57 / 73
いつから歪んだのか。
11
しおりを挟む
「ん…此処は………っ真斗っ!?」
バッと起き上がると隣にスゥスゥと寝息をたてる真斗が居た
「良かった…生きてる……
…骸?」
目を閉じる前居たはずなのに、周りを見渡しても何処にもいない
「動くのはやめてください。
今は魂と肉体が脆くなっていますから」
「チッ、だから拘束しときゃぁ良かったんだよ」
何処からか現れた背中から翼を生やした男達
片方は純白な天使の様な翼を
もう片方は、黒く悪魔の様な翼を生やしていた
「もう、やっと会えたからって照れるのは止めなさい。
どうも。初めまして。貴方のお父さんです。こちらはお母さんですよ」
爽やかな顔でこの人何言ってるんだろう…
ここが何処なのかとかそんな悩みがスコーンとどっかに飛んでいった
「いや、どう見えても俺が親父だろ!
てか、説明はぶきすぎなんだよ!!」
「ちょっとした冗談じゃありませんか。
そんなにすぐにカッカするのは良くないですよ?カルシウム足りてます?煮干し食べますか?」
「あー、お前とまともに話そうとした俺が馬鹿だったわ。うん。
あー、まず俺達がお前の親なのは本当だ。」
私の前に胡座をかいて座り真剣な顔で言った
「俺達神は別に子供を作る必要はないんだが
コイツに嵌められてお前が出来た。
あぁ、因みに神同士で子供を作る場合必ず性交渉が居る訳じゃない。
お互いの神力を混ぜ合わせ、ある事をすると子供が出来る。という事で俺達はお前の親だ。
嵌められたとはいえ、親としてお前の事は好いている
彼奴は大きらいだがな!!!」
後ろにいる爽やか天使を睨みつける男
「でも…私は人間で…貴方達は神…なんでしょ?」
「んー、それはだな
ハイハイし始めたお前がどっかに行かないよう仕事しながらお前をコロコロしてたんだが
その時にアイツが来てな…丁度忙しくて苛立っていて
そのまま口論になり彼奴と口論してる内にお前なら輪廻の壺に入っちまったんだよ」
「気づいたときには入る時でね、そりゃあもう凄い笑顔だったんだよね…
その笑顔に蕩けてる内に輪廻の輪に組み込まれちゃって手が出せなくなっちゃったんだ。
まぁ、なんだかんだ幸せそうだったから死んだら此方へ連れて来ようと下界を監視してたんだけど
死んだ筈の君の魂は戻ってこないし
急に世界崩壊しかけてるしでそっちの対処に追われて会いに来るのが遅れちゃってごめんね。」
申し訳なさそうに私を撫でるこの手を知らない筈なのに
どうして懐かしいと思うんだろう
「今回の事件は規模が大き過ぎてお前の力だけじゃカバー出来なかった。
まぁ、事件が事件なだけに今回は上の方にいる神様も手を貸してくれて何とかお前の理想の復元は出来た筈だ。」
「それじゃあ…皆…もう悲しい思いをしなくて…すむ?」
私のせいで人生を狂わせた皆の人生を…
「アヤメは、人間に殺された娘も帰ってきた。
チナは、人間に惨殺された両親が帰ってきた。
ミヤネは、あればっかりは元の性質だからな、両親の所に行くよりチナの所に居る方が幸せになると思ったからチナの弟として産まれてくるようにした。
セッカは、アレは元々あんな性格だからどうしようもなかったわ。
あー、あいつ名前なんだっけ?セッカの執事はセッカの側にいる事が幸せだから現状維持だ。」
そっか…皆幸せになれたんだ…
皆のトラウマはなくなったんだ…
「あー…でもね、皆記憶は持ってるんだよ
一応記憶を消す事もできるけど?って提案したけど断られちゃった」
テヘッと笑う爽やか天使
「んでだな、お前の子供なんだが
こっちに関してはどうしようもなかった。
何度も何度も時を巻き戻して生まれるのを繰り返してたし
復元のしようがなかった。
魂の回収は出来たが今の段階で肉体を与える事は出来ねぇ」
「そ…んな……」
どうして骸が?
咎を負うべきは私でしょ?
何で…
「今の世界の時間軸では彼は存在してないんだよ。
そんな彼に肉体を与えてもすぐに壊れちゃうんだ
魂が消えないよう保護するのが精一杯なんだ。」
言葉も出なかった
悲しみ 後悔 怒り
色んな感情が入り混じる
「んな顔すんな
今の段階ではっつったろ?
