奥様はとても献身的

埴輪

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≪現在②≫

14 君に謝りたい

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 恭一が文香に見せた写真はそんなに多くはない。
 不自然なほど志穂が写っていないのを見ると、あえて選んで見せてくれているのだろう。
 動画は無音だったが、最後に倒れた桜を抱き起こした細い腕はきっと志穂のものだ。
 きっと、幸せな会話がその動画には収まっている。
 
 文香は今も志穂が嫌いだったが、その娘には幸せになって欲しいと心の底から思う。
 恭一の話ぶりからすると、志穂は四六時中家にいて、家政婦に時折フォローしてもらいながら育児を頑張っているそうだ。
 女として志穂を軽蔑しながらも、母である志穂を批判しようとは思わなかった。
 育児をしたことがない文香には分からない苦労をしているのだろう。

 だからこそ文香はどうするべきかと悩んだ。

 恭一の話を、その娘の話を聞く度に言うべきか、言わざるべきかと悩む。
 
 志穂が文香達に、優に会いに行ったことを。

(そもそも渡辺さんは知っているの?)

 いや、きっと知らないはずだと文香は否定する。
 ただの勘だが、かつての約束を志穂が破ったことを恭一が許すとは思えない。
 知っていたなら今文香に謝罪をしただろう。
 もう既に文香には関係のないことだとしても。

 桜ちゃんの笑顔がちらつく。
 あんな可愛い娘がいるのに、昔の男に図々しくも会いに行った志穂に対する嫌悪感が湧いて来る。
 しかし、今の文香の立場は志穂とも優とも恭一とも無関係だ。
 義憤のままに恭一にすることが本当に正しいのだろうか。
 渡辺夫婦には子供がいるのだ。
 昔と違い、その責任はもっと重い。
 だからこそ志穂が酷く許せないと共に、赤の他人である文香が暴いていいものかと悩んでしまう。
 知らないふりをするのがきっと一番平穏かもしれないが。

 だからと言って、志穂の行動は見逃せるものだろうか。
 そもそも、恭一は文香の詳しい私生活までは知らないという。
 なら、志穂はどうやって文香のことを知ったのか。
 特に存在を隠しているわけできない文香を探し出すなど簡単かもしれない。
 恭一に黙って誰かを雇ったのか。

 それを考えると頭が痛くなってくる。
 恭一に素直に話して相談するべきか。
 いや、そうすれば必然的に志穂が優と会ったことが分かってしまう。
 でも志穂が優に話したことは正直ムカつく……

(……頭痛い)

 正解が分からないまま、静かに文香は苦悩した。
 
(もう、考えるのはよそう……)

 確かに桜ちゃんは可愛い。
 初めは恭一がさくらのことを知った上で非常識な名づけをしたのかと警戒したが、どうやらただの被害妄想みたいだ。
 恭一は予想外に子供に愛情を注いでいるし、年配の家政婦などの手を借りて志穂は懸命に子育てしている。
 志穂の怪しい行動に引っかかりを覚えたとしても、実質文香に害はない。
 今の優が志穂と再び関係を持つとは思えないし、勝手に志穂が優に未練があっても母親になったのなら最後の一線は超えないはずだと文香は思った。

(渡辺さんなら大丈夫でしょう。……関わらないでおこう)

 そもそも余所の家庭に口出しできるほどの権利も余裕も文香にはないのだから。
 冷たいドリンクを飲んで平静を保とうとする文香。
 そのとき、恭一のスマホが振動し出した。

「失礼」

 一言告げてから恭一が電話に出る。
 何を話しているのか聞き取ることはできなかったが、テーブル越しに座る文香にも恭一の電話相手が何か興奮しているような気配が伝わった。
 恭一の顔が険しくなる。

「……そうか。分かった、後は俺に任せてくれればいい。ああ、そうだ。今から戻る」

 恭一はそう言って電話を切った。

「……すまないが、少し急用ができた」

 恭一の顔は無表情だ。
 先ほどまで微かに笑い、人間らしい表情を見せていたのが嘘のように冷たく感情が読めない。
 スマホを握る手が一瞬、何かに堪えるように震えたことに文香は気づかなかった。
 その方が恭一の為であろう。

