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エピソード・オブ・お嬢ちゃん
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「アリー。ほらっ、腹減っただろ? メシにしよう。兄ちゃんとボウズもメシ食ってってくれよ、俺が腕を振るうぜ! なっはは」
ドイルさんに一緒に食事をしようと誘われて、さすがに遠慮したのだが『そんなにマイルドにならなくても良いんだよ! 食ってけ、食ってけ!』との有難いお言葉に、もはやマイルドという言葉の意味を見失いかけはしたが、なし崩し的に晩御飯をご一緒させて頂くこととなった。
ワイルドの対義語って、マイルドなのか?
今晩のメニューは兎肉の入ったスープと天然酵母のパンと山菜の和え物だった。
「どうでぇ? 俺の作ったパンの味はよう? なっははは!」
「うん! 美味しいです! 俺つい最近、ベネツィの町で天然酵母のパンを食べたんですけど、あのお店に全然負けてない。というか、ドイルさんパンとか作れるんですね」
「僕ん家の近くにある、パン屋さんと同じ味だ……」
「……嘘ですよ。お父さんがこんなに美味しいもの作れるわけがない」
「えっ⁉︎ 嘘なんですか⁉︎」
「おぉよ。男は常にワイルドじゃなきゃいけねぇやね。それに天然酵母のパンっていやぁよ、室温だの湿度だのって酵母菌に全力で気使ってやらなきゃならねぇんだろ? 確か。あまりワイルドとは言えねぇ事だよな」
「やっぱり、ママム・ベーカリーのパンだ。ベネツィの町でも一、二を争う人気店なんだよ」
「カルパンは値段も安くて種類も豊富で良いんだけど、味で言えばやっぱりママムが好きかな、私は」
「お姉ちゃんもママム派なんだね。僕もどっちかと言えばママム派なんだけど、全部乗せのカルパンスペシャルは捨てがたいところがあるんだよねー!」
「それ、すっごい分かる!」
「パンなんざ、どれも同じだろう? 固いか柔らかいかの違いくれぇでよ」
「ドイルさん……そんな……」
「パティ君いいの。お父さんどうせ味なんて分からないから、お得用のカルパン詰め合わせしか食べさせてないの」
「あ? そうなのか? それにしちゃ美味いけどな、さすがカルロスパンだ! なっはははは!」
テーブルはパンの話題で盛り上がり、床ではじろうが冷めたスープを食べて興奮している。今回の旅ではもう二回目になるけれど、こういう家族の団欒っていいよな。
考えてみれば俺は父親と一緒に食事をした事がないのかも知れない。
いや、間違いなくした事がない。
天界では、魂の状態では空腹感といったものがないから。
いつか、俺もこうして父親とテーブルを囲んで益体もない話に花を咲かせながら一緒に食事をする日が訪れるのだろうか。
本当にそんな日が来たら……いいのかな?
そんな事を考えながら口に運んだ山菜の和え物を口に入れた瞬間、事件が起きた。
俺は確かに山菜を食べた筈なのに、それなのに、
塩の味しかしない。
「…………」
塩辛い、という甘っちょろい味ではない。塩のエグ味をこれ以上ないくらいに引き出した一品だ。
しかし、エグ味をここまで引き出していったい何の徳があるのだろう……。
もはや食べ物というよりも、何かしらの罰だとか、悪ふざけだとか、そういったものとしか思えないのだが……。
「おぅ、兄ちゃん! どうよ? 俺の作った和え物は? これは本当に俺が作ったものなんだぜ? 今日はいつも以上に出来が良いからな、かなりワイルドな味に仕上がってんだろう? なっ! なっ! 美味いか? 兄ちゃん」
やっぱりか……。そしてこれは嘘偽りなく、ドイルさんが作ったと信じられる。むしろドイルさん以外には作れない一品だろ、これ。
俺はテーブルの下でひっそりと足をバタバタさせて、山菜をまるまる飲み込む決心をつけようと必死に奮闘する。
「しゅっ!」
と、小さくじろうの声がして、途端に右足が重くなった。また何かして遊んでいるようだ。
「美味いだろう? 俺はいっつもそれ作るんだけどよ、アリーの奴はずいぶん昔に一度食ったっきり全く食わねぇんだ。俺の好物だから全部食べていいよっつってな。全く優しい愛娘だぜ。ったくよぉ」
アリシアの顎先を慎重に見る。角度的に俺の方を見ている、と思う。心配してくれているのだろうか?
「タケルさん、私の作ったスープ冷めないうちに……」
そうだ! それだ! スープで一気に流し込んじまおう!
