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X-01 その後
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しおりを挟むご飯を食べ終わりジルニアを連れてまずはDiabloの案内をする事にした。
「それじゃあ、まずは此処が受付よ。
一応お客様の出入り口だから私達は余り使わないわ」
「まぁ、使われたの一度だけどねぇ」
ボソッと行って口笛ふきながら遠くを見るエル。
「さ、さてここから一番近いのはー…衣装部門かしら?
ついでに服も頼みに行きましょう」
Diablo内は大分入り組んでいて迷えば餓死する可能性もある。
壁だと思ったら扉だったり扉だと思ったら罠だったりと
視覚を信用できなくなる。
無いとは思うけど念の為の防犯対策である。
「ジルニア、此処が衣装部門。
私達の服を作ってくれてるとこ「ウキャーーーーー!!これ神ってる!!ヤバイよヤバイよ!!!ボス!ボスとエル様は何処!!??早く着てもらわなきゃ!!!」…ちょっと変わった人が沢山いるところでもあるわ」
突然聞こえる奇声にビクビクするジルニアの手を取り中にはいると鼻栓して服の周りをスキップする人物がいた
「ミラ、調子はどうかしら?」
「ボス!!丁度ボスに会いに行こうと思ってたんですよ!!
なんて偶然!!あれ…これってもしかして…運命……!?
あぁ、私の胸がキュンキュン弾けちまうぜ!ヒャッハーーー!」
「相変わらず元気な様で安心したわ。
ミラ、この子は新しく入るジルニアよ。
ジルニア、彼女はミラ。たまに奇声をあげるけど悪い子ではないわ」
ちょっと欲望に忠実で、ちょっと頭の中の言葉がすぐ口から出るだけで…
「ぎゃぁっ!何この可愛さ!!
エル様とペアルックにしたら…あぁ、想像するだけでやばすぎ!!
ボス!!ジルニア君の服はすぐ仕上げます!!
遅くても明日には!!そしてできた暁には是非3人の写真をっ!!!」
滑り込んで土下座をしながらハァハァと鼻血を垂らすミラ。
「えぇ、それくらいならいいわ。
ただし1枚だけよ?
貴方制限つけてないと延々と撮りまくるんだからっ!
それにちゃんとご飯も食べるのよ?
また目の下にくまが出来てるわ?」
「えへへへ、思いついたら作らないと気が済まなくて
それじゃあ服が出来たら届けに行くんで待ってて下さい!!」
二カッと笑って作業台の方へ走っていくミラ。
私達は邪魔をしないよう部屋から出て次の場所へと向かった。
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