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第6話 冷凍トマトうどんとお嬢と私
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ケトルでお湯を沸かしながら、ぼんやりと部屋の隅を眺める。ああ、掃除機かけないとな。
バイトやら役所の手続きやらでバタバタした日々が続き、どっと疲れが来た。熱い紅茶でも淹れて一息つこうという算段だ。
ふと、スマートフォンで昔流行ったドラマの主題歌を流してみた。不思議なもので自然と心もあの頃に戻ったような感覚になる。曲名で検索してみると、14年前の曲だった。実家で家族とドラマを観ていたあの頃が懐かしい。
今は学校に行っているまい子も、この曲が出た頃はこの世界に誕生すらしていないと思うと時間とは恐ろしくも面白いなと思う。
ケトルがカチリと音をたてた。ティーバッグが入ったマグカップにお湯を注ぐとベリーの甘い香りが広がる。紅茶を軽く冷ましながら昼食の準備を始めようか。
◯材料
・冷凍うどん(ひと玉)
・冷凍したトマト(1個)
・ツナ缶(1個)
・めんつゆ(大さじ3)
◯作り方
レンジで冷凍のうどんを表示通りの時間チンする。
事前に冷凍していたトマトをよく洗う。
うどんが温まったら、ボウルにうどん、トマト、水を張ってうどんを冷やす。うどんが冷えるし、トマトが解凍されるので一石二鳥!
5~10分経って、うどんが冷え、トマトも表面が柔らかくなったらザルにあげて水気を切る。
トマトは一口サイズに切る。
器にうどん、トマト、ツナ缶を油ごと、めんつゆを盛ったら完成!
まだ身近にインターネットがなかったあの頃。家族とテレビの取り合いをしながらも、アニメやドラマを観たり歌番組を眺めるのが最大で唯一の娯楽だったような気がする。次の日学校に行って、友達と昨日見たテレビの話をする。そんな日々が愛しく懐かしい。
10年以上の時が経ち、まさかテレビもない部屋で一人、適当にこしらえたうどんを啜る未来が待っていようとは…。
ぬるくなった紅茶に口をつける。いつでも誰でも好きなコンテンツだけを見られるようになった現在、例えばまい子が私くらいの年齢になった時、誰かと「懐かしいね」なんて話すことはあるのだろうか。
慌ただしい毎日と地続きで、世界はガラリと変わった。時に紅茶でも飲みながらぼんやり振り返ることも悪くないと思った。
バイトやら役所の手続きやらでバタバタした日々が続き、どっと疲れが来た。熱い紅茶でも淹れて一息つこうという算段だ。
ふと、スマートフォンで昔流行ったドラマの主題歌を流してみた。不思議なもので自然と心もあの頃に戻ったような感覚になる。曲名で検索してみると、14年前の曲だった。実家で家族とドラマを観ていたあの頃が懐かしい。
今は学校に行っているまい子も、この曲が出た頃はこの世界に誕生すらしていないと思うと時間とは恐ろしくも面白いなと思う。
ケトルがカチリと音をたてた。ティーバッグが入ったマグカップにお湯を注ぐとベリーの甘い香りが広がる。紅茶を軽く冷ましながら昼食の準備を始めようか。
◯材料
・冷凍うどん(ひと玉)
・冷凍したトマト(1個)
・ツナ缶(1個)
・めんつゆ(大さじ3)
◯作り方
レンジで冷凍のうどんを表示通りの時間チンする。
事前に冷凍していたトマトをよく洗う。
うどんが温まったら、ボウルにうどん、トマト、水を張ってうどんを冷やす。うどんが冷えるし、トマトが解凍されるので一石二鳥!
5~10分経って、うどんが冷え、トマトも表面が柔らかくなったらザルにあげて水気を切る。
トマトは一口サイズに切る。
器にうどん、トマト、ツナ缶を油ごと、めんつゆを盛ったら完成!
まだ身近にインターネットがなかったあの頃。家族とテレビの取り合いをしながらも、アニメやドラマを観たり歌番組を眺めるのが最大で唯一の娯楽だったような気がする。次の日学校に行って、友達と昨日見たテレビの話をする。そんな日々が愛しく懐かしい。
10年以上の時が経ち、まさかテレビもない部屋で一人、適当にこしらえたうどんを啜る未来が待っていようとは…。
ぬるくなった紅茶に口をつける。いつでも誰でも好きなコンテンツだけを見られるようになった現在、例えばまい子が私くらいの年齢になった時、誰かと「懐かしいね」なんて話すことはあるのだろうか。
慌ただしい毎日と地続きで、世界はガラリと変わった。時に紅茶でも飲みながらぼんやり振り返ることも悪くないと思った。
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