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≪過去①≫
14 泥沼だと分かっていたけど、きっと本当は分かっていなかった
しおりを挟むいつの間にかソファーで眠り込んでいた。
朝起きると記憶のない毛布がかけられているのを見て、優は文香がもう起きていることを覚った。
優も文香も昨日は風呂に入らずにそのまま寝た。
リビングに聞こえて来るシャワー音に優は微かに身体を強張らせた。
文香にどんな顔を向ければいいのかわからなかったからだ。
だが、緊張する優と違い、髪を乾かして来た文香はいつも通りだった。
「ごめんね、昨日は少し酔ってたみたい。迷惑かけなかった?」
文香は昨夜酔っ払い、記憶が曖昧なのだと優の目を見て申し訳なさそうに謝った。
違和感のない会話に優は安堵した。
自分の選択は間違っていなかったのだと思った。
「平気だよ」
「……ベッドまで運んでくれたんでしょう?」
重かっただろうと眉を下げる文香はなんだかいつもと違って幼く見えた。
出会った当初から大人びていた文香のそんなあどけない表情を見ることができるのは優のみだ。
「昔と変わってなかったけど?」
「……重かったは否定しないんだね」
そう言って拗ねたようにキッチンに行く文香に、優はなんだか笑ってしまった。
不安になっていたのが嘘のように、今朝の二人はいつも通りだった。
*
優は志穂を慰めるためにマンションに通っているものの、前提として妻の文香を一番大事にするという約束がある。
志穂に申し訳なかったが、優は志穂を抱くだけで泊まることはしなかった。
シャワーを浴びた後、必ず帰ると初めに宣言している。
文香が夕食を作って待ってくれているからだ。
だから、志穂の夕飯に手を付けるわけにはいかない。
テーブルに二人分の料理を並べる志穂に初めはそう言って断った。
だが、優の拒絶に顔を曇らせ、謝る志穂に罪悪感が湧いた。
優が気にしないように無理して笑い、そして隠れた所で食べられなかった料理を泣きながら捨てようとしているのをたまたま優は見てしまった。
心が揺れ、つい一度だけだと夕食を共にした。
捨てるのはさすがにもったいなかった。
だが少食な志穂ではどうしても食べきれないのだと言われてしまえばそれ以上何か言うことはできなかった。
お菓子以外で志穂のお手製のものを食べるのはそのときが初めてだったが、一口食べた途端、気づけば優は夢中になってそれを完食した。
献立はハンバーグだった。
以前話した優の好物を志穂は覚えていたのだ。
肉汁溢れるひき肉の塊を食べながら、つい優は昔文香が失敗したハンバーグもどきのことを思い出した。
あれから作ってもらった記憶はないが、優自身もリクエストしていなかった。
文香にはカレーが好きだと言ったが、やはり優の一番はハンバーグだ。
外食とはまた違った家庭の味に優の食欲は更に上がった。
志穂の料理は今まで食べたどの料理よりも優の舌にあったのだ。
「嬉しい…… 今まで、美味しいって言ってくれる人なんていなかったから」
綺麗になった食器を見て、心底嬉しそうに笑う志穂の呟きに優は動揺した。
「誰かと一緒に食べるだけで、こんなに美味しくなるんだね……」
どう声をかけるべきか分からなかった。
「優君って本当に美味しそうに食べてくれるから、見ているだけで幸せになっちゃう。……優君の奥さんが、羨ましい」
寂しそうに笑う志穂が可哀相で、愛しさすら感じた。
感謝するべきなのは優の方なのに。
ただ夕食を食べただけでこんなに喜んでくれるのは世界中で志穂だけだと思った。
その無欲さがより一層哀れだった。
(……夕食ぐらい、食べたって変わらないだろう)
つい、そんな風に思ってしまった。
既に肉体関係を持ったのだ。
今更すぎるだろうと頭の片隅で皮肉る自分に気づかないふりをした。
いつの間にか志穂の手料理を食べるのが当たり前になった。
念を入れて逢引する日は会社を出る時間をずらすようにしている。
残業、またはどこかで暇を潰し、そのとき文香に連絡をするようにした。
文香との会話や遣り取りしているところを志穂に見られたくないと思ったからだ。
志穂は分かりやすい。
本人がいくら気丈に振る舞っても、優には志穂が傷ついているのが分かる。
そして時間を置いてから志穂のマンションに行く。
合鍵を持っていたが、使う機会は今のところなかった。
インターホンを押せば喜々として志穂が扉を開けて出迎えてくれるからだ。
