奥様はとても献身的

埴輪

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≪過去②≫

23 怖い怖い 後

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 例え、今は志穂との縁を切ろうとしても。
 運命で繋がった二人の絆は永遠に不滅だ。
 優も本能でそれが分かっているはずなのに、理性で気持ちを誤魔化そうとしている。
 我慢強い優も好きだが、志穂はそんな彼が痛々しくて仕方がなかった。
 優の妻では優を救うことはできない。
 志穂でしか、優を救えない。


 優に抱かれたとき、志穂は漸く自分が求めていたものを手に入れた気がした。
 あんなにも乱れ、喘ぎ、溺れたのは初めてだ。
 
 言葉などなくても分かる。
 触れ合う肌で、見つめ合う視線で、二人は理解していた。

 自分達は、こうなる運命だったと。
 志穂と優がセックスし、お互いを貪る。
 それこそが本来あるべき正しい姿なのだと、二人は本能で理解していた。

 優の同情を誘い、誘惑したことも。
 誘ったホテルに、カメラを仕込んだのも。
 それは全て、優のために仕方なくやっているのだと志穂は解釈している。
 カメラやボイスレコーダー、そしてスマホで盗聴できる仕掛けなども全て他人がやってくれた。
 父親の伝手の興信所の者とは何度か男関係が縺れそうになったときに世話になった。
 志穂は給料を全て自由に使うことができたし、小遣いもある。
 その他にも妻として色々と自由に使うことが出来た。
 金銭的にかなり余裕があったため、向こうも毛色の違う依頼を受けてくれたのだ。
 もちろん、口止め料も払った上で。

 わざわざ不倫の証拠を残すのは危険なことだ。
 それでも二人の関係の証明が必要だった。
 
 志穂の夫は今海外にいる。
 元々は不本意なものだったが、恭一はこの機会を生かして自分の地盤固めを更に伸ばして強固なものにするつもりでいた。
 難しいことは志穂には分からない。
 ただ、新婚といえる身で長期の海外出張に行かなければならなくなった恭一は特にそのことに不満はなさそうだということは分かった。
 自分の父親やその取り巻き達、まだ若造である恭一が権力を持つことを快く思っていない者達。
 恭一には敵が多すぎたが、彼にはそれを実力で跳ねのける才能があり、妻である志穂にとばっちりが行かないよう配慮する余裕がある程度には全て恭一の想定内のことだった。
 志穂のためにマンションを借り、決まって週末に連絡をして来る。
 恭一の海外出張の間に志穂が優と関係を結んだことなど、きっと想像もしていないだろう。
 志穂は恭一の前では自然と従順な妻でいたのだから。

 異国の地で多忙を極める夫に近況についての報告と他愛のない連絡をする傍らで志穂は優とのに満足していた。

 優の帰りを待ち、優のために手料理を作る。
 少しでも優が過ごしやすいように工夫をしたし、常に部屋は清潔にした。
 優の私物と二人で使うものが少しずつ増えるにつれ、志穂は満たされていく。
 自分の手料理をいつも完食してくれる優が嬉しかったし、明言はしなかったが、いつだったか会社での談笑で自分の妻の手料理について口ごもっていた優と目を輝かせて志穂の手料理を食べる優を見れば、優の妻の料理の腕はある程度察することができた。
 志穂は人の観察がとても得意なのだ。
 
 そんな幸せと充実感が重なって行けば行くほど、志穂は確信する。

(ほら、見て。やっぱり、私と優君の方がずっとお似合いよ)

 鏡の前で優のネクタイを締める。
 鏡に映る自分達を横目で見て、志穂は薄っすら笑った。
 勝ち誇ったその視線はまだ見たこともない優の妻に向けられている。
 あるいは、二人をなかなか会わせてくれなかった意地悪な神様に向けられていたのかもしれない。


 浴室で優がシャワーを浴びているのを確認し、志穂はこっそりと優のスマホを操作する。
 優の同僚にそれとなく話を振ると誰も彼も簡単に口を開いて色んな話をしてくれた。
 当たり前のように優の悪口を言う者は一人もいない。
 優の同期は皆、優を褒める。
 志穂はまるで自分の夫を褒められた妻のように誇らしげにそんな彼らの話を聞いていた。
 いつだったか、誰かが如何に優が愛妻家なのかを面白おかしく話してくれた男がいた。
 話していた男は酔っぱらった優の惚気混じりの冗談だと思い、ただの面白エピソードとして志穂に話していたのだろう。
 けど、実際に試した志穂は男が酔っていた優から聞いた惚気が冗談ではなく本当のことだと知っている。
 お喋りな男は存外役に立った。

 優のスマホのパスワードは簡単に入手できた。
 まだ、二人がただの男女の関係だったとき。
 志穂は好奇心の名の下に優の指輪を見せて欲しいとお願いした。
 婚約指輪の裏側にはイニシャルが彫ってあり、結婚指輪はイニシャルのほかに記念日が彫ってある。
 そのとき優は照れながら妻とは式当日に入籍したのだと話してくれた。
 それを志穂は微笑まし気に聞いていたのだ。

 優のスマホのパスワードは夫婦の結婚記念日だという話は本当だった。
 
 あっさりと、記憶した数字をタップするだけでパスワードは解除され、それ以降志穂は優がシャワーを浴びている間はこっそりコツコツと優のスマホを覗き、情報を引き出し続けた。
 罪悪感も後ろめたさもなく、ただ年上なのに無防備すぎる優がとても可愛いと思った。
 自分の前にスマホを放置するということは、優は志穂を信頼しているということ。
 なら、信頼されている自分が優のスマホを見た所でなんの問題もないと志穂は思っていた。

 初めて優のスマホのパスワードを解除したとき、志穂はそのまま中をチェックせずに元に戻した。
 後日もう一度パスワードを入力し、それでもまた中を見ずに返す。
 そして次のときに漸く中身を確認した。
 優のシャワーは短い。
 志穂は手短に優のアドレス帳から地道に情報を盗み出した。
 プライベートと仕事関係で整理されていたのは有難かった。
 志穂がまず手に入れたのは「自宅」、「実家」、「父」、「母」、そして「文香」の番号だ。
 それからメールやスマホのアプリでの優の今までのやりとりを盗み見し、保存されているデータをチェックした。

 志穂はこのとき初めて優の妻の写真を見た。
 
(この人が…… 優君の奥さん)

 リビングのソファーで優の隣りに寄り添う女。
 そのほかにも多くの写真があり、優の人付き合いの良さが分かるように老若男女関わらず大勢の人々に優は囲まれていた。
 けど、二人で撮っているのはその女だけだ。

(優君の、お父さんとお母さん)

 優の実家らしき、少し古い一軒家の前で老いた男女と四人で映り込む写真を見て確信する。
 朗らかに笑う女は少し優に似ていた。
 その隣りで眩しそうに目を細めている、どこか頑固そうな男が優の父らしい。
 老夫婦と対を成すように映る優とその妻。
 時系列順で保存された写真をスクロールすると映り込む優とその妻はどんどん若返る。
 志穂の指は自然と真っ白いウェディングドレスを着た女を抱える優の写真を見つけて止まった。

 シャワーの音が止むまでの間。
 志穂はギリギリまで食い入るように、その写真を、幸せそうに笑う二人を見ていた。

 ネットやアプリの履歴も優に決して覚られない範囲でチェックした。
 少しずつ、そして確実に志穂は優の情報を手に入れていく。
 スマホに保存されたメモを見たときは、思わず息を呑んだ。
 色んな名前を思いついた順にメモしたような乱雑なデータ。
 けど、志穂の依頼を受けて優の自宅やその周辺を調査していた興信所から提出された情報に優の妻がしているという情報はなく。
 何度か鎌をかけた優にもその気配は見えない。
 志穂はほっとした。
 優のメモを見て、もしかしたら優の妻が妊娠してしまったのではないかと思ったからだ。
 
 もしも優の妻が妊娠してしまったら、優はきっと自分の妻子を見捨てることができない。
 本当に自由を失ってしまうことになる。

 真剣に考えていたのだろう子供の名前。
 けど、話によれば優の妻は精力的に働き、まったく子供を作ろうという気配がない。

(優君は子供が欲しいのね……)

 けど、優の妻はそうではない。
 聞けば随分とプライドが高く、自立心の強い女らしい。
 興信所が隠し撮りした優の妻はどこか鋭く、冷たい雰囲気で、母性など微塵も感じられない。
 子供が欲しい優と、仕事に夢中な妻。
 その図式が自然と志穂の中で出来上がった。

(優香ちゃん、か……)

 メモに残された唯一の女の子の名を心の中で呟きながら、志穂は自分の下腹部を撫でる。
 どうしたら、優の目が醒めるのか。
 文香という女を、斬り捨ててくれるのか。
 そればかりを志穂は考えていた。
 頑固で誠実な優は自分の妻と良識に雁字搦めになっている。
 優はきっと自分が築き上げて来たものを大事にしすぎているのだ。
 世間の常識も、周囲との関係も、妻への情も。
 そんなもの、志穂との運命に比べればなんの価値もない。

(私が、壊さなきゃ)

 優を縛る鎖を、背負わされたたくさんのものを志穂が壊して捨てない限り、きっと優は自由になれない。

(大丈夫。全部失っても…… 優君には私がいる)

 そうやってコツコツと、志穂は優との関係を記録していった。
 いずれ優との関係を公にするために。
 優の妻にまず現実を突きつけ、そこで二人が離婚してくればいいなと思っている。
 志穂は夫を奪われた女をそれなりに見て来た。
 浮気されても離婚しなかった女は決まって夫の不貞を隠そうとする。
 大げさにしたくないのか、浮気されたというレッテルを貼られたくないのか、それとも夫の社会的地位を気遣っているのか。
 志穂と別れた後、仮面夫婦を選んだ者もいたが、とても幸せそうには見えなかった。

 優の話を聞いて、だいだい志穂は優の妻の性格を把握していた。
 初めて優と気持ちが通じ合ったのは、ヒステリックな優の妻のおかげだ。
 きっと、とても我が強く、怖い女。
 それでも優が別れようとしないのは、ただの愛着でしかない。

(なら、奥さんから別れてもらおう)

 プライドが高ければ高いほど、きっと夫の浮気なんて許せないはずだ。
 ちょっとしたことで優を責めて喧嘩するような女に忍耐力などあるはずがない。
 志穂のように一途に優を思い、辛い気持ちを押し殺して優に尽くすこともできないのだ。

 もしも、優と志穂が愛し合っている姿を見ても、関係を知っても離婚しないのなら、優を阻むその他を排除するしかない。
 電話番号で辿り着いた優の実家。
 また、今の会社に、優との秘密を暴露する。
 もちろん、全て匿名で。
 夫の失脚を狙った誰かが情報を掴み、陥れようとしているとでも説明すればいい。
 実際に志穂が直接送り届けたのではないのだから、これもまた嘘でない。
 推測をただ優に話すだけだ。

 どっちにしろ志穂は恭一に捨てられ、そんな志穂を優は放っておけないのだから。
 独りでも生きていける優の妻と違い、志穂には庇護が必要なのだ。
 リスクだらけの捨て身の賭けだが、そうでもしないと甘く優しい優は素直になれない。

(ふふ、困った優君)

 志穂だけがそんな優の全てを受け止めることができるのだ。

 優は確実に志穂に心を許し、依存している。
 志穂がもう優がいなければ満足に眠ることができないように。
 優もまた、志穂と同じになる。

 だって、二人は運命で繋がっている。
 優と志穂が結ばれるのは必然だ。
 触れ合うたびに、抱かれるたびに、優を受け入れる度に、志穂は自分がどんどん変わって行くのが分かった。

 優とセックスすればするほど、志穂は美しく、より魅力的な女に生まれ変わる。
 魂が惹かれるように、堪らなく優を欲してしまう。
 優もきっと、本音は志穂と同じだ。
 ただ気づいていないだけ。
 認めたくないだけ。

 志穂以外の全てを失えば、きっと優は素直になれる。
 
(優君以外、もう何もいらない。だから、優君も…… 私以外は必要ないのよ)

 そうやって志穂は優との関係を記録し、集め続けた。
 もちろん、優のスマホのチェックも怠らない。

 志穂と愛し合いながらも、最後に必ず去って行く優。
 去って行く優の背中に込み上げる途方もない孤独感と悲哀、妻への罪悪感で顔を歪ませる優を見るたびに腹の底から燃えるような嫉妬心と憎悪に苦しみながら、志穂は健気に堪えた。
 
 しかし、そんな素晴らしい志穂の努力は一度挫かれた。
   
 志穂は頭の回転や行動が速かったが、賢いかといえばそうでもない。
 自らの感情を無意識にコントロールし、狡猾なことにも躊躇いがない反面、どこまでも世間知らずな子供だった。

 思い込みが激しく夢見がちな少女。
 けど、志穂はもう少女ではない。
 彼女の行動は当たり前だが全て責任が伴う。

 
 事態は急転した。


 夫である恭一に、全てバレてしまったのだ。







 志穂が夫の実家の行事に参加し、全てが終わった後のことだ。
 久しぶりに会う夫は相変わらず表情が読めず、志穂に対する態度はいつもの通りだった。
 何度か仕事の調整で帰国していたと聞いたが、特に出迎える必要がないと言われた志穂はただ律儀にそのことを守っていた。
 だから、本当に恭一に会うのは久しぶりだ。
 特に感慨はなく、それは恭一も同じらしい。
 夫婦で色んな人に挨拶し、挨拶されている内に夫への関心は完全に消え失せた。 
 くたくたになりながら、最後に二人だけで恭一の亡くなった実母の墓参りをすることになった。
 毎年、恭一は一人で墓参りをするそうだ。
 ホテルで休むように恭一に言われたが、今は恭一の妻である志穂は同伴することを望んだ。

「恭一さんのお母様に挨拶したいの。あなたの妻として」

 それが今の志穂の正しい姿であり、正しい受け答えだったからだ。
 恭一はそんな志穂を拒まなかった。

「好きにしろ」

 ただ、一言そう返しただけだ。

 運転手も付き添いもなく、本当に二人っきりだった。
 寂れた寺の住職に挨拶し、墓を綺麗にしてお供えする。
 恭一の母の墓はとても小さく、ひっそりとしていた。
 人が多く、不謹慎だが派手な印象すらあった恭一の実家での供養とは正反対だ。
 恭一は母親の墓参りだというのに表情一つ変えない。
 冷たい人だと思いながら、志穂は恭一らしいとも思った。

 片付けをするときに、ふと志穂は自分が最後に母親の墓参りをしたのはいつだろうと思った。
 そもそも、母の墓がどこにあるのかも志穂は知らない。
 とっくに忘れてしまったからだ。

(まぁ、いっか)

 忘れたところで、別に何も困りはしない。


 
 恭一が運転する車の助手席で志穂はうとうとと舟をこいだ。

「まだ寝るな。これから行く所がある」
「は、い……? いくって、どこに……?」

 寝ぼけていた志穂はとろんとした視線を恭一に向ける。

「香山優の自宅だ」

 淡々とした恭一の台詞に、志穂は凍り付いた。

 あまりにも予想外だったからだ。

 初め、恭一に優とのことが知られていたことを知ったとき。
 志穂は確かに動揺し、冷や汗をかいた。
 志穂は優を自らの運命の人だと思い、その妻である文香をどうにかできないだろうかと本気で考えていた。
 しかし、不思議と恭一のことはまったく考えていなかった。
 静かに怒り、初めてともいえるほど感情の読めない眼差しで志穂を見下す恭一を見たとき、志穂は純粋に恐怖した。
 一体いつから、恭一は志穂と優の関係を。
 不倫を、知っていたのか。
 優との密会、まるで本当の新婚夫婦のような生活に夢中だったからこそ、そのときの志穂の驚きは正しく恐怖だった。
 

 後から志穂は自分が例の興信所の者に売られたことを知った。
 優を無防備で可愛いと思っていたが、志穂もまた十分無防備だった。
 志穂が保管していたのと同じ資料をそのとき恭一は手にしていた。
 スマホで盗聴していたつもりの志穂は、まさか自分が盗聴されているなど考えもしなかった。
 優との過去のやりとりも含め、志穂のスマホのデータは全て恭一のもとに転送されていたことを。

「何をそんなに驚く?」

 どんな表情を浮かべるべきか分からず戸惑う志穂に恭一は笑う。

「俺を騙せると、本気で思っていたのか?」

 恭一の運転は一切乱れない。
 夫に不貞行為がバレた。
 それなのに恭一はまったく取り乱さない。
 震えて俯くしかない志穂とは正反対である。
 だって、こんなことは初めてだ。
 初めてだから、どんなことを言えばいいのか、どういう顔をすればいいのか分からない。

 そのまま優のマンションに連れて行かれた志穂は、ただただ焦り、困った。

(どうしよう…… せっかく、頑張ったのに……)

 一体、どうすれば優に守ってもらえるのか。
 これから自分と優はどうなるのか。

 このとき志穂は初めて自分の夫である恭一に恐怖した。
 


 そんな、昔の夢を志穂は見ていた。

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