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第7話 さつまいもご飯とお嬢と私
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「焼肉が食べたい!」
冷蔵庫の整理をしながら思わず叫ぶ。後方からまい子の冷ややかな視線が突き刺さる。
日々節約のためにスーパーの見切り品を買い集め自炊をしているのだ。焼肉くらいの願いを叫んでもバチが当たりはしない。この間なんて見切り品の棚に、カビが生えたかぼちゃと、緑色のじゃがいもが置いてあった。半額以下の値段にされていても流石に購入はしなかったが、私は現在それくらいのレベルで生きている。
「ね~え、お嬢もそう思うでしょ~?」
猫撫で声でお嬢の頭をこねくり回すと、鬱陶しそうに振り払われてしまった。
「焼肉をお望みであれば家族で行ったお店をいくつかご紹介はできますけれど…。失礼ですが、お財布の心配は?私もいくらか手持ちはありますが」
まい子が利用しているような店は到底手が出るはずもない。私の財布はいつだって危機に瀕している。まい子にお金を出させるわけにはいかない。
つまり、今すぐ焼肉にありつくのはかなり困難だということだ。肩の力がだらりと抜ける。
「あー、ちょっと考えとくわ…。」
己の情けなさを引きずりながら、冷蔵庫を眺める。せめて少しでも贅沢な気分になれないものか。見切り品で手に入れたさつまいもを手にとる。
◯材料
さつまいも(一本)
お米(今回は3合)
水(3合炊きの量)
醤油(大さじ3)
料理酒(大さじ1)
顆粒コンソメ(大さじ2)
バター(1~2かけ。お好み!)
◯作り方
米を炊飯器にセットする
その上に、通常通りの米、よく洗ったさつまいも(入らなかったら折る!)、全ての調味料類を入れる。
普通炊きのスイッチオン!
炊けたらしゃもじで芋と米をよくほぐしながら混ぜる。
完成!
適当に野菜炒めを出し、今日の夕食は完成した。焼肉とは程遠い。まい子がご飯を一口食べると、瞳がきらっと輝いたように見えた。
「しおりさん、またこれ作ってくださる…?」
お嬢様がパクパクご飯を食べ進めているのはなんだか可笑しかったが、気に入ってもらえたなら何よりだ。さつまいもの甘みとバター醤油の香りが合わさってなかなか美味しい。3合炊いておいて正解だった。
ニコニコと食べてもらえるならしばらくはこんな節制生活もいいかな、と思いつつも、やはり焼肉への憧れは捨てきれないのであった。
冷蔵庫の整理をしながら思わず叫ぶ。後方からまい子の冷ややかな視線が突き刺さる。
日々節約のためにスーパーの見切り品を買い集め自炊をしているのだ。焼肉くらいの願いを叫んでもバチが当たりはしない。この間なんて見切り品の棚に、カビが生えたかぼちゃと、緑色のじゃがいもが置いてあった。半額以下の値段にされていても流石に購入はしなかったが、私は現在それくらいのレベルで生きている。
「ね~え、お嬢もそう思うでしょ~?」
猫撫で声でお嬢の頭をこねくり回すと、鬱陶しそうに振り払われてしまった。
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まい子が利用しているような店は到底手が出るはずもない。私の財布はいつだって危機に瀕している。まい子にお金を出させるわけにはいかない。
つまり、今すぐ焼肉にありつくのはかなり困難だということだ。肩の力がだらりと抜ける。
「あー、ちょっと考えとくわ…。」
己の情けなさを引きずりながら、冷蔵庫を眺める。せめて少しでも贅沢な気分になれないものか。見切り品で手に入れたさつまいもを手にとる。
◯材料
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お米(今回は3合)
水(3合炊きの量)
醤油(大さじ3)
料理酒(大さじ1)
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米を炊飯器にセットする
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普通炊きのスイッチオン!
炊けたらしゃもじで芋と米をよくほぐしながら混ぜる。
完成!
適当に野菜炒めを出し、今日の夕食は完成した。焼肉とは程遠い。まい子がご飯を一口食べると、瞳がきらっと輝いたように見えた。
「しおりさん、またこれ作ってくださる…?」
お嬢様がパクパクご飯を食べ進めているのはなんだか可笑しかったが、気に入ってもらえたなら何よりだ。さつまいもの甘みとバター醤油の香りが合わさってなかなか美味しい。3合炊いておいて正解だった。
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