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11話【行為】

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不定期更新なのは申し訳ございません。






✼••┈┈┈┈••下記本編••┈┈┈┈••✼




高そうなご飯を食べ終えると、そのまま二人でこの高層ホテルの部屋に入った。


「先輩、その···本当にするんですか·····?」
俺はソファに座る先輩に聞く。
まさか番候補のふりをするだけなのにこんな事になるなんて············。

(ほんと、あんな事言わなければよかった)

「するよ。それに先輩じゃないだろ」
「あ·····」
また先輩と呼んでしまった···なかなか直らない。
緊張したりすると、つい『先輩』と出てしまう、、、
「取り敢えず、シャワー浴びておいで」
「         はぃ、」
俺は返事をするとバスルームへ向かった。



◇┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◇



「 はぁ···············、マジかぁ·····」


シャワーを浴びながら独り言を呟く。
ここ最近の展開に頭が全く追いつかない。
自分なりにちょっと整理しよう、、、

昨日、久坂に好きなアーティストのライブチケット(s席)を譲って貰う代わりに、金持ち専用α×Ωの合コンに参加して先輩に再会した。(変なオッサンは省く)
そこで分家が厄介で先輩の番候補の代わりをして欲しいとお願いされて了承。
今日は大学で普段通り過ごし、先輩から電話を貰ってレストランで契約。

そして今ここに居る···と···············、、、



「はぁ、、普通に生きてただけなのに何でこーなった?」
漫画やドラマの世界じゃ無いのに初恋の相手が部屋に居る。しかも今からセックスするなんて·····。


(俺はまだ小崎先輩の事が、好き········なのか?)


正直、自分自身の事なのに分からない。
先輩に対して嫌悪感を一度でも抱いたか?
いや、抱き締められたりキスされても嫌悪感は抱かなかった。むしろ、抱き締められると安心して、キスは気持ち良くて·····正直怖かった。

じゃあ、セックスすればわかるのか?
いや、有り得ない。
行為で分かるわけが無い·····馬鹿か俺は、、、



「···································。」



やはり、好きになる事自体が烏滸がましい·····な、


俺の初めてのセックスの相手は水泳部のクソ野郎で·····何度も何度も中出しされて、好きでも無いのにずっとヤっていた。
そんな···何の取り柄もない、良家に生まれてもない俺が、小崎先輩と釣り合う訳が無い。

「でも···············それでも今は仮の番候補だ」

それ以上でも以下でも無い。
お金が発生している以上は、きっちり番候補をやり遂げないといけない。
俺の初恋とか気持ちは後回しにしないと、、、
半年後は契約が満了し、俺は番候補から高校の頃の後輩へ戻り、俺にとっても唯の先輩に戻るだけなのだから·····。



「そうだ、前向きに考えよう」


イケメンとセックス出来て美味しい料理も食べれるし、半年後はお礼として大金が支払われる。
そのお金でもう少し良い薬やカッコイイ服も沢山買って、それで···············βとして生きていこう。

大丈夫だ。
あんなに支払われるから変な無駄遣いしなければ一人で十分生きていける。寧ろ、今回の出来事はラッキーだと思わないとっ!!
「よしっ、ちゃんとやりきろう」
マイナスだった思考をプラスに考えてバスルームを出る。


「今回は·····あるな」

出て直ぐにバスローブが近くに置いてあり、ふかふかの肌触りの良いタオルで身体を拭き、それを着てみるが⎯⎯⎯⎯⎯⎯···


「···············あれ?」

これどーやって着るんだ??先輩に聞いてみよ。
念の為、首輪は着けて下着は履くが肌が露出した状態のまま先輩の所へ行く。




「けーさん」

俺の声で先輩は携帯から此方に視線を変える。
「怜、でたん   だ···     ね ············   」
何故か驚いた表情をしていた。

(なんで?)

