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あの後王子はヒロインと結婚しヒロインの住む領地に引っ込んだ。
そして、そこから出る事を許されていない。
ヒロインの領地は、極寒の地であり慣れてない者は生きていけない程過酷な環境だ。
何でもかんでもやってもらってきた王子は何処まで生きられるんだろ
まぁ、五年経った今となっては興味の欠片もない
私は記憶を思い出した日から足掻いた
王子の気持ちを掴む事も考えたけど
もしかしたら小説や漫画で見たようにゲームの強制力があるかもしれない。
そんなリスキーな賭けは私には出来なかった。
当たり前だ。自分の命がかかっているんだから。
まずは、自分の力を極限まで高める事にした。
どんな力も圧倒的な力の前では無力だ。
せっせと隠れて魔法の練習をして何度も血を吐いたし何度も魔力不足で倒れたけど、おかげで私はこの国のトップ魔術師になった。
その時に陛下がお願いを聞いてるくれるというからダメ元でお願いした。
勿論叶えてくれる場合のメリットと叶えてくれない場合のデメリットも提示して。
そしたら、次の日には婚約そのものがなかった事になった。
それだけでもうハッピーだったけど
念には念をいれ学校も飛び級で卒業してヒロインと全く関わらないようにした。
それなのに断罪イベントが起きるとは…予想外だったな
まぁ、それでも努力の甲斐あって
優しい旦那と可愛い子供に恵まれた。
私を強く抱き締めて眠る旦那さんは寝てる時は少し幼く見える。
「ん…ゆりあ…?」
余りにも見過ぎたのかアルの目が少し開く
「おはよう、アル」
アルのおでこにチュッとキスをする
「んふふ…ユリア、いーい?」
甘えるように私の首筋に顔を埋めキスを何度も落とす
「今、朝だってば」
「サミーは寝てるしサミーは今日はお父様達と過ごす日だ
そして、僕達は今日は何の予定もない二人っきりの日だよ?駄目?久しぶりに可愛い可愛い僕の妻をゆっくり愛でたいんだよ。」
「ちょっ!アル!」
首筋から顔を離したアルの目は完全に捕食しようとしてる目だ
こうなってはもうどうしようもない。
身を委ねた方が後々楽なのを嫌というほど知ってる…
「愛してるよ、ユリア。」
「…私もアルを愛してるわ」
あの時諦めなくて良かった。
あの王子を信じなくて良かった。
足掻いたからこそ今の幸せがある。
今の幸せを手放さない為に私はこれからも足掻き続ける。
そして、そこから出る事を許されていない。
ヒロインの領地は、極寒の地であり慣れてない者は生きていけない程過酷な環境だ。
何でもかんでもやってもらってきた王子は何処まで生きられるんだろ
まぁ、五年経った今となっては興味の欠片もない
私は記憶を思い出した日から足掻いた
王子の気持ちを掴む事も考えたけど
もしかしたら小説や漫画で見たようにゲームの強制力があるかもしれない。
そんなリスキーな賭けは私には出来なかった。
当たり前だ。自分の命がかかっているんだから。
まずは、自分の力を極限まで高める事にした。
どんな力も圧倒的な力の前では無力だ。
せっせと隠れて魔法の練習をして何度も血を吐いたし何度も魔力不足で倒れたけど、おかげで私はこの国のトップ魔術師になった。
その時に陛下がお願いを聞いてるくれるというからダメ元でお願いした。
勿論叶えてくれる場合のメリットと叶えてくれない場合のデメリットも提示して。
そしたら、次の日には婚約そのものがなかった事になった。
それだけでもうハッピーだったけど
念には念をいれ学校も飛び級で卒業してヒロインと全く関わらないようにした。
それなのに断罪イベントが起きるとは…予想外だったな
まぁ、それでも努力の甲斐あって
優しい旦那と可愛い子供に恵まれた。
私を強く抱き締めて眠る旦那さんは寝てる時は少し幼く見える。
「ん…ゆりあ…?」
余りにも見過ぎたのかアルの目が少し開く
「おはよう、アル」
アルのおでこにチュッとキスをする
「んふふ…ユリア、いーい?」
甘えるように私の首筋に顔を埋めキスを何度も落とす
「今、朝だってば」
「サミーは寝てるしサミーは今日はお父様達と過ごす日だ
そして、僕達は今日は何の予定もない二人っきりの日だよ?駄目?久しぶりに可愛い可愛い僕の妻をゆっくり愛でたいんだよ。」
「ちょっ!アル!」
首筋から顔を離したアルの目は完全に捕食しようとしてる目だ
こうなってはもうどうしようもない。
身を委ねた方が後々楽なのを嫌というほど知ってる…
「愛してるよ、ユリア。」
「…私もアルを愛してるわ」
あの時諦めなくて良かった。
あの王子を信じなくて良かった。
足掻いたからこそ今の幸せがある。
今の幸せを手放さない為に私はこれからも足掻き続ける。
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