変な貴族様と平民

葉叶

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学校に通います

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「ん…あれ…部屋?」

確か…あの子を見てたら急に意識が…

周りをキョロキョロ見渡すと前と同じように頭だけベットにのせたスノウウィングさんが居た。

「目覚めたか。
アレに当てられるとは、まだ弱いのぅ」

どこから声が!?っと思ったら布団がモゾモゾ動き小さなハクさんがピョコっと顔を出した

「アレって何ですか?」

「邪気…といえば一番わかりやすいかのぅ
お前は人一倍そういうのに弱いらしい。」

「あの子は…?」

「リビングで転げまわって遊んどるわぃ。
アレは無邪気な子供の様なモノだ。
まぁ…少しばかり無邪気過ぎるんだがな」

確かに耳を澄ませると、きゃーー!っとかとりゃーーっとか聞こえるし物が割れる音が聞こえる…

「…あの子…何で黒い靄…みたいなのに包まれてるんですか…?」

「ほぅ、お前にはそう見えるか。
元々アレも実体はない。子供の姿を見せてるのは今気に入ってるからだろうなぁ。
お前が見た靄は彼奴の本体の様なモノだ。
遊んでるのを契約で邪魔され不機嫌になっておったから本体が器から漏れ出したのだろう。」

あぁ…色んな事が一気に起きすぎて頭が爆発してしまいそうです…

「んぅー…サラぁ……」

突然名前を呼ばれビクッとしてスノウウィングさんを見るとえへへ、と笑いながらすやすや寝ていた

「…どんな夢見てるんでしょうね」

何故彼がこんなに私の事ばかり考えるのかわからない。
サラ違いでは?と正直思ってしまう。
此処に来てから訳のわからない事ばかりだ…


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