らない。
そして、魔力量も有限である。そのため、酷い怪我のみに癒しの魔法は使われる。
もちろん、完全回復は有り得ない。
命を繋ぐためだけに、光の魔法を使い、あとは医師による治療を受けるのだ。
その結果、塔の中には前線に復帰できない隊士達が増えていった。
一方で、光の討伐隊にも疲れが見えてくる。
光の討伐隊は人数が多くはない。
もともと、光の魔法使いの数が少ないからだ。
加護を付与する人数も、隊士二人から三人を受け持つ。
その上で治療にも魔法を使うのだから、魔力がいくらあっても足りない。
森の中に入れないが討伐ワッペンをつけている近衛や兵士は怪我の手当てを手伝うが、彼らに治癒の魔法が使えるわけもなく、疲弊するのは光の討伐隊ばかりだ。
ある程度の時間が経つと、休憩を取っている光の討伐隊員が増えてきた。
光の討伐隊は塔の中にいるため、外の様子がはっきりわからないので、わたしは怪我人の手当をしながら、その人に外の状況を聞いていた。
「魔獣が多すぎて前に進むのが思うようにできない!」
「ルーク隊長が先頭に立ち剣をふるっている」
「森の奥に進むに連れて、魔獣も強くなっていくんだ……」
「オレはまだ光の加護が切れていないんだ! 早く前線に戻って隊長をお助けせねば!」
とても、苦しい戦いであろうことは怪我をした隊士たちの言葉を聞けばわかる。
わたしは、隊士の足に添え木をして包帯を巻いていた。
「どうして添え木をするんだ? そんなものがあったら、前線に復帰した時に邪魔になる」
隊士の抗議の目を見ないようにして、わたしは作業を続けた。
「先ほど、光の討伐隊の医師に見てもらったじゃないですか。これは、複雑骨折をしていて、光の魔法では治りません」
わたしの言葉に苛立って、隊士は拳を床にぶつけた。
だんっ! とすごい音がしたが、ざわついている周りはそれに気付くことはなかった。
「隊長は、お一人で戦われているのに……!」
「ル、隊長様はひとりではないじゃないですか。副隊長様も居られるし、あなた方隊士の方も一緒に戦っているじゃないですか」
「あの人はお一人で全部を背負われているんだ。オレ達平民の隊士が訓練で王族と会う。その時に、王族から何を言われてもオレ達をかばい、矢面に立ち、英雄という責務を全うしようとしている。オレ達は、国王や王太子のためでなく、あの人のために怪我をしても、死にそうになっても前線に復帰したいと願うんだ。それなのに、この足はもう使えないと言うのかっ!」
悔しそうに、本当に悔しそうに涙を流す隊士を見て、わたしは包帯を巻く手を止めた。
添え木を取り払い、そっと足に触れて魔力を流す。
「あんた……」
隊士はわたしの顔を覗き見る。
「……ナイショですよ?」
本当は、わたしの魔力はルーク様のために取っておかなければならない。
わたしでなくても、もうみんな魔力の限界が近い。節約しなければならないのだ。
でも、ルーク様のために涙を流してくれたこの人をそのままにはしておけなかった。
大丈夫。
ゆっくりしていれば、少しは回復するはずだから。
手当をしたフリをして、さりげなく控室で休もう。
そう思って立ち上がった時、勢いよく塔の扉が開けられた。
ばんっ! とすごい音に、みんなの視線が入り口に集中する。
そこには、怪我人を肩に抱えたお兄様が居た。
「光の隊員! 魔力が強い者を二人寄越してくれ! 一人はこの大怪我をした隊員の治療に当たってくれ。もう一人は、悪いがオレと一緒に森に来て欲しい!」
怪我人を介抱すべく、救護隊員がお兄様のところに集まっていく。
そこには、ワッペンをつけた衛生兵だけが集まり、光の隊員は誰も行くことができなかった。
すでに、魔力の枯渇が始まっていたからだ。
騒ぎを聞きつけ、奥からミルテ様が現れる。
「ミラー卿、どうされたのですか」
そう問いかけるミルテ様に、お兄様は視線も上げずに怪我人を寝かせることを優先して口だけをミルテ様の問いに向けた。
「いよいよ森の中心部分に差し掛かったところで、犬型ではない魔獣が現れた。熊のように大きいそれが、襲いかかってきた時にこの隊員が爪で引き裂かれ、駆けつけたオレとルーク様が応戦したが、オレがこいつを連れて逃げる時に、ルーク様も魔獣の爪で怪我をしているのが見えたんだ。この隊員の傷は深い。誰か、まだ魔力が残っているものを治療に当たらせてくれ。そして、ルーク様にも光の魔法が必要と思われる。光の隊員は討伐現場には行かない約束にはなっているが、誰か同行して欲しい」
お兄様は怪我人をそっと寝かせると、立ち上がってミルテ様の顔を見た。
「今、一番魔力があるのは私です。すでに他の者の光の魔力は残り少ないです。ですが、私が森に行ってしまうとこの隊士の治療が……」
ミルテ様は困ったように、顔を二階へと続く階段に向けた。
ローゼリア様は、全く魔力を使っていないから、万全の体制のはず。
本来ならば、森に行くのはローゼリア様のはずだ。
この騒ぎでも上階から降りて来ない、ルーク様の婚約者の登場を、ミルテ様は期待しているのだろうか。
その視界に入るように、わたしは足を進めた。
「わたしが森に行きます」
光の魔法は癒しの魔法と言っても、万能ではない。
それどころか、骨折や欠損などはどれだけ魔力を注いでも治らない。
そして、魔力量も有限である。そのため、酷い怪我のみに癒しの魔法は使われる。
もちろん、完全回復は有り得ない。
命を繋ぐためだけに、光の魔法を使い、あとは医師による治療を受けるのだ。
その結果、塔の中には前線に復帰できない隊士達が増えていった。
一方で、光の討伐隊にも疲れが見えてくる。
光の討伐隊は人数が多くはない。
もともと、光の魔法使いの数が少ないからだ。
加護を付与する人数も、隊士二人から三人を受け持つ。
その上で治療にも魔法を使うのだから、魔力がいくらあっても足りない。
森の中に入れないが討伐ワッペンをつけている近衛や兵士は怪我の手当てを手伝うが、彼らに治癒の魔法が使えるわけもなく、疲弊するのは光の討伐隊ばかりだ。
ある程度の時間が経つと、休憩を取っている光の討伐隊員が増えてきた。
光の討伐隊は塔の中にいるため、外の様子がはっきりわからないので、わたしは怪我人の手当をしながら、その人に外の状況を聞いていた。
「魔獣が多すぎて前に進むのが思うようにできない!」
「ルーク隊長が先頭に立ち剣をふるっている」
「森の奥に進むに連れて、魔獣も強くなっていくんだ……」
「オレはまだ光の加護が切れていないんだ! 早く前線に戻って隊長をお助けせねば!」
とても、苦しい戦いであろうことは怪我をした隊士たちの言葉を聞けばわかる。
わたしは、隊士の足に添え木をして包帯を巻いていた。
「どうして添え木をするんだ? そんなものがあったら、前線に復帰した時に邪魔になる」
隊士の抗議の目を見ないようにして、わたしは作業を続けた。
「先ほど、光の討伐隊の医師に見てもらったじゃないですか。これは、複雑骨折をしていて、光の魔法では治りません」
わたしの言葉に苛立って、隊士は拳を床にぶつけた。
だんっ! とすごい音がしたが、ざわついている周りはそれに気付くことはなかった。
「隊長は、お一人で戦われているのに……!」
「ル、隊長様はひとりではないじゃないですか。副隊長様も居られるし、あなた方隊士の方も一緒に戦っているじゃないですか」
「あの人はお一人で全部を背負われているんだ。オレ達平民の隊士が訓練で王族と会う。その時に、王族から何を言われてもオレ達をかばい、矢面に立ち、英雄という責務を全うしようとしている。オレ達は、国王や王太子のためでなく、あの人のために怪我をしても、死にそうになっても前線に復帰したいと願うんだ。それなのに、この足はもう使えないと言うのかっ!」
悔しそうに、本当に悔しそうに涙を流す隊士を見て、わたしは包帯を巻く手を止めた。
添え木を取り払い、そっと足に触れて魔力を流す。
「あんた……」
隊士はわたしの顔を覗き見る。
「……ナイショですよ?」
本当は、わたしの魔力はルーク様のために取っておかなければならない。
わたしでなくても、もうみんな魔力の限界が近い。節約しなければならないのだ。
でも、ルーク様のために涙を流してくれたこの人をそのままにはしておけなかった。
大丈夫。
ゆっくりしていれば、少しは回復するはずだから。
手当をしたフリをして、さりげなく控室で休もう。
そう思って立ち上がった時、勢いよく塔の扉が開けられた。
ばんっ! とすごい音に、みんなの視線が入り口に集中する。
そこには、怪我人を肩に抱えたお兄様が居た。
「光の隊員! 魔力が強い者を二人寄越してくれ! 一人はこの大怪我をした隊員の治療に当たってくれ。もう一人は、悪いがオレと一緒に森に来て欲しい!」
怪我人を介抱すべく、救護隊員がお兄様のところに集まっていく。
そこには、ワッペンをつけた衛生兵だけが集まり、光の隊員は誰も行くことができなかった。
すでに、魔力の枯渇が始まっていたからだ。
騒ぎを聞きつけ、奥からミルテ様が現れる。
「ミラー卿、どうされたのですか」
そう問いかけるミルテ様に、お兄様は視線も上げずに怪我人を寝かせることを優先して口だけをミルテ様の問いに向けた。
「いよいよ森の中心部分に差し掛かったところで、犬型ではない魔獣が現れた。熊のように大きいそれが、襲いかかってきた時にこの隊員が爪で引き裂かれ、駆けつけたオレとルーク様が応戦したが、オレがこいつを連れて逃げる時に、ルーク様も魔獣の爪で怪我をしているのが見えたんだ。この隊員の傷は深い。誰か、まだ魔力が残っているものを治療に当たらせてくれ。そして、ルーク様にも光の魔法が必要と思われる。光の隊員は討伐現場には行かない約束にはなっているが、誰か同行して欲しい」
お兄様は怪我人をそっと寝かせると、立ち上がってミルテ様の顔を見た。
「今、一番魔力があるのは私です。すでに他の者の光の魔力は残り少ないです。ですが、私が森に行ってしまうとこの隊士の治療が……」
ミルテ様は困ったように、顔を二階へと続く階段に向けた。
ローゼリア様は、全く魔力を使っていないから、万全の体制のはず。
本来ならば、森に行くのはローゼリア様のはずだ。
この騒ぎでも上階から降りて来ない、ルーク様の婚約者の登場を、ミルテ様は期待しているのだろうか。
その視界に入るように、わたしは足を進めた。
「わたしが森に行きます」
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