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異変は突然に
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「特性は、特性を持つ者には効かないのです。
だから私の力は彼には効かなかった。そして、彼の力も私には効かなかった。きっと、ちゃんと彼に歩み寄り、少しずつお互いを知っていたなら…もっと違う未来があったかもしれません。」
特性同士は力を打ち消すが、特性なしには効くのか。
俺は特性なしだが、このスペックで効くのか効かないのか少し気になるな
「最初は…良かったですわ。彼は私からは声が聞こえないから、私と良くいてくれました。そして唯一私の影響を受けなかった彼は、唯一私を叱ってくれる人でした。
駄目な事は、何故いけないのか教えてくれて、ちゃんと私と向き合ってくれる…そんな人で…っいつしか私はそんな彼が好き好きになっていました。
彼の笑顔がもっと見たい、もっと彼の色んな表情が見たい。そんな思いでいっぱいでした。
このネックレスは…下町に行ったことがないと言った私をお忍びで彼が連れて行ってくれた時に買ってくれたんですの。
彼は少し恥ずかしそうに私が居る時は周りの声が聞こえづらくなるからそのお礼だと、そう言って彼の瞳の色と私の髪の色が合わさるコレを…送ってくれました。」
ソフィアさんはソッと紫の石を撫でた。
「私達が変わったのは、私が学園に入って少ししてからです。
彼の方が私より年上だったので、私は彼より遅れて入学しましたの。
ずっと会えずにいた婚約者に会いに行って…私は驚きましたわ。
私には見せない笑みを見せ、私には聞かせない様な甘い声で、ある女子生徒に愛を囁く彼の姿があったんですもの。」
「え、それ浮気?」
「えぇ、そうです。そして、その日私は自分の罪と呪を知りました。
その時の私は、こう思ったのです。この力を使えば…あの女を彼から引き離せられるって。……今思えば、あの時の私は冷静ではありませんでした。」
けど、そんな状況で冷静でいられる方が少ない気がするんだが…。これはあれか、俺が恋愛経験皆無だからなのか
「彼を取り戻す為に何でもしましたわ。罪だって犯しました。
けれど、彼は戻ってこなかった…それどころか私は彼の命を受けた騎士に殺されました。……当たり前ですよね、愛した人を害した女を生かしておいていい事なんて……っ何一つ、ありませんもの。」
必死に涙を堪えるソフィアさんに、ユーリンがハンカチを渡した。
「罪を犯した事も、彼女を害した事も、悪い事をしたのだと理解しています。
だけど…死んでも尚…私はっ彼が好きなんです。彼との思い出のネックレスだから、…っ本当に、良かった……っ」
「シンさんどうしたんですか?」
んー…と考えていると、ユーリンが首を傾げ、こちらを見ていた
「んー?いや、なんか違和感というか…どっかでそんな話見た様な気がしてな」
後1歩で思い出せそうなのに思い出せなくて、モヤモヤしていた時だった。
「!?ユーリン伏せろ!!!」
「!?」
俺の大声に驚きながらも、ユーリンが慌てて伏せた。
そのすぐ後に、ユーリンの顔があった所に弓矢が飛んできた。
「……アッチか。」
弾道で大体の位置は分かるが、伏兵がいた場合面倒だ。
地に線を書き、魔法を発動させ、二人を結界内に閉じ込めた。
こんな状況じゃ、影響がどうのと気にしてる余裕はない。
「……ユーリン、ソフィアさん、その線から出ないでね。出たら身の保証出来ない。ラー君、イー君達どれくらいで着く?」
「ん………も、着く」
「ありがとう。それじゃあ皆ちょっとだけ周り警戒しててね。俺、今から集中するから」
ふうっと一息吐いてから、目を瞑り地に手を付けた。
大体の方角は理解してるが、念の為広範囲で探知魔法を使用した。
脳がもう無理だと悲鳴をあげても、すぐ様修復が始まる。
こういうのを体感する度に、俺はもう普通の人じゃないのだなと実感する。
「………居た。」
「主人!」
帰ってきた二人を抱きとめて、二人にさっき俺が見た物を渡した。
「イー君、スー君連れて今俺が見せた奴等を殺さず捕らえてきて。
俺は、ちょっちやる事がある。」
「あ~い!」
イー君とスー君なら大丈夫だとは思うが、なんか嫌な感じがした。
一応イー君達には魔法をかけてあるから、何かあっても核は俺の元に帰る。核さえ無事なら、イー君達は不死だ。
「………さぁて、やりますかぁ」
ソフィアさんに直接付与した訳ではないから害はないと思うが、早く終わらせて損する事はない。
俺は、人差し指に魔力を纏わせ、空中に魔法陣を描いた。
これはもしもの為の魔法陣なので、起動しない方がいいが……
「…何が起きてんだ、これ」
イー君の気配と共に強くなる匂い。
帰ってきたイー君は捕縛した男達を俺の前に投げ捨てた。
ゴロリと転がった物を見て、この匂いが何なのか、わかった。
「……っ、やっぱりこれ、死臭か」
ゴロリと転がった男は既に息がなかった。
体の痛み具合から捕縛されて死んだというよりも、それより以前から死んでいた様に見える。
「流石に身元が分かるような物は「う、そ……っ」ソフィアさん、コイツ知ってるの?」
後ろを振り返れば、口元を抑えて目を見開く彼女の姿があった。
「か、れは……っジェ、フリー…っ私の…っ、おと、うと…ですわ…っ」
大きな瞳から零れ落ちていく涙。
「………待って、一旦状況を整理しようか。
ソフィアさんが死んだのは、暦でいうといつか覚えている?」
異質なモノにおかしな事ばかり起きている。
俺は状況を整理する為に、軽く深呼吸をしてからソフィアさんの方を向いた。
「私は…っ、ラル暦948年…にっ」
「それじゃあ、ソフィアさんは学園を卒業したかな?」
「い、いえっ。卒業前に…っ、」
今はラル暦950年だ。
ソフィアさんが死んで2年ならば、弟だと判別できるのは分かる。
だが、この死体はどう見ても1年以上経っている。
手足や顔の腐食は進んでいないが、服の中は悲惨なものだった。
おかしな事はそれだけではないのだが。
「ソフィアさんと弟さんとの仲は良かった?」
「えぇ…っ。いつも姉様と慕ってくれていました…っ。弟だけはずっと…っ最後まで私の味方でいてくれて…っ」
なんとなくの予想はついてきたが、あくまでも予想でしかない。
かといって此処で無防備になるわけにもいかないな。
狙いが俺なのか、ユーリンなのか、それともソフィアさんなのかもわからないのだ。取り敢えず家に帰るのが安全、か。
「取り敢えず一度家に帰ろうか。またいつ襲撃されるかもわからないしね。話はそれからだ。」
2人とラー君達を馬車に乗せて、先程より強めの防護魔法を馬車にかける。
「主人、また、来る」
俺の隣に座ったスー君が遠くを見ながら言った。
「スー君、手綱任すね。イー君周りは気にしなくていい。最速で帰ろう」
「ガッテン承知!」
「わかった!」
手綱をスー君に渡し、俺は荷台の上に上がった。
「これ、余り得意じゃないんだけど……そうも言ってらんないか」
壊すのは簡単だけど、捕まえるのは難しい。
直接の捕縛じゃないから、難易度は更に跳ね上がる。
けれど、先程の襲撃者がソフィアさんの弟だったという事は…もしかしたら他にも関係者が使われているかもしれない。
そんな状況で無闇矢鱈に壊すのは得策ではない。
撃たれる魔法を相殺させながら、魔力を網のように張り巡らせる。
「チッ…気づかれたか。だけど、もうおせぇんだよ!」
何体か網から抜け出たが、俺の魔力に触れた時点でマーキングは済んでいる。後は急遽作った空間に落としていくだけだ。
「………本当に、何が起きてるんだ。」
シャンバラ達の事は知っていたけど、何か事が起きるにしても後数百年は保っていた筈だ。
シャンバラの力は緩やかに落ちているから、下手な事さえしなければそれくらいは延命できた。
それにこれがシャンバラの力が衰えたせいだというには、余りにも精霊達が普通過ぎる。
「……厄介事をまた拾っちまったなぁ」
頭を抱えながら、その場に胡座をかいた。
だから私の力は彼には効かなかった。そして、彼の力も私には効かなかった。きっと、ちゃんと彼に歩み寄り、少しずつお互いを知っていたなら…もっと違う未来があったかもしれません。」
特性同士は力を打ち消すが、特性なしには効くのか。
俺は特性なしだが、このスペックで効くのか効かないのか少し気になるな
「最初は…良かったですわ。彼は私からは声が聞こえないから、私と良くいてくれました。そして唯一私の影響を受けなかった彼は、唯一私を叱ってくれる人でした。
駄目な事は、何故いけないのか教えてくれて、ちゃんと私と向き合ってくれる…そんな人で…っいつしか私はそんな彼が好き好きになっていました。
彼の笑顔がもっと見たい、もっと彼の色んな表情が見たい。そんな思いでいっぱいでした。
このネックレスは…下町に行ったことがないと言った私をお忍びで彼が連れて行ってくれた時に買ってくれたんですの。
彼は少し恥ずかしそうに私が居る時は周りの声が聞こえづらくなるからそのお礼だと、そう言って彼の瞳の色と私の髪の色が合わさるコレを…送ってくれました。」
ソフィアさんはソッと紫の石を撫でた。
「私達が変わったのは、私が学園に入って少ししてからです。
彼の方が私より年上だったので、私は彼より遅れて入学しましたの。
ずっと会えずにいた婚約者に会いに行って…私は驚きましたわ。
私には見せない笑みを見せ、私には聞かせない様な甘い声で、ある女子生徒に愛を囁く彼の姿があったんですもの。」
「え、それ浮気?」
「えぇ、そうです。そして、その日私は自分の罪と呪を知りました。
その時の私は、こう思ったのです。この力を使えば…あの女を彼から引き離せられるって。……今思えば、あの時の私は冷静ではありませんでした。」
けど、そんな状況で冷静でいられる方が少ない気がするんだが…。これはあれか、俺が恋愛経験皆無だからなのか
「彼を取り戻す為に何でもしましたわ。罪だって犯しました。
けれど、彼は戻ってこなかった…それどころか私は彼の命を受けた騎士に殺されました。……当たり前ですよね、愛した人を害した女を生かしておいていい事なんて……っ何一つ、ありませんもの。」
必死に涙を堪えるソフィアさんに、ユーリンがハンカチを渡した。
「罪を犯した事も、彼女を害した事も、悪い事をしたのだと理解しています。
だけど…死んでも尚…私はっ彼が好きなんです。彼との思い出のネックレスだから、…っ本当に、良かった……っ」
「シンさんどうしたんですか?」
んー…と考えていると、ユーリンが首を傾げ、こちらを見ていた
「んー?いや、なんか違和感というか…どっかでそんな話見た様な気がしてな」
後1歩で思い出せそうなのに思い出せなくて、モヤモヤしていた時だった。
「!?ユーリン伏せろ!!!」
「!?」
俺の大声に驚きながらも、ユーリンが慌てて伏せた。
そのすぐ後に、ユーリンの顔があった所に弓矢が飛んできた。
「……アッチか。」
弾道で大体の位置は分かるが、伏兵がいた場合面倒だ。
地に線を書き、魔法を発動させ、二人を結界内に閉じ込めた。
こんな状況じゃ、影響がどうのと気にしてる余裕はない。
「……ユーリン、ソフィアさん、その線から出ないでね。出たら身の保証出来ない。ラー君、イー君達どれくらいで着く?」
「ん………も、着く」
「ありがとう。それじゃあ皆ちょっとだけ周り警戒しててね。俺、今から集中するから」
ふうっと一息吐いてから、目を瞑り地に手を付けた。
大体の方角は理解してるが、念の為広範囲で探知魔法を使用した。
脳がもう無理だと悲鳴をあげても、すぐ様修復が始まる。
こういうのを体感する度に、俺はもう普通の人じゃないのだなと実感する。
「………居た。」
「主人!」
帰ってきた二人を抱きとめて、二人にさっき俺が見た物を渡した。
「イー君、スー君連れて今俺が見せた奴等を殺さず捕らえてきて。
俺は、ちょっちやる事がある。」
「あ~い!」
イー君とスー君なら大丈夫だとは思うが、なんか嫌な感じがした。
一応イー君達には魔法をかけてあるから、何かあっても核は俺の元に帰る。核さえ無事なら、イー君達は不死だ。
「………さぁて、やりますかぁ」
ソフィアさんに直接付与した訳ではないから害はないと思うが、早く終わらせて損する事はない。
俺は、人差し指に魔力を纏わせ、空中に魔法陣を描いた。
これはもしもの為の魔法陣なので、起動しない方がいいが……
「…何が起きてんだ、これ」
イー君の気配と共に強くなる匂い。
帰ってきたイー君は捕縛した男達を俺の前に投げ捨てた。
ゴロリと転がった物を見て、この匂いが何なのか、わかった。
「……っ、やっぱりこれ、死臭か」
ゴロリと転がった男は既に息がなかった。
体の痛み具合から捕縛されて死んだというよりも、それより以前から死んでいた様に見える。
「流石に身元が分かるような物は「う、そ……っ」ソフィアさん、コイツ知ってるの?」
後ろを振り返れば、口元を抑えて目を見開く彼女の姿があった。
「か、れは……っジェ、フリー…っ私の…っ、おと、うと…ですわ…っ」
大きな瞳から零れ落ちていく涙。
「………待って、一旦状況を整理しようか。
ソフィアさんが死んだのは、暦でいうといつか覚えている?」
異質なモノにおかしな事ばかり起きている。
俺は状況を整理する為に、軽く深呼吸をしてからソフィアさんの方を向いた。
「私は…っ、ラル暦948年…にっ」
「それじゃあ、ソフィアさんは学園を卒業したかな?」
「い、いえっ。卒業前に…っ、」
今はラル暦950年だ。
ソフィアさんが死んで2年ならば、弟だと判別できるのは分かる。
だが、この死体はどう見ても1年以上経っている。
手足や顔の腐食は進んでいないが、服の中は悲惨なものだった。
おかしな事はそれだけではないのだが。
「ソフィアさんと弟さんとの仲は良かった?」
「えぇ…っ。いつも姉様と慕ってくれていました…っ。弟だけはずっと…っ最後まで私の味方でいてくれて…っ」
なんとなくの予想はついてきたが、あくまでも予想でしかない。
かといって此処で無防備になるわけにもいかないな。
狙いが俺なのか、ユーリンなのか、それともソフィアさんなのかもわからないのだ。取り敢えず家に帰るのが安全、か。
「取り敢えず一度家に帰ろうか。またいつ襲撃されるかもわからないしね。話はそれからだ。」
2人とラー君達を馬車に乗せて、先程より強めの防護魔法を馬車にかける。
「主人、また、来る」
俺の隣に座ったスー君が遠くを見ながら言った。
「スー君、手綱任すね。イー君周りは気にしなくていい。最速で帰ろう」
「ガッテン承知!」
「わかった!」
手綱をスー君に渡し、俺は荷台の上に上がった。
「これ、余り得意じゃないんだけど……そうも言ってらんないか」
壊すのは簡単だけど、捕まえるのは難しい。
直接の捕縛じゃないから、難易度は更に跳ね上がる。
けれど、先程の襲撃者がソフィアさんの弟だったという事は…もしかしたら他にも関係者が使われているかもしれない。
そんな状況で無闇矢鱈に壊すのは得策ではない。
撃たれる魔法を相殺させながら、魔力を網のように張り巡らせる。
「チッ…気づかれたか。だけど、もうおせぇんだよ!」
何体か網から抜け出たが、俺の魔力に触れた時点でマーキングは済んでいる。後は急遽作った空間に落としていくだけだ。
「………本当に、何が起きてるんだ。」
シャンバラ達の事は知っていたけど、何か事が起きるにしても後数百年は保っていた筈だ。
シャンバラの力は緩やかに落ちているから、下手な事さえしなければそれくらいは延命できた。
それにこれがシャンバラの力が衰えたせいだというには、余りにも精霊達が普通過ぎる。
「……厄介事をまた拾っちまったなぁ」
頭を抱えながら、その場に胡座をかいた。
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