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一章
【後日】
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「本当にすまなかった」
「知りませんっ!!!」
オレは朝起きて昨日の事で拗ねていた。
まさか·····お風呂でテオがあんな事をしてくるとは思わなかった。
それに、、、
後ろの穴に指を挿れてきて···それが痛くなくて気持ち良いなんて···。
こんな事今までされた事ないのにッ!!
「ルイス~~~·····」
背中を向けているのにテオが強く抱き締めてくる。
こういう時、足が無いと逃げられないから困る。
「はぁ···············何であんな事したんですか?」
「勿論ルイスに欲情したからだ」
「よk·····でもっ、あんな所に指なんて···っ、」
言ってて凄く恥ずかしいし顔が熱い。
「いきなり私のを挿れたら痛いだろう·····それに、本来男同士の場合は指で慣れさせてから行うものだ」
「そうなんですか?」
「ああ。ルイスは賢いがそういう知識は子供のままだな」と、後ろでテオが笑っている。
仕方ないだろ··········。
十五からずっと牢獄生活だったんだから、、、
オレには許嫁もいなかったし、まともな恋愛なんてした事がない。
「··········テオ以外と···恋愛した事無いから分かる訳無いだろ、、」
「そうだったな。ルイスすまなかった」
「もういいですよ。逆に·····テオは初恋はいつなんですか?いや、そもそも許嫁とかいなかったんですか?」
「私か?許嫁はいたが死地に追いやられた時に兄上に寝盗られた。まあ、元々愛してはいなかったし何とも思わなかったが。··········初恋は年下でたまに生意気な所が可愛い真っ直ぐな奴だ」
「うわ"ぁ·····スデンソン様よく刺されませんね、隠し子とかいても変じゃないですよ。初恋は年下なんですかっ!意外です。生意気で可愛い令嬢·····想像出来ない、、」
テオにも初恋があった事に驚いたけど、スデンソン様の悪食っぷりには正直引いてる·····。
「令嬢?何を言っている」
オレの言葉にテオは拗ねた様に言う。
「え?」
令嬢じゃないの???じゃあ、男?
「私の初恋の相手はお前だ。私の心を奪っておいてよく言う」
「え?!オレですか?!?でも、初めて会った時、全然興味無かったですよね?」
いきなりの発言にオレは体勢を変えてテオを見る。
あの時、オレはテオを警戒していたしテオも一度オレを見てからそれ以降目も合わなかった。
「ああ。最初は目つきの悪い子供だと·····思っていた」
「じゃあ何でっ」
「戦場でムフロンであるお前が私の前に来たからだ。あれ程胸が踊った事はなかった」
「ッ、」
戦場でオレを好きになった?
だから会う度オレの事を嬉しそうに呼んできたのか··········。
「ルイスお前だけなのだ。こんなにも執着してしまうのは」
そう言ってテオはオレにキスをする。
「テオの執着は·····たまに異常です」
「自覚はしている。こんな私は嫌いか?」
「··········嫌いなら側にいませんし、キスもしません」
「そうか。昨日はすまなかったな·····今後はもう少し加減する」
「いえ、オレも知識が足りませんでした。加減は·····しなくていいです。テオの愛情表現だと思って受け取りますので」
オレの言葉に「ああ。私の愛を余すことなく受け取ってくれ」と言ってテオは嬉しそうに目を細めた。
「·····そろそろ起きませんか?」
時計を見ていないがアンナさんかハドラさんがそろそろ来る頃だ。
「そうだな」
テオはオレを抱き締めたまま起き上がるとオレの身体に義手と義足を装着する。
「今日もお願いします」
「うむ」
「知りませんっ!!!」
オレは朝起きて昨日の事で拗ねていた。
まさか·····お風呂でテオがあんな事をしてくるとは思わなかった。
それに、、、
後ろの穴に指を挿れてきて···それが痛くなくて気持ち良いなんて···。
こんな事今までされた事ないのにッ!!
「ルイス~~~·····」
背中を向けているのにテオが強く抱き締めてくる。
こういう時、足が無いと逃げられないから困る。
「はぁ···············何であんな事したんですか?」
「勿論ルイスに欲情したからだ」
「よk·····でもっ、あんな所に指なんて···っ、」
言ってて凄く恥ずかしいし顔が熱い。
「いきなり私のを挿れたら痛いだろう·····それに、本来男同士の場合は指で慣れさせてから行うものだ」
「そうなんですか?」
「ああ。ルイスは賢いがそういう知識は子供のままだな」と、後ろでテオが笑っている。
仕方ないだろ··········。
十五からずっと牢獄生活だったんだから、、、
オレには許嫁もいなかったし、まともな恋愛なんてした事がない。
「··········テオ以外と···恋愛した事無いから分かる訳無いだろ、、」
「そうだったな。ルイスすまなかった」
「もういいですよ。逆に·····テオは初恋はいつなんですか?いや、そもそも許嫁とかいなかったんですか?」
「私か?許嫁はいたが死地に追いやられた時に兄上に寝盗られた。まあ、元々愛してはいなかったし何とも思わなかったが。··········初恋は年下でたまに生意気な所が可愛い真っ直ぐな奴だ」
「うわ"ぁ·····スデンソン様よく刺されませんね、隠し子とかいても変じゃないですよ。初恋は年下なんですかっ!意外です。生意気で可愛い令嬢·····想像出来ない、、」
テオにも初恋があった事に驚いたけど、スデンソン様の悪食っぷりには正直引いてる·····。
「令嬢?何を言っている」
オレの言葉にテオは拗ねた様に言う。
「え?」
令嬢じゃないの???じゃあ、男?
「私の初恋の相手はお前だ。私の心を奪っておいてよく言う」
「え?!オレですか?!?でも、初めて会った時、全然興味無かったですよね?」
いきなりの発言にオレは体勢を変えてテオを見る。
あの時、オレはテオを警戒していたしテオも一度オレを見てからそれ以降目も合わなかった。
「ああ。最初は目つきの悪い子供だと·····思っていた」
「じゃあ何でっ」
「戦場でムフロンであるお前が私の前に来たからだ。あれ程胸が踊った事はなかった」
「ッ、」
戦場でオレを好きになった?
だから会う度オレの事を嬉しそうに呼んできたのか··········。
「ルイスお前だけなのだ。こんなにも執着してしまうのは」
そう言ってテオはオレにキスをする。
「テオの執着は·····たまに異常です」
「自覚はしている。こんな私は嫌いか?」
「··········嫌いなら側にいませんし、キスもしません」
「そうか。昨日はすまなかったな·····今後はもう少し加減する」
「いえ、オレも知識が足りませんでした。加減は·····しなくていいです。テオの愛情表現だと思って受け取りますので」
オレの言葉に「ああ。私の愛を余すことなく受け取ってくれ」と言ってテオは嬉しそうに目を細めた。
「·····そろそろ起きませんか?」
時計を見ていないがアンナさんかハドラさんがそろそろ来る頃だ。
「そうだな」
テオはオレを抱き締めたまま起き上がるとオレの身体に義手と義足を装着する。
「今日もお願いします」
「うむ」
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