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一章
【沢山の訪問者】
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城に来て二ヶ月が経ち、今は十二月中旬だ。
怒涛の日々はまだ続いているがやり甲斐があって毎日が楽しい。
「ルイス、ここが違うぞ」
「ぇ?どこですか?」
オレはテオから勉強を教えて貰っていた。
教師を呼ぶのかと思ったのに、まさか王であるテオから教わるなんて誰が予想出来ただろう。。。
しかも·····何を質問しても直ぐに答えてくる。
テオの知識量が異常だ。
「ここだ。ルイスは歴史が苦手のようだな」
「ぅ、」
声も一ヶ月でだいぶ出せるようになった。
今では叫ばなければ一日は話せる。
「ルイス様は歴史以外は優秀なので頑張ってください」
「!」
突然、ハドラさんの声が聞こえた。
声がした方を見るとテオの近くにハドラさんが居て大量の書類を持ちながら此方を見ている。
いつの間に来ていたんだろう·····全く気付かなかった。。。
因みに·····貴族のマナーについてはハドラさんに教わっている。
言い回しや嫌味の言い方など習っていて貴族は面倒臭いと辟易してしまう事もしばしば。
「お、ハドラ来たのか」
「はい。五日後に行われる狩猟祭の事でご報告に」
「ああ、もうすぐか」
オレに勉強を教えながらテオは報告書に目を通す。
勉強と議会や行事···テオが倒れないか心配で仕方が無い。
「テオ、このままだとテオが倒れてしまう。オレの先生は他で探した方が·····」
「駄目だ。私から楽しみを取るでない」
「そうですよ、寧ろルイス様がいるから規則正しくなったのでこのままでお願いします」
「え"?それ·····」
オレと会うまでちゃんとした生活を送らなかったって事?!
「ハードーラァ~~~~~~」
「おっと、口が滑りました。では私はこれで」
ハドラさんはお辞儀すると素早く部屋から出て行くが、入れ替わりで次はユートさんが来た。
「む、次はユートか」
「はい。これ·····ルイス様に」
ユートさんは葉が綺麗に赤く染まったポインセチアの鉢を持っている。
「ユートさん!今日も素敵な植物をありがとうございます。ユートさんはやっぱり植物の天才ですね♪オレ、ポインセチアがこんなに綺麗に染まったものを見た事がありません」
「いえいえ、ルイス様は植物の事が分かる方で嬉しいです」と、ユートさんは床にポインセチアを置く。
「ルイスちゃん~~~~っ♡♡」
ノックも無しにティエリー夫人が入って来た。
「夫人、ノックを───·····
「これこれこれえ!!!!狩猟祭でルイスちゃんに着て欲しくて作ってきたのよお~っ♡」
テオの声を遮って夫人がアタッシュケースから新作の服を取り出す。
その服は··········全体が黒と赤で作られ、上は腰のラインを強調した作りで見た目は騎士が着るような礼装の感じだが夫人の美的センスでレースやリボンが所々付いている。
逆に、下の短いズボンはハイウエストで見えない様に作られたシンプルなデザインだ。
「凄いですね!流石夫人です。このキメ細やかな縫い方もですが、なんと言ってもセンスが素晴らしい·····いつも感服します」
「もうっ!ルイスちゃんの為なら私は頑張れるわよ♡早く養子──·····
「夫人。要件が済んだのなら帰りなさい」と、今度は夫人の会話をテオが遮るが困った表情を浮かべている。
「あらやだ、テオ様は二人っきりを邪魔されて拗ねてるのかしら」
扇を取り出して夫人は口を隠しながら話す。
「はぁ··········拗ねておらぬわ」
「素直になったら如何?」
「·····素直になったら帰るのか?」と、テオは紅茶を飲む。
「いいえ。帰らないわ♡」
「だろうな」
「·························。」
テオと夫人の間に火花が飛び散っている様に見える。
そんな時、、、
廊下からドタバタと此方に向かって来る音が聴こえてきたが、ノックも無しに直ぐにドアが開いた。
「ルイス様~~~ッ!新作なんだが·····って、あれぇ?」
「次はガレイズか·····」と、テオは頭をおさえる。
「テオ様!今回もルイス様が喜んでくれるもん作りましたよ」
「ガレイズさん!新作出来たんですか♪この前のマカロンも凄く美味しかったのに·····ガレイズさんの料理しか食べられなくなりそうです」
「いやぁ~~~♪ルイス様はやっぱり分かってくれるお人だっ!後で持ってきます。こんな美人に毎日料理を振る舞える俺達は幸せですぜ」
「美人って、オレは男ですよ」とオレは笑う。
「いやいやいや♡ルイス様は今『金木犀の君』といわれているんですよ~っ♡」
「金木犀のキミ???」
なんだろ?それ··········。
いや、そもそもアンナさんはいつの間に????