ありがとうアリシア! 助かったよ。
アリシア特製のスープを口に含み一気に山菜を吞み下す。
そうした事で今や混沌の坩堝と化していた俺の口の中に、可愛すぎる天使から愛の詰まった天使の福音が惜しみなく注ぎ込まれた。その結果、口内を完全に支配し混沌の奥深くから不敵な笑みを浮かべていた大魔王は見事、我が口内から消え去り、俺の舌の上には確かな悪の波動の余韻だけが残った。
《戦闘に勝利した!》
そういえば、この表示もずいぶん久し振りに見たもんだ。まぁ、食事をしただけで表示されたのは今回が初めての事だが……。
最近、会話ばっかりでろくにモンスターと戦っていなかったからな。
物語収集癖のある俺の事だからそれも仕方のない事だとは言えるが。
とにかく。無事、戦闘に勝利できて良かった。
《タケルの味覚が崩壊した。血圧が急上昇した。食道、胃が痙攣を始めた。HPが削られ始めた。MPが削られ始めた。生活習慣病予備軍になった。ワイルドさが200上がった》
「なんか変なの出たぁぁぁ!」
ちょっ、何だこれ。俺、大丈夫なのかこれぇぇぇ!
戦闘には勝利したけど、完全にこっちの方は俺、負けてるだろ⁉︎ ボロ負けだろ。毒消し草って効くのかな……ったくよぉ。
俺は未だ悲鳴をあげる自身の舌を気遣いながら、無言のまま、しかしワイルドさ全開でドイルさんに対して右手の親指をぐいと立てて見せた。
俺の勝ちだ、と言わんばかりにドヤ顔で。いや、ワイルド顔で。
いや、この流れでそれはやっちゃダメだろう俺。ドイルさん絶対に『お? 気に入ったか! もっと食え食え』となる流れだろう、どうした俺。
「めっちゃワイルドですね、だぜ」
あ……口が勝手に……。
「お? 何だか急にワイルドになったじゃねえか兄ちゃん。遠慮はいらん。全部食ってくれ! いやー、この味が分かるなんて兄ちゃん、見込みありだな! どうだ? 木こりとして俺の弟子にならねぇか?」
「そりゃまた、ワイルドな話ですね」
「なっはははははは! 俺が認める木こりになったら、アリーを嫁にくれてやるよ!」
「本当ですかぁぁぁ⁉︎ お父さんっ⁉︎」
「なっはははは! 冗談だよ! なっははははは!」
「パティ君! 明日は朝一でノコギリを買いに行くからね! どワイルドに!」
森の夜は刻一刻と深まっていく。
ドイルさんに一緒に食事をしようと誘われて、さすがに遠慮したのだが『そんなにマイルドにならなくても良いんだよ! 食ってけ、食ってけ!』との有難いお言葉に、もはやマイルドという言葉の意味を見失いかけはしたが、なし崩し的に晩御飯をご一緒させて頂くこととなった。
ワイルドの対義語って、マイルドなのか?
今晩のメニューは兎肉の入ったスープと天然酵母のパンと山菜の和え物だった。
「どうでぇ? 俺の作ったパンの味はよう? なっははは!」
「うん! 美味しいです! 俺つい最近、ベネツィの町で天然酵母のパンを食べたんですけど、あのお店に全然負けてない。というか、ドイルさんパンとか作れるんですね」
「僕ん家の近くにある、パン屋さんと同じ味だ……」
「……嘘ですよ。お父さんがこんなに美味しいもの作れるわけがない」
「えっ⁉︎ 嘘なんですか⁉︎」
「おぉよ。男は常にワイルドじゃなきゃいけねぇやね。それに天然酵母のパンっていやぁよ、室温だの湿度だのって酵母菌に全力で気使ってやらなきゃならねぇんだろ? 確か。あまりワイルドとは言えねぇ事だよな」
「やっぱり、ママム・ベーカリーのパンだ。ベネツィの町でも一、二を争う人気店なんだよ」
「カルパンは値段も安くて種類も豊富で良いんだけど、味で言えばやっぱりママムが好きかな、私は」
「お姉ちゃんもママム派なんだね。僕もどっちかと言えばママム派なんだけど、全部乗せのカルパンスペシャルは捨てがたいところがあるんだよねー!」
「それ、すっごい分かる!」
「パンなんざ、どれも同じだろう? 固いか柔らかいかの違いくれぇでよ」
「ドイルさん……そんな……」
「パティ君いいの。お父さんどうせ味なんて分からないから、お得用のカルパン詰め合わせしか食べさせてないの」
「あ? そうなのか? それにしちゃ美味いけどな、さすがカルロスパンだ! なっはははは!」
テーブルはパンの話題で盛り上がり、床ではじろうが冷めたスープを食べて興奮している。今回の旅ではもう二回目になるけれど、こういう家族の団欒っていいよな。
考えてみれば俺は父親と一緒に食事をした事がないのかも知れない。
いや、間違いなくした事がない。
天界では、魂の状態では空腹感といったものがないから。
いつか、俺もこうして父親とテーブルを囲んで益体もない話に花を咲かせながら一緒に食事をする日が訪れるのだろうか。
本当にそんな日が来たら……いいのかな?
