初心者のやけくそ旅行

くら

文字の大きさ
上 下
4 / 4

新きゃら

しおりを挟む
その夜、焚火を囲んで夕食を楽しんでいると、突然、携帯電話のバイブレーションが鳴った。鶯がポケットから取り出すと、さくらの友達である戸沢阿佐からのメッセージだった。
「今、最上川のキャンプ場にいるの?俺も合流していい?」
「阿佐が来るって!」鶯が言うと、亜紀も興味津々で「おお、阿佐!彼も一緒に楽しむのか!」と反応した。
「連絡してみるよ。」鶯はすぐに返信を打ち、「いいよ!待ってる!」と送信した。
しばらくすると、阿佐がキャンプ場に到着した。彼は元気よく「おーい!遅れてごめん!」と声を上げながら近づいてきた。
「お待ちしてました!」さくらが笑顔で迎えると、阿佐もにっこり笑った。
「いやー、今日は釣りを楽しんでたんだ。見て、この魚!」さくらが自分の釣った魚を見せると、阿佐は驚いた顔で「すごいじゃん!お前も釣りが上手いな!」と褒めた。
「阿佐も釣りできる?」鶯が尋ねると、「もちろん!でも、今日はまず焚火を囲んでのんびりしたいな。」と阿佐が答える。
みんなで焚火を囲みながら、阿佐は最近の出来事や自分の趣味について話し始めた。亜紀は「次はみんなで一緒にハイキングしよう!」と提案し、阿佐も「いいね!僕も参加する!」と意気込んだ。
その後、さくらが「じゃあ、明日は最上川で釣りした後、ハイキングに行こうか!」と提案すると、皆が賛成した。
「完璧だ!じゃあ、今夜は星を見上げながら、明日の計画を立てよう!」亜紀が言い、焚火の明かりの中、4人は再び星空を見上げた。
阿佐が手を指して、「あれ、見て!あれが流れ星だ!」と言うと、みんなが目を凝らして空を見上げた。
「本当だ!願い事をしなきゃ!」と鶯が叫び、みんなも続いてそれぞれの願い事を心に抱いた。
その夜、4人は焚火の周りで語り合い、友情の絆が深まっていくのを感じた。明日の冒険への期待感が高まり、夜は静かに更けていった。
次の日の朝、鶯は早く目を覚まし、外に出て美しい景色を堪能していた。そこに、他の3人も次々と起きてきた。
「おはよう!今日は最高の一日になるぞ!」と阿佐が元気に言うと、みんなが賛同した。
「朝ごはんを済ませたら、早速釣りに行こう!」亜紀が提案すると、鶯とさくらも「いいね!」と続いた。
朝食を終え、4人は釣り道具を持って最上川に向かった。阿佐も加わることで、より賑やかな雰囲気が漂っていた。
「今日はどれくらい釣れるかな?」と期待しながら、鶯は竿を持ち川の流れを見つめた。最上川の清流で、彼らは新たな冒険を始めるのだった。
最上川に着くと、朝の陽射しが水面をキラキラと輝かせていた。4人は興奮しながら、各々の場所に分かれて釣りを始めた。
「ここが一番釣れそうだな!」亜紀がいいポイントを見つけて声を上げると、鶯も近くで竿を振った。さくらは流れのゆるやかな場所を選び、阿佐は少し離れた場所で釣りを始めた。
「魚がかかったら大きな声で知らせてくれよ!」鶯が叫ぶと、さくらが「俺が一番大きいの釣るからな!」と挑戦的に言った。
時間が経つにつれ、静かな川の音とともに、釣りに集中する4人の姿があった。やがて、阿佐が嬉しそうに叫んだ。「来た、来た!大きな魚だ!」
全員が彼の方に振り返り、阿佐の竿がしなり、必死に魚を引き上げている。その様子に皆が興奮し、「頑張れ、阿佐!」と声をかける。
「よし、釣れた!」阿佐が魚を引き上げると、立派なサイズの魚が姿を現した。彼の満面の笑みがみんなの顔に笑顔をもたらす。
「おお、やるじゃん!」と亜紀が拍手を送り、さくらも「次は俺が釣る番だ!」と意気込んだ。
その後、鶯もようやく自分の竿に手応えを感じ、「来たかも!」と叫ぶ。みんなが駆け寄り、彼も力を込めて釣り上げると、なかなかのサイズの魚が釣れた。
「やったー!夕食が楽しみだな!」鶯は嬉しさを隠せず、仲間たちとハイタッチを交わした。
釣りを楽しんだ後、4人は川の近くでお弁当を広げて食事をすることにした。「今日は自分たちが釣った魚を食べるっていうのもいいな。」さくらが言うと、皆が賛同した。
「次回はもっと大きな魚を釣りたいな。」阿佐が言い、「次はバーベキュー用の魚を狙おう!」と提案する。
食事を終えた後、彼らは今度はハイキングに出かけることにした。川沿いの道を歩きながら、各々がこれからの計画について話し合った。
「この夏休み中に、もっといろんな場所に行こう!」亜紀が言うと、「俺、次は登山したい!」とさくらが続けた。
「じゃあ、次は蔵王山とかどう?」鶯が提案すると、みんなが賛成し、次の冒険が具体的に見えてきた。
その日のハイキングも楽しみながら、4人は仲間との絆を深めていく。帰り道、川のせせらぎを聞きながら、鶯は心の中で思った。「こんな日々がずっと続けばいいな。」
夜、キャンプ場に戻った彼らは、焚火を囲みながら、釣った魚を焼く準備をした。焚火の暖かさと、仲間との会話が心を満たし、自然の中での特別な時間を感じていた。
「これが最高のバーベキューだな!」と亜紀が笑いながら言うと、みんなが同意した。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

名前
2024.10.20 名前

3人のキャンプ物語最高!

解除

あなたにおすすめの小説

親戚のおじさんに犯された!嫌がる私の姿を見ながら胸を揉み・・・

マッキーの世界
大衆娯楽
親戚のおじさんの家に住み、大学に通うことになった。 「おじさん、卒業するまで、どうぞよろしくお願いします」 「ああ、たっぷりとかわいがってあげるよ・・・」 「・・・?は、はい」 いやらしく私の目を見ながらニヤつく・・・ その夜。

生意気な女の子久しぶりのお仕置き

恩知らずなわんこ
現代文学
久しくお仕置きを受けていなかった女の子彩花はすっかり調子に乗っていた。そんな彩花はある事から久しぶりに厳しいお仕置きを受けてしまう。

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

妻がエロくて死にそうです

菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。 美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。 こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。 それは…… 限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

校長先生の話が長い、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。 学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。 とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。 寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ? なぜ女子だけが前列に集められるのか? そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。 新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。 あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

ごめんなさいね・・・リストラされた夫の代わりにパートで働く私だけど若い男に誘惑されて

マッキーの世界
大衆娯楽
56歳の夫がリストラされて仕事を失ったため、お給料が貰えず、家計が苦しくなってしまった。 そこで、私はパートに出るため求人サイトで仕事を探した。 時給950円の漬物工場での仕事を見つけたので、午前9時から夕方16時まで働くことにした。 「じゃ、あなた、パートに行ってくるわね」 「ああ」 夫に朝食を作り、

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。