一応本人の意志は、お前の子供としてまた産まれてぇってとことだったんでな
お前がそこのバカとやり直そうとやり直さまいと
時期が来ればまたお前の子供として産まれてくる。」
「でも…それはもう骸じゃない…」
あの骸は二度と戻ってこない
バッと起き上がると隣にスゥスゥと寝息をたてる真斗が居た
「良かった…生きてる……
…骸?」
目を閉じる前居たはずなのに、周りを見渡しても何処にもいない
「動くのはやめてください。
今は魂と肉体が脆くなっていますから」
「チッ、だから拘束しときゃぁ良かったんだよ」
何処からか現れた背中から翼を生やした男達
片方は純白な天使の様な翼を
もう片方は、黒く悪魔の様な翼を生やしていた
「もう、やっと会えたからって照れるのは止めなさい。
どうも。初めまして。貴方のお父さんです。こちらはお母さんですよ」
爽やかな顔でこの人何言ってるんだろう…
ここが何処なのかとかそんな悩みがスコーンとどっかに飛んでいった
「いや、どう見えても俺が親父だろ!
てか、説明はぶきすぎなんだよ!!」
「ちょっとした冗談じゃありませんか。
そんなにすぐにカッカするのは良くないですよ?カルシウム足りてます?煮干し食べますか?」
「あー、お前とまともに話そうとした俺が馬鹿だったわ。うん。
あー、まず俺達がお前の親なのは本当だ。」
私の前に胡座をかいて座り真剣な顔で言った
「俺達神は別に子供を作る必要はないんだが
コイツに嵌められてお前が出来た。
あぁ、因みに神同士で子供を作る場合必ず性交渉が居る訳じゃない。
お互いの神力を混ぜ合わせ、ある事をすると子供が出来る。という事で俺達はお前の親だ。
嵌められたとはいえ、親としてお前の事は好いている
彼奴は大きらいだがな!!!」
後ろにいる爽やか天使を睨みつける男
「でも…私は人間で…貴方達は神…なんでしょ?」
「んー、それはだな
ハイハイし始めたお前がどっかに行かないよう仕事しながらお前をコロコロしてたんだが
その時にアイツが来てな…丁度忙しくて苛立っていて
そのまま口論になり彼奴と口論してる内にお前なら輪廻の壺に入っちまったんだよ」
「気づいたときには入る時でね、そりゃあもう凄い笑顔だったんだよね…
その笑顔に蕩けてる内に輪廻の輪に組み込まれちゃって手が出せなくなっちゃったんだ。
まぁ、なんだかんだ幸せそうだったから死んだら此方へ連れて来ようと下界を監視してたんだけど
死んだ筈の君の魂は戻ってこないし
急に世界崩壊しかけてるしでそっちの対処に追われて会いに来るのが遅れちゃってごめんね。」
申し訳なさそうに私を撫でるこの手を知らない筈なのに
どうして懐かしいと思うんだろう
「今回の事件は規模が大き過ぎてお前の力だけじゃカバー出来なかった。
まぁ、事件が事件なだけに今回は上の方にいる神様も手を貸してくれて何とかお前の理想の復元は出来た筈だ。」
「それじゃあ…皆…もう悲しい思いをしなくて…すむ?」
私のせいで人生を狂わせた皆の人生を…
「アヤメは、人間に殺された娘も帰ってきた。
チナは、人間に惨殺された両親が帰ってきた。
ミヤネは、あればっかりは元の性質だからな、両親の所に行くよりチナの所に居る方が幸せになると思ったからチナの弟として産まれてくるようにした。
セッカは、アレは元々あんな性格だからどうしようもなかったわ。
あー、あいつ名前なんだっけ?セッカの執事はセッカの側にいる事が幸せだから現状維持だ。」
そっか…皆幸せになれたんだ…
皆のトラウマはなくなったんだ…
「あー…でもね、皆記憶は持ってるんだよ
一応記憶を消す事もできるけど?って提案したけど断られちゃった」
テヘッと笑う爽やか天使
「んでだな、お前の子供なんだが
こっちに関してはどうしようもなかった。
何度も何度も時を巻き戻して生まれるのを繰り返してたし
復元のしようがなかった。
魂の回収は出来たが今の段階で肉体を与える事は出来ねぇ」
「そ…んな……」
どうして骸が?
咎を負うべきは私でしょ?
何で…
「今の世界の時間軸では彼は存在してないんだよ。
そんな彼に肉体を与えてもすぐに壊れちゃうんだ
魂が消えないよう保護するのが精一杯なんだ。」
言葉も出なかった
悲しみ 後悔 怒り
色んな感情が入り混じる
「んな顔すんな
今の段階ではっつったろ?
一応本人の意志は、お前の子供としてまた産まれてぇってとことだったんでな
お前がそこのバカとやり直そうとやり直さまいと
時期が来ればまたお前の子供として産まれてくる。」
「でも…それはもう骸じゃない…」
あの骸は二度と戻ってこない
0
お気に入りに追加
2,375
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約者はお譲りします!転生悪役令嬢は世界を救いたい!
白雨 音
恋愛
公爵令嬢アラベラは、階段から転落した際、前世を思い出し、
この世界が、前世で好きだった乙女ゲームの世界に似ている事に気付いた。
自分に与えられた役は《悪役令嬢》、このままでは破滅だが、避ける事は出来ない。
ゲームのヒロインは、聖女となり世界を救う《予言》をするのだが、
それは、白竜への生贄として《アラベラ》を捧げる事だった___
「この世界を救う為、悪役令嬢に徹するわ!」と決めたアラベラは、
トゥルーエンドを目指し、ゲーム通りに進めようと、日々奮闘!
そんな彼女を見つめるのは…?
異世界転生:恋愛 (※婚約者の王子とは結ばれません) 《完結しました》
お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
転生した悪役令嬢はシナリオ通りに王子に婚約破棄されることを望む
双葉葵
恋愛
悪役令嬢メリッサ・ローランドは、卒業式のパーティで断罪され追放されることを望んでいる。
幼い頃から見てきた王子が此方を見てくれないということは“運命”であり決して変えられない“シナリオ”通りである。
定刻を過ぎても予定通り迎えに来ない王子に一人でパーティに参加して、訪れる断罪の時を待っていたけれど。険しい顔をして現れた婚約者の様子が何やら変で困惑する。【こんなの“シナリオ”になかったわ】
【隣にいるはずの“ローズ”(ヒロイン)はどこなの?】
*以前、『小説家になろう』であげていたものの再掲になります。
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
猛禽令嬢は王太子の溺愛を知らない
高遠すばる
恋愛
幼い頃、婚約者を庇って負った怪我のせいで目つきの悪い猛禽令嬢こと侯爵令嬢アリアナ・カレンデュラは、ある日、この世界は前世の自分がプレイしていた乙女ゲーム「マジカル・愛ラブユー」の世界で、自分はそのゲームの悪役令嬢だと気が付いた。
王太子であり婚約者でもあるフリードリヒ・ヴァン・アレンドロを心から愛しているアリアナは、それが破滅を呼ぶと分かっていてもヒロインをいじめることをやめられなかった。
最近ではフリードリヒとの仲もギクシャクして、目すら合わせてもらえない。
あとは断罪を待つばかりのアリアナに、フリードリヒが告げた言葉とはーー……!
積み重なった誤解が織りなす、溺愛・激重感情ラブコメディ!
※王太子の愛が重いです。
完 モブ専転生悪役令嬢は婚約を破棄したい!!
水鳥楓椛
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢、ベアトリス・ブラックウェルに転生したのは、なんと前世モブ専の女子高生だった!?
「イケメン断絶!!優男断絶!!キザなクソボケも断絶!!来い!平々凡々なモブ顔男!!」
天才で天災な破天荒主人公は、転生ヒロインと協力して、イケメン婚約者と婚約破棄を目指す!!
「さあこい!攻略対象!!婚約破棄してやるわー!!」
~~~これは、王子を誤って攻略してしまったことに気がついていない、モブ専転生悪役令嬢が、諦めて王子のものになるまでのお話であり、王子が最オシ転生ヒロインとモブ専悪役令嬢が一生懸命共同前線を張って見事に敗北する、そんなお話でもある。~~~
イラストは友人のしーなさんに描いていただきました!!
全力で断罪回避に挑んだ悪役令嬢が婚約破棄された訳...
haru.
恋愛
乙女ゲームに転生してると気づいた悪役令嬢は自分が断罪されないようにあらゆる対策を取っていた。
それなのに何でなのよ!この状況はッ!?
「お前がユミィを害そうとしていたのはわかっているんだッ!この性悪女め!お前とは婚約破棄をする!!」
目の前で泣いているヒロインと私を責めたてる婚約者。
いや......私、虐めもしてないし。
この人と関わらないように必死で避けてたんですけど.....
何で私が断罪されてるのよ━━━ッ!!!
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる