引きニートな俺が勇者?いや、絶対人選ミスだから!!

葉叶

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異変は突然に

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転移した先には、ソファーに寝そべる一人の男の姿があった。
連絡はしておいたから、人払いはしてくれていたようだ。

「ジン、待たせたか?」
「18分と37秒な」

聞こえてきた声と共に、起き上がる男は不敵に笑っていた。

「何時になるかわからねぇって言ったと思うがな」

見た目は脳筋の男に見えるこの男の中身は全然脳筋じゃないし、なんならとてつもなく細かい男である。

「それで?上手くいったのか?」
「今は様子見だな。念の為にスー君に傍にいてもらってる。………なぁ、お前マジで着いてくんの?」

既に成人している、しかも王弟のジンは本来なら学校に通うなんて事出来ない筈なのに、俺の架空の戸籍と共に架空の戸籍を作ったらしい。

「なんだよ、嫌なのかぁ?」
「お前絶対目立つだろ。というかどうやっていくつもりなんだよ。」
「ん?それは後でのお楽しみだ。ま、それに俺が居て損無いだろ?後々絶対必要になるぜ?」

な?というジンを見てゲンナリとしながら、隣でハムスターみたいにお茶菓子を食べているユーリンに視線をちらりと向ければ、ジンが頷く。

「ユーリン!サルビエが外で待ってっから、お前はソイツにしっかり教わってこい。お前のいつもの部屋も準備してあるから、夕飯時にまた会おうぜ」
「え、でも「シンの奴は部屋の外に出れねぇから俺が教えんだ。こいつのスピードに合わせたらお前がついていけないからな。わかるだろ?」…わかりました。それじゃあシンさん、ジンさん、晩御飯の時にまた」

ユーリンに手を上げて、ユーリンがいなくなるのを見送ってから部屋に進入禁止の結界を張る。

「それで?ザッと話は聞いたが、お前の見解は?」

さっきまでの気さくな兄さんから一転したジンは真っ直ぐと俺を見た。

「ナニカが起きてる。そして今回の件は、ソレに関係してる。
今はここまでしか言えない」
「ナニカ、か。それは俺も兄貴も感じている。最近どうもきな臭い。
そに加え今回の件だ。ザッと調べただけでも、関わってる人間がおかしい。」
「おかしいとは?」
「意図的に選んだとしか思えないメンツだって事だ。
公爵家の後継ぎだけじゃねぇ。時期宰相、騎士団長の息子、それに加え兄貴の息子まで加わっていやがる。こうも、重要な役職の人間ばかりが関わるなんてありえないだろう」

ジンには、ソフィアさんの件を話し、何かがあるから学校に入るとだけ伝えたが、それだけでそこまで調べてるとは。

「そもそも何があったんだ。ソフィアさんは自分が罪を犯したから殺されたのだと言ったが、何があったのかまではまだわかっていない。」
「事の発端はある年に、行方不明だった令嬢が帰ってきた所から始まる。」
「帰ってきた?」
「幼少期に事故で行方不明になっていたんだ。それがある日突然帰ってきた。俺達の方には娘が見つかったという事くらいしか報告は上がってきていなかったし、大して気にも止めなかった。」

それよりもやる事が沢山あったからなと、俺が作ったジャーキーを食べながらジンが呟いた。

「そして、兄の息子が入学すると同じ時にその女は入学した。
最初は何でも無かったらしいが、まるで、浸食するかのようにジワジワと周りを取り込んでいったらしい。らしいってのは、学校は不可侵の場所だ。
どんな権力者も平等をモットーにしている場所で、俺も兄貴も入学した学校だったから、特に気に留めてなかった。一応影と騎士が数人つき、報告をあげていたが何も問題はなかった。」
「なんか含みがある言い方だな」
「俺達が異変に気付いたのは、ソフィア・ミスティラクが急死してからだ。病による急死とされていたが、後継者は病にかからない。」

後継者。それが何を指すのかはもうわかりきっている。

「それを知らない筈がないのに、ミスティラク家は俺達にもそう言った。
そして俺達がそれはおかしいと言っても本当に何を言ってるのかわからないと言いたげだった。そこから調べたら、兄貴が息子につけていた騎士も影も、あいつの側近候補達も、そして教師までもがミスティラク家当主と同じ状態だとわかった。ソフィア・ミスティラクは悪で、ミーシャ・サングリアは善。あいつらの中ではソレが真実だった。」
「ジェフリーは?」
「ある日突然姿を消したとしかわかってねぇ。だが、お前が言っていた事が正しいのなら、あの状況でジェフリー・ミスティラクだけは正気だったのかもしれないな。」
「今もソレは続いてんのか?」
「あぁ。だからこそ、今回の話はこっちにとってもいい話だったって訳だ。人嫌いのお前が出るというのなら解決できる算段があるからだろうしな。」

ニヤリと笑ったジンを見て俺も被っていたフードを外して笑った。

「そんなに期待してくれても俺の胃に穴が開くだけだっつーの。
てか、お前どうせ姿変えも俺に頼るつもりだったろ」
「当たり前だろー?この事は兄貴と俺、そして俺と兄貴が信用している腹心しか知らねぇんだ。その中で誰が一番バレずに姿変えやってくれるかって考えたらお前しかいねぇだろう?」

それにお前の事だから準備してくれたんだろ?とジンは笑った。

「高くつくからな?」

そんな冗談を言って、俺はブレスレットをジンに渡した。

「これをつけてる間は登録された姿になる。一応強度も上げてあるし、余程の事がない限りは壊れない。それに解呪の魔法も効果はないし、探知系魔法にも引っかからない様になってるから、怪しまれた所で変わらない。まぁ、ただ元の体に戻る時ちょいと疲れるがそれは我慢してくれ」
「登録って、もうしたのか?」
「無難な顔にしようかと思ったが、それだと引っかからないかもしれねぇからな。中々イイ顔にしといてやった。」

俺は姿を少し元の姿に戻せばいいだけだが、後から勘繰られた時面倒そうだから、念の為俺のも作ってある。
今回ユーリンはユーリンとしての入学だから何も作ってないが。

「ただ、属性や魔力量は何も弄ってねぇからそこはじぶんでどうにかしろよ。
俺とお前は確か辺境の孤児の兄弟だったのが、魔力量を見初められて伯爵家に引き取られた設定だろ?てか、何で兄弟なんだよ」
「その方が最初から側にいても怪しまれねぇだろ?情報交換がしやすくなる。あぁ、一応養子先の伯爵家はちゃんと存在している。書類もちゃんとあるし、伯爵家にも話は通ってる。調べられた所で困りはしねぇよ。」
「後は俺達が試験に通った後にかかってるって事か。……まじで胃に穴あきそう。」

ズキズキと痛む胃を抑えながら言えば、ケラケラとジンが笑う

「お前が学校に行くなんて言うから、兄貴なんて思わず大声出しちまってよ、騎士達が敵襲かと勘違いするわ、俺は呼ばれるわですげぇ大変だったんだぜ?」
「俺だって出来るならこの手は使いたくなかったんだ!!!
だけど仕方ないだろう!?今はいいが、これは放って置くと後々俺の快適ライフを崩す恐れがある!!それだけは断固拒否する!!!それに問題がある」
「問題だぁ?」
「学校にスー君達をどう連れてくかだ。俺スー君達と出会ってから一人で出歩いた事無いんだよね。人が居る所とか特に三人は必ず連れてってたから。俺の心の癒やしに。小さくなってもらって連れていけても触れなかったら意味ねぇじゃん!!どう心を落ち着かせたらいいんだ……っ!!!」

外に出る、はまだいい。ギルドの依頼を受けたりもするし、採取とかに行く事もあるから。
だが、ただでさえ嫌いな人混みに行くのに一人なんて無理だ。今回は見目麗しい姿になるから前髪で視界を遮る事も出来やしない。
話はジンに任せるとしても、視界にうつる人間が削る俺の心をどう回復したらいい。

「あぁ、それなら使い魔召喚があるぞ。」
「使い魔召喚?」
「高等部に入ると、使い魔を召喚すんだよ。一応俺も居るが……結構な人間が知ってるから別に召喚の必要があるかもなぁ」
「いや待て。まずスー君達はスライム亜種といっても過言ではないぞ。
ジンだってわかっているだろう?普通のスライムが話してる所見た事あるか?スライムが魔法を使う所を見たことあるか?それにうちのスライム達は家事もこなすし、そこらの騎士くらいなら単機で30は秒殺だぞ?それに加え、あんな色のスライム見たことないだろ!?俺は外に行く時もいつだってスー君達と一緒だから、わかる奴にはわかっちまう!」

一瞬だが、俺も考えはしたのだ。
使い魔召喚した事にして堂々と連れていけないかと。
スライムはこの世界では最弱といわれてるし、連れ歩いていても害があるとは思われないだろうと。
だけどよく考えたらうちの子達普通じゃなかった。
俺の魔力を食べすぎたせいなのか、進化してない子達もスー君達と変わらない動きをする事もある。
そして、スー君達についた色は消せないのだ。魔法も弾かれるしペンキとか着色系もアウト。昔にちょっと体ちぎってもらって色々試したから間違いない。

「んー……お前も使い魔召喚してみたら?」
「アホ!!俺の能力考えてみろ!!絶対人型出るから!しかもやたら美形とか出てくるから!!無理無理。うち人型はユーリンでもう手一杯なんで!俺のメンタル的に無理なんで!!家に帰ったら知らない人居るとか気が休まる訳なくね?てか俺のメンタルとスー君達大事にしない奴とかいらなくないか?」

ブンブンと首を振りながら言えば、ジンが腕を組みながら考え込み始めた。

「正直お前の強さは底が見えんから何とも言えんが、1つ策がある。……もしかしたら策とは言えんかもしれんが」
「なになに?」
「お前はオリジナル魔法陣を作る事ができるだろう?」
「ん?あぁ、そうだね。というか既存は殆ど使ってねぇな」

使うとしても既存魔法を掛け合わせる事の方が多いし、単体ならオリジナルばかりだ。

「それならば、お前が望む条件を付け加えた召喚陣は作れないのか?」
「付け加える?」
「あぁ。使い魔召喚だって色々条件が描かれているだろう?
それと同じ様に、お前の条件を付け加えられるのなら、お前が望む使い魔を召還できるのでは…?と思ったんだ。」

ジンの言葉に、道が開かれていく様だった。

「!!お前は天才か!!!善は急げだ!早速描くぞ!ラー君達はジンの方行ってな。巻き込まれちゃ危ないからね」

普通は魔力を染み込ませたインクで描くらしいが、流石にこの高そうな絨毯を汚したくはないので、魔力で魔法陣を描く。
条件は勿論俺のメンタル的に安心な奴でスライム馬鹿にしない奴だろ?
それにプラスで色々と付け加え、地面数ミリの所に魔法陣を置く、

「一応問題ないとは思うが、念の為結界張っておくな」

ジン達に結界を張り、俺は魔法陣の上に立った。
指を軽く切り、傷が塞がる前に血を垂らせば、魔法陣が淡く光る。
光ったという事は、魔法陣が発動したという事だ。
あとは何が来るか。一応あっち側の拒否権とかもあるし、確実に出てくるとは限らないが、出来るのならもふもふしたかわいい奴とかなら俺が嬉しい。

光が消えると、辺りが暗闇に染められていく。
それと同時に香った匂いに、俺は思わず首を傾げた。

「………え?何でハンバーグの匂いすんの?」

前世で俺が大好きだった某大型ハンバーグチェーン店。
レシピサイトの奴を作ろうと思った事もあったが、失敗して全然違う美味しいハンバーグができたのは良い思い出である。
って、そんな事は置いといて、なんでハンバーグ?正に今食べてますみたいな感じの音するし、匂いが本当に凄いんだが……??

やっと闇が消えた先で見えたのは、ちゃぶ台の様な物の前に座りハンバーグを頬張る、エプロンをつけたイケメン紅髪男子だった。

「……何か用ですか?」
「…………………チェンジで!!!!」

確かにイケメン☓とかにはしなかったよ!?
しなかったけど、本当に俺のメンタル的に安心な奴なの!?という思いが消えない。
男は俺の言葉にも動じずもきゅもきゅとハンバーグを頬張って………待って?何その大きさ。え?大食い選手権でもしてる?と聞きたくなる大きさなんだけど。え、もうヤダ帰りたい。いつもなら体の何処かにいる癒やしが居なくて、いい年した大人なのにもう泣きたくなってくる。
ジワリと涙が込み上げると同時に、ドカァンと凄まじい音が聞こえた。

音の発生した方を見れば、イー君達が必死に召喚陣の結界を壊そうとしていた。

「主人!今助ける!!」
「ひとり、ないっ……!!」

え?何この子達。天使かよ。俺が泣きそうだったからこんな必死に頑張ってるとか控えめに言って天使。俺の家族が可愛すぎて今日も辛い。

「ズビッ………と、とと、取り敢えず、誤召喚なので、お帰り下さい!!」

出来るだけ視線を合わせないようにフードを深く被り、大きな声で言ってみたけど、声から出たのはとても情けない声だった。
俺こんなんで本当に学校行けんのかな…………?なんか猛烈に不安になってくるし、高等部とか俺が一番嫌な世代の所じゃん。
うわ、もうやだ。部屋から出たくない。あぁ、もう何でこんなことになってんだ。
全部放り投げられたら楽なのにと思うけど、安住の地が脅かされてるのも事実で、でも人混み行きたくない。

ぐるぐるとそんな事を考えていたせいで、男が俺の前に来ている事に気付くのが遅れた。

「あぁ、なるほど。最近感じていたのは貴方でしたか。」

俺の顔を覗き込む男の顔はイケメンなのに、頬にご飯粒ついてて何だか台無しだな。いやそれよりもこいつの瞳猫みたいとか、いや何こいつ近くないか?とかもう頭パンクしそうだった。

「………ふむ。どうやら僕は召喚されたみたいですね。
しかもこれ面白いですね。普通の陣とは違い、条件が沢山ある………あぁ、だから僕が選ばれた訳ですね。いや、これは僕しか来ない訳です」

男の含みのある言葉に首を傾げれば

「基本的にスライムは最弱であり、魔の物にとってら最高のご飯なのです。美味しくジューシーな彼らは食べても食べても減りませんし、飼育も簡単ですから食用として重宝はしても、家族として敬うかは別でしょう?
それに此処の部分。貴方の心の安寧が何を示すかはわかりませんが、どうやら貴方は他人が苦手なようだ……………いや、他人の目、ですかね?」

その言葉にピクリと体が反応する。

「誰かに虐げられたか、トラウマでもおわされたのでしょう。
だから貴方は自分が傷つかない様にいくつも壁を作った。けれど、それも完璧じゃない。
完璧にするには関わらないでいるのが一番……という所ですかね?」

外の音はこちらが拾えても、あちらには聞こえない。
その事が良かったと思う反面、少し寂しいとも思った。
男の言ってる事は8割間違ってない。
俺は逃げた。戦った所で俺は傷つくだけだったから、だから努力を辞めた。
そうでもしなきゃ、俺は生きていけなかったから。
そういう俺はあの世界で誰にも認められなかった。

だけどこの世界では、それでもいいと、こんな俺でもいいと言ってくれるヒトがいる。だから、だから俺は……もう大丈夫なんだ。俯いていた顔を上げて、そんな気持ちを込めて俺は笑った。
昔、何度も何度も笑った様に、完璧に笑ってみせた。

それを見て男が何を思ったのかはわからない。
だけど、男はそれ以上話さなかった。
ただ静かに涙し、俺の前髪をあげたかと思ったら右瞼の上にキスを落とした。

びっくりする俺を他所に、男はニコリと笑って

「僕はヴィルヘルム。無を司る者。そして今日から君の使い魔となる。どうぞよろしくね主様」

口をパクパクとして言葉を失う俺を放置して、ヴィルヘルムはイー君達の方へと歩いていった。
イー君達は警戒もせずに、寧ろ自分達からヴィルヘルムに近寄った。

「そっか。君達にはまだ仲間がいるんだね。それなら今から僕が見せた物をその子達にも見せてあげて。うん。大丈夫。僕は味方だよ。」

そう言って、イー君の頭に乗せた手を退かし、ニコリと再び微笑んだ。

「ちぇ、チェンジィイイイイイイ!!!!」

こんな顔面偏差値カンストした奴と安らかに暮らせるわけ無いだろうという思いを込めて叫んだのを最後に、俺は気を失った。
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