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学校に通います
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「お嬢様、鞄は私がスノウ様のと一緒に置いてきますね」
「あ、ありがとうございます」
サッと私の鞄を持って何処かへ行ってしまうスバルさん。
武闘場のデカさに気を取られてて鞄の事なんて頭に入ってなかったや
『何あの子、何でサラザール様の横に居るのよ。
平民のくせにっ』
『うわぁ、あの子よく隣に立てるわねぇ
幾ら彼が公爵だからって私に無理ね。あの顔に体型…それにあの臭いは無理だわ』
『何であんなみすぼらしい女が特待生なのよっ!
私の方が優秀なのに…っ私より目立つなんて…絶対後悔させてやるっ』
聞こえてくる声に耳を塞ぎたくなる。
塞いだって何も変わらない事くらい嫌という程知っているのに
それでも耳を塞ぎたくなる。
妬み 嫉妬 好奇。気持ち悪くてしょうがない。
「おーい、集まれー」
『あー、だり。何でガキなんて見なきゃなんねぇ……ん?おかしいな。なんであのガキ…あんな魔法……うん、関わらない事にこしたことはねぇ。あの目は駄目なやつだわ。』
「今日は使い魔召喚をする。
使い魔召喚において、やってはならない事は
他者の血を混ぜる事。召喚陣に他者がいる事だ。
これは国でも禁止されていて、発覚したら即刻投獄…処刑もあり得る。
さて、ここ迄禁じられるには勿論訳がある。
それは何故かわかる者……サラザール。」
『此処はサラに格好いい所を見せる所じゃないか!?』
「召喚陣に、他者が混ざる事で
自分の召喚されるべき使い魔と、他者の使い魔が召喚される際に1つしかないゲートを無理に入る事で使い魔同士が組み合わされキメラとして召喚されます。
キメラは魔力がつきるまで暴れ続け、戦闘力は国をも壊す程です。
キメラを止め、魂を救う為死神が召喚され死神がキメラを止め混ぜ合わさった魂を元の形に戻すと言われてます。
ですが、一生に1度しか出来ないのが使い魔召喚です。
その相手が死ぬという事は、こちら側にいる魔物と契約するしかありません。
ですが、こちら側にいる魔物は言葉が通じない者の方が多いので契約できるのは奇跡に近い確率です」
「流石サラザール家の息子だな。完璧な回答だ。
まぁ、というわけで絶対にやるなよ。
いくつか陣は書いてあるから、血をたらし願え。
生涯の相手が出てくるのを。それじゃあ始めろー」
『ど、どうだろう。サラに格好いいところ見せれただろうか…』
「凄いですね…スノウウィングさん。」
私も情報としては知っていてもあそこ迄分かりやすく説明できないだろう。
『い、いいいいいいま…スノウウィングさんって…スノウウィングさんって!!!???』
ドタンッ
「えっ!?スノウウィングさん!?」
顔を真っ赤にして突然倒れたスノウウィングさん。
どうしようかとオタオタ慌てているとスッとスバルさんが現れ
「お嬢様、スノウ様の事は私に任せて下さい。
お嬢様は使い魔召喚に集中を。」
パチンッとウィンクしてスノウウィングさんを担いで何処かへ行った。
私が心配しても…何も出来ないものね。
何処かうったりしてなければいいのだけど。
だ、だめだ。今は使い魔召喚に集中しなきゃ。
スバルさんにもそう言われたじゃない。
パンパンッ
邪念を振り払いたくてほっぺたを叩き深呼吸をする。
うん、少し落ち着いた。
私は私が端っこにある召喚陣に並ぶべく歩を進めた
「あ、ありがとうございます」
サッと私の鞄を持って何処かへ行ってしまうスバルさん。
武闘場のデカさに気を取られてて鞄の事なんて頭に入ってなかったや
『何あの子、何でサラザール様の横に居るのよ。
平民のくせにっ』
『うわぁ、あの子よく隣に立てるわねぇ
幾ら彼が公爵だからって私に無理ね。あの顔に体型…それにあの臭いは無理だわ』
『何であんなみすぼらしい女が特待生なのよっ!
私の方が優秀なのに…っ私より目立つなんて…絶対後悔させてやるっ』
聞こえてくる声に耳を塞ぎたくなる。
塞いだって何も変わらない事くらい嫌という程知っているのに
それでも耳を塞ぎたくなる。
妬み 嫉妬 好奇。気持ち悪くてしょうがない。
「おーい、集まれー」
『あー、だり。何でガキなんて見なきゃなんねぇ……ん?おかしいな。なんであのガキ…あんな魔法……うん、関わらない事にこしたことはねぇ。あの目は駄目なやつだわ。』
「今日は使い魔召喚をする。
使い魔召喚において、やってはならない事は
他者の血を混ぜる事。召喚陣に他者がいる事だ。
これは国でも禁止されていて、発覚したら即刻投獄…処刑もあり得る。
さて、ここ迄禁じられるには勿論訳がある。
それは何故かわかる者……サラザール。」
『此処はサラに格好いい所を見せる所じゃないか!?』
「召喚陣に、他者が混ざる事で
自分の召喚されるべき使い魔と、他者の使い魔が召喚される際に1つしかないゲートを無理に入る事で使い魔同士が組み合わされキメラとして召喚されます。
キメラは魔力がつきるまで暴れ続け、戦闘力は国をも壊す程です。
キメラを止め、魂を救う為死神が召喚され死神がキメラを止め混ぜ合わさった魂を元の形に戻すと言われてます。
ですが、一生に1度しか出来ないのが使い魔召喚です。
その相手が死ぬという事は、こちら側にいる魔物と契約するしかありません。
ですが、こちら側にいる魔物は言葉が通じない者の方が多いので契約できるのは奇跡に近い確率です」
「流石サラザール家の息子だな。完璧な回答だ。
まぁ、というわけで絶対にやるなよ。
いくつか陣は書いてあるから、血をたらし願え。
生涯の相手が出てくるのを。それじゃあ始めろー」
『ど、どうだろう。サラに格好いいところ見せれただろうか…』
「凄いですね…スノウウィングさん。」
私も情報としては知っていてもあそこ迄分かりやすく説明できないだろう。
『い、いいいいいいま…スノウウィングさんって…スノウウィングさんって!!!???』
ドタンッ
「えっ!?スノウウィングさん!?」
顔を真っ赤にして突然倒れたスノウウィングさん。
どうしようかとオタオタ慌てているとスッとスバルさんが現れ
「お嬢様、スノウ様の事は私に任せて下さい。
お嬢様は使い魔召喚に集中を。」
パチンッとウィンクしてスノウウィングさんを担いで何処かへ行った。
私が心配しても…何も出来ないものね。
何処かうったりしてなければいいのだけど。
だ、だめだ。今は使い魔召喚に集中しなきゃ。
スバルさんにもそう言われたじゃない。
パンパンッ
邪念を振り払いたくてほっぺたを叩き深呼吸をする。
うん、少し落ち着いた。
私は私が端っこにある召喚陣に並ぶべく歩を進めた
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