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第二章
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それから荷物を持って理事長と合流して新幹線に乗って目的地へと向かった。
車に乗り換えて向かってる間、早起きしたせいか僕は要にもたれて眠ってしまった。
「ゆき、着いたよ」
「ん…ありがと。」
車から降りて荷物を持って今回の宿兼仕事場である一軒家へと入って行った。
此処前も来た気がするなぁ。気のせいかなぁ?
「申し訳ありませんが挨拶は置いといて状況を聞いてもいいですか?」
要が聞きに行ったのを見て僕は先に部屋に荷物を置いて
僕のと要のPCを持って作業部屋へ戻ると要の眉間にシワが寄っていた。
「どうかしたの?」
「サーバー結構やられちゃってて直すより一から作り直した方が早いと思う。それに痕跡が少すぎて追いかけれるかわかんない。」
「それじゃあ、僕が構築の方やってくから要は相手の方やってよ。」
「ん、わかった。」
要の背中に持たれるように座ってPCを開く。
要は構築系より相手をあぶり出す方が向いてる。
自作のウィルス送り込んだり可愛い顔してやる事はとてもえげつないけど。
真剣な顔でカタカタとキーボードを叩く要を見て僕もキーボードを叩いた。
「ふぅ、今日はこんな所かな」
肩をほぐしながら要を見ると難しい顔しながらキーボードを物凄い勢いで叩いていた。
どうやら自分の世界に入ってるみたいだ。
「それじゃあ、僕達休憩入ります」
近くに居た人に一応声をかけて要を抱き上げて部屋に戻った。
「先に風呂入るか」
声をかけても無駄だしな。
要をベットに座らせて軽くシャワーを浴びて部屋に戻ったけど、まだカタカタとキーボードを叩いていた。
「要、休憩入れよ」
来てからぶっ通しでやってもう日が出てきてる。
ピクリとも反応しない要の顎を取って無理矢理こちらに顔を向けると目をパチパチさせてキョトンとする要。
「要、もう朝。仮眠とんなきゃ要が倒れる」
「え、嘘!?もう朝!?
てか、ゆき髪の毛乾かさないと風邪ひく!!」
「…面倒。それに風邪ひかないから大丈夫」
そのまま寝転がろうとしたけど、要に止められた。
「駄目。半裸は許すけど髪の毛は駄目。
ほら、僕が乾かしてあげるから乾かそう?」
「んー…それなら…」
渋々座るとドライヤーを持ってきて僕の頭を乾かし始める要。
んー…眠くなる。
「もう少しで乾くから我慢して」
うっつらうっつらし始めた僕に気づいたのか声をかけてくる要。
「うんー……」
「よし、乾いた。
寝てもいいよ。ん?どうしたの?」
僕から離れようとする要を僕は何故か引き止めていた。
「要が離れるのやだ…」
「ドライヤー置いて着替えさせて。
そしたらすぐゆきの傍に戻ってくるから。ね?」
要は優しい顔で笑って僕の頭を撫でた。
「すぐ…?」
「うん。すぐ。」
渋々手を離すとまた僕の頭を撫でてドライヤーと寝間着を持って洗面所の方へと走っていった
「…何でだろう」
何でかわからないけど、気づいたら要の手を掴んでた。
「んー……まぁいっか。」
わからない。考えるのは疲れる。
「ゆき、寝よっか。
アラームもつけてっと。」
ベットの横にある棚に携帯を置いてベットに入る要。
「要、こっち。」
腕を広げると一瞬躊躇しておずおずと腕の中に入って来た。
「……おやすみ要」
「おやすみ、ゆき。」
車に乗り換えて向かってる間、早起きしたせいか僕は要にもたれて眠ってしまった。
「ゆき、着いたよ」
「ん…ありがと。」
車から降りて荷物を持って今回の宿兼仕事場である一軒家へと入って行った。
此処前も来た気がするなぁ。気のせいかなぁ?
「申し訳ありませんが挨拶は置いといて状況を聞いてもいいですか?」
要が聞きに行ったのを見て僕は先に部屋に荷物を置いて
僕のと要のPCを持って作業部屋へ戻ると要の眉間にシワが寄っていた。
「どうかしたの?」
「サーバー結構やられちゃってて直すより一から作り直した方が早いと思う。それに痕跡が少すぎて追いかけれるかわかんない。」
「それじゃあ、僕が構築の方やってくから要は相手の方やってよ。」
「ん、わかった。」
要の背中に持たれるように座ってPCを開く。
要は構築系より相手をあぶり出す方が向いてる。
自作のウィルス送り込んだり可愛い顔してやる事はとてもえげつないけど。
真剣な顔でカタカタとキーボードを叩く要を見て僕もキーボードを叩いた。
「ふぅ、今日はこんな所かな」
肩をほぐしながら要を見ると難しい顔しながらキーボードを物凄い勢いで叩いていた。
どうやら自分の世界に入ってるみたいだ。
「それじゃあ、僕達休憩入ります」
近くに居た人に一応声をかけて要を抱き上げて部屋に戻った。
「先に風呂入るか」
声をかけても無駄だしな。
要をベットに座らせて軽くシャワーを浴びて部屋に戻ったけど、まだカタカタとキーボードを叩いていた。
「要、休憩入れよ」
来てからぶっ通しでやってもう日が出てきてる。
ピクリとも反応しない要の顎を取って無理矢理こちらに顔を向けると目をパチパチさせてキョトンとする要。
「要、もう朝。仮眠とんなきゃ要が倒れる」
「え、嘘!?もう朝!?
てか、ゆき髪の毛乾かさないと風邪ひく!!」
「…面倒。それに風邪ひかないから大丈夫」
そのまま寝転がろうとしたけど、要に止められた。
「駄目。半裸は許すけど髪の毛は駄目。
ほら、僕が乾かしてあげるから乾かそう?」
「んー…それなら…」
渋々座るとドライヤーを持ってきて僕の頭を乾かし始める要。
んー…眠くなる。
「もう少しで乾くから我慢して」
うっつらうっつらし始めた僕に気づいたのか声をかけてくる要。
「うんー……」
「よし、乾いた。
寝てもいいよ。ん?どうしたの?」
僕から離れようとする要を僕は何故か引き止めていた。
「要が離れるのやだ…」
「ドライヤー置いて着替えさせて。
そしたらすぐゆきの傍に戻ってくるから。ね?」
要は優しい顔で笑って僕の頭を撫でた。
「すぐ…?」
「うん。すぐ。」
渋々手を離すとまた僕の頭を撫でてドライヤーと寝間着を持って洗面所の方へと走っていった
「…何でだろう」
何でかわからないけど、気づいたら要の手を掴んでた。
「んー……まぁいっか。」
わからない。考えるのは疲れる。
「ゆき、寝よっか。
アラームもつけてっと。」
ベットの横にある棚に携帯を置いてベットに入る要。
「要、こっち。」
腕を広げると一瞬躊躇しておずおずと腕の中に入って来た。
「……おやすみ要」
「おやすみ、ゆき。」
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