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≪過去②≫
41 もう、とっくに堕ちてる 前
しおりを挟むそれは、どんな手段を使ったのかは分からないが、法的に結婚し、文香の苗字が変わってからだいぶ経ったときだ。
ちなみに文香は結婚する際に初めてさくらの苗字を知った。
「ああ、あれは兄弟から貰ったものだよ」
「さくらのお兄さんの?」
「うん。兄弟には色々世話になったよ。僕の戸籍や経歴も作るのが大変だったってこの前ぼやいてたし」
「……そう、いつかお礼を言わなきゃね」
「うん。君にも会いたいって言ってるよ。今、ちょっと忙しいみたいだけど」
軽く聞いてはいけないことを聞いてしまったが、薄々勘づいていたグレーゾーンな話を文香は聞かなかったことにした。
昔では考えられないが、今の文香はもうさくらの妻である。
目を瞑るべきところとしっかり見定めるところの区別もつく。
どこかふんわりとしたさくらの返事に文香はなんとなく落ち着かなかった。
結婚してから更に丸くなったものの、ここ最近のさくらは丸すぎる。
「……美味しい?」
「うん。ふみちゃんの作るカレーは美味しいよ」
「…………そう」
可笑しい。
いつものさくらなら隠し味がどうとか、人参のサイズが今日の気分に合わないとか、チキンよりもシーフードにしてほしかったとか、でもまあまあ美味しいよと言って完食し、翌日の分も残さないぐらいに全て食い尽くす。
「まだ、食べるの……?」
「うん。ふみちゃんのトマトゼリーは美味しいから」
「…………」
しかし、嫌味一つなく蕩ける笑みで文香の作る料理を絶賛し、冷蔵庫を空にして行きそうなさくらの食欲に違和感が芽生える。
そしてその違和感は気のせいではなかった。
文香が食器を洗っている最中に事件は起きた。
「ふ、みちゃん……」
テレビを見ていたはずのさくらが、呻くような声で自分を呼んでいる。
エプロンをかけたまま、文香は慌てて振り返り、そして青褪めた。
さくらが、倒れている。
狭いアパートの一室。
しかし、文香にとっては大事な我が家。
見慣れた我が家で夫が倒れ、苦しそうに呻いている。
文香は食器を割ったことも気にせず、慌ててさくらの下に駆け寄った。
「さくら……!? まって、今、救急車を……」
情けなく震える自分を叱咤し、文香はとにかく救急車を呼ぼうとし、はたと気づいて絶望する。
人外のさくらに人間用の病院は果たして効くのかという、気づいてはいけない事実に愕然とした。
「え、い、いんまってこういうときどうすればいいの!? 淫魔用の病院なんて、知らない……っ」
「落ち着いて、ふみちゃん…… もう、呼んだから」
気づかなかったが、さくらの傍には確かに携帯電話が転がっている。
「よ、よかった……」
文香にとってさくらは謎の人外ということもあり、度々その超人的な力を見て来た。
そのさくらがこうして苦しそうにしている光景はあまりにも衝撃が強すぎた。
情けない自分に泣きそうになりながら、文香はここで泣くわけにはいかないと気を引き締める。
「ごめん、心配…… かけて」
苦しそうなさくらを介抱しようとする文香に、さくらは汗をかきながら、潤んだ眼差しを向ける。
くぅ~んという可哀相な鳴き声が聞こえてきそうなさくらの様子に、文香はぎゅっとその大きな体を、頭ごと抱きしめた。
「大丈夫よ、さくら…… さくらには私がついているわ」
「ふみちゃん……」
さわさわと腰を撫でられた文香はさくらの身体が異様に熱いことに気づいた。
「あ。やばい」
不穏なさくらの呟きに慌てて身体を放すと、目の前のさくらの身体から蒸気が沸き上がっていることに気づき、ぎょっとする。
「さ、」
さくらの名前を呼ぼうとした瞬間。
タイミング良く呼び鈴がなった。
「きた、みたい……」
さくらのその一言に文香は転がりそうになりながら玄関に向かう。
さくらが呼んだ淫魔専用の救急隊員だと文香は思った。
今の文香は冷静ではなかったのだ。
「来たね、兄弟……」
蒸気に包まれたさくらは自分の肉体を皮肉気に眺めながら、とりあえずは暴力的な眠気に身を委ねることにした。
