10 / 73
ある男の独り言
2
しおりを挟む
「父上!吸血鬼等御伽話であります!
それに、何故精霊が居なくなるのです!」
「…御伽話などではない。
お前が罵倒し婚約破棄したのは、各種族から愛され加護を与えられた娘。
捨てられていたあの娘を大切にしてくれるならその代わりにこの国に繁栄を約束する。そういう約束じゃったんじゃ。」
そう、姫様は人外の愛し子。
人ならざるものから愛され愛され愛され過ぎてしまう。
何処かの種族に預ければ戦争が起きる。
それならば、この子を何処かの国へ預け見守ろう。
各種族でそう話し合いこの国へ預けられた。
因みに俺は、赤子だった姫様の手によって作られた存在。
この事を知らないのは姫様だけ。
何も知らずあの家で育ち今まで生きてきた
「そして、あの娘を傷つけた場合
楽に死ぬ事は許さぬとそう言っておった。
お前はあの娘を傷つけたばかりか、魔神の元へ捨てたんだ!!
いくら馬鹿なお前でもこの意味がわかっておろう!?」
「そ、そんなっ!?」
「あのー、真剣なお話の所申し訳ないんですが
既に皆来てますよー。」
バンッ
扉が吹っ飛び現れたのは
「これは、何事じゃ。
説明せぃ。サスケ。」
扇子をスッと俺に向ける九尾のアヤメ
「何で姫ちゃん居ないのぉ?
せっかく会えると思ったのに!!」
飴を舐めながら俺にプンスカ怒る白虎のチナ
「…」
無言で涙を流す吸血鬼の始祖セッカ
他にも何故か俺に向かってガーガー喚く皆様。
俺に怒られても俺は何もしてませんってー
ちょっと留守にしてる間に姫様消えちゃうんだもんなぁ
「あー!もう、うるさいっすよ!
とにかく!俺は姫様の所行くんで!
今俺を行かせてくれるなら姫様にプレゼント渡してあげますよ?」
渡される物を片っ端から空間に突っ込み
「んじゃ、皆様お元気で!
あ、王子は楽しい時間を楽しんで下さいね?」
ニヤァっと笑って謁見の間の窓から飛び降り姫様の気配を探す。
加護がつきすぎたせいなのか何故なのかはわからないが
姫様によって作られた俺にしか姫様を見つける事が出来ない。
「あ、いたいたー
ん?うぇー…まさか出会ってないよね?」
姫様の気配の近くに何かドデカイ反応があり正直ゲンナリする。
「ま、行くかー」
姫様の気配に向かって取り敢えず走りまーす!
それに、何故精霊が居なくなるのです!」
「…御伽話などではない。
お前が罵倒し婚約破棄したのは、各種族から愛され加護を与えられた娘。
捨てられていたあの娘を大切にしてくれるならその代わりにこの国に繁栄を約束する。そういう約束じゃったんじゃ。」
そう、姫様は人外の愛し子。
人ならざるものから愛され愛され愛され過ぎてしまう。
何処かの種族に預ければ戦争が起きる。
それならば、この子を何処かの国へ預け見守ろう。
各種族でそう話し合いこの国へ預けられた。
因みに俺は、赤子だった姫様の手によって作られた存在。
この事を知らないのは姫様だけ。
何も知らずあの家で育ち今まで生きてきた
「そして、あの娘を傷つけた場合
楽に死ぬ事は許さぬとそう言っておった。
お前はあの娘を傷つけたばかりか、魔神の元へ捨てたんだ!!
いくら馬鹿なお前でもこの意味がわかっておろう!?」
「そ、そんなっ!?」
「あのー、真剣なお話の所申し訳ないんですが
既に皆来てますよー。」
バンッ
扉が吹っ飛び現れたのは
「これは、何事じゃ。
説明せぃ。サスケ。」
扇子をスッと俺に向ける九尾のアヤメ
「何で姫ちゃん居ないのぉ?
せっかく会えると思ったのに!!」
飴を舐めながら俺にプンスカ怒る白虎のチナ
「…」
無言で涙を流す吸血鬼の始祖セッカ
他にも何故か俺に向かってガーガー喚く皆様。
俺に怒られても俺は何もしてませんってー
ちょっと留守にしてる間に姫様消えちゃうんだもんなぁ
「あー!もう、うるさいっすよ!
とにかく!俺は姫様の所行くんで!
今俺を行かせてくれるなら姫様にプレゼント渡してあげますよ?」
渡される物を片っ端から空間に突っ込み
「んじゃ、皆様お元気で!
あ、王子は楽しい時間を楽しんで下さいね?」
ニヤァっと笑って謁見の間の窓から飛び降り姫様の気配を探す。
加護がつきすぎたせいなのか何故なのかはわからないが
姫様によって作られた俺にしか姫様を見つける事が出来ない。
「あ、いたいたー
ん?うぇー…まさか出会ってないよね?」
姫様の気配の近くに何かドデカイ反応があり正直ゲンナリする。
「ま、行くかー」
姫様の気配に向かって取り敢えず走りまーす!
1
お気に入りに追加
2,381
あなたにおすすめの小説