「はいっ♡♡金木犀って「謙虚」「謙遜」「気高い人」という花言葉があるんですよぉ♡それとルイス様を掛け合わされて作られたのが『金木犀の君』という訳です♡」
「は、はぁ、、?」
アンナさんが説明してくれたのに、理解出来ていないのはオレが理解不足のせいなのか·····?
「はぁ··········アンナか、、どうした」
うんざり、といわんばかりにテオが重い溜め息をつく。
「それは~暇なので来ちゃいました~~っ♡」
「~~~~~~~ッ、全員今すぐ出ていけえぇぇぇぇええええ!!!!!!」
テオが大声で怒鳴り、四人は慌てて出て行く。
「五月蝿くしてごめんなさい·····オレも出て行きます」
確かにテオの仕事の邪魔をしてしまった。早くハドラさんを呼ばないと·····。
「良い。ルイスは此処にいて良いのだ。はぁ·····毎日毎日彼奴らもよく来るわ」
「テオ」
「ん?」
「ありがとうございます」
「いきなりどうした?」
「テオや皆のおかげで毎日が幸せで楽しいです」
オレの言葉にテオは目を細めて、「そうか。それは良かった」と言ってオレの方に来るとキスをしてくる。
最近は軽いキスをして来るようになった。
オレも今は慣れてしまって、この行為が素直に嬉しいと思える。
「そういえば、義手・義足だがもう少しで技術者が此方に来れそうだ」
「!、本当ですか!頑張らないとっ」
やっと皆の·····特にテオに面倒を掛ける事が少なくなりそうだ。
「ルイスは十分頑張っている。無理するでない」と、テオが頭を撫でてくれる。
「はい、」
他国にいる技術者が作る義手・義足は魔力で動かす物らしく、逆に魔力が無ければ動かす事が出来ないらしい。
オレは·····魔力が枯れて魔法が使えなくなったと思っていたが鑑定士に診て貰った結果·····魔力量が高く枯れていないらしい。
原因が解消されれば使えるとの事だ。
最後に魔法を使ったのはカトルの時で、その後シェラを────·····
「···カトル··シェラ·······」
「? ルイスどうした」
「あ、いえ·····何でもありません。狩猟祭はテオも出るんですか?」
カトルとシェラの名前を呟いていたが、テオは聞いてなかったようでオレは狩猟祭の話を振る。
「·····ああ。これでも王だからな」
「これでも···って、テオはちゃんと王です」
テオ以上の王をオレは父上から聞いた事がない。
それに民にあんなに慕われているのが何よりの証拠だ。
「そうか。ルイスは観覧場で留守番となるが、アンナと護衛騎士を付けておくから安心しなさい」
「はい·····その、、怪我はしないで下さい」
「分かっている。夫人が作った服に似合う白い狐の毛皮をルイスの為に捕って来よう」
「楽しみに待ってます」
◆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◆
狩猟祭当日。
十二月中旬という事で本来は動物も冬眠しているがサリバー公爵の管理する地域は気候が緩やかの為、冬は無いらしい。
なので、山は秋の様な風景で不思議な感じだ。
観覧場は沢山の貴族や同盟国の貴賓が来ていて執事や侍女がその家事にテントを貼っている。
勿論、オレが滞在するテントも今はハドラさんの指揮の元、執事や侍女の皆さんが動く。
「ここまで来るのに四日掛かりましたね」
テントが張れるまでオレとテオは馬車の中で待ちながら会話をしていた。
「そうだな。体調は大丈夫か?」
「はい。テオが暖かったから大丈夫でした」
「良かった。指輪はしているな?」
今回も指輪のチェックをされてテオの前に見せる。
すると·····普段とは違い、左手を捕まれ手の甲にキスされた。
「!? 」
「これは『誓い』だ。本来、出発前に意中の相手に男性が行うものだ。だがルイスは動けぬからな。今のうちにした」
「そ、そうなんですね、、返す時はどうすれば?」
「額や頬にキスをするらしい」
「分かりました」
左手でテオの右頬に触れて、オレは額や頬では無く口にする。
「────···ご無事で、」
「ああ。無傷で帰ってこよう」
そう言ったテオはオレの頭を掴み、もう一度キスをする。
怒涛の日々はまだ続いているがやり甲斐があって毎日が楽しい。
「ルイス、ここが違うぞ」
「ぇ?どこですか?」
オレはテオから勉強を教えて貰っていた。