「こちらの都合で申し訳ないが、後で迎えが来る。それまでもう少しだけ付き合ってくれないか?」

 恭一も忙しいのだろうと、文香はその違和感に目を瞑った。

「……こんな形で最後になってしまうが、君と話す時間は正直楽しかった」

 恭一らしくない語りに文香は硬直し、息を呑んだ。
 急に何を言い出すのだろうと思った。
 そして、レンズ越しに向けられる恭一の視線に動揺した。

「以前、君にした例え話を覚えているか?」

 思わず、心臓が跳ねた。

「……あの、冗談ですか?」
「ああ、そうだ。俺の下手くそな冗談だ」
「……忘れられませんよ、あんな悪趣味なのは」

 忘れられるはずがなかった。
 冗談にしては性質が悪すぎる上に、あのときの文香には恭一のことが無責任に思えた。
 子を持つ親である恭一を軽蔑すらしたのだ。

「例えばの話だ。そうだな、こう言うべきだろう……」

 恭一が笑う。
 喉を震わせ、揶揄うような視線に文香は居心地の悪さを感じ俯いた。

「もしも、俺があのとき独身に戻っていたら」

 恭一の言葉が不自然に途切れ、自分で言っておきながら困ったように笑う。


「君を口説きたかったと、そう言ったら…… どうする?」


 恭一のその言葉に、文香は今度こそありえないと苦笑いをする。
 少なくとも、以前の例え話よりはマシだと思いながら、否定した。

「ありえないですね」
「……今回も駄目か」
「だって、前提がそもそもありえないですし。仮の話にしては笑えないです」

 酒の席ですら文香には受け付けられない話だ。
 男に絡まれたことなどほとんどない文香には上手いあしらい方も愛想の良い切り返しもできない。
 可愛げのない女だと自覚しながらも、それでいいと思った。

「それに、仮に私がそれで靡いたら…… きっと渡辺さんは失望して興味を失うと思いますよ」

 自分と恭一にはこういう駆け引きは合わない。
 二人の縁を思えば反吐が出るとすら互いに思っているのだから。

 もしも、文香が離婚した後に男に慰めるを求めたとしても。
 恭一だけは絶対にありえなかった。
 
「身近ですますほど男に飢えてませんから。私にとったらただの侮辱です」

 裏切った配偶者への当てつけのように恭一と男女の仲になるなど、考えただけで虫唾が走る。
 だからこそ恭一らしくない性質の悪い冗談だった。

 試すようなことを文香に言う真意が分からない。

「そもそも私のどこに惹かれたって言うんですか? ただの同情や好奇心なら余計なお節介です。冗談を言うにしても、その前提の信憑性が無さ過ぎて、馬鹿にされているようにしか思えません」

 昨年の鬱憤も含めて強く言い切った文香に恭一はなんとも言えずに、少し困ったように眼鏡のブリッジを上げる。

「色々君に不快な思いをさせてしまって申し訳ないが…… 仮に俺が本気で君に惹かれた理由が何かと聞かれたら、きっとこう答える」

 文香は黙って恭一の話を聞いた。
 正直、あの恭一が例え冗談だとしても文香を口説く台詞を、理由を聞いてみたいという好奇心が勝った。

 レンズ越しの、恭一の目が細められる。
 憂いと懐かしさ、愛しさと切なさが混じり合った複雑な目の色は、とても綺麗だった。

「君は……」

 薄い唇から紡がれる声は低く、色っぽく、そして。


「俺の母に似ている」


 その声には縋るような幼さがあった。

「……こんな風に君を口説いても駄目だろうな」

 真正面から文香の目を見つめ、恭一はそう言って、口を閉ざした。

「……渡辺さん、」

 対する文香の表情が強張る。
 正直、予想外な恭一の言葉と真剣な眼差しに鳥肌がたった。

 恋愛経験など浅いにも程がある文香ですら、断言できる。

「その口説き文句で落ちる女はそうそういないと思いますよ」

 遠くの方からマザコンかっという誰かの叫びが聞こえたが、今はただの幻聴にしようと文香は思った。



* 


 さすがに混雑して来たファミレスにこれ以上長居するわけにはいかない。
 恭一の方ももうすぐ迎えの車が来るそうで、二人はもうお開きにすることにした。

 そして毎度のことながら会計前で二人の小さな戦いが起こる。

「今日は、私が、はらい、ますから……!」

 文香は指に力を入れて、なんとか恭一の手から伝票を奪おうとする。

「いや、俺の都合で君の貴重な時間を拘束していたんだ。ここは俺が払うべきだ」

 恭一は涼しい顔で、文香から伝票を奪われないように更に指に力を入れる。
 大の大人二人がレジ前で不毛な争いをしていた。
 店員が困ったように二人を交互に見る。

「いえ、本当にお気になさらず……」
「いや、君こそ遠慮しないでくれ」

 ぐぐっと二人の間の伝票の板が軋む。
 くだらないことをしている自覚はあったが、お互い無駄にプライドが高いため、譲り合いの精神が出て来ない。
 硬直状態がしばらく続き、それが永遠と思われた中、均衡は一瞬で傾いた。
 文香達の後ろに他の客が並び始めたのだ。
 つい、それに気を取られた文香の隙をついた恭一がさっと伝票をレジの店員に叩きつける。