「?   、けーさん、これ····どーやって着ればいいです?」
俺は気にせず尋ねると、あーそれは·····と、驚いた表情が普通に戻り先輩はソファから立ち上がる。
そして目の前に来ると床に垂れて落ちたバスローブの紐を持ち結び始めた。

「怜」
「どーしました?」
「そんな姿で来られると···········俺の理性がもたない、」
何故か耳が真っ赤に染まっている先輩。
「え?」
(どーして?!)
「·····何でもない。俺もシャワー浴びてくるからベッドで待ってて」
軽い溜め息を吐いた後、先輩は結び終えた後そのままバスルームへ向かう。




「なんで···俺のこんな姿で理性もたないんだ?···············あっ!」


そっか、αとΩだもんなっ!
確かにラットかヒートをどちらかが起こしたら危ない·····。
今後は気をつけよう、、、

俺は先輩に言われた通りにベッドへ向かうが、ベッドはダブルベッドでかなり大きく、近くには壁一面大きな窓が設置されていて外を見ると絶景だった。

「 すごいっ!      やっぱり綺麗だなぁ」

窓に手を付いて外を見る。
夜景ってこんなに綺麗なのに、何故か携帯で撮ろうとするとなかなか綺麗に撮れないから本当に残念だよなぁ。



「································。」


黙ったまま綺麗な夜景を見ていると、後ろから抱き締められて「れーい♡」と、甘さを含んだ声で先輩に呼ばれる。
「?!、先輩?!」と俺は驚き、
「また、『先輩』って言ったな」と先輩は拗ねた。
「すみません、なんか·····どーしても先輩と言っちゃいますね」
「なら、今日はずっと俺の名前を呼んで。そしたら嫌でも言えるよーになるから」
先輩はそう言うと、俺の首元のバスローブをずらし首や肩に何度も何度も口付けをしていく、、、、


「  んッ、  、はぁ、ぁ·····っふぅ、 、ン、」
口付けされる度に俺の口からは勝手に声が漏れる·····。
「ほら、呼んで?」
「け ·····けー··さんっ  、ん"っ  ?!」
先輩の手がバスローブの中に入り、俺の少し脂肪が乗った薄い胸を揉み始める。

「嫌とか気持ち悪くなったら直ぐに言って」
「  は、  はぃ  、、」
ゴツゴツとした男らしい手が俺の胸を鷲掴みにして中央に寄せたりする。そうすると·····うっすらだが谷間が出来た。
「怜の胸は柔らかいな」
耳元でそう囁くと俺の胸を揉んでいた手は少し膨らんだ薄いピンク色の突起部を指で摘む。

乳首を摘まれた俺は思わず「  ぁ    っ  」と、甘い声が出た。

(?!  やだっ 、声·····気持ち悪い!出したくないッ!)

自分の声に嫌悪感を覚え、思わず下唇を強く噛む。
「ん"  、   っぅ" 、、   」
「怜、駄目。感じた声が聞きたい」と、先輩は自身の舌を俺の首から耳に這わせてながら話す。
「~~~ふ  ぅ"   ··· んん"、♡」
意地でも声を聞かれたくない俺に対して、先輩は這わせていた舌で今度は俺の耳を集中的に舐めてくる。
ピチャピチャという音が耳から脳に入り、それに合わせて甘い刺激が俺を襲う。

「怜」
掠れたバリトンボイスが俺の名前を呼ぶ。


「ぉ、俺の·······こ、声···気持ち、ッ  悪い·····から···ぁ  っ、、」
「気持ち悪くない、もっと聞きたい」
乳首を刺激するのを辞めて先輩は俺を軽々とお姫様抱っこをし、そのままベッドでおろされるが、直ぐに先輩の唇が俺の唇と重なる。

「んっ   はぁ  、、  ぁっ  、」

(·····柔らかくて、やっぱり先輩とのキス···嫌じゃない)

俺は口を開けて先輩の舌を受け入れる。
口の中では上顎を舐められ、歯茎をなぞり·····その度にゾクゾクとした快楽が襲う。
「ふっ   ぁッ、、    ん”ぁ   けーひゃん  んっ、」
快楽が怖くて·····名前を呼び、先輩のバスローブにしがみつく。

「はぁ   、はっ   ·····怜、」
熱のこもった目と目が合う。
「嫌じゃないか?」
「  いや じゃ、、なぃ·····れす   っ  、」
ピクッ、ピクッ·····と、反射なのか身体が勝手に反応する。

キスをしながら先輩は俺のバスローブの紐を解き·····それを脱がし終わると唇は離れ、首筋に何度もキスをして舌で舐められる。
「んん"  ッ  ♡ 首·····ァっ  ···、」
首輪を少しずらされてチクッとした痛みがしたが、直ぐに先輩は先程摘んでいた俺の乳首を口に含む。





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