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ヒロインに転生しました。
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んー、売人の人とかの話を聞きながら探してるのに中々この人だ!って思える人が見つからない。
歩き疲れて屋台で売ってたイカ焼きを齧りながらため息をつく
横ではタコ焼きと格闘するシリウス
どうやらシリウスは猫舌のようだ。
熱くて食べられないらしくタコ焼きを睨みつけている。
「さぁ!今回の目玉商品だよ!珍しい白髪赤目!
魔法も使えるし教養まであるときた!!まだ幼いが一度見たら全部記憶する能力も持ってるよ!
まずは1万ガロンから!!」
そこには、ボロボロの服を着て周りを憎しみがこもった目で睨みつける青年が居た。
私より少し年上…くらいだろうか。
「シリウス、私を抱っこしてください。
あの子買いますわ」
人が多すぎて私だけでは気付いてもらえない。
「…承知した。」
タコ焼きを包みなおし鞄に入れ恐る恐る私を抱き上げ青年の方へ向かってくれた。
このお財布には3人買えるくらいのお金を取り敢えず詰めてきたけど…足りるか不安になってきた。
「18万ガロン!18万ガロンだよ!
他は居ないか!?」
「50万ガロン!」
手を上げて声を上げる。
「50万ガロン!50万ガロンだよ!
他は居ないか!」
「55万ガロン!」
やっぱりそう簡単には買えないか…。
珍しい赤い目で教養があり瞬間記憶まであるイケメンときたら金持ちがムフフな事に使おうとしてもおかしくない。
「…っ100万ガロン!!」
私の声に周りがザワザワし始める。
100万ガロンなんて大金だ。こんな小娘の私が本当に持ってるのか怪しんでるんだろうな
「100万ガロン!100万ガロンだよ!
…どうやら他には居ないみたいだな!100万ガロンで落札!!」
私は小さくガッツポーズした。
100万ガロンが今私が出せる限界だった。
もし超えたら
最悪空間魔法で作った空間に入れてる宝石類を換金してくるしかなかった。
「シリウス、行きましょう」
侍女は…また今度買いに来るしかないわね…
部屋に案内されもうすっかり冷めてしまったイカ焼きをチビチビかじる
タコ焼きはもう冷めたのか、少し口角を上げながら食べるシリウスを見て口角が上がる。
ガチャっ
「商品をお持ち致しました。
説明はいりますか?」
「いえ、大丈夫ですわ。」
「それでは、またご贔屓に…。」
ニタァと笑い青年を置いて男は出ていった。
此処で1つ問題があります。
シリウスは渡された持ち物に普通の服とか剣があったのですが
この子は何もないのです!
「貴方、名前は?」
「…琥珀」
私を警戒しながらポツリと呟く
「そう、私は橘小春。
今日からふたりの主人となります。
シリウスには、主に護衛を
琥珀、貴方には私の専属執事になってもらいたいのです。」
「はぁ?執事!?」
一瞬ポカーンとしてたのに突然大きな声出すから危うく手に持ってたイカ焼きを落としそうだった
「えぇ。
ちょっと色々ありまして家の者は信用出来ないんです。
だから私の専属執事をして欲しいのです。
執事とはいっても余りやる事はないのですが。」
「あ、シリウス。琥珀の隣にしゃがんで下さい」
タコ焼き持ったまま言われるまましゃがむシリウス
私は2人の首輪に手を翳し
「''我は 汝を解放しよう。
全ては私の意思''」
淡く首輪が光り、カチッという音がしてポロッと首輪が取れる。
その事に驚き私を見る2人
「私は、本当の味方が欲しいのです。
だから、貴方達の意思を消したいとは思わないし
貴方達を苦しめたくもない。
…とはいってもお金で貴方達を買った事には変わりないんですけどね」
ヘラっと笑う私を見て目を瞬かせる
「お前…変な奴…。」
「んー、そうですかね?
これ食べたらシリウスと琥珀の服買いに行きましょうね。」
歩き疲れて屋台で売ってたイカ焼きを齧りながらため息をつく
横ではタコ焼きと格闘するシリウス
どうやらシリウスは猫舌のようだ。
熱くて食べられないらしくタコ焼きを睨みつけている。
「さぁ!今回の目玉商品だよ!珍しい白髪赤目!
魔法も使えるし教養まであるときた!!まだ幼いが一度見たら全部記憶する能力も持ってるよ!
まずは1万ガロンから!!」
そこには、ボロボロの服を着て周りを憎しみがこもった目で睨みつける青年が居た。
私より少し年上…くらいだろうか。
「シリウス、私を抱っこしてください。
あの子買いますわ」
人が多すぎて私だけでは気付いてもらえない。
「…承知した。」
タコ焼きを包みなおし鞄に入れ恐る恐る私を抱き上げ青年の方へ向かってくれた。
このお財布には3人買えるくらいのお金を取り敢えず詰めてきたけど…足りるか不安になってきた。
「18万ガロン!18万ガロンだよ!
他は居ないか!?」
「50万ガロン!」
手を上げて声を上げる。
「50万ガロン!50万ガロンだよ!
他は居ないか!」
「55万ガロン!」
やっぱりそう簡単には買えないか…。
珍しい赤い目で教養があり瞬間記憶まであるイケメンときたら金持ちがムフフな事に使おうとしてもおかしくない。
「…っ100万ガロン!!」
私の声に周りがザワザワし始める。
100万ガロンなんて大金だ。こんな小娘の私が本当に持ってるのか怪しんでるんだろうな
「100万ガロン!100万ガロンだよ!
…どうやら他には居ないみたいだな!100万ガロンで落札!!」
私は小さくガッツポーズした。
100万ガロンが今私が出せる限界だった。
もし超えたら
最悪空間魔法で作った空間に入れてる宝石類を換金してくるしかなかった。
「シリウス、行きましょう」
侍女は…また今度買いに来るしかないわね…
部屋に案内されもうすっかり冷めてしまったイカ焼きをチビチビかじる
タコ焼きはもう冷めたのか、少し口角を上げながら食べるシリウスを見て口角が上がる。
ガチャっ
「商品をお持ち致しました。
説明はいりますか?」
「いえ、大丈夫ですわ。」
「それでは、またご贔屓に…。」
ニタァと笑い青年を置いて男は出ていった。
此処で1つ問題があります。
シリウスは渡された持ち物に普通の服とか剣があったのですが
この子は何もないのです!
「貴方、名前は?」
「…琥珀」
私を警戒しながらポツリと呟く
「そう、私は橘小春。
今日からふたりの主人となります。
シリウスには、主に護衛を
琥珀、貴方には私の専属執事になってもらいたいのです。」
「はぁ?執事!?」
一瞬ポカーンとしてたのに突然大きな声出すから危うく手に持ってたイカ焼きを落としそうだった
「えぇ。
ちょっと色々ありまして家の者は信用出来ないんです。
だから私の専属執事をして欲しいのです。
執事とはいっても余りやる事はないのですが。」
「あ、シリウス。琥珀の隣にしゃがんで下さい」
タコ焼き持ったまま言われるまましゃがむシリウス
私は2人の首輪に手を翳し
「''我は 汝を解放しよう。
全ては私の意思''」
淡く首輪が光り、カチッという音がしてポロッと首輪が取れる。
その事に驚き私を見る2人
「私は、本当の味方が欲しいのです。
だから、貴方達の意思を消したいとは思わないし
貴方達を苦しめたくもない。
…とはいってもお金で貴方達を買った事には変わりないんですけどね」
ヘラっと笑う私を見て目を瞬かせる
「お前…変な奴…。」
「んー、そうですかね?
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