【完結】断罪された悪役令嬢は、全てを捨てる事にした
miniko
恋愛
悪役令嬢に生まれ変わったのだと気付いた時、私は既に王太子の婚約者になった後だった。
婚約回避は手遅れだったが、思いの外、彼と円満な関係を築く。
(ゲーム通りになるとは限らないのかも)
・・・とか思ってたら、学園入学後に状況は激変。
周囲に疎まれる様になり、まんまと卒業パーティーで断罪&婚約破棄のテンプレ展開。
馬鹿馬鹿しい。こんな国、こっちから捨ててやろう。
冤罪を晴らして、意気揚々と単身で出国しようとするのだが、ある人物に捕まって・・・。
強制力と言う名の運命に翻弄される私は、幸せになれるのか!?
※感想欄はネタバレあり/なし の振り分けをしていません。本編より先にお読みになる場合はご注意ください。

【完結】悪役令嬢のトゥルーロマンスは断罪から☆
白雨 音
恋愛
『生まれ変る順番を待つか、断罪直前の悪役令嬢の人生を代わって生きるか』
女神に選択を迫られた時、迷わずに悪役令嬢の人生を選んだ。
それは、その世界が、前世のお気に入り乙女ゲームの世界観にあり、
愛すべき推し…ヒロインの義兄、イレールが居たからだ!
彼に会いたい一心で、途中転生させて貰った人生、あなたへの愛に生きます!
異世界に途中転生した悪役令嬢ヴィオレットがハッピーエンドを目指します☆
《完結しました》
私は貴方を許さない
白湯子
恋愛
甘やかされて育ってきたエリザベータは皇太子殿下を見た瞬間、前世の記憶を思い出す。無実の罪を着させられ、最期には断頭台で処刑されたことを。
前世の記憶に酷く混乱するも、優しい義弟に支えられ今世では自分のために生きようとするが…。

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

婚約破棄をいたしましょう。
見丘ユタ
恋愛
悪役令嬢である侯爵令嬢、コーデリアに転生したと気づいた主人公は、卒業パーティーの婚約破棄を回避するために奔走する。
しかし無慈悲にも卒業パーティーの最中、婚約者の王太子、テリーに呼び出されてしまうのだった。

【完結】婚約者はお譲りします!転生悪役令嬢は世界を救いたい!
白雨 音
恋愛
公爵令嬢アラベラは、階段から転落した際、前世を思い出し、
この世界が、前世で好きだった乙女ゲームの世界に似ている事に気付いた。
自分に与えられた役は《悪役令嬢》、このままでは破滅だが、避ける事は出来ない。
ゲームのヒロインは、聖女となり世界を救う《予言》をするのだが、
それは、白竜への生贄として《アラベラ》を捧げる事だった___
「この世界を救う為、悪役令嬢に徹するわ!」と決めたアラベラは、
トゥルーエンドを目指し、ゲーム通りに進めようと、日々奮闘!
そんな彼女を見つめるのは…?
異世界転生:恋愛 (※婚約者の王子とは結ばれません) 《完結しました》
お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆

〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる