君と地獄におちたい《番外編》

埴輪

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慰問

根も葉もない噂話

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 エアハルトはここの所少々苛立っていた。
 苛立ちと、そして鬱陶しさを感じながら、屋敷に帰って妻に癒されるという日々が続いている。
 ロゼとの蜜時間だけがエアハルトの至福だった。

 苛立ちや鬱陶しさの原因は全て職場にある。
 つまりは軍内部だ。
 これは非常に稀なことであり、むしろロゼと結婚してから初めてそういった不満を持つようになった。

 生まれた時から軍人であることが義務づけられたエアハルトは幸運なことに軍隊という絶対的な上下組織が性に合っていた。
 そもそもエアハルトは血の気が多いミュラー家でも稀に見る狂犬だ。
 戦場の血潮や硝煙を好む根っからの戦闘狂であることは軍内部では有名である。
 そんなエアハルトが少し行き過ぎの愛妻家になってしまったことを知る者はまだ少ない。
 エアハルトは基本無口で無愛想である。
 戦場では冷徹にして冷酷、時折残酷であり、普段の事務仕事も冷静沈着に卒なく熟す。
 生まれ持ったカリスマ性に精密な判断力と統率力。
 幾度も戦場を駆け抜け勝利して来た正に軍の若き英雄、それがエアハルト・ミュラーである。
 そんなエアハルトは今や屋敷の使用人ですら引くぐらいの愛妻家だ。

 軍内部でそれを知るのは父親であるミュラー将軍と交代制で屋敷まで送迎する護衛兵、そして副官であるライナスぐらいだ。

 ライナスは、身内だろうと一度敵に回った者や規則を破った者に容赦のないエアハルトからどんな罰を受けても決して恨まず全て受け止めようと思っていた。
 僻地に飛ばされようと、あらぬ罪をでっち上げて不名誉な除隊、或いは軍法会議で罰人に落とされても、それこそ命を奪われても仕方がないと覚悟していた。
 ロゼ以外で明確にエアハルトの恋愛感情を悟っていたのはライナスのみである。
 それがライナスの恋による勘の鋭さなのか、それとも傍から疑問や世間話という名のエアハルトの無自覚の惚気があまりにもあからさますぎたせいなのか。
 とにかく長年エアハルトに不毛な恋情を募らせていたライナスはエアハルトがどれだけロゼを無自覚で愛し、執着していたかを知っている。
 そんな愛するロゼを故意で傷つけようとし、ミュラー家の名誉に関わる狂言に加担したライナスをエアハルトが許すとは思わなかったのだ。
 実際にライナスは許されてはいない。
 ただ、ほぼ一年間の無休と無給、特別手当をしばらくの間打ち切りにするという地味な経済制裁を与えられた。
 北の僻地に飛ばされるのとどちらがきついのかは分からない。
 生まれが賎しいため、金には煩いライナスには一財産といえる貯金があり、軍の寮を借りて食堂などを利用すれば生活できなくもなかった。
 休みがないのは辛いが、エアハルトの元から離されるのに比べればマシだと思っている。
 常にエアハルトから無視され、目についたらそれこそ空中に舞う塵屑を見るような無感動な視線を向けられているという罰の方がずっと辛い。
 本当ならば軍人として第一線で使えなくなったという理由をでっち上げるためにどこかしらを欠損させるか、再起不能にするかというのがエアハルトの最初の案であったが、ロゼが閨の中で可愛らしい白魚の手でエアハルトを慰めながらライナスを庇うため、しぶしぶ断念したのだ。

「妻に感謝するんだな」

 それをライナスに告げたときの憎しみの籠ったエアハルトの氷の視線は一生忘れられないだろう。

 そんな、ロゼに複雑すぎる思いを寄せるライナスはここの所エアハルトが仕事場で苛立ち、鬱陶しがっている輩のことを知っている。
 優秀すぎるほど、直属の上官であるエアハルトのことなら何でも知っているライナスは近々エアハルトが爆発するのではないかと、冷や冷やしていた。
 基本的に自分に向けられるどんな感情にも無関心なエアハルトだが、ある一点のみには良く反応する。
 もちろんそれは彼の溺愛する妻のロゼのことだ。

 そんな人付き合いが得意とは言えないエアハルトに最近よく絡んでくる輩がいるのだ。
 怖いもの知らず、命知らずな男共だとライナスは他人事のように感心さえしていた。
 一連の出来事を知るライナスの元同僚の侍女がこの場に居ればお前が言うなと呆れただろうが。

 エアハルトに地味な苛立ちを与えている命知らずな輩というのは、彼の愛妻であるロゼに横恋慕している男達のことだ。
 または公爵家の厳正なる婚約者決めで落とされた者達や、初めから視野にすら入れられていない下士官の者達だ。
 前者はまだいい。
 彼らは実際に社交の場でロゼと知己を結び、お友達としてロゼに認識されている社会的地位のある男達だ。
 下手な真似をすれば家に影響が出る上、ゲーアハルト公爵家とミュラー侯爵家という雲の上の存在に等しい両家が結ばれるのは仕方がないという諦念もある。
 それでも社交界の麗しきの華であるロゼの姿を遠くから眺めていたい、人妻になっても今までのように気さくに話しかけて笑顔を見ていたいと、恐る恐るエアハルトにロゼはいつ頃社交界に出るのか、また新居の屋敷でパーティーは開かないのかという貴族にしては直球な質問をするのがほとんどだ。
 中には全てを捨てて、正に命がけでエアハルトに手袋を投げつける紳士も一定数いた。
 正に自殺行為である。
 わざわざ軍部にまで訪ねてきたり、手紙を送って来るこれらの貴族達を鬱陶しい蠅だとエアハルトは称した。
 蠅はまだ良いのだ。
 問題なのは煩く吠える躾の行き届かなかった雑種共だろう。
 社交界などとは縁の遠い下級貴族や庶民の出、貧民街で拾われた者達や元は傭兵という若い兵士達が問題だった。
 若く、情熱と希望に燃える彼らはロゼ・ゲーアハルトの類稀なる美貌の噂や、市場でも人気の高い公爵家令嬢の肖像画などを見たり聞いたりしている。
 エアハルトが噂の高嶺の花を娶ると知ったとき、彼らはさすがはエアハルト様だと、祝福していた。
 噂の通り、どれだけ美人なのか、それともただの誇張なのかと例の盛大な結婚披露宴で下っ端として警備についていた彼らが興味津々にエアハルトの妻となる初々しくも可憐な花嫁を初めて見てどう思ったか。
 エアハルトに横恋慕するライナスでさえ、遠目から見惚れ、近くで見惚れ、多大な敗北感を味わったのだ。
 純粋に女の子が大好きな若い男達はそのとき初めて本物というのを知った。
 純白の神々しい花嫁衣裳に身を包んだ、世界で最も美しいと言っても過言ではない神秘的な黒髪黒目の少女に目だけではなく魂を奪われた者がいても不思議ではない。
 いや、むしろいない方が可笑しいのだ。
 恋人や婚約者、はたまた妻のいる者達も異様にロゼに見惚れた。
 それだけロゼは美しく、また披露宴の時は神懸って美しかったのだ。
 初めてロゼを目にした耐性のない若い兵達の大多数が激しい動悸と眩暈、呼吸困難に見舞われた。
 上官であり、半ば伝説化したエアハルトに真っ向から奥様に会わせてほしい、少しだけ手紙を送りたいと勇気を振り絞る馬鹿な奴らもいる。
 特にエアハルトの直属の部隊の者達は至近距離からロゼを見ている。
 部下達が恐る恐るエアハルトに普段のロゼはどんな方なのかとか、お二人はどこでお知り合いになったのですかとか、お二人の愛情はどの程度のものですかなど命知らずなことを聞くのだ。
 普段ならばくだらないの一言で切って捨てるエアハルトはそのときの機嫌によっては死ぬほど辛い訓練という八つ当たりを与えたりと日々対応を変えて来る。
 ライナスはエアハルトが質問の内容よりも、屋敷でどれだけ愛妻を補充したかによって対応が変わっていることを知っていた。
 恋とは麻疹のようなものであり、ロゼに夢見る青年達の恋もすぐに薄れるだろうとライナスは予測していたが、正直甘かった。
 そもそもライナス自体が麻疹を拗らせて今もしぶとく患っている状態なのだ。
 恋するエアハルトの部下達の間で、エアハルトがあまり家庭内のことを話さないことについて勝手な憶測と噂が広まってしまった。
 普段ならばそんな怖ろしい噂をするはずもないのだが、恋に浮かれてしまった彼らは沸いていた。

 曰く、閣下は新婚なのに奥方様と上手くやれていないのではないか、というものだ。

 情報管理の一環で、噂を知ったライナスは初めはその馬鹿馬鹿しさに呆れた。
 事実無根どころか、事実と正反対の噂である。
 根も葉もないような噂だったため、放っておいてもすぐに消えるだろうとライナスは思った。
 むしろここで下手にエアハルトに報告をして、噂の発信源を特定して血祭にあげそうだったのでライナスはあえて報告することを避けた。
 しかし、噂はライナスの予想を超えて大きくなっていくのだった。

 曰く、閣下と奥方様は完全な政略結婚であり、お互い結婚は不本意だった、というもの。

 この時点で噂がエアハルトに入れば怖ろしいことになる。
 ライナスはエアハルトによる地味な嫌がらせの残業を必死にこなす傍らで噂の発信源を突き止めようとした。
 だが、体力的にも精神的にも疲労困憊であり、仕事はやってもやっても増えていき、ライナスが訓練に赴く日だけはやたらときついものに代わり、下っ端の見ている前で何度もエアハルトに殺されかけ、数人いたはずのライナスの部下はいつの間にか違う部署に入れられ、使えないと評判のどん臭い新人を寄越された。
 全てはライナスの自業自得なのだが、見るからに虐待のような目に遭っているライナスを見ても手を差し伸べる者、愚痴を聞いてくれる者は一人もいなかった。
 リリーがかつて流した噂のせいもあるが、基本的にライナスは人から好かれない性質なのだ。
 哀れなライナスが必死に噂を止めようとするのも遅く、ついにエアハルトの耳に入ってしまった。

 曰く、閣下の奥様は閣下を怖がり怯えており、新婚のはずの夫婦生活は冷え切っている。
 そして最終的に閣下自身も外で愛人を作り、奥様を蔑ろにしている、と。

 その噂を知ったときのエアハルトの怒りは相当なものだ。
 そしてそれをたった一晩で癒してしまったロゼの影響力にライナスは笑うしかなかった。
 昨夜はお楽しみだったんすねと今にも戦争を仕掛けていきそうな獰猛な表情で帰宅したその次の日のエアハルトは無表情ながらも実に幸せそうだった。
 しかも心なしか髪や肌に潤いが出て、いけない雄のフェロモンまで醸し出していた。
 ライナスにとってはまさに地獄である。

 そしてあまりにも不名誉な噂の真偽を直接エアハルトに尋ねる馬鹿もいる。
 いや、逆にそのぐらい馬鹿で愚直な方が助かった。
 少しでもその噂をエアハルトの前で口にすれば、この世の悪魔を見ることができるだろう。
 もう、二度とそんな戯言を口に出来ないようにされるだけなのだ。
 ちなみに噂の真偽を馬鹿正直に最初に確認してきたのはミュラー将軍である。
 将軍の場合はどちらかというといつになったら新居に招待してくれるのか、そしてミュラー家の実家にいつ頃ロゼが来るのか、孫は早く見たいが決して無体はするなよという要請と忠告と愚痴だったが。
 そこからは怒涛のロゼの信奉者ともいえる自称友人貴族達からの文攻撃や突撃。
 噂を広めた部下達からの敵意交じりの視線や、批難。
 もちろんエアハルトは丁寧にそれらに返事をした。
 彼なりの返事の仕方で。

 唯一幸いなのはエアハルトの地位と権力が相当高く、容赦のない制裁にも上層部が多目に見てくれることと、肝心の噂されている張本人のロゼが屋敷に籠り切りで外の噂などまったく耳に入らないことだろう。

 だからと言ってエアハルトの怒りは収まらないが。






「殺す」

 青筋を浮かべて、今までにないほどの殺意を漲らせてエアハルトは執務室で足を組んだ。

「くだらん噂を流した輩全てを殺してミンチにしてしまいたい」
「そう、すっね……」

 執務室の片隅で必死に書類の確認をしていたライナスは久方ぶりにエアハルトが口をきいてくれたことに喜べばいいのか、それとも内容がこんなに殺伐としていいのかと悩みながら返事をした。
 ちなみに初期の段階で噂を報告しなかったライナスはエアハルトに理不尽に殺されかけ、今は利き手に包帯で無理やり万年筆を縛り付けて正に血の滲むような努力の中で書類を一枚一枚書いている。
 それを決済するエアハルトが血がついていてる、汗が染みてる、インクがにじんでいるなどの理由で問答無用で破り捨てる。
 異様な上官副官の遣り取りに、執務室に訪れた軍人達は皆大なり小なり反応するが、藪蛇はごめんだと見て見ぬふりをする。
 それでもエアハルトの側に居られて嬉しいと思ってしまうのがライナスだ。
 そして、元来の奴隷根性なのか、つい前までは壮大で小さい嫌がらせをエアハルトとその妻のロゼにしようとしていたライナスは、徹夜で霞む目を擦りながらエアハルトの為に何か良い解決法はないかと考える。

 そして、ふとあの嵐が明けた朝を思い出す。
 ロゼのなんとも言えない、今思い出しても心が妙に重く沈んでしまう告白を聞いた朝の光景が浮かんだ。
 その後屋敷の前で人目も憚らずにいちゃつくエアハルトとロゼ。
 生暖かい目で見守る屋敷の使用人達と凍り付くライナスと護衛兵達。
 あれを見てエアハルトとロゼの仲が悪いと言えるだろうか。
 無理だろう。

「……見せつけたらどうすか?」
「何?」

 完徹、今日で何日目かも分からないくらくらと重たい頭と霞む目頭を必死に抑えながら、ライナスはぼそぼそと案を出す。
 珍しく罵声と無視以外のエアハルトのまともな返事に、ライナスは少しだけ調子が良くなった。

「実際に、奥方様と仲がよろしいんすから…… 野郎共の前で適当にいちゃつけばよくねぇすか?」

 なんだか呂律も上手く回らないが、この際気にしていられない。
 今日中にこの書類の山を片付けないと、どんどん新しい書類が上に積まされ、先に出す予定の書類が取りにくくなるのだ。
 褒められるはずもないが、エアハルトに少しでも良いところを見せたいと努力するライナスは確かに健気だ。

「…………」

 そんなライナスの頑張りなどまったくどうでも良いと思っているエアハルトは窓の外を見ながら思案にくれていた。
 妻のロゼが特注したという疲労回復に良いとされるハーブティーを大事に飲みながら。

「悪くない、な」

 にやりと、珍しくも微笑んだエアハルトだが、その表情はどう見ても悪人である。






 こうして、エアハルトは堂々と職場でロゼといちゃつく計画を立てたのだ。

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