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番外編 もしも壺に落ちて居なかったら。
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「つっくーん!さっちゃん元気ー!?」
バンッと扉が壊れる勢いで開いたせいでコロコロされて気持ちよく寝ていた幸の目がパチリと開く
「ふぇ……ふぇえええええ」
「てめぇのせいで、幸が起きただろうが!このどクズ!散れ!灰になって消えろ!
幸、大丈夫だぞー?クソ野郎はパパが倒したからなぁ」
優しく抱っこしてニッコリ笑う司。
「ひ、酷い!さっちゃんとつっくんに会う為に仕事頑張ってきたのにぃいいい!!
どうして神様には育休ないの!?おかしくない!?人間もあるなら神様も休んだって良くない!?」
「うるせぇ!息するな、同じ空気吸いたくねぇ。
幸もそうだよなぁ」
司に優しく抱かれユラユラと揺らされ少しずつまた眠りにつきそうな幸。
「何でいつも僕にだけそんな冷たいの!?
さっちゃんもパパとママが仲悪かったら悲しむよ!
Hey!僕達ファミリー!」
「キモい!」
幸を布団に寝かせると後ろから千歳が抱きついてくる
「何でいつもお前に冷たいかって…?
そんなもんお前の日頃の行いが悪いからに決まってんだろうが!
小さい頃から嫌がらせされてりゃあ、誰だって嫌いになるわ!!
なんだ、お前頭でもぶつけたのか!?突然好き好き言いやがって!キモい!うざい!くたばれ!」
「それはさぁー、あれじゃん?」
手をモジモジさせて上目遣いで司をみた。
「何だよアレって」
「思春期特有の好きな子を虐めちゃうタイプ……的な?☆」
てへぺろっとピースする司を見てスッと司の表情が無くなる。
それを見て、あ、やべと言いたげに焦りながら後ずさる千歳。
「そんなんで許容出来る嫌がらせじゃ無かっただろうが!このどクズが!!」
「あぅー?」
司と千歳の声で再び起きた幸は、出来る様になったばかりの這いずりでキラキラと煌めく壺目掛けてズリズリハイハイしていく。
「だから、それは何度も謝ってるじゃん!
だってそうでもしないと、つっくん僕の事忘れちゃってたでしょ!?
あの頃のつっくん…というか今もめちゃくちゃモテモテだったじゃん!」
「謝って許せる事と許せねぇ事があるっつってんだよ!!何度言ったらわかんだよ!」
「キャハハ」
もう少しで触れる、そう思ったのか笑いながら全速力でハイハイする幸。
「あっ!つっくん!さっちゃん!!」
「うぉ!?あっぶねぇ……」
後もう少しの所で幸を抱き上げた司。
幸は触りたくて触りたくてしょうがないのか司の腕の中から抜け出そうと藻掻く
「うわっ、幸落ち着けって
アレは駄目なんだよ!あー、どうすっか
こうなったら中々諦めねぇよな」
「あっ!そういえば僕さっちゃんにお土産買ってきたんだった!
ほら、さっちゃん。さっちゃんの好きなキラキラ光る玩具だよー?」
キラキラ光るぷにぷにのスライムのような物を幸の前でフリフリムニムニすると
不貞腐れていた幸の顔がパァッと輝く
ちょうだいちょうだい!と言わんばかりに手を伸ばす幸に玩具を渡すと
フンスフンスしながらムニムニしたり頬擦りしたり天井に翳してみたりとご満悦。
「…………ありがとな」
「いいえー、困った時はお互い様だよー
それにしても、やっぱり一緒に住まない?
此処輪廻の壺もあるし、一回興味持っちゃったら忘れた頃にもっかい近付いて行っちゃいそうだしさ…
ど、どうでしょうか……?」
恐る恐る提案し、チラチラと司の表情を伺う千歳
「…………前向きに検討しておく。」
フンッとそっぽを向きながらも耳は真っ赤に染まっていた。
「つぅーつぅー」
「ん!?今つぅって言ったか!?
もしかして俺の事呼んでんのか!?」
「え!?ずるい!!僕は!?
さっちゃん、千歳パパだよ。言ってごらん?」
「つぅー!」
司を呼びながら司のほっぺたにスリスリと擦り寄る幸。
「な、なんで!?
うぇ!?ど、どうしてつっくん泣いてるの!?
ど、どうしようどうしよう」
感動で泣く司を見てオロオロとする千歳。
沢山タオルを渡したり一発芸をしてみたりするが司は泣きやまない。
「つぅ?」
「そうだな。つぅーだぞ。
やっぱ自分のガキだからか、名前呼ばれるだけでこんな感動するもんなんだな」
コツンとおでこを合わせるとニンマリ笑う幸。
「これから沢山感動する事あるよ!
七五三もあるしー、それに誕生日もあるし
あぁ…パパと同じ洗濯とか嫌なんだけどとか言われるのかな……え、どうしよう。そんな事になったら泣く。いや死ねる…」
まだ来てもない未来を想像して司は落ち込む。
「……そうだな。
幸、大好きだぞ」
「つぅー!!」
頬にキスされキャッキャ笑う幸。
「さぁて、引っ越しの準備するかぁ」
「え!?一緒に住んでくれるの!?まじ!?やっぱ嘘ー!とか言わない!?」
ガバッと起き上がり司に詰め寄る千歳。
「うるせぇ。俺の気持ちより幸の安全第一だ。バーカ。
早く手伝えよ」
フンッと言って抱っこ紐で幸を抱っこしながら荷物を片付ける司
「う、うん!」
そんな司を見て満面の笑みで頷き千歳も司を手伝い始めた。
手伝い始めたはいいものの邪魔しかしない千歳が司に殴り飛ばされるのはそう遠くないお話。
バンッと扉が壊れる勢いで開いたせいでコロコロされて気持ちよく寝ていた幸の目がパチリと開く
「ふぇ……ふぇえええええ」
「てめぇのせいで、幸が起きただろうが!このどクズ!散れ!灰になって消えろ!
幸、大丈夫だぞー?クソ野郎はパパが倒したからなぁ」
優しく抱っこしてニッコリ笑う司。
「ひ、酷い!さっちゃんとつっくんに会う為に仕事頑張ってきたのにぃいいい!!
どうして神様には育休ないの!?おかしくない!?人間もあるなら神様も休んだって良くない!?」
「うるせぇ!息するな、同じ空気吸いたくねぇ。
幸もそうだよなぁ」
司に優しく抱かれユラユラと揺らされ少しずつまた眠りにつきそうな幸。
「何でいつも僕にだけそんな冷たいの!?
さっちゃんもパパとママが仲悪かったら悲しむよ!
Hey!僕達ファミリー!」
「キモい!」
幸を布団に寝かせると後ろから千歳が抱きついてくる
「何でいつもお前に冷たいかって…?
そんなもんお前の日頃の行いが悪いからに決まってんだろうが!
小さい頃から嫌がらせされてりゃあ、誰だって嫌いになるわ!!
なんだ、お前頭でもぶつけたのか!?突然好き好き言いやがって!キモい!うざい!くたばれ!」
「それはさぁー、あれじゃん?」
手をモジモジさせて上目遣いで司をみた。
「何だよアレって」
「思春期特有の好きな子を虐めちゃうタイプ……的な?☆」
てへぺろっとピースする司を見てスッと司の表情が無くなる。
それを見て、あ、やべと言いたげに焦りながら後ずさる千歳。
「そんなんで許容出来る嫌がらせじゃ無かっただろうが!このどクズが!!」
「あぅー?」
司と千歳の声で再び起きた幸は、出来る様になったばかりの這いずりでキラキラと煌めく壺目掛けてズリズリハイハイしていく。
「だから、それは何度も謝ってるじゃん!
だってそうでもしないと、つっくん僕の事忘れちゃってたでしょ!?
あの頃のつっくん…というか今もめちゃくちゃモテモテだったじゃん!」
「謝って許せる事と許せねぇ事があるっつってんだよ!!何度言ったらわかんだよ!」
「キャハハ」
もう少しで触れる、そう思ったのか笑いながら全速力でハイハイする幸。
「あっ!つっくん!さっちゃん!!」
「うぉ!?あっぶねぇ……」
後もう少しの所で幸を抱き上げた司。
幸は触りたくて触りたくてしょうがないのか司の腕の中から抜け出そうと藻掻く
「うわっ、幸落ち着けって
アレは駄目なんだよ!あー、どうすっか
こうなったら中々諦めねぇよな」
「あっ!そういえば僕さっちゃんにお土産買ってきたんだった!
ほら、さっちゃん。さっちゃんの好きなキラキラ光る玩具だよー?」
キラキラ光るぷにぷにのスライムのような物を幸の前でフリフリムニムニすると
不貞腐れていた幸の顔がパァッと輝く
ちょうだいちょうだい!と言わんばかりに手を伸ばす幸に玩具を渡すと
フンスフンスしながらムニムニしたり頬擦りしたり天井に翳してみたりとご満悦。
「…………ありがとな」
「いいえー、困った時はお互い様だよー
それにしても、やっぱり一緒に住まない?
此処輪廻の壺もあるし、一回興味持っちゃったら忘れた頃にもっかい近付いて行っちゃいそうだしさ…
ど、どうでしょうか……?」
恐る恐る提案し、チラチラと司の表情を伺う千歳
「…………前向きに検討しておく。」
フンッとそっぽを向きながらも耳は真っ赤に染まっていた。
「つぅーつぅー」
「ん!?今つぅって言ったか!?
もしかして俺の事呼んでんのか!?」
「え!?ずるい!!僕は!?
さっちゃん、千歳パパだよ。言ってごらん?」
「つぅー!」
司を呼びながら司のほっぺたにスリスリと擦り寄る幸。
「な、なんで!?
うぇ!?ど、どうしてつっくん泣いてるの!?
ど、どうしようどうしよう」
感動で泣く司を見てオロオロとする千歳。
沢山タオルを渡したり一発芸をしてみたりするが司は泣きやまない。
「つぅ?」
「そうだな。つぅーだぞ。
やっぱ自分のガキだからか、名前呼ばれるだけでこんな感動するもんなんだな」
コツンとおでこを合わせるとニンマリ笑う幸。
「これから沢山感動する事あるよ!
七五三もあるしー、それに誕生日もあるし
あぁ…パパと同じ洗濯とか嫌なんだけどとか言われるのかな……え、どうしよう。そんな事になったら泣く。いや死ねる…」
まだ来てもない未来を想像して司は落ち込む。
「……そうだな。
幸、大好きだぞ」
「つぅー!!」
頬にキスされキャッキャ笑う幸。
「さぁて、引っ越しの準備するかぁ」
「え!?一緒に住んでくれるの!?まじ!?やっぱ嘘ー!とか言わない!?」
ガバッと起き上がり司に詰め寄る千歳。
「うるせぇ。俺の気持ちより幸の安全第一だ。バーカ。
早く手伝えよ」
フンッと言って抱っこ紐で幸を抱っこしながら荷物を片付ける司
「う、うん!」
そんな司を見て満面の笑みで頷き千歳も司を手伝い始めた。
手伝い始めたはいいものの邪魔しかしない千歳が司に殴り飛ばされるのはそう遠くないお話。
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