教師を呼ぶのかと思ったのに、まさか王であるテオから教わるなんて誰が予想出来ただろう。。。
しかも·····何を質問しても直ぐに答えてくる。
テオの知識量が異常だ。
「ここだ。ルイスは歴史が苦手のようだな」
「ぅ、」
声も一ヶ月でだいぶ出せるようになった。
今では叫ばなければ一日は話せる。
「ルイス様は歴史以外は優秀なので頑張ってください」
「!」
突然、ハドラさんの声が聞こえた。
声がした方を見るとテオの近くにハドラさんが居て大量の書類を持ちながら此方を見ている。
いつの間に来ていたんだろう·····全く気付かなかった。。。
因みに·····貴族のマナーについてはハドラさんに教わっている。
言い回しや嫌味の言い方など習っていて貴族は面倒臭いと辟易してしまう事もしばしば。
「お、ハドラ来たのか」
「はい。五日後に行われる狩猟祭の事でご報告に」
「ああ、もうすぐか」
オレに勉強を教えながらテオは報告書に目を通す。
勉強と議会や行事···テオが倒れないか心配で仕方が無い。
「テオ、このままだとテオが倒れてしまう。オレの先生は他で探した方が·····」
「駄目だ。私から楽しみを取るでない」
「そうですよ、寧ろルイス様がいるから規則正しくなったのでこのままでお願いします」
「え"?それ·····」
オレと会うまでちゃんとした生活を送らなかったって事?!
「ハードーラァ~~~~~~」
「おっと、口が滑りました。では私はこれで」
ハドラさんはお辞儀すると素早く部屋から出て行くが、入れ替わりで次はユートさんが来た。
「む、次はユートか」
「はい。これ·····ルイス様に」
ユートさんは葉が綺麗に赤く染まったポインセチアの鉢を持っている。
「ユートさん!今日も素敵な植物をありがとうございます。ユートさんはやっぱり植物の天才ですね♪オレ、ポインセチアがこんなに綺麗に染まったものを見た事がありません」
「いえいえ、ルイス様は植物の事が分かる方で嬉しいです」と、ユートさんは床にポインセチアを置く。
「ルイスちゃん~~~~っ♡♡」
ノックも無しにティエリー夫人が入って来た。
「夫人、ノックを───·····
「これこれこれえ!!!!狩猟祭でルイスちゃんに着て欲しくて作ってきたのよお~っ♡」
テオの声を遮って夫人がアタッシュケースから新作の服を取り出す。
その服は··········全体が黒と赤で作られ、上は腰のラインを強調した作りで見た目は騎士が着るような礼装の感じだが夫人の美的センスでレースやリボンが所々付いている。
逆に、下の短いズボンはハイウエストで見えない様に作られたシンプルなデザインだ。
「凄いですね!流石夫人です。このキメ細やかな縫い方もですが、なんと言ってもセンスが素晴らしい·····いつも感服します」
「もうっ!ルイスちゃんの為なら私は頑張れるわよ♡早く養子──·····
「夫人。要件が済んだのなら帰りなさい」と、今度は夫人の会話をテオが遮るが困った表情を浮かべている。
「あらやだ、テオ様は二人っきりを邪魔されて拗ねてるのかしら」
扇を取り出して夫人は口を隠しながら話す。
「はぁ··········拗ねておらぬわ」
「素直になったら如何?」
「·····素直になったら帰るのか?」と、テオは紅茶を飲む。
「いいえ。帰らないわ♡」
「だろうな」
「·························。」
テオと夫人の間に火花が飛び散っている様に見える。
そんな時、、、
廊下からドタバタと此方に向かって来る音が聴こえてきたが、ノックも無しに直ぐにドアが開いた。
「ルイス様~~~ッ!新作なんだが·····って、あれぇ?」
「次はガレイズか·····」と、テオは頭をおさえる。
「テオ様!今回もルイス様が喜んでくれるもん作りましたよ」
「ガレイズさん!新作出来たんですか♪この前のマカロンも凄く美味しかったのに·····ガレイズさんの料理しか食べられなくなりそうです」
「いやぁ~~~♪ルイス様はやっぱり分かってくれるお人だっ!後で持ってきます。こんな美人に毎日料理を振る舞える俺達は幸せですぜ」
「美人って、オレは男ですよ」とオレは笑う。
「いやいやいや♡ルイス様は今『金木犀の君』といわれているんですよ~っ♡」
「金木犀のキミ???」
なんだろ?それ··········。
いや、そもそもアンナさんはいつの間に????
「はいっ♡♡金木犀って「謙虚」「謙遜」「気高い人」という花言葉があるんですよぉ♡それとルイス様を掛け合わされて作られたのが『金木犀の君』という訳です♡」
「は、はぁ、、?」
アンナさんが説明してくれたのに、理解出来ていないのはオレが理解不足のせいなのか·····?
「はぁ··········アンナか、、どうした」
うんざり、といわんばかりにテオが重い溜め息をつく。
「それは~暇なので来ちゃいました~~っ♡」
「~~~~~~~ッ、全員今すぐ出ていけえぇぇぇぇええええ!!!!!!」
テオが大声で怒鳴り、四人は慌てて出て行く。
「五月蝿くしてごめんなさい·····オレも出て行きます」
確かにテオの仕事の邪魔をしてしまった。早くハドラさんを呼ばないと·····。
「良い。ルイスは此処にいて良いのだ。はぁ·····毎日毎日彼奴らもよく来るわ」
「テオ」
「ん?」
「ありがとうございます」
「いきなりどうした?」
「テオや皆のおかげで毎日が幸せで楽しいです」
オレの言葉にテオは目を細めて、「そうか。それは良かった」と言ってオレの方に来るとキスをしてくる。
最近は軽いキスをして来るようになった。
オレも今は慣れてしまって、この行為が素直に嬉しいと思える。
「そういえば、義手・義足だがもう少しで技術者が此方に来れそうだ」
「!、本当ですか!頑張らないとっ」
やっと皆の·····特にテオに面倒を掛ける事が少なくなりそうだ。
「ルイスは十分頑張っている。無理するでない」と、テオが頭を撫でてくれる。
「はい、」
他国にいる技術者が作る義手・義足は魔力で動かす物らしく、逆に魔力が無ければ動かす事が出来ないらしい。
オレは·····魔力が枯れて魔法が使えなくなったと思っていたが鑑定士に診て貰った結果·····魔力量が高く枯れていないらしい。
原因が解消されれば使えるとの事だ。
最後に魔法を使ったのはカトルの時で、その後シェラを────·····
「···カトル··シェラ·······」
「? ルイスどうした」
「あ、いえ·····何でもありません。狩猟祭はテオも出るんですか?」
カトルとシェラの名前を呟いていたが、テオは聞いてなかったようでオレは狩猟祭の話を振る。
「·····ああ。これでも王だからな」
「これでも···って、テオはちゃんと王です」
テオ以上の王をオレは父上から聞いた事がない。
それに民にあんなに慕われているのが何よりの証拠だ。
「そうか。ルイスは観覧場で留守番となるが、アンナと護衛騎士を付けておくから安心しなさい」
「はい·····その、、怪我はしないで下さい」
「分かっている。夫人が作った服に似合う白い狐の毛皮をルイスの為に捕って来よう」
「楽しみに待ってます」
◆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◆
狩猟祭当日。
十二月中旬という事で本来は動物も冬眠しているがサリバー公爵の管理する地域は気候が緩やかの為、冬は無いらしい。
なので、山は秋の様な風景で不思議な感じだ。
観覧場は沢山の貴族や同盟国の貴賓が来ていて執事や侍女がその家事にテントを貼っている。
勿論、オレが滞在するテントも今はハドラさんの指揮の元、執事や侍女の皆さんが動く。
「ここまで来るのに四日掛かりましたね」
テントが張れるまでオレとテオは馬車の中で待ちながら会話をしていた。
「そうだな。体調は大丈夫か?」
「はい。テオが暖かったから大丈夫でした」
「良かった。指輪はしているな?」
今回も指輪のチェックをされてテオの前に見せる。
すると·····普段とは違い、左手を捕まれ手の甲にキスされた。
「!? 」
「これは『誓い』だ。本来、出発前に意中の相手に男性が行うものだ。だがルイスは動けぬからな。今のうちにした」
「そ、そうなんですね、、返す時はどうすれば?」
「額や頬にキスをするらしい」
「分かりました」
左手でテオの右頬に触れて、オレは額や頬では無く口にする。
「────···ご無事で、」
「ああ。無傷で帰ってこよう」
そう言ったテオはオレの頭を掴み、もう一度キスをする。
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