116 / 255
12章 とまどい
5
しおりを挟む
「アロン様。風属性のわたしが光魔法を使えるだなんて、おかしいと思いませんか? 使える訳がないんですよ。だから、これはきっと、陽当たりの加減とか、肥料の配分とか、そういったものでできた偶然です」
わたしは心の動揺を見せないように、淡々と話す。
アロン様は怪訝そうな顔をしているけど、慎重に木を隣と見比べている。
「……そうか。悪かった。邪魔したな」
そう言うアロン様の表情からは、何も読み取ることは出来ない。
「では、お昼休みも終わるので、仕事に戻りますね」
「ああ」
その場から逃げ去るように、わたしはお邸の中に戻ったのだった。
夜、ルーク様がお邸にお帰りになった。
疲れ切った顔で、わたしに外套を渡すと、すぐにお部屋に入られた。
お仕事で何かあったんだろうか……。
わたしは慌てて後を追い、ノックしてからルーク様のお部屋に入る。
「ルーク様、今日のお夕食はいかがいたしますか?」
近付くと、ルーク様は着ていた隊服を脱いでわたしにポンポン渡していく。
「ん、軽くしてもらえるか? あと、ブランデーもつけてくれ」
「えっ、またお飲みになるんですか?」
隊服にブラシを掛けながらわたしがそう言うと、ルーク様は嫌そうな顔をする。
「何か文句でもあるのか」
「いえ、文句はないですけど……」
二日酔いって、学習されない痛みなのね。
わたしはサッサと隊服をしまうと、急いで厨房に向かった。
厨房ではサリーさんがワゴンに食事を乗せているところだった。
「サリーさん、ルーク様はお食事を軽くされて、その後はお酒を召し上がるそうです」
サリーさんは紅茶のセットを手にしていたが、それを棚に戻した。
「まあ、では冷たいお水を用意するわね。ニーナ、今度はあまり濃く作ってはダメよ」
「はい。承知しています!」
ワゴンに乗るメイン一品とスープなどを外し、その代わりにブランデーの瓶とお水と氷を乗せて、わたしはルーク様のお部屋に向かった。
「ルーク様、お食事お持ちしました」
着替えを済ませたルーク様は、文机から立ち上がりダイニングテーブルまでやってくる。
「お酒はもうお作りしますか?」
「ああ、頼む」
わたしは水割りを作ってルーク様にお出しする。
すると、ルーク様は一気にそれを煽った。
「ル、ルーク様! 一気に飲んでは酔いがまわりますよ。何か胃に入れてからにしてください。胃もいきなりアルコールが入ってきたらびっくりして傷みます」
ルーク様はチロリとわたしを見ると、「まったく。……になってもうるさいな」と笑った。
「え? なんて言いました?」
わたしの耳にはまったく、の後の言葉が聞こえなかったのだ。
「いや、なんでもない。ニーナ、少しそこに座れ。今日は飲むから長くかかる。立ちっぱなしもなんだから、今日は座っていていいぞ」
ルーク様はわたしに椅子をすすめてくださるけど、わたしは使用人として座って給仕をするわけにもいかず、遠慮させていただいた。
「疲れたらいつでも座っていいぞ。ところで、二杯目がまだ来ないが?」
「ルーク様が何か固形物を召し上がるまでは作りません!」
わたしがブランデーの瓶を後ろ手に隠すと、ルーク様は渋々サラダに手をつけた。
そこはサラダじゃなくて肉食べるところでしょう!
昼間動いているルーク様には、お肉を召し上がってもらいたい。
サラダが食べ終わったら、次は肉を食べさせよう。
わたしはまた水割りを作る。
心持ち、さっきより薄くする。
そっと、ルーク様にグラスを渡すと、ルーク様は一口飲んで顔を顰めた。
「薄い……」
あ、バレた。
そのままグラスをわたしに突き返すので、仕方なくわたしはブランデーを足した。
「ニーナ、そもそもオレはブランデーは水で割って欲しくない。香りも楽しむものだから、大きめの氷だけ入れてくれればいい」
「また二日酔いになりますよ?」
「ならない」
「そーですか」
そう言われて作り直したけど、大きめの氷の後に、こっそり水も足しといた。
さっきよりも、だいぶ色の濃くなったグラスを見て、ルーク様は満足げに口を付ける。
飲み干して次を要求してくるので、お肉を食べたら作りますと言って、お肉も食べさせた!えへん。
後はソファで飲むとおっしゃられるので、ソファの方のテーブルにグラスとツマミ用に持ってきたクラッカーを並べる。
四杯目を半分飲んだ頃には、もうすっかりルーク様は酔っていらっしゃった。
いつもきちんとしているルーク様らしくなく、ソファにその身を預けている。
「ルーク様、そろそろベッドに入られた方が良いのではありませんか?」
わたしは、ルーク様の手にあったグラスを取り上げてテーブルに戻した。
ルーク様のお手を引き、ソファから起き上がらせようとするけど、わたしの力じゃルーク様を起き上がらせることはできない。
うーん。
フランクさん呼ぼうかな。それとも、他の従僕さんにお願いしようかな。
そんなことを考えていたら、ルーク様が突然わたしの手を引いた。
「うわっ!」
当然のことながら、わたしはルーク様にのしかかる形でソファに倒れ込んだ。
「もぉ~、何するんですか」
わたしが起きあがろうとすると、ルーク様はわたしの腰に手を回す。
「あのー、ルーク様。これではルーク様の上から退くことができません」
腰に手を回されているので、上半身だけ身を起こすと、ルーク様はわたしの顔をじっと覗き込む。
わたしは、ルーク様の森のように深く澄んでいる緑色の瞳に、吸い込まれそうな錯覚に陥った。
わたしは心の動揺を見せないように、淡々と話す。
アロン様は怪訝そうな顔をしているけど、慎重に木を隣と見比べている。
「……そうか。悪かった。邪魔したな」
そう言うアロン様の表情からは、何も読み取ることは出来ない。
「では、お昼休みも終わるので、仕事に戻りますね」
「ああ」
その場から逃げ去るように、わたしはお邸の中に戻ったのだった。
夜、ルーク様がお邸にお帰りになった。
疲れ切った顔で、わたしに外套を渡すと、すぐにお部屋に入られた。
お仕事で何かあったんだろうか……。
わたしは慌てて後を追い、ノックしてからルーク様のお部屋に入る。
「ルーク様、今日のお夕食はいかがいたしますか?」
近付くと、ルーク様は着ていた隊服を脱いでわたしにポンポン渡していく。
「ん、軽くしてもらえるか? あと、ブランデーもつけてくれ」
「えっ、またお飲みになるんですか?」
隊服にブラシを掛けながらわたしがそう言うと、ルーク様は嫌そうな顔をする。
「何か文句でもあるのか」
「いえ、文句はないですけど……」
二日酔いって、学習されない痛みなのね。
わたしはサッサと隊服をしまうと、急いで厨房に向かった。
厨房ではサリーさんがワゴンに食事を乗せているところだった。
「サリーさん、ルーク様はお食事を軽くされて、その後はお酒を召し上がるそうです」
サリーさんは紅茶のセットを手にしていたが、それを棚に戻した。
「まあ、では冷たいお水を用意するわね。ニーナ、今度はあまり濃く作ってはダメよ」
「はい。承知しています!」
ワゴンに乗るメイン一品とスープなどを外し、その代わりにブランデーの瓶とお水と氷を乗せて、わたしはルーク様のお部屋に向かった。
「ルーク様、お食事お持ちしました」
着替えを済ませたルーク様は、文机から立ち上がりダイニングテーブルまでやってくる。
「お酒はもうお作りしますか?」
「ああ、頼む」
わたしは水割りを作ってルーク様にお出しする。
すると、ルーク様は一気にそれを煽った。
「ル、ルーク様! 一気に飲んでは酔いがまわりますよ。何か胃に入れてからにしてください。胃もいきなりアルコールが入ってきたらびっくりして傷みます」
ルーク様はチロリとわたしを見ると、「まったく。……になってもうるさいな」と笑った。
「え? なんて言いました?」
わたしの耳にはまったく、の後の言葉が聞こえなかったのだ。
「いや、なんでもない。ニーナ、少しそこに座れ。今日は飲むから長くかかる。立ちっぱなしもなんだから、今日は座っていていいぞ」
ルーク様はわたしに椅子をすすめてくださるけど、わたしは使用人として座って給仕をするわけにもいかず、遠慮させていただいた。
「疲れたらいつでも座っていいぞ。ところで、二杯目がまだ来ないが?」
「ルーク様が何か固形物を召し上がるまでは作りません!」
わたしがブランデーの瓶を後ろ手に隠すと、ルーク様は渋々サラダに手をつけた。
そこはサラダじゃなくて肉食べるところでしょう!
昼間動いているルーク様には、お肉を召し上がってもらいたい。
サラダが食べ終わったら、次は肉を食べさせよう。
わたしはまた水割りを作る。
心持ち、さっきより薄くする。
そっと、ルーク様にグラスを渡すと、ルーク様は一口飲んで顔を顰めた。
「薄い……」
あ、バレた。
そのままグラスをわたしに突き返すので、仕方なくわたしはブランデーを足した。
「ニーナ、そもそもオレはブランデーは水で割って欲しくない。香りも楽しむものだから、大きめの氷だけ入れてくれればいい」
「また二日酔いになりますよ?」
「ならない」
「そーですか」
そう言われて作り直したけど、大きめの氷の後に、こっそり水も足しといた。
さっきよりも、だいぶ色の濃くなったグラスを見て、ルーク様は満足げに口を付ける。
飲み干して次を要求してくるので、お肉を食べたら作りますと言って、お肉も食べさせた!えへん。
後はソファで飲むとおっしゃられるので、ソファの方のテーブルにグラスとツマミ用に持ってきたクラッカーを並べる。
四杯目を半分飲んだ頃には、もうすっかりルーク様は酔っていらっしゃった。
いつもきちんとしているルーク様らしくなく、ソファにその身を預けている。
「ルーク様、そろそろベッドに入られた方が良いのではありませんか?」
わたしは、ルーク様の手にあったグラスを取り上げてテーブルに戻した。
ルーク様のお手を引き、ソファから起き上がらせようとするけど、わたしの力じゃルーク様を起き上がらせることはできない。
うーん。
フランクさん呼ぼうかな。それとも、他の従僕さんにお願いしようかな。
そんなことを考えていたら、ルーク様が突然わたしの手を引いた。
「うわっ!」
当然のことながら、わたしはルーク様にのしかかる形でソファに倒れ込んだ。
「もぉ~、何するんですか」
わたしが起きあがろうとすると、ルーク様はわたしの腰に手を回す。
「あのー、ルーク様。これではルーク様の上から退くことができません」
腰に手を回されているので、上半身だけ身を起こすと、ルーク様はわたしの顔をじっと覗き込む。
わたしは、ルーク様の森のように深く澄んでいる緑色の瞳に、吸い込まれそうな錯覚に陥った。
4
お気に入りに追加
268
あなたにおすすめの小説

【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する
みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。

公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる