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どうやら俺は異世界に来たらしい
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「これは、また中々豊作じゃ…!!」
図鑑がほんの少しだけど、埋まっていく喜びは何度体験してもいい。
「主人!依頼は良いのか?」
「あ………忘れてた」
あ!こっちに未収穫の物が!そう思いどんどん目当てのものからそれていた。
「えーと、雛景色だっけ。
どんな形なんだ?ほう、タンポポじゃないか」
出てきた画像はどう見ても綿毛のタンポポ。
「主人!アレか?」
スー君がポインポイン跳ねながら触手で指さす先にはデカイ綿毛のタンポポがあった。
え、でかくない?見上げすぎて首痛い…
「取り敢えず行くかー…」
コレの採取ってコレを丸々持ってけってことなのか
綿毛1本でもいいのかどっちなんだろ。
リストには、そこら辺の事書いてないんだよね。
「んー………コレ持ってても入らねぇよな」
一軒家サイズのタンポポ。
「主人!アソコ!花の妖精いる!」
クイクイと服を引っ張り指さす方を見ると
何やらタンポポの根本で回って踊る羽生えた小人みたいなのがいた
「そーだて そだて」
「もーっと育て」
「愛をあげる」「君は愛されし花」
歌いながらクルクルと踊る小人。
え?もしかして本当はこのサイズじゃない?
歌的にあれでしょ?あのアニメのでっかいくまみたいなのがやってたのと一緒な感じでしょ?
「ねぇねぇ、もう育てなくても良いんじゃないだろうか」
「ふぇ?駄目なの!
働かないとご飯抜きなるの!」
「あ、愛し子だ!マイナスイオン~ふわぁ」
「おい!そこ!働け!キビキビ働け!!」
おいおい、個性豊か過ぎるだろ…
「君達ちょっと手を止めてよく見てほしい。
めちゃくちゃ育ってんぞ?」
俺が雛景色を指さすと、皆驚愕していた。
「はわわわ、どうしようなの
お尻ペンペンされるの~!」
「愛し子、どうにか出来ないの?」
「手が止まってるぞ!もっと舞うように踊らんか!」
どうにか出来ないのと言われても
枯らす事は出来るけど、成長を戻すなんて出来るのか……?
サイズ変える?いや、でも魔法解けたら元に戻るぞ?
「主人!スー達出来る!魔力食べる!!」
ウンウンと悩んでいるとスー君と1匹のスライムが俺の前に立っていた。
「え?出来るの?」
「スー達魔力食べる!妖精踊って魔力与える!それ食べる!食べたら戻る!」
「それじゃあ、頼めるか?」
もう一匹のスライムとスー君を撫でるとプルプルプルと震えて雛景色の方へと駆けていった
「食べるのーーー!!」
「え、まさかのそういう風に食べるの!?」
雛景色を包み込む様にスー君達が大きくなる。
あ、でも俺が魔力あげる時も俺の手事体に入ってたな…
少しずつ雛景色が小さくなって様子を見て、おぉと拍手してしまった。
「食べたの!」
「よくやったぞー!」
普通のタンポポサイズまで縮んだ雛景色。
スー君達を愛でてそれを採る。
「これだけしかないのかなぁ」
「コッチあるー」
「愛し子こっちー!」
花の妖精達についてくと一面タンポポ畑だった。
え?あれ放置しておいても良かったんじゃね?え?
今後の事も考えて3分の1採って後は残した。
「次は、今日頑張った君だな」
雛景色を手に握り魔力を込めながら透明スライムの体に手を突っ込む。
サァっと色が緑色に変わっていく。え、黄色じゃないんだ。よもぎ餅みたい……
「君は……そうだなぁ。ラー君な。」
嬉しそうにピョコピョコ跳ねるラー君。
「あ、そうだ。何か他に珍しい草とか種とかない?」
「あるの~」
「着いてきな!連れてってやるぞ!」
その後花の妖精の案内の元、俺は結構な数を採取する事に成功しホクホクしながらギルドへと向かった。
「おっさん!納品でーす!」
テンション最高潮だった俺は、受けた依頼のモノをドンっとカウンターへ置いた。
「まさか本当に受けた奴全部終わらせたんか!?」
「え?うん。駄目だった?」
「いや、有りがてぇ!今鑑定するからちょっと待っとってな」
椅子に座り足をブラブラさせながら鑑定が終わるのを待つ。
あ、今日は久しぶりにカップラーメンたーべよ
カップラーメンって夜中とかに無性に食いたくなるよな、あの衝動は何なんだろなぁ。
「待たせたな。これ報酬や。
また暇んなったら受けに来てや?」
「はーい!またね。おっさん!」
転移して家に帰り姿を戻す。
大人の姿だと地味ーに疲れるんだよね
「そういえば、スー君とラー君は色変わったけど何か変わったの?」
「毒出せる!耐性ある!
ラー、緑育てる!枯らす事も出来る!」
「ほうほう」
入れた物と何かしらの接点はあるのね。
確か雛景色は肥料に使われるらしいし。
これ、草とかだけじゃなくてさ……この世界に居るか分からんけどドラゴンの骨とか火山灰とか入れたらどうなるんだ?
ミックスしたらどっちも能力得るのか?
「…………気になる」
色んな組み合わせがありそうだなぁ
そんな事を思いながら俺は布団に入った。
ベットより煎餅布団が好きです。
フローリングより畳派。何か落ち着く……
図鑑がほんの少しだけど、埋まっていく喜びは何度体験してもいい。
「主人!依頼は良いのか?」
「あ………忘れてた」
あ!こっちに未収穫の物が!そう思いどんどん目当てのものからそれていた。
「えーと、雛景色だっけ。
どんな形なんだ?ほう、タンポポじゃないか」
出てきた画像はどう見ても綿毛のタンポポ。
「主人!アレか?」
スー君がポインポイン跳ねながら触手で指さす先にはデカイ綿毛のタンポポがあった。
え、でかくない?見上げすぎて首痛い…
「取り敢えず行くかー…」
コレの採取ってコレを丸々持ってけってことなのか
綿毛1本でもいいのかどっちなんだろ。
リストには、そこら辺の事書いてないんだよね。
「んー………コレ持ってても入らねぇよな」
一軒家サイズのタンポポ。
「主人!アソコ!花の妖精いる!」
クイクイと服を引っ張り指さす方を見ると
何やらタンポポの根本で回って踊る羽生えた小人みたいなのがいた
「そーだて そだて」
「もーっと育て」
「愛をあげる」「君は愛されし花」
歌いながらクルクルと踊る小人。
え?もしかして本当はこのサイズじゃない?
歌的にあれでしょ?あのアニメのでっかいくまみたいなのがやってたのと一緒な感じでしょ?
「ねぇねぇ、もう育てなくても良いんじゃないだろうか」
「ふぇ?駄目なの!
働かないとご飯抜きなるの!」
「あ、愛し子だ!マイナスイオン~ふわぁ」
「おい!そこ!働け!キビキビ働け!!」
おいおい、個性豊か過ぎるだろ…
「君達ちょっと手を止めてよく見てほしい。
めちゃくちゃ育ってんぞ?」
俺が雛景色を指さすと、皆驚愕していた。
「はわわわ、どうしようなの
お尻ペンペンされるの~!」
「愛し子、どうにか出来ないの?」
「手が止まってるぞ!もっと舞うように踊らんか!」
どうにか出来ないのと言われても
枯らす事は出来るけど、成長を戻すなんて出来るのか……?
サイズ変える?いや、でも魔法解けたら元に戻るぞ?
「主人!スー達出来る!魔力食べる!!」
ウンウンと悩んでいるとスー君と1匹のスライムが俺の前に立っていた。
「え?出来るの?」
「スー達魔力食べる!妖精踊って魔力与える!それ食べる!食べたら戻る!」
「それじゃあ、頼めるか?」
もう一匹のスライムとスー君を撫でるとプルプルプルと震えて雛景色の方へと駆けていった
「食べるのーーー!!」
「え、まさかのそういう風に食べるの!?」
雛景色を包み込む様にスー君達が大きくなる。
あ、でも俺が魔力あげる時も俺の手事体に入ってたな…
少しずつ雛景色が小さくなって様子を見て、おぉと拍手してしまった。
「食べたの!」
「よくやったぞー!」
普通のタンポポサイズまで縮んだ雛景色。
スー君達を愛でてそれを採る。
「これだけしかないのかなぁ」
「コッチあるー」
「愛し子こっちー!」
花の妖精達についてくと一面タンポポ畑だった。
え?あれ放置しておいても良かったんじゃね?え?
今後の事も考えて3分の1採って後は残した。
「次は、今日頑張った君だな」
雛景色を手に握り魔力を込めながら透明スライムの体に手を突っ込む。
サァっと色が緑色に変わっていく。え、黄色じゃないんだ。よもぎ餅みたい……
「君は……そうだなぁ。ラー君な。」
嬉しそうにピョコピョコ跳ねるラー君。
「あ、そうだ。何か他に珍しい草とか種とかない?」
「あるの~」
「着いてきな!連れてってやるぞ!」
その後花の妖精の案内の元、俺は結構な数を採取する事に成功しホクホクしながらギルドへと向かった。
「おっさん!納品でーす!」
テンション最高潮だった俺は、受けた依頼のモノをドンっとカウンターへ置いた。
「まさか本当に受けた奴全部終わらせたんか!?」
「え?うん。駄目だった?」
「いや、有りがてぇ!今鑑定するからちょっと待っとってな」
椅子に座り足をブラブラさせながら鑑定が終わるのを待つ。
あ、今日は久しぶりにカップラーメンたーべよ
カップラーメンって夜中とかに無性に食いたくなるよな、あの衝動は何なんだろなぁ。
「待たせたな。これ報酬や。
また暇んなったら受けに来てや?」
「はーい!またね。おっさん!」
転移して家に帰り姿を戻す。
大人の姿だと地味ーに疲れるんだよね
「そういえば、スー君とラー君は色変わったけど何か変わったの?」
「毒出せる!耐性ある!
ラー、緑育てる!枯らす事も出来る!」
「ほうほう」
入れた物と何かしらの接点はあるのね。
確か雛景色は肥料に使われるらしいし。
これ、草とかだけじゃなくてさ……この世界に居るか分からんけどドラゴンの骨とか火山灰とか入れたらどうなるんだ?
ミックスしたらどっちも能力得るのか?
「…………気になる」
色んな組み合わせがありそうだなぁ
そんな事を思いながら俺は布団に入った。
ベットより煎餅布団が好きです。
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