そんな事を考えながら口に運んだ山菜の和え物を口に入れた瞬間、事件が起きた。
俺は確かに山菜を食べた筈なのに、それなのに、
塩の味しかしない。
「…………」
塩辛い、という甘っちょろい味ではない。塩のエグ味をこれ以上ないくらいに引き出した一品だ。
しかし、エグ味をここまで引き出していったい何の徳があるのだろう……。
もはや食べ物というよりも、何かしらの罰だとか、悪ふざけだとか、そういったものとしか思えないのだが……。
「おぅ、兄ちゃん! どうよ? 俺の作った和え物は? これは本当に俺が作ったものなんだぜ? 今日はいつも以上に出来が良いからな、かなりワイルドな味に仕上がってんだろう? なっ! なっ! 美味いか? 兄ちゃん」
やっぱりか……。そしてこれは嘘偽りなく、ドイルさんが作ったと信じられる。むしろドイルさん以外には作れない一品だろ、これ。
俺はテーブルの下でひっそりと足をバタバタさせて、山菜をまるまる飲み込む決心をつけようと必死に奮闘する。
「しゅっ!」
と、小さくじろうの声がして、途端に右足が重くなった。また何かして遊んでいるようだ。
「美味いだろう? 俺はいっつもそれ作るんだけどよ、アリーの奴はずいぶん昔に一度食ったっきり全く食わねぇんだ。俺の好物だから全部食べていいよっつってな。全く優しい愛娘だぜ。ったくよぉ」
アリシアの顎先を慎重に見る。角度的に俺の方を見ている、と思う。心配してくれているのだろうか?
「タケルさん、私の作ったスープ冷めないうちに……」
そうだ! それだ! スープで一気に流し込んじまおう!
ありがとうアリシア! 助かったよ。
アリシア特製のスープを口に含み一気に山菜を吞み下す。
そうした事で今や混沌の坩堝と化していた俺の口の中に、可愛すぎる天使から愛の詰まった天使の福音が惜しみなく注ぎ込まれた。その結果、口内を完全に支配し混沌の奥深くから不敵な笑みを浮かべていた大魔王は見事、我が口内から消え去り、俺の舌の上には確かな悪の波動の余韻だけが残った。
《戦闘に勝利した!》
そういえば、この表示もずいぶん久し振りに見たもんだ。まぁ、食事をしただけで表示されたのは今回が初めての事だが……。
最近、会話ばっかりでろくにモンスターと戦っていなかったからな。
物語収集癖のある俺の事だからそれも仕方のない事だとは言えるが。
とにかく。無事、戦闘に勝利できて良かった。
《タケルの味覚が崩壊した。血圧が急上昇した。食道、胃が痙攣を始めた。HPが削られ始めた。MPが削られ始めた。生活習慣病予備軍になった。ワイルドさが200上がった》
「なんか変なの出たぁぁぁ!」
ちょっ、何だこれ。俺、大丈夫なのかこれぇぇぇ!
戦闘には勝利したけど、完全にこっちの方は俺、負けてるだろ⁉︎ ボロ負けだろ。毒消し草って効くのかな……ったくよぉ。
俺は未だ悲鳴をあげる自身の舌を気遣いながら、無言のまま、しかしワイルドさ全開でドイルさんに対して右手の親指をぐいと立てて見せた。
俺の勝ちだ、と言わんばかりにドヤ顔で。いや、ワイルド顔で。
いや、この流れでそれはやっちゃダメだろう俺。ドイルさん絶対に『お? 気に入ったか! もっと食え食え』となる流れだろう、どうした俺。
「めっちゃワイルドですね、だぜ」
あ……口が勝手に……。
「お? 何だか急にワイルドになったじゃねえか兄ちゃん。遠慮はいらん。全部食ってくれ! いやー、この味が分かるなんて兄ちゃん、見込みありだな! どうだ? 木こりとして俺の弟子にならねぇか?」
「そりゃまた、ワイルドな話ですね」
「なっはははははは! 俺が認める木こりになったら、アリーを嫁にくれてやるよ!」
「本当ですかぁぁぁ⁉︎ お父さんっ⁉︎」
「なっはははは! 冗談だよ! なっははははは!」
「パティ君! 明日は朝一でノコギリを買いに行くからね! どワイルドに!」
森の夜は刻一刻と深まっていく。
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