遠くで聞こえる文香の小さな悲鳴に、ふふっと笑いながら。
扉を開けたら、異様にマッチョで黒光りしている男が堂々と立っているのだ。
それも、歯を白く輝かせて。
驚くのも無理はないとさくらは思った。
これがさくらの兄弟、鳴海と文香の出会いである。
*
あいさつもそこそこに、さくらの兄だと名乗る男に文香は驚き悲鳴を上げていたことも無視し、涙目になって男に縋り付いた。
「お願いします! さくらを、さくらを助けてください……!」
「任せなさい」
真面目な顔で頷き、安心させるように文香の肩をぽんと叩く男、鳴海に文香は言い様のない安心感に包まれた。
何故か分からないが、鳴海の手は安心する。
いきなりの対面には驚き、失礼な反応をしてしまったが、なんだか初めて会ったような気がしないのだ。
鳴海の目がなんだかとっても優しく、まるで卒業した生徒、あるいは大きくなった親戚の子供を見るような温かさに満ちているせいもある。
実際に鳴海は一方的に文香を知っていた。
(この人なら大丈夫だわ)
文香の無条件の信頼にも一応理由もあるのだが、残念ながら文香はそのことを知らない。
覚えているはずもない。
しかし、そんな瞬間的に信頼感を抱いた鳴海に文香はすぐにぎょっする。
「おー 可哀相に」
もくもくと蒸気に包まれたさくらに近づき、鳴海は不安気に見守ることしかできない文香の前で、なんの躊躇いもなくキスをした。
「ん……」
ぶちゅーっという音が静かな部屋に響く。
苦し気に呻く美青年と、それに覆いかぶさる筋肉が逞しいマッチョ男。
まるで唇ごと食べてしまいそうな勢いで男二人の唾液が混ざり合い、吸い合う音がアパートの一室に嫌に大きく響く。
(……淫魔も、人工呼吸でいいんだ)
きっとしばらく忘れられない強烈な光景に、文香は気づけば腰を抜かしてその場にへたりこんでいた。
なんだかどっと疲れたのだ。
「っぁ、」
合間合間に聞こえる夫の艶っぽい声はこの際無視である。
* *
文香はなんだか妙にすっきりとした顔で肌艶もよくなったさくらにとりあえず安心した。
義兄にあたる鳴海の見ている前で文香の頬をちゅっちゅっするさくらを制止しながら、深々と夫の命の恩人に頭を下げる。
「いやー 俺も驚いたぞ? ちょうど今日帰って来たからこそいいものを。タイミングが違い、間に合わなかったら文香さんが困るところだったんだぞ?」
「兄弟には感謝してるよ。サミットの帰りなのに、急に呼び出しちゃって」
「……サミット?」
なんだか妙に場違いな単語に思わず呟く文香に鳴海は朗らかな笑みを浮かべ、さくらはどこか得意気に教えた。
「淫魔(仮)国際サミットのことだよ。兄弟はこの辺りの代表なんだ」
「なーに。たまたま俺が都合よくつかわれているだけだ。サミットと言っても、大したことはしていないしな。吸血鬼の奴らがムカつくとか、狼族をどう飼い慣らすとか、それぞれの縄張りで今流行っているプレイについて教え合ったり、意見を交換し合ったりしているだけだ」
「……凄いんですね」
文香は早々に自分にはついていけない類の話だと直感し、曖昧な笑みを浮かべた。
「まぁ、俺の話はどうでもいい」
鳴海は困ったような笑みを浮かべ、さくらを見据える。
「さくら。お前、この一年近くずっと断食をしているそうじゃないか」
「……え」
文香の余所行きの笑みが凍る。
だが、自分を抱きしめるさくらは顔色一つ変えず頷いた。
「まあね」
「……レストランを閉店して、皆解雇したという話を聞いたときは本当に驚いたんだぞ?」
文香も驚いた。
そんな話、何一つ聞いていない。
てっきり文香が寝ている間にさくらは店で食事をしていたと思っていた。
何故なら、今の文香とさくらはべたべたと絡み合ったりはするが、それ以上のことはしていない。
元々文香の精気は薄く、とにかく薄くて量が少ないと言っていた。
「そんな、どうして……」
まるで水みたいだと。
その水ですら、本当に時々しか摂取していないのだ。
「仕方ないよ」
その事実に、今まで自分が知らなかった事実に文香は青褪める。
けど、さくらは笑っていた。
「だって、僕らは誓ったじゃないか」
「ち、誓いって…… まさか、」
思い当たることに気づき、文香は息を呑む。
「そう。結婚するって決めたとき、夫婦の誓いをしただろう?」
さくらは歌うように二人の誓いの言葉を口ずさむ。
「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも。君を愛し、君を敬い、君を慰め、君に寄り添い、この魂ある限り、真心を尽くし、貞節を守ること、永遠に君だけを愛し、傍にいることを誓う……ってね」
「なるほど。その『貞節を守ること』という誓いが原因か」
どこか呆れたようにため息を零す鳴海と当然のように頷くさくら。
混乱している文香に鳴海は説明する。
「俺達は淫魔っぽい何か…… まぁ、悪魔の一種と呼ばれ、俗にいうオカルトな存在だ。幽霊とか化け物とか、来世や言霊なんてものに縛られる。万能のようで万能ではない、寿命があるようで寿命がない、不確かな生き物だ」
「……」
「まぁ、さっきも言った通り、俺達は存在が曖昧な分、言霊や強い人の念、誓約に縛られる。古来から悪魔は契約事に縛られるものでな。俺達も同じように契約、誓約、ただの口約束でも、とにかく一度約束したことは必ずやり遂げなければならない。ちょっと面倒な生き物なんだ」
「…………」
「だから、君とさくらの誓いは本当の誓いで、しかも滅茶苦茶強力な奴だ。さくらの魂はそれに縛られているがゆえに君以外との食事…… 性行為ができない」
まったく、厄介なことをしたもんだと鳴海はさくらに珍しくも毒づいた。
青褪めた文香が心底哀れだとも思っている。
「そんな……っ」
震える文香に鳴海は慰めてやりたくなった。
きっと、罪悪感なんかを抱いているのだろう。
自分のせいで夫がずっと一年近く飢えに苦しんでいたという事実に。
だからこそ、鳴海はショックを受ける文香を慰めるさくらをジト目で睨んだ。
「ちょっと違うよ兄弟」
しかし、さくらは挑発するように笑い、うっとりと文香の髪を撫でながら堂々と言った。
「僕は別に誓約に縛られていない。だって、全部僕自身が決めてやっていることだから。僕は自分の意思で夫婦の誓いを守ってるだけだよ」
それがどれだけ文香にとってショックなことか。
鳴海はさくらがそれに気づいているのか気づいていないか分からなかった。
ずっと見守って来た弟が巣立ってしまったような寂しさを感じながら。
「お前、そのままだと確実に消滅するぞ?」
「ああ…… でも思いのほか持つもんだね。人間なら一年なんて持たないけど、さすがに淫魔の身体は丈夫だ」
的外れなさくらの言葉に鳴海はため息をつく。
「……一体、何を考えているんだお前は」
きっとこの場で一番辛いのは文香だ。
難儀な弟の嫁に鳴海は心底同情した。
「僕はただふみちゃんの誠実な夫でいたいだけだよ」
青を通して真っ白になっている文香を見て、そんなことを嘯くさくらに、鳴海は育て方を間違えたかなとちょっとだけ過去を反省した。
「……さくらが消滅しないようにするには、どうすればいいんですか?」
蒼白な顔色で、なんとか平静を装うと必死な文香を見た鳴海は安心させるように朗らかに笑った。
「なーに。そんな難しいことじゃないさ。ようはお前達がセックスすればいいだけだ」
爽やかな笑みと裏腹に鳴海は明け透けだ。
「君は体質的に精気が薄いと聞いたが、それもさくらが根気よく調教してそこそこなアレになったと聞いた。なら直接さくらと交わればより効果は倍増する。君なら誓約に引っかからんしな」
実にあっさりと提示された解決法に文香はしばらくぽかーんとしたが、次いで顔を真っ赤にした。
うんうんと、何故か激しく同意するさくらと得意気に頷く鳴海。
なるほど、まったく似ていないと思ったが、確か二人は兄弟だと文香は思った。
「つまり、君ら夫婦がセックスすればいい。とにかくセックス。なんでもセックス。どこでもあそこでもセックスしまくれば、そのセックスはより上質なセックスとなり、さくらはセックスで消滅の危機を免れるというわけだ」
* * * *
鳴海が帰った後、文香は険しい顔でいそいそと布団を敷いた。
「セックスするわよ」
そしてさくらの見ている前で豪快に服を脱ぎ出す。
「……相変わらずムードがないなぁ」