「あ」

 文香が何か言う前に、恭一が冷然と言い放つ。

「カード、一括で」
「は、はい……」

 笑顔を引き攣らせる店員の目の前で恭一の眼鏡がきらりと光った。

「負けた……」


 妙な敗北感を抱いたまま、文香は恭一と共に外に出た。
 午後なのにそんなに暑くなかった。
 もう季節は確実に秋に向かっているのだろう。

 ファミレスの前に車が一台止まった。
 飛び出るようにして出て来た初老の男が恭一の傍に駆け寄る。
 その慌てように文香が戸惑う前に、恭一は手で制止して運転手らしき男の言葉を遮った。
 分かっていると、冷静な声が文香の方まで聞こえて来る。
 一体何があったのだろうかと気にならないわけではないが、面倒事にこれ以上巻き込まれたくなかった。
 だが、このまま挨拶もせずに立ち去れるほど文香は図太くない。

「今日は本当にすまなかったな」

 顔色の悪い運転手を放置し、恭一が最後だと言わんばかりに振り返る。
 そのことにほっとしながら文香は首を横に振った。
 迷惑ではあるが、それほど嫌だったのかと問われれば首を傾げてしまう。
 そんな微妙な時間が今年も終わったのだと何故か感慨深いものを感じた。

 ただ、今回で出来れば最後にしてほしいという気持ちは変わらない。
 
「もう、これが最後だ」

 そんな文香の気持ちが知らないうちに出ていたのか。
 恭一の言葉に文香はひどく驚いた。

「元々、今回はそのことを伝えたかった。できれば、君を不快にしたことも含めてもう一度謝りたかったんだが……」

 恭一と文香の様子を不審な目で見て来る運転手を気にすることなく、二人はじっとお互いの目を合わせる。
 何も言わない文香に、恭一はどこか苦しそうに、それでいて安心したように小さく笑った。

「初めは、不安だったんだ。だが、その不安はもうとっくに解消されていた。もう君には会わないつもりだったが…… 結局、最後にもう一度君の顔が見たくなってしまった」

 長身の恭一が少しだけ腰を屈む。
 近くなった顔の距離、その目尻の皺に文香は三年の歳月の長さを感じた。
 恭一もこの三年で変わったのだと当たり前なことを実感する。

「不安って…… 何が、不安だったんですか?」
「……君にとって、気分のいい話ではない」
「だったら余計に、知りたいです。なんで、今までずっと…… 勝手に人のこと調べて来たんですから、最後ぐらい…… 本音を聞かせてください」

 文香の強い視線に、恭一は目を逸らすことができなかった。
 誤魔化すこともできず、そして今の文香なら大丈夫だと思った。


「君が、のではないかと…… ずっとそれが不安だった」


 文香の目が、零れそうなほど大きく見開かれる。
 何か反射的に言い返そうとして、言葉が出なかった。
 
 そんな文香に、恭一は懺悔するように頭を下げた。



* * 


 車が見えなくなるまで文香はじっとそこに佇んでいた。
 そんな文香にさくらが近づき、袖を掴む。

「……留守番頼んでたのに」

 ぼそっとした文香の呟きにさくらは顔を背ける。
 つーんとそっぽを向きながらも、その手はぎゅっと文香の手を掴んだ。

「…………僕、謝らないから」
「……」
「ふみちゃんの…… 浮気者」
「う……」

 涙目になりながら唇を噛むさくらに文香は強く言い返せなかった。
 浮気ではない、断じて浮気ではないと思いつつも、正直恭一との会話は危うかった。
 浮気など今更だろうと優の件で強気に反論することもできたが、それをしたらたぶん文香の方がダメージが大きい。
 だからと言ってこの場でさくらに謝るわけにはいかない。
 どうすればいいのか。
 子育てに悩む母親気分でいる文香にプロである鳴海からフォローが入る。

「こら、さくら。文香さんをこそこそ尾行していた俺達が一番悪いんだ。ここはまず文香さんに謝らんといかんぞ」
「お義兄さん……!」

 文香からの信頼が抜群に高い鳴海の登場に文香の顔が輝く。

「文香さんにはすまないことをした。情けないことに、俺はどうもさくらに弱い。偉そうなことはいえないな」

 申し訳なさそうに頭をかく鳴海に文香はぶんぶん首を横に振る。

「いえ! 私の方こそ、せっかくのお休みにご迷惑をおかけして……」
「いや、文香さんは悪くない。最初に申し出たのは俺の方だ。それに、結局なんの役にもたたなかった。申し訳ない」
「いえいえ、そんな」
「いやいや、俺が」

 ぺこぺこと頭を下げ合う二人を見てドラマで見た学校教育の現場をさくらは思い出した。

「と、すまんが、実はこの後学校に戻らないと行けないんだ。どうもうちの生徒が何か問題を起こしたらしい」
「休日出勤ですか。それは大変ですね……」
「まあ、可愛い生徒のためだ。これぐらいどうってことないさ」

 ははははと快活に笑う鳴海に文香はキラキラと眩しい目で見つめる。
 文香にとって鳴海は尊敬し、頼りになる義兄だった。
 濃い見た目と違い、なんとも爽やかな鳴海に憧れすら抱いている。

 さくらが更に大きく頬を膨らませたことに二人は気づかなかった。

「それで、実はさくらに昼飯を食わせていないんだ」
「ああ、大丈夫ですよ。この後はデパートに行く予定なので。二人で外で何か食べてきます」

 デパートに行くのは鳴海への土産物を買うからだ。
 限定のバウムクーヘンが食べたいと電話で鳴海が言っていたことを文香は覚えていた。
 キラキラと子供のような笑顔を見せ、文香の手を硬く握手する鳴海。
 よっぽどバウムクーヘンが嬉しいらしい。

 今にも牙を向きそうなさくらに気づかず、暢気なものだ。

「それじゃあ、俺はここで。さくらもその調子で頑張れよ!」
「……他人事みたいに言って、元々は兄弟のせいなのに」

 いつもは兄弟っ子なさくらの珍しい反抗的な様子に文香が戸惑う。
 逆に鳴海は理由を知っているため、困ったように眉を下げた。

「それは、本当にすまなかった。まさか、あのダジャレがここまで影響するとは思わなかったんだ。許してくれ」
「あの…… 何かあったんですか?」

 こそっと文香が不機嫌なさくらを伺いながら鳴海に理由を尋ねる。
 基本デリカシーのない鳴海は困ったように、そしてあっさりとさくらの不機嫌な理由を話した。

「ああ、俺がさくらに《さくら》と名付けたことが、どうも今のさくらに多大な影響を及ぼしているみたいでな…… ただのダジャレだったんだが、上位の俺が生まれたてのさくらに《さくら》とつけたせいで、色々と拗れてしまっているらしい」

 あくまで「らしい」という曖昧なものだが、色々と拗らせているさくらからすれば堪ったものではない。
 ただでさえ淫魔としてのプライドがズタズタなのだ。

「名前が、どうかしたんですか?」

 脳裏に桜ちゃんの笑顔が一瞬ちらついた。
 だが、鳴海のあっけらかんとした説明を聞いた瞬間、文香は後悔した。
 さくらで桜ちゃんを思い浮かんだことに強い罪悪感を抱いた。

「さくらがまだ名もなく生まれたての頃に俺が《さくら》という名と食事を与えたという話は以前したな?」
「はい」
「まだ名前がない状態だったさくらは所謂真っ白新品な雛の状態だ。ズバリは前も後ろも純潔そのもの」
「は…… はい?」

 この段階で文香は鳴海の発言を止めるべきだった。
 人通りがそれなりにある往来で一体なんの話をしているのか。

「その縁で俺とさくらは兄弟になったのだが…… まぁ、とりあえずさくらに俺の餌を分けてやったんだ。そのときの俺は男を食ってた」
「……」
「なのでさくらの初食いは男なんだが、今と同じような見た目だったからな。童貞ではなく処女を散らした。まあ、よくある話だ」
「…………」
「当時のさくらは《童貞》、つまりは《チェリーボーイ》、《チェリー》はつまり《さくらんぼう》、そこから《さくら》に到達した」

 文香は黙ったままだ。

「まんまダジャレだが、俺としてはいい名前をつけたと思っている!」
「いい名前だとは認めるけど、でもやっぱり今考えると酷いよ! 淫魔なのにチェリーボーイとか…… おかげで今も僕は熟したチェリーのままじゃないかっ! そもそもチェリーは処女の血も意味しているのに、色々考えなしすぎるよ兄弟は!」
「正直すまなかった……」

 やいやいわいわいとそれでも仲睦まじく戯れる兄弟を文香は遠い目で見ているほかできなかった。

(ごめん、渡辺さん、桜ちゃん……)

 色々悩みながらも桜とつけた恭一に文香は深く深く謝罪した。

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