「おかえりなさい」
「……ただいま」
優を出向えたいのだという、志穂たっての希望だった。
今まで妻らしいことは何一つやらせてもらえなかったからと、哀し気にお願いされれば優が折れるのは当然だった。
そこまで拒絶することでもないと優が軽く考えていたせいもある。
いそいそと優の鞄を受け取り、コートを脱がす志穂はひどく幸せそうだ。
こんなことで無邪気に喜ぶ志穂はまるでままごとを楽しむ少女のようで、つい癒されてしまう。
そして玄関に上がるたびにキッチンから漂って来る食欲をそそる匂いに優も自然と笑顔になる回数が増えた。
冷静に考えれば違和感だらけの現状だが、二人の逢瀬が増えるにつれ、それがいつしか当たり前となった。
上目遣いで優のネクタイを解き、結びたがる志穂に初めは戸惑った優も、今はされるがままだ。
それだけ志穂の献身的な姿は見る者の同情と愛しさ、庇護欲を煽るのだ。
志穂と二人でいるときは、志穂が文香の代わりになる。
二番目でいい、大事にされなくてもいい、代わりでもいい。
ただ、優の人生のほんの僅かな一瞬の時間が欲しいと、志穂は何度も何度もベッドの中で優に囁いた。
哀し気に、ときに泣きながら、喘ぎながら必死に優に懇願する志穂を見て心が揺らがない男などいないだろう。
そして、二人でいるときには指輪を外す。
それが暗黙の了解となっていた。
志穂の手料理を食べ終えた後、優はいつもの習慣で皿洗いの手伝いなどをした。
初めは戸惑っていた志穂も最近は慣れたのか、二人の息もどんどん合い始める。
志穂の皿を洗う手つきは料理の腕前に反してどこか覚束ない。
今までは食器洗浄機に頼りっぱなしだったのだと、夫に追い出されたという元自宅のことを思い出して顔を曇らせる志穂に優はそれ以上追究しなかった。
手際がいいと志穂に驚かれている優とて、初めは何枚も皿を割ったものだ。
基本的な家事掃除は同棲する際に全て文香に教えてもらった。
もちろん、それを志穂に話すことはない。
いつ来ても志穂の部屋は綺麗に片付けてある。
だが、私物は少なく、夫に追い出されたのだという話の真実味がより一層増した。
優からすれば志穂の夫の所業は信じられないものだ。
だが、愛人を作ったことに関しては優とて人のことはいえない。
世間一般から見れば、志穂は優の愛人に等しい。
そんなこと思ってなどいないが、それでも傍から見れば二人の関係は道徳的に許されないものだった。
妻を騙し、自分に惚れている女のマンションに頻繁に通い、セックスする。
鬼畜ぶりでいえば志穂の旦那と変わらないだろう。
そして志穂の所で夕食を食べ、シャワーを浴びた優の文香への言い訳や誤魔化しはだんだんと手慣れ、業務報告をしているような感覚になっていった。
残業で夜食を同僚と食べた、外回りで汗をかいたので帰る前に会社のシャワーを使っていると。
優の嘘を信じた文香はちゃんと野菜を摂るように注意し、そして替えの下着を持たせてくれるようになった。
予備のシャツも渡され、それは志穂の部屋に置かれている。
初めは物が少なく殺風景だった志穂の部屋は少しずつ彼女の趣味の可愛らしい小物が増えた。
そして調理器具や二人用のセットの食器が増え、男性専用のシャンプーやコップ、歯ブラシが洗面台に置かれ、志穂の服と一緒に箪笥の中には優の替えの服が溜まるようになった。
時折、どちらが自分の家なのか分からなくなりそうなほど志穂の部屋は急激な勢いで優にとって居心地の良いものになっていった。
家に帰れば文香はもう寝ている。
待つ必要はないと優が説得したからだ。
そして優は文香を起こしたくないからと言い訳をしてリビングで寝るようになった。
少しでも志穂との痕跡を文香に見られないようにしたかった。
最近ではそれが習慣化している。
文香と最後に一緒に寝たのはいつだったのか、よく思い出せない。
文香をいつから抱いていないのかは、もう忘れてしまった。
あの日、酔っぱらった文香のことはなるべく思い出さないようにしている。
今の優は文香に触れることができない。
触れればきっと志穂を思い出し、居た堪れなくなる。
志穂との蜜事を知ってしまったからこそ、きっと文香に対して淡々と義務のように抱くことしかできないと思った。
それは文香にとっても辛いことだ。
週に一回から二回と徐々に逢引の回数が増え、自分でもよくこんなに盛れるなと驚くほど優はたくさん志穂を抱いた。
性には淡泊だと思っていたため、最初は戸惑ったものだ。
文香しか知らなかった優は志穂を抱いてから女がこんなにもセックスに積極的で、また自分から腰を振って強請り、甘く甲高い声を上げるのかと驚いた。
そしてセックスがこんなにも気持ちが良く、中毒性があることも初めて知った。
二人の女しか知らない優は文香との身体の相性が特別悪かったのか、それとも志穂との相性が抜群に良かったのか、どちらが正解なのか分からなかった。
他の女でもこんなに興奮するのかと疑問を抱いたが、それでもやはり志穂は特別なのだと思った。
志穂もまた優と同じことを思っていた。
「私も、こんなに激しくて…… 情熱的なのは、初めて」
そう言ってシーツで顔を隠す志穂は、自分から優の上に跨っていたときの淫らな姿がまるで嘘のように恥ずかしがっている。
純情で性的なことは何一つ知らない無垢な乙女に見えるのだ。
「なんでだろう…… 私、こんなにいやらしくなんて、なかったはずなのに……」
清楚でありながら、抱かれるときはひどく淫乱になる。
それが志穂の最大の魅力だった。
「優君に…… 好きな人に、抱かれてるから、かな……」
志穂の言葉は男にとっては最大の賛辞だ。
男として嬉しく思わないはずがない。
そうして志穂を抱き、自らも初めて知る快楽に溺れる優の身体には決して文香には見せられないキスマークや歯形、ひっかき傷が多く残された。
志穂も気を付けているが、荒々しく抱かれ、つい夢中で優に縋り付いてしまうのだ。
それらの痕跡はいつしか優の身体に沁みついてしまった。
もうすぐ薄着の季節に入り、いつまで誤魔化せるかと優は思った。
志穂と出会ってからもうすぐ季節が変わろうとしていた。
* *
会社での志穂の立ち位置は相変わらずだったが、噂していた女性社員達と目立った争いも特になく、優は人知れず安心した。
「珈琲、ここに置いておきますね」
「……ああ、ありがとう」
目の前で品のある仕草で珈琲カップを置く志穂。
近くにその気配を感じただけで優は落ち着かなくなる。
志穂愛用のシャンプーの香りが既に鼻に沁みついていた。
初めは文香に忙しいと言い訳をしていたが、いつの間にかその通りになっていた。
新しく大手との取引が成功し、上から下へ流れるように仕事が増えている。
会社全体がどこか慌ただしく、そして明るい気配に満ちていた。
優もまた精力的に働いていた。
いつの間にか同期の出世頭として周囲から頼られるようになり、優は有難く忙しさに没頭した。
夫婦のこと、そして志穂のこと。
一時期でも会社にいればそれを忘れることができる。
他の同僚が疲れを隠し切れない中、優だけはいつも以上に精気に満ちていた。
眠気も疲れもほとんど感じなかった。
むしろ調子がいい。
それは優の顔色と肌艶、隠し切れない生き生きとしたオーラで分かる。
そんな生命力に満ちた肉体と裏腹に優の心はずっと曇っていた。
仕事は順調だった。
だが、時折手が止まり、考え込むことも多くなった。
気づかない内に溜息を零す優を不審に思う者はいない。
他と同じように優も見えないところで疲れが溜まっているのだろうと同情するだけだ。
志穂に淹れられた珈琲を啜る。
ミルクと砂糖が少し足されたそれは優の気持ちを落ち着かせた。
溜息を吐く優を見て、疲れたのだろうとわざわざカフェオレにしてくれたのだ。
志穂の気遣いと完全に優の好みを把握できるほどの関係になったことに複雑な気持ちが湧く。
健康のために和食を中心にした薄味な文香の料理と違い、志穂の料理はどこか甘く懐かしく、優の好みに合わせて味の濃いものが多かった。
社員のほとんどが疲れている中、優と、そして意外なことに志穂だけは元気だった。
仕事に支障が出ないように加減して抱くことを優は覚えたが、それでも翌日の志穂はどこか辛そうであり、幸せそうでもある。
志穂の色気はますます濃厚なものとなった。
とくに逢引の翌日の志穂の表情や気だるい雰囲気は優が焦るほど色っぽかった。
そんな志穂を眼福だとばかりに隣りのデスクの同僚はでれでれと相好を崩す。
「やっぱ渡辺さんって美人だよな…… あれでもう結婚しているなんてもったいないよな~ まだ若いのにさ」
旦那が羨ましいと零す同僚に優はなんとも微妙な表情を浮かべた。
「そういや香山も結婚してんだよな~ 二人とも見た目いいのに、そんな早くに結婚するなんて人生損してるよ」
「なんだよ、急に……」
「だってよ~ うちの部署のモテるツートップが二人とも既婚者なんだぜ? まだ若いんだからもっと遊べばいいのにさ」
ぐだぐだと疲れのせいか妙にテンションが上がっている同僚に優は苦笑いしかできなかった。
その後の話の流れに、志穂がもうこの場にいなくて本当に良かったと優は思った。
「なぁ、香山の嫁さんってやっぱり美人? お前、合コンとか誘っても絶対来ないし、飲み会も早めに帰るし。そんな嫁さんが好きなの?」
「それは…… まぁ、もちろん…… 好きじゃなきゃ、結婚なんてしないだろう……?」
これが志穂と出会う前の優であれば当然のように妻の自慢や無意識の惚気話を披露しただろう。
今の優の現状を考えれば歯切れが悪くなるのも仕方がない。
同僚は都合よく優が照れているのだと思い、更に話を続ける。
「なぁ、香山の嫁さんってどんな感じ? 美人系? 可愛い系?」
「っ、聞いてどうするんだよ……」
「別に? ただ、気になるから」
焦る優が珍しいのか、同僚は実に楽しそうだ。
騒ぐ二人に面白そうだと近づく者まで現れる。
皆、気分転換がしたいだけなのだろう。
「俺、知ってるぜ。香山の奥さん」
珈琲を片手に近づいて来た別の同僚に優は更に困惑した。
優を置いて目の前で二人の同僚が勝手に盛り上がっている。
「一回、こいつが酔っぱらって、タクシーで家まで送ったんだよ。腰が低いというか、こっちが申し訳なくなるぐらいに謝られてさ。ついお茶を一杯貰って少しだけ話し込んだ」
「なんかそのシチュエーション、どっかのAVみたいだな……」
「そんなじゃねぇーよ。こいつ、ずっと酔っぱらって奥さんにべたべたしまくってんの。寝オチするまで奥さんとの馴れ初め話とかで絡んで来るんだぜ? 逆にずっと目の前で惚気られたわ!」
「へぇ~」
優は顔を赤くしたり青くしたりと、突然の同僚の暴露にひどく焦った。
酔ったときの記憶はまったくないが、一度文香に物凄く怒られ、同僚に迷惑をかけたからとお礼の品を用意されたことがある。
きっとそのときのことだろう。
「奥さん、最初見たときはなんか堅苦しくてちょっと怖かったけど。酔っぱらった香山に抱き着かれて顔真っ赤にして焦ったり、惚気る香山を必死に止めようとしたり、水飲ませたり、毛布かけたりして、いい奥さんだなって思ったよ」
同僚が悪意もなく自分の妻を褒めているのを聞いても、優は素直に喜ぶことができなかった。
自慢の奥さんだよと、今までの優なら恥ずかしげもなく言えただろう。
今はむしろ、ちくちくと心臓を針で刺されたような痛みすら感じている。
「タクシー代や後でお礼の品も貰っちゃってさ。いい奥さんだよな~ 香山も大事にした方がいいぞ」
しみじみと珈琲を啜りながら同僚は揶揄うでもなく、どこか感心したように言った。
ずっと口を挟まず黙って聞いている優に笑いかける。
「まっ! 言われなくても、お前ってドン引きするぐらい奥さんのこと好きだよな」
そう言って笑う同僚に優は曖昧に笑うことしかできなかった。
* * *
「俺、ちょっと珈琲お代わりしてくる……」
言い訳がましくその場を立ち去る優を気にせず、今だ興味が尽きないらしい同僚その一が、同僚その二に話しかける。
「で? お前から見て香山の奥さんってどうだったわけ? 美人なの?」
優がいなくなったせいで更に遠慮がなくなっている。
「いや、それは…… 美人、だと思うけど…… なんか、雰囲気と目つきで損してる系美人?」
「なんだそれ」
「……ここだけの話、俺も酔ってたからちょっとだけ下心が出てさ。変なテンションで一回噂の香山の奥さんを見てやろうって、わざわざあいつ送ったんだけど……」
「けど?」
「……香山の奥さんって、滅茶苦茶色気がないんだよ」
非常に言いづらそうにちらちらと優が戻って来ていないか確認しながら、下心ありで同僚の人妻に会いに行ったはずの男は気まずそうに語る。
女好きで、合コンにも欠かさず行く男は本気で残念そうに言った。
「上手く言えないけど、何かがあの奥さんには足りないと思う。すげぇ、惜しい。顔もきつめの美人って感じだし、スタイルも良かった。胸もおっきいし」
「お前……」
「なんもしてねぇよ? 本当、なんもなかったんだよ…… なんだろうな…… こう、来るものがないというか。フェロモンが足りないというか……?」
難しい顔でなかなかに酷いことを言う男に悪意はなかった。
本気で残念だと言わんばかりに顔を歪めている。
女好きと自他ともに認める自分があの時まったく反応しなかったことが実は密かにショックだったのだ。
「なんか、残念だった」
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