そんな文香にさくらはまだ元に戻り切っていない若干衰弱した表情でいそいそと布団に潜り込む。
文句を言う割に、だいぶ嬉しそうだ。
そんなさくらに苛立つような、嬉しいような、哀しいような……
過去にあんな誓いをしてしまった自分を文香は今強烈に呪っている。
半ばさくらに嵌められたようなものだが、鳴海が文香の前でそもそもなんでそんな馬鹿な誓いをしたのだと聞いたとき、文香も内心で疑問に思っていた。
そして、さくらが、あのさくらがごく当たり前のように答えた内容に愕然とする。
「 だって、それが夫婦なんだろう? 」
ねぇー、ふみちゃん、と同意を求められたとき、文香はもう色々ありすぎて、若干壊れたのかもしれない。
「うん。でも、確かに僕もヤバいみたいだしね」
鳴海の言う解決法が本当に役に立つのか。
まだまだ精気が足りないさくらをあえて放置し、鳴海はこの問題を夫婦二人に委ねた。
「 俺としては可愛がっていた弟の記念すべき初体験、ビバ★童貞卒業を見届けたかったが…… 今回は文香さんを尊重することにしよう。実に残念だが…… 」
文香の知らないところで無念だと言わんばかりに悔しがる鳴海にさくらは意外とこの兄弟は世渡り上手というか、隠すべき性癖はちゃんと隠すんだなーとちょっと失礼なことを思った。
鳴海の性癖なんて知らない文香はあんなにセックスセックス言いまくっていた鳴海を最後の最後まで頼れる素敵なお義兄さん扱いしていたことにさくらは釈然としないものを感じたが、それが人望の差であることには気づかなかった。
まぁ、今のさくらにそんな些細なことはどうでも良かった。
目の前で羞恥に堪えながら、病人のように弱っているさくらの腕をひっぱり、裸の体温で温かくなった布団に誘う文香に夢中だ。
「まさか、こんな日を迎えるなんて思わなかったよ」
「……私もよ」
文香の裸は見慣れているはずだ。
それなのに、じわじわと熱が集まる。
「言いたいことは、いっぱいあるけど…… 元を言えば、私がさくらを拒否したのが原因だもの」
自責の念に沈む文香の憂い顔。
さくらにはなんとも艶やかで魅力的に見える。
「僕のために、身体を差出すってこと?」
「……ばか」
正直、文香の裸は見慣れている。
しかし、見慣れているからと言って興奮しないわけではない。
むしろ、今から文香とセックスするのだと思うだけで心拍数がヤバい。
頭も薬缶のようにぐつぐつと沸騰している。
「……確かに、あのときはさくらのことを拒んだわ。でも、今は違う……と、思う」
文香の繊細な指がさくらの唇をなぞった。
そのことにぞくっとする。
「本当はね…… もう、結構前から…… その、さくらと……」
「……僕と?」
「……セックスやキスがしたいって、思ってたの」
さくらは自分の目の前が真っ赤になったような錯覚を抱いた。
事実興奮したさくらの目は真っ赤だ。
「あのときは、ごめんね」
文香の声がさくらの脳内で木霊する。
「もう一度…… 私に、キスしてくれる?」
震える文香の声にさくらは歓喜した。
「……何回だってしてあげるよ。君は僕の奥さんなんだから」
「……さくら」
感極まった二人は抱きしめ合い、目を閉じる。
震える吐息が互いの唇に近づいた。
そして、惨劇が起きた。
「え……?」
その正体に気づいたときには遅かった。
さくらは倒れ、そして文香は血まみれとなった。
* * * * *
『っ、お、お義兄さん……! た、助けてください! さくらが、さくらが死んじゃう……ッ』
「お。なんだもう精気が尽きたのか。ははは、すまんすまん。今そっちに行く」
『あ、あの、精気が尽きたというよりも…… いや、たぶん、それが本当の原因だとは、思うんですけど……』
「ん? なんだ? 他にも何かあったのか?」
『…………その、』
鳴海は基本いつなん時も朗らかである。
常に太陽のような眩しい笑顔を絶やさない。
そんな大らかで何事にも動じない男だ。
「……なに?」
その鳴海の顔が一瞬で真顔になった。
「キスしようとして、鼻血を出して倒れた……?」
何やってんだ、こいつら。
というのが鳴海の率直な